投票所にみんなで行くシーンが印象的。一票の重みを感じた。
息子の葬儀の金を使い込んでしまうどうしようもない父が金を工面しようと奔走する話。最後に冷凍車が事故って息子が道路に投げ出される場面が皮肉交じりにこの映画のストーリーを象徴している。
あまり勘ぐらずに観ていたらわかりやすく予想からどんでん返しされる映画。
実話に基づいていると言うが、どこまで本当の話か気になる。あんなに規模のデカイ詐欺が本当にしばらくの間バレなかったのか。警察を賄賂であそこまであからさまに掌握できていたのか。
これが9.11前年の2000年に公開されているのが偶然だけどもすごい。米国内でテロが多発して、「戦争状態」になった時のシミュレーションがリアルにされている。2001年当時、この映画のようになるのではと>>続きを読む
最後の最後に元恋人を殺害した真犯人が明らかになり、「そうだったんだ」と少し驚くが、あまりストーリーに影響無い(つまりその人が犯人でなくても成立する)のがもったいない。
「同じ方法は繰り返さない」を理念にしていたQUEENが、新しい手法の導入のために他の音楽様式(例えばオペラ)を採用していたのがなるほどと思った。(発売当初は酷評だったらしいけど)
また、なんで今QU>>続きを読む
仲間思いの不良兵士が、訓練中に反抗しながらも最後は軍に忠実になっていく話。実在した人物というのが面白い。
SNS(Twitter)ありきのストーリー。50年後くらいにどう観られるのか気になる。
実話に基づく話らしいが、どこまで本当なんだろう。匿名命令が故に難破した時にも仲間に気づいてもらえないという、できすぎた、けど面白い話になっている。
主人公の常人から狂人への視点の変化が印象強い。PTSDの症状って説明されてわかったような気になるけど、こうして映画の1人称的視点で描かれる方がより理解できるし共感できる。
登場各人物について、その考え方や行動に影響を与えているであろう生活シーンを描くことで、ひとつひとつの行動の意味が違って見えてくる。その仕掛けがあるだけで、普通に描いたら普通に終わってしまう映画が、意味>>続きを読む
記憶移植というテーマは興味深い。もう少し、実研究の成果を盛り込んで入ればより知的に楽しめた。
米ソ両国のスパイを交換するだけの話だけど、それを色々膨らませて映画にしたのがすごい。
収容する凶悪犯の指示に耳を傾けるか、遠隔で指示をする上司の指示に従うか、捜査官の葛藤が面白いポイント。
ドキュメンタリーというのがすごい。抑えている登頂場面も、インタビュー映像の入れ方も臨場感満載。
潜入もの。潜入先との交渉ごとを受け入れるか、おおもとからの指示を受け入れるかの葛藤は他の潜入もの作品でも描かれているが、この作品においてもポイントになっている。
普段交渉する側の人間が、逆に交渉される側になることでその構造を熟知した上で逆手に取るのが面白い。
説明文にあるこの設定がこの話の全て。
設定さえユニークであれば、ストーリーは作りやすいと思った。
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ゆっくりと歩いてくる「それ」はうつされたものにだけにだけ見える。「それ」はゆっくりと歩いて近>>続きを読む
ギャング撲滅の方法として警察がとった戦略は「ギャングになりすまして商売敵を叩く」というもの。法を執行する立場のものが違法行為も手段として使うってずるいけど強いと思った。
潜入捜査ものの中でも「切なさ」が際立つ作品。アルパチーノの不器用だけど愛を感じさせる演技が、その切なさを引き出している。
イラク戦争で起こった兵士たちの心の傷を、ひとつの事件を題材にして描いた映画。息子の失踪事件を解明するにつれて、息子やその仲間たちが戦地でおかしくなっていったことを知る主人公。その過程を経るに従い、感情>>続きを読む