冬眠さんの映画レビュー・感想・評価

冬眠

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.5

正直よくわからんし全然ピンとこなかった。他のジブリ作品はよくわかんなくてもちゃんと面白味は感じられるんだけどなぁ。オープニングは良かった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

説明不足も甚だしいので、原作未読で飲み込める内容ではない。逆に、原作ファンから見れば最高の映画体験だと思う。観る人それぞれの中にある「スラムダンク」が後半の怒涛の超絶アニメーションでカタルシスに昇華さ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

面白かった。無限に語りたくなる映画で無限に考えたいことがあるけど、ひとまず第一印象だけ残しておきたい。致命的なネタバレは避けた(つもり)。

日本の風土あるいは自然(災害)と土着信仰をファンタジーでラ
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.0

正直何も起きないままの2時間であってほしかったけど、そこは流石に劇映画。思ったよりは起伏があった。まあ一般的な劇映画の基準からいくと基本的に「何も起きていない」といえるくらいのゆるゆるストーリーだけど>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.8

わからん。なんか変な映画だった。
人間サイドのドラマはあんまり端正じゃあなかった。一方で外星人達のポジショニングは面白くて、ゆえにひたすら「人間のことが大好きなウルトラマンの人間大好きっぷり」の話だっ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.4

期待通りのブラックなコメディ映画。「政治や経済を運営するシステムは馬鹿で、狂っていて、しかし表層だけはもっともらしく取り繕われていて、それに踊らされる市民」「チキンレースで欲をかいた結果派手にしくじり>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.0

あらすじ一切抜きで突然話が始まったのでびっくりした。そして前提の説明をしなくていい分だけアクション展開がギチギチに詰まっていた。後半に差し掛かり、急に全然知らん強い奴が出てきて、最期は少年漫画としては>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

3.4

登場人物が割と劇映画的に感情移入しやすい普通のキャラ造形だったせいか、全体的にストーリー重視で、アクション映画として設定相応に安定した面白さだったイメージ。ギャグの手数ももちろんあるけど、要所要所で話>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

3.9

なんだコレ。これめっちゃ楽しいわ。
敵役がちゃんとシリアスに怖いのに、ラストのミュージカル(?)格闘シーンからあいつが復活する流れのバカさ加減でピースフルにオチるアンビバレントな空気感、他の作品では難
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

2.8

ヒーロー覚醒演出で「補助輪が外れる」ってのは初めて見たよ。あと逃走劇のさなかに中ボスが「必要になったら呼べ」とか言いながら自分はアーケードゲーム始めるの良い。一山越えた後の「ここは戦場じゃない。熱海だ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

3.0

評判良いから期待して観たけど、いやぁ、、、ちょっと観る前から期待値を上げ過ぎてしまった感。
序盤から中盤まで普通に退屈だったし、トラウマ展開と評判の件も「まあ子供の時に見たら怖かったかもなぁ」くらいの
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アルゴ(2012年製作の映画)

2.7

題材は面白いし緊張感もある。けど、サスペンスの一番の盛り上がりの部分が概ね身内の連携不足のせいってのがなんだかなぁ。家庭問題の絡め方も今ひとつだし、作戦を半ば強行する決断に至る理由もいまいちよくわから>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

2.7

何が何だか。全然ピンとこない。撮影はやっぱり良かったけど、あとは「なんだか嫌な雰囲気のコメディ(?)だったなあ」としか、、、
ジョン・キャロル・リンチが出てる映画はこれ含めて3作品観たけど、とれも美味
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

繰り返される「あの頃は良かった」へのアンサー。主人公の鏡像に置かれたヒロインが最後には、、、という、なかなかビターな構造。

出てくるビッグネームのアーティスト達は個人的には「名前は知ってるけど、、、
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.7

直球のストーリーを映像と音楽でブチ上げるヤツ。カーアクションとか興味ない俺でも「超かっけー」ってなっちゃった。要素だけ並べると「コメディじゃないブルースブラザーズ」って感じか。

なんか残る感想が「気
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

めっちゃ良い。「こういうので良いんだよ」というか、「こういうのが良いんだよ」。全編にわたってサバンナ郊外の牧歌的な風景とフォーキーな音楽とで最高のシチュエーション。そんな舞台でストレートにグッとくるヒ>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.4

言いたいことはわかるし、主人公の成長譚に的を絞ったストレートな話ではあるんだけど、面白かったかと言うと、、、

まず、全体を通してめっちゃ地味。まあそれならそれで良いんだけど、中途半端にアクション展開
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.2

個人的にはハマらなかったけど、評判良いのは納得。編集がキレてるし、バディモノのベタにアツい流れもきっちりあるし、クライマックスのアホみたいな銃撃戦をアホなままがっつりやり切るところとかめっちゃ良い。>>続きを読む

ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

3.4

「いつだってやめられる」シリーズの監督か。音楽もそれっぽかったけど、ストーリーも「無邪気に夢を追いかけ、時に七転八倒し、いろいろあった割には結果として何も変わってない」って話が結構まんまだなぁと思った>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.6

ディストピアな設定だけど「遺伝子」というある種の運命に抗わんとする超普遍的なテーマで、小難しいSFにありがちな置いてけぼり感もなく、加えて主人公とパートナーが頗る良いやつなのでかなり感情を入れ込んで観>>続きを読む

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.1

クライマックスの割にはスケール感がなく、かなりあっさりな幕引きだったのが残念。シリアス寄りだからコメディ要素も少ないし、その割に幕引きも「とりあえず事態が収集した」以上の意味もカタルシスもなく、脱獄の>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.1

ちょっと地味な印象だったなあ。刑事が銀行強盗に触発されて仕事にやりがいを見出していく、という点がこの話の中で一番ドラマチックな要素だった思うけど、そこがちょっとあっさりしてるから印象に残りにくかったの>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

ふとした瞬間に悪意の薫るあの感じ。こういう痛々しさは現実でお腹いっぱいだけど、逆に言えば現実の生活こそエンターテイメントになるうるという視点。
登場人物の抱えるコンプレックスが台詞や所作の節々で浮き上
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モンスター上司(2011年製作の映画)

3.4

気になるノイズもなく何も考えずに観れる。地味に伏線回収とかしちゃう感じも良。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

2.9

裁判の進行があまりに酷すぎて相当脚色されてるのでは、と勘繰ってしまうレベル。そして最期のアレは、果たして何かの解決になってるのだろうかという疑問。
被告人たちが冒頭の「こいつらマジでしょーもないな」っ
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少林サッカー(2001年製作の映画)

3.9

いなたいなあ。でも激アツなストーリーがたまらんのよ。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.7

ゲーム理論的な思考実験をそのまま映画にした感じ。設定の面白さに加え、メインのキャラが立っているのでワンシチュエーションのサスペンスとして相応に楽しい。寓話的なストーリーで、細部にメタファーが仕込まれて>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.8

前半は戦争には参加するけど自分の手は汚したくないたぁ良い御身分ですわねとか思ってたし、「こんなやつ嫌われてもしゃあなしやろ」とか思ってたんだけど、後半になるにつれてエゴやしがらみを超えて如何に使命を全>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.9

そもそもゴジラにあんまし興味がないせいか、かなり微妙だったなぁ。最期のスーパーゴジラタイムはちょっとアツかったけど。

門外漢としては怪獣映画の楽しみ方が全く分からなくて、ただ怪獣が暴れ回るのを楽しめ
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アス(2019年製作の映画)

3.3

面白かったけど、ゲットアウトの方が良かったかなぁ。
期待するのはやっぱり「伏線」「メッセージ性」「メタファー」。3点目はそもそも自力で気づけない部分が多いからどうしようもないとして、前者2点が期待を下
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.3

まあ必修科目だし履修しとくかってくらいのノリで観た。だんだん狂気に飲まれてゆく様がスリリングだし、この世のものではない何かが偏在して干渉してくる気味悪さもあって面白いんだけど、世間の評判ほどはハマれな>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

3.7

熱血戦術バカアクション映画。絵に描いたような「USA!」感。前半の強盗の件のBGMのダサさでめちゃめちゃ不安になったのは俺だけじゃないはず。そのまま中盤までは微妙なアクションの微妙な面白さでかなりダル>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

目的地へ向かってひたすらに歩き続ける道中でいろいろな人と出会い別れるという至極シンプルなプロットに加えて、長回し、ミニマルなセリフ、観初めてからものの10分で主人公2人に好感を持って感情移入できる手際>>続きを読む

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

3.2

ちょっと期待値を上げすぎた。多分作画の評価が高いのだろう、感情移入しにくいキャラクターやいまいち要領を得ないテーマ性など、ストーリーとしては今ひとつな感が否めなかった。
パラレルワールドの近現代を描く
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

2.9

正直なところ、長くてやや退屈だった。最後は力を合わせて巨悪に立ち向かう激アツ友情展開と言えなくもないけど、コイツらの粗相で迷惑被ってる人もまあまあな数いるわけで、これで正義面されるのもなんだかなあとい>>続きを読む