冬眠さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

冬眠

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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998年製作の映画)

2.8

昔に見た記憶がうっすらあり、号泣する覚悟で見直したら拍子抜けしてしまった。スケール感のなさやテーマの消化不良など。まああくまで子供向けでこのくらいの尺なら致し方なしな感もある。「あの頃子供だった今日の>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

2.7

わからん。音楽と空撮はドゥニ・ヴィルヌーヴ感があって良かったけど、あとは?????って感じで終わってしまった。
舞台設定も相まってノーカントリーに近い空気感を感じたけど、撮影監督が同じ人らしい。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

面白い。社会的メッセージ性の強い作品だけど一貫してコミカルな雰囲気があって鼻につかないし、テンポよく最期まで楽しく観られる。なのに後味はなかなかに(いい意味で)最悪という、このバランスがとても良い。伏>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリー色が強く淡々としたつくりなので、分かり易い派手さはなく全体的に地味な印象で、個人的にはハマらなかった。

報道の裏側で何が起きてたかを垣間見ることができる点でめちゃめちゃ興味深く、それ
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.1

ラスト10分、こんなん泣かざるを得ないでしょう。演出もめちゃめちゃ良いし、クライマックスに向けてストーリーが収斂していくことによる盛り上がりもハンパない。
が、正直クライマックス以外のほぼ全てが退屈だ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

超強烈。凄惨な現実をありのまま写すドキュメンタリーのようで、ナンセンスで下劣な冗談のようでもある。前半は厳しい訓練の中でジリジリと正気が削られていく様、後半では最前線の緊張感と、それぞれに強い魅力があ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.2

グリッチや色収差などの今っぽいエフェクトをふんだんに入れつつ、カートゥーン風味のよく動く映像が最高に新鮮でカッコいい。眺めてるだけで気持ちの良い映像で、コレを映画館で観れた人が羨ましい。

プロットと
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.2

話自体は主人公2人が組織の思惑に翻弄され苦悩しながらもギリギリですれ違い続けるスリリングさがあって面白いのだけど、いかんせん長いしストーリーがはっきり読み取れない描写とかもあって、そんなに複雑な話じゃ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

確かに難解だけど、前評判で聞いていたほどでなく、またエンターテインメント的な楽しさを阻害する程度でもなく、SFとして楽しむにあたってめちゃめちゃ良いバランス。

ノーランの作品にしばしば感じることだけ
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.9

前作で「もうちょっと一貫して振り切れていれば」と感じていたところ、ことごとくアホな方に振り切れていて最高だった。出てくる人はみんな賢い(という設定)なのに、やってること・起きてる事態は総じてクソほど下>>続きを読む

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.2

総じて面白かったけど、クライマックスが結構軽く、クライムサスペンスを期待すると肩透かしな感じが否めないからかもしらん。
視聴前のイメージはギークなオーシャンズ。序盤は少林サッカーの負け犬同窓生一念発起
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.3

めちゃめちゃわかりやすく、致命的に引っかかる部分もなく、万人に勧められる良い話。主人公は物語のシンボル的要素が強めで、周囲を取り巻く人々の葛藤に比重を置いて描かれてるところが良かった。であれば、最期は>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

『ゴーン・ガール』や『渇き』的な、失踪した近親者を追うにつれ自分の知らなかった一面が見えてくる、みたいな話。アイデア勝負の出落ちと見せかけて、端末のモニタ上で全てが進行するギミックをきっちり活かした心>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.2

前作に輪をかけてマトリックス特有の仮想現実描写が少なくてがっかり。現実世界でエイリアン2のパワーローダー的なアレに乗ってのアクションシーンはアクションとしては面白いし見応えもあるんだけど、SF的にめち>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.3

人間側の世界の比重が重くなったぶん、前作の「超フレッシュな世界観と映像表現」の面白さが目減りしてしまった感。特に前半は「少し前のCGに凝ったSF映画」の域を出てないように思えて悲しかった。おそらく意図>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.2

世界観とその映像表現が完璧すぎて、他に細かいマイナス要素があっても全く気にならない。最高。公開から20年経った今でも掛け値なしに新鮮。
もう最初から最期までカッコいいので好きな場面を上げていくとキリが
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.1

特筆して良いところも見出せなかったけど、一方でノイズになるような嫌な部分もなく(個人的な好みを言えば森見的な台詞回しは若干鼻につくけど)、素直に普通に楽しかった。雰囲気が合えばハマる人はめちゃめちゃハ>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.7

治安維持の義名の元にあらゆる情報が監視される社会の危うさを暴き、権利と安全保障のあり方を問いかける近未来SF。ではなく、これが事実を基にしたドキュメンタリーであるという衝撃。
用語がなかなかに飲み込み
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

-

グロいの苦手だけど全然楽しめました!的な感想が多いので、観てみたら僕的には全然ダメなレベルで開始数分で観るのやめました。面白そうだったのに残念。
グロ耐性がなくて観るかどうか悩んでる人の参考になれば。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.9

とにかく上げて落とす。上げて落とす。上げて落とす。
飛び道具的な編集や一瞬入るグロテスクなカット、全く理解の追いつかないスケールのカタストロフィ描写、クライマックスの延々と続く問答など相まって観るたび
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.4

相変わらずの設定の意味不明さに加えて今回はキャラクター間のコミュニケーションまでもが超理不尽なので、最期まで隙間なくおいてきぼりを喰らう。
が、ボロクソに崩壊した世界のポストカタストロフな絵面を眺めて
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

3.4

あー、これは、きっつい
何か、このキツさを言葉にしようとすると、過去の自分に心を抉られるような、そんな気がして、これ以上、言及できない

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.2

後味激悪のマクドナルド・ライジング。AppleもFacebookもそうだけど、どうして革新的な企業の創業話は畜生列伝になりがちなんだ。
ドキュメンタリーとしてはとても面白くて、なぜ事業を真似せずに「名
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

映画館で一度見て、それから定期的に見直すたびに「こんなに面白かったっけ」ってなるやつ。間の取り方が贅沢で、宇宙空間の映像美や無重力描写、静寂をこれでもかと見せつけてくるのに、それでいて緩急があって全く>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

ゲームのやり込み要素をハリウッドで金かけて再現するとこんな感じ、的な。ループものの面白さが詰まってて十分楽しいのだけど、「エアーマンが倒せない」的な「ビーチから抜け出せない」の件が根性論で解決してしま>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

大評判も納得の面白さ。
正気と対となる狂気、逃避としての狂気という感じで、ダークナイトのジョーカーとはまた違って、狂人と化してもなお人間味溢れる哀しすぎる悪人像。バットマンのファンが観ると「超然的でな
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.5

フランクで口の悪い人間味溢れる宇宙人という設定の他は基本的に超王道で楽しい。登場人物たちが旅は道連れ的にマイメンになってく過程が丁寧で良い。
アクション要素としては敵が勝手に潰し合う感じで基本窮地には
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

SFであり、自由のなんたるかであり、親離れの物語でもある。劇中で常にメタ構造というか「所詮はマッチポンプ」という事実を意識せざるを得ず、とにかく素直に楽しめないし気持ちが悪い。居心地悪さの塊。エンター>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

クソド下手値切りから漂うヘタレ感や臆面もなく「ネットで学んだ」とか言っちゃう薄っぺらさに感情移入MAXになってしまい、この時点で既にめちゃめちゃ良いんだけど、そこからメディアの擬人化たる主人公が倫理の>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

宇宙旅行と人の一生が並列して語られるからだろうか、壮大なのに等身大という不思議な感覚。よく言われてるようにノーランの「俺なりの2001年宇宙の旅」である一方で、本家とは違って「高次の存在?しゃらくせぇ>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.2

何度見てもわからぬ。セブンのモーガンフリーマン的な諦観だろうか。
西部劇(見たことないけど)っぽいイメージで、ひたすら追跡が続く感じに荒木飛呂彦の短編『アウトローマン』を連想した。セリフや音楽がミニマ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.2

刺激が強すぎる。いろんな要素で観た後頭がこんがらがる。多分これから先も頭の整理がつくことはなさそうなので、考えることを諦めた結果、ただただ「すげぇ楽しかった」という感想だけが残った。

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.0

面白いけど惜しい感じ。
仮想空間の描写やアクションはカッコいい。基本的に何が起きてるのかはよくわからんけど、この手のSFは「すごくかっこいいえいぞう」がドーンとあって、新鮮味があって、観てて気持ちよけ
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.1

歌と踊りと無能警察とカーチェイス
一貫して楽しいんだけど、各々のシーンが長いので若干だれる。カーチェイスと演奏シーンを何時間でも飽きずに楽しめる人が観たらもう最高だと思うので、そういう人には超おすすめ
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.3

一貫して成功をヒロイックなものとして扱わないところとか、内ゲバの喧嘩別れを物語のピークに設定するところとか、クールな雰囲気が通底していて良かった。会話がスリリングで、かつ言葉の節々でキャラ付けしていく>>続きを読む