あかねさんの映画レビュー・感想・評価

あかね

あかね

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

無茶苦茶さが楽しい映画だし、そこそこ好きなんだけど、中弛みは正直…しっかり3時間分の長さをくらった。それも監督の狙いと言えばそこまでなのかもしれないけど。

この手のやり放題映画はのれるかどうかが一番
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ヨルゴスランティモスは籠の中の乙女しか観てないけど、それと本作を観ただけでも強烈な作家性があることがわかった。
テーマ性もエンタメ性もしっかりたっぷり用意されていてめっちゃ面白かった。グロもエロもあり
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

永遠に思えるほど長くて、無邪気だった夏休みはもう一生来ないんだなあと
Yo La Tengoほんと好き

千年女優(2001年製作の映画)

4.4

久しぶりに鑑賞。初めて劇場でこの映画を体験したが、たまらないな…今敏監督やっぱり大好きだ〜ずっと創作活動を続けて欲しかったな…

今監督の持ち味である、現実と虚構を綯い交ぜにしながらストーリーをドライ
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

映画でしかこの表現はできない。しかしこんな映画は他には存在しない。
これこそ最も尊い映画体験だ!!

とにかく強烈な映像体験。幻覚と夢と走馬灯の映像化。
めっちゃダウナーな余韻が残るけど、凄い作品に出
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「A」(1998年製作の映画)

4.3

すごかった。記録映像として出来すぎてるだろと思うほど鋭いシーンの連続で、これは奇跡的だと思った。
明らかに社会規範に反した行為を行なってしまった団体であっても、ある種の救済としてそこにすがってしまう、
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

エンタメ作品の皮を被っているが、実は結構ヘヴィーな作品。韓国映画ならではの暴力描写とか陰鬱さがとても良い。
多分、最後のセリフが全て。


パクジフちゃん可愛い。はちどりでも可愛かったが。それだけに最
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.1

こんな映画初めて観た…!
暴力もセックスもないが、スプリット画面の活用方法や、意地の悪い長回し、赤を基調にした画面なんかはギャスパーノエそのものだった。
老夫婦をひたすらリアルに描き続ける映画なので、
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

なんだこの支離滅裂ながら強烈にノスタルジーを感じる映像は!北野武が撮る映像と夏の相性の良さを改めて感じた。

シュールすぎてどういう感情で観ればいいのか困惑させられて笑っちゃうみたいな。笑いのセンスが
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.8

あまりにも映画として完璧すぎて、1954年の段階でこんなにとてつもない作品が存在したという事実にまず驚いています!!

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

横並びの食卓めっちゃ良いな。松田優作が食卓をぶち壊す場面すごく好きだな。やたらデカい背景音による不安感は新しい。映画全体に漂う、笑えそうで笑えない、掴めそうで掴めない感じがクセになる。

(2023年製作の映画)

3.7

めちゃめちゃ面白く見れたが、個人的には本能寺の変以後の失速感がちょっと残念に感じた。しかし、ビートたけし的なコント、迫力のある戦のシーン、落とされまくる首、豪華俳優陣ののびのびとした演技と、見どころ満>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

山崎貴監督作品ということで、正直なことを言うとメッセージゴリ押し御涙頂戴感動映画になっていることを懸念しながら劇場へ。実際、ストーリーとか演出面とかにおいてうわー…と思う場面がちらほら。メッセージ性も>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

監督に語らされているセリフと監督の意図が透けすぎた演出のオンパレードで、共感性羞恥が半端なく、画面は直視できないし音声も聞きたくないという状態になってしまった。逆に稀有な体験。本当にダメダメで、そのダ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

ずっと観たかった映画が劇場公開されていたので観てきました。
自分の中に住んでいるイーニッドとシーモアを常に抑圧して生活している(?)節があるため、「これは俺の映画だ!!」と歓喜しつつ、これだけ大勢の人
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GONIN(1995年製作の映画)

4.3

悪夢感と場末感が心にグイグイめり込んできて抜けなくなった

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.8

暴走族との長回しのシーンは凄かった。機関銃ぶっ放して快感のシーンも良い。ラストシーンのセーラー服に赤色のハイヒールというアンバランスなファッションも印象的。なぜあのラストシーンなのかは本当に謎。
有名
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

-

コンディションが整った状態で見たらめっちゃハマった気がするけど、寝ちゃった、、ラスト気がついたらエンドロール。
この映画自体も夢みたいな作品だったな。
とりあえず記録だけ。

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

4.0

夏の相米慎二祭り第三弾
愛があるからこそ死を実感するんだろうな、ってことを考えた。
夏、大雨、少年少女といういかにもな相米節だが、ションベンライダーよりも物語を紡ぐことにベクトルが向いている。長回しも
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.4

本当に面白い。脚本、面白すぎ。演出、面白すぎ。パクチャヌク監督、映画撮るのうますぎ。

大量のメタファーが至る所に配置されていて常にぐるぐる考えさせられるし、その割に気取ってる感を一切感じさせないのが
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(2021年製作の映画)

3.7

オオカミの家同時上映だったので。ストップモーションと動画の使い分けがすごく不気味でよかった。設定も凝っててグッとくる。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

なんも前情報も無くみたし、ある重要なキーワードについても知らなかったので、本当になんのお話なのかわからないまま鑑賞。そのおどろおどろしい雰囲気と、そこはかとなく漂う宗教の香りですげーうえーと思いつつ眠>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.8

言わずと知れた有名作。ブリッジ階段ダッシュのところはまじで怖くてサイコーだった。映画としてはとにかく恐怖シーンまでのフリがしっかりしていて品格を感じた。序盤から段々と積み重ねていく感じ。でも意外と中盤>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.0

鬼才ギャスパー・ノエを育んだいわく付きの(?)作品ということで鑑賞。
殺人鬼視点に寄り添ったり、やたらとローアングルだったりするカメラワークが臨場感と嫌悪感を煽っていて素直にすげーってなった。直接的な
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(1985年製作の映画)

4.1

色彩がきれい。仲代達矢の白髪と衣装からチラリと覗く赤色の組み合わせが素敵。三つ巴のシーンも、それぞれの軍に色が割り当てられていて綺麗だしわかりやすい!
話の展開も落とし所も完璧で本当に面白かった。絶壁
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.6

ここまでメロドラマによった黒沢清作品ははじめて。しかし描いているのは幽霊。花と廃墟の描写はホラー的な驚きがあった。
(清沢清監督はすごく好きなのだけど、どうも最近の作品は画面の質感が軽くなってしまった
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.5

はじめてのアピチャッポン作品。定点カメラの映像と意味不明な展開がひたすらに続く不思議すぎる映画。眠くなるし途中は何を見ているんだろうと困惑してしまうが、見終わった後はなんだか気持ちがいいという…

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