tnsnknさんの映画レビュー・感想・評価

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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

5.0

映画の中に登場するすべての人に映画の外側にひろがる時間を感じそのひろがりは自分の足元にも繋がっているように感じた。音響がとても凄く、音楽があるシーンと同じくらい音楽がないシーンにも常にもとても強い意志>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

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めちゃくちゃよかった。神秘的な雰囲気を纏っていた父親の人間くささや弱さが徐々に露呈していくという展開がとても好みだった。印象的なカットがとても多く沈黙のゲームはすごすぎてかなりびっくりした。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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不思議な映画だった。会話や視線やカットの積み重ねにより徐々に輪郭がはっきりしていくのが面白く、映画全体に漂う儚さもよかった。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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面白かった。貴族の描き方にかなり悪意に満ちていて特に男性の描写はかなり間が抜けていてよかった。

終わらない週末(2023年製作の映画)

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常に何か起こりそうな緊張感が持続する感じが好きで楽しめたが、起こる出来事がインパクトに比重を置きすぎて必然性が希薄な感じがして意味が分かりづらいシーンも考察の余地があるというより画面で伝えきれてないだ>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

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3部作で1番好きだったかも。バトルシーンはほぼホラー映画でマッコーレさんが完全に悪魔だった。中盤のバトルシーンの、笑顔で両手広げながら迫ってくるシーンが本当に恐ろしかった。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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最近アクション映画を集中して観れなかったのだが久しぶりに最後まで楽しめた。ゲーム的な表現と映画的な表現のいいとこどりなアクションシーンの連続で、キアヌ・リーヴスが毎バトル全身の骨が折れてそうなのに次の>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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めちゃよかった。過剰だけど丁寧で誠実な表現という感じがした。ウィレム・デフォーが演じるマッドサイエンティストはこれまでのウィレム・デフォーの集大成な感じで凄いよかった。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭のシーンで結末が予測できてしまう構成になっていて起承転結もはっきりとあるものの、わかりやすいストーリーから少し距離を感じる神秘的な美しいシーンが多々あり、そこに強く惹かれたし、結末も予想を超えた美>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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これまでのカウリスマキ映画と大きくは外れないけど要所でウクライナのニュースが差しこまれる事で自分のいる今と地続きであると強く認識させられ辛いシーンもより辛く感じた。あと今回もかわいい犬の存在が有り難か>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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スパイ系の映画でお馴染みの世界を破滅させるっぽい鍵とかUSBとかの仕組みは理解しなくてもいいかと思ってしまうせいで全体的に何をしてるのかわからなかった。前半の重々しさはなんだったんだというくらい後半コ>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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ゲームのギミックそのままの安全性や利便性の最悪なキノコ王国でキノコに囲まれて暮らすピーチ姫の人生過酷すぎる

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998年製作の映画)

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意味深な導入はなんだったんだ。
サトシがミュウツーを素手で殴ろうとしたシーンでめちゃ笑ってしまった。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

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子供が観てはいけない映画なのに子供向けな演出があるのが面白かった。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

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役者は嘘つきのプロだとして、全員が嘘つきの役を演じていてジム・キャリーもやはり嘘をついていると考えたら怖くなった。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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めちゃ面白かった。広大で美しい荒野の中での閉鎖的でじめじめしたやりとりが続く映画なのだが、音とか色とかとっかかりがたくさんありずっと観れた。男性の本質は破壊、女性の本質は混沌、というセリフが出てくるけ>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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よかった。古い友人とこれまでの関係性ではいられなくなる寂しさや戸惑いが映画の端から端まで満ちていた。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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自分も十代の時つまらない大人になるくらいなら死んだほうがましと思っていたのを思い出し今つまらない大人になっていないか不安になった。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

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面白かった。デヴィッドフィンチャーらしい神経質な主人公ではあるけど他の映画みたいな考察が必要になるような余地は少なく(少ないだけでなくはない)潔くスッキリした映画だった。殺し屋である主人公の心情描写は>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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ドラマチックなシーンで、ドラマチックであると同時にちょっと間の抜けた格好つかない感じがあり、それがより生々しくドラマチックに感じる、というアキ・カウリスマキの他の映画にも共通するよさに気づけた。登場人>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

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ほぼ全編バトルシーンなのにバトルシーンでスローモーション使いすぎでかなりストレスだった。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.3

豪邸生活の息苦しさと終盤のショッピングモールの開放感の対比が印象的だった。机の上に増えていく異物を映すシーンとか、セリフで説明しすぎずにカメラワークや構図や役者の表情で状況や感情の動きが伝わるシーンが>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

マチヅモが支配する男性優位社会の愚かさについてわかりやすく描き、さらにマッチョ男性にも救いがあるという、男性にやさしすぎる映画だと思った。マッチョ男性だけでなく自分みたいな男性らしさに馴染めない男性の>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

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過剰な演出がエンタメの世界だけで生き続けたエルヴィスの人生を表現するのに成功していて、そこがボヘミアン・ラプソディとは逆だと思った。大佐視点で映画が進行していくのがホラー映画ぽくもあり、後半の大佐は目>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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ややこしい映画だったけどとてもおもしろかった。やっぱりパク・ヘイルの顔とても好きだ。オールド・ボーイを途中挫折してからパク・チャヌクの映画苦手意識があったけどこれを機にオールド・ボーイもう一度観ようと>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

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楽しい映画だった。ふとっちょドラゴンがかわいい。ミシェル・ロドリゲスかジャガイモ投げるシーンは意味わからなくて何回も見返してしまった。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを筆頭にそれぞれ得意不得意があり>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

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前作同様おもしろかった!
前作のような、カーソル操作での感情表現みたいなのは控えめな感じだったけど、その分スピード感があり単調にならない工夫も多く楽しめた。

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.5

ポップでテンポ良くキャラも魅力的、その中で描かれるノーマルから逸脱した存在をモンスターとして排除する力との闘いというそのまま今起こっている事ばかり。排除する側の「ヒビが入り壁が崩壊しモンスターがなだれ>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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空虚なストーリーに対して映画的な演出の厚みや工夫のギャップが激しく、惹かれるシーンもたくさんあり楽しめたけど中心にある音楽が情感を演出する為の装置くらいの扱いで音楽に対する愛があるのかないのかわからな>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.5

すさまじいかわいらしさのキャラクターが動きまわる様子を観れるだけでもありがたいけど、かわいらしさだけでなく小さい視点からしか見えない世界のいびつさや滑稽さ、美しさも見せてもらえる映画でとてもよかった。>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前半は面白かったし相変わらず洪水のような映像表現は楽しいがメタ要素ありきな構成に疲れて後半気持ちが離れてしまった。しかし前半だけでも映画一本分くらいの充実感はあったので観てよかったと思う。あと予習なし>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

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最初はノリについていけないかもと思ったけど慣れてきたら最後まで楽しめた。AIの暴走系SFの最新版なのだが、こういう映画が遠い未来ではなく現代の設定で描けてしまうのが怖いなと思った。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

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復習の為に2回目。色々忘れていたので新鮮に観れた。学園パートが思ってたより短い。混沌としているようで本筋はいつものスパイダーマン物語をなぞっているのでとても整理されていて観やすい。

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