あおいさんの映画レビュー・感想・評価

あおい

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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

寓話とリアリティの海を漂った物語たち。奇跡ではなく偶然であると当時にフィクションであった。それは小気味のいい?セリフのテンポに誘われ、こちらの経験に訴えかけてくる。
モンタージュなんてないように思われ
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.5

自分がスミスでこんな泣ける人間だとは自覚していなかった。
映画館から街に出た時に、ダムの水が溢れるかのように現実が押し寄せて来て、結局は理想な幻想でしかなかったのだと思うけど、僕らにはまだ未来とチャン
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.5

スタンド・バイ・ミーに時の経過を加えて、幻想(子供ならではの/現実を見れば)を取り除いたらこのようになるのだろうと思った。それは、続編というか僕らが生きている現実そのものの気がする。
この映画は、壮年
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

音響と目線で醸し出される不穏感。
歴史と土着的な理解があればいくらでも考えさせられるような余白。
喜怒哀楽のない世界には緊張感が張り詰めていて、没入してしまう。
今回は歩かせすぎたんじゃないかな

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

どこまでも長い日常からの逃避行。
狭い世界の中の話で、パルプフィクションみたいなことが起きてもおかしくないのにいつまでもオフビート。
ストレンジャーザンパラダイス的だけど、男臭くない映画でした。
何か
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.5

よく歩く映画だったな。
シーンシーンで見ていると割と寄りの世界なのに、その街の輪郭が見えてくるのは不思議。スラッカーみたいだね。
まだまだ物理主義な現代からすれば、出会いと別れを繰り返すこんな最低な生
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.5

単なるアメリカンドリームの話ではないらしい

モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)

3.5

弁護士は検事と戦い、主人公は自分と戦っている映画だった。
結果的に白黒ついて入るものの真相はどこへ行くのか、まさに羅生門で表される視点の違いを感じさせられた。

砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

3.0

全体的に既視感が強くて楽しむにも楽しめなかった。いい映画だったと思います。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.0

主人公と警察官の同時系列で並べられた別の物語が展開していくが、その関係性(作用しているようですしていない)が気持ち悪く感じられて焦点をどこに合わせていいかわからなかった。
ロバートレッドフォードを見る
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ドーンウォール(2017年製作の映画)

4.0

事実は小説より奇なりと感じさせられるほど、トミーがここまで歩んできた道は壮絶で、だからこそドーンウォールに挑戦することが、ケヴィンと挑戦することが如何なる事かわかりやすく描かれていた。
この映画見てか
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

悪そうな上司が実はいい人だったっていう良くある展開だったけど、ヤクザと警察・演技・テンポが良かったので、陳腐で退屈とは感じなかった。
松坂桃李ってなんで身長も高くてかっこいいのにあんなに弱々しいへたれ
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

田中の見えている世界が自分が見てるそれと同じものであったように思う。
天使と悪魔がいる世界。
もしかしたらこの世界戦を目の当たりにできるのであれば犯罪者が減るのかもしれないとさえ思った。
円形のように
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

ヤクザの栄枯盛衰の縮図を見た気がした。
本当に必要悪なんだなって。
臭いものに蓋をしても隙間から匂いは漏れるんだなって思った。

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

何が彼をこうさせているのかよくわからかった。
いじめとかそういうものは二次災害的であって、資本主義が生んだ学歴社会だとか生んだように思うし、誰か上に立つ下に立つ、その縮図を見た気がした。
この映画を見
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

ほぼほぼETでした。
SF映画にしか見えなくて、主人公とタコの視線をすごく感じました。
ケルプ草が生え茂る海の中は圧巻でした。タコと交流するとかサメに襲われるとかディティールまでよく撮れていたのはすご
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.5

パレスチナ側の自爆テロを結構する青年の話。
断固決意した寡黙でかっこいい男の話だった。
パレスチナ問題の話というだけであって、彼を取り巻く環境(幼馴染、仲良くなった女性など)は典型的なフィクションであ
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華氏451(1966年製作の映画)

3.0

手作り感のあるチープなSFの世界観と本を見つけ出してほっぽりだす挙動だったり、主人公が燃える本のようにヒロインに惹かれていく様は見事でした。初めて読んだ本とか映画とかの世界観を自分に憑依してしまった子>>続きを読む

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

2.0

ドキュメントとして退屈だし、cureの使い方も俗物的でつまらなかった。
あーいうthe巨匠なカメラマン、僕は嫌気しかささないんだよね。写真は魅力的なんだけどね。
中盤辺りでテレビに出演している女性が作
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

彼女だけの空間がすごくきれいで神秘的であるという世界観を描けていて良かったと思いました。
やっぱり同族経営社長の豪邸なんて映画で登場するだけで嫌気が指すのに彼女がいる空間特にベランダは神聖的で、彼女の
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ワイルド・ギャンブル(2015年製作の映画)

3.0

サンダンス映画祭で絶賛と書いてあったから見たけどつまらなかった。
サンダンスが好きそうな感じ。
音楽と年の差があるダメ男二人のロードムービーでした。
昔見たら好きだったかもしれないけど、何も残るものが
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃかっこよかったに尽きる。
全体的な展開図がフランケンシュタイン的だったように思う。
あのヒッチハイカーは観客で主人公を狂気に育て最後殺されるという
主人公が凛々しくなっていく様は気持ちよか
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

ちょっとだけゴーストオブマーズを思い出した。
フレディロドリゲスかっこよ。

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.5

スタントマンという裏方に込めた尊敬の念をこのような形の映画で表現しているのは素敵。
音楽と車映画のオタク要素満載で会話もカーアクションもずっと見てられる。タランティーノ自身も出演しているけど、全員タラ
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NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016年製作の映画)

3.5

どうでもいいことをどうでもいいがままに形づけられた映画。
チープさ加減がまじ最高。ゲームみたい
手に汗握るシーンとかラブロマンスとか結局みんな良いやつとか最後までチョコたっぷりという感じ。
テンポも合
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マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

3.5

狭い空間(物理的に)で起こる男女や兄弟、親子のすれ違い?会話劇は割と好き。
アクシデントよりもアメリカ的で人間的な会話に命がこもってる

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

uber救急車があるなんて事実自体が驚き。
ドキュメンタリーなのに、箇条書き的なフィクションだったのが残念かも。

銀のエンゼル(2004年製作の映画)

3.0

ストーリーが多くてからなのか、一つの物語に対して余白が少なかったように思う。
後半哀愁を出す為か、何故かコンビニにたくさんいる設定が良かった。

最終ラウンド/ファイナル・ラウンド(2016年製作の映画)

3.5

女子ボクシング版少林サッカーなんだけど、
少なかれ事実である事が涙腺に追い打ちをかける。
映画冒頭、素人が作ったみたいにカットがめちゃくちゃ早いのとか割と好き。全体のクオリティが低いのを条件に

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

森田剛の怪演はもちろんなんだけど、
悪魔(人間ではない何か)として見ていた森田に人間の魂が戻る瞬間にしびれました。
まさか最後に心が暖かくなる瞬間があるとは思っていませんでした。
殺人鬼心理に重きを置
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.0

会話の間とかカットのタイミングとか余白的な部分が少なかったように思う。
感情移入しなくてはいけなそうなのに、全然できなかった。
本当に主人公と同じ気持ちというか。
公開当時も
「雨の日は会えない晴れた
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

コミカルな編集が面白かった。
不正、謝罪の繰り返し。
そこにジプシーミュージックのような音楽がかかった時には笑うしかない。
政務活動費不正問題を扱った映画だけど、テレビ局と政治家がじゃれ合っているよう
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.5

悪い人が出てこないいい物語。
誘拐犯とお婆ちゃんのスピリチュアルロードムービーでとてもいい脚本。
もっと映画を見ていない時期に見たらすごく好きだと思う。
にしても2時間は長い

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白かった
アクエリアスも観て、
この監督は搾取する権力に対する報復として映画を作ってるのかなと思った。
社会的な意図とかではなく表現としてそんなことを感じた。
バクラウの住人は伝統的に危険な
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