ストレートにいい映画
演習が上手いところがあったし、誰にでも伝わる作品だと思う
最後の畳み掛けがよかった
場面、演出もいいが、ちょっと説明的すぎるきらいがあるかもしれない
最後の青春に関する掛け合いで半ば強引に感激させられていた
怒涛の不条理と淡々とした描写。序盤の画面的な美しさから、付加されている惨たらしさと暴力。
息もつかせぬ展開。わかりやすすぎる、狙いすぎる嫌いもありながら、徹底的に叩き込まれるシリアスさ。面白い
傑作。
虚実の入り混じらせ方、演出の大胆さ、風景、事物の美しさ、シティポップ的なメロウな街並み
敢えて解釈を劇中劇に寄せたくなるような虚実の入り混じり方。
この作品を知らなかったのが悔しい
付かず離れずの独特の距離感、過剰さはないがよく効いているメタファー。
序盤は少し退屈ながらうまく違和感の残るラストが快い。
岡田将生の怪演が良かった。1番跳ねていたように感じる。
相変わらずの意味がよく伝わる会話。ラストシーンだけが猛烈に惜しい、、、
ひたすらご都合主義的に人を殺しすぎて、かえってスッキリする怪作。
半ばツッコミを入れつつ、どこか惹かれてしまう怖さがある。
人の描き方がよく、キューブリック独特のひねた台詞回しが爆発。
エンディングも最高。
ただ一方で、キューブリックは色があってこそ、という感じもした。気を配るべきファクターが一つ増えることで、彼の病的なこ>>続きを読む
イマジネーションの限界は、いつもすれすれを渡っていく。語ることのすれすれ、捉えることのすれすれ、分かることのすれすれを舐めていく。決して届くことはない。
いい夢は必ず覚める。だからこそ本物の夢はもう一>>続きを読む
人を意図的に笑わせることは難しい。その難しさを軽やかに乗り越える作品。
子分がいて、自由で、あっけないのは他作品と同じ。象徴的な表現や、間の抜けたカットも健在。多くは語られないながらも、登場人物のさり>>続きを読む
人間の心理の何気ない跳躍。その跳躍は往々にして暴力をもって立ち現れるが、本作ほど温かみがあるのも珍しい。
「夫婦ってのは、このお茶漬けの味なんだよ」
主演女優の笑顔が、一度も見せたことのないそれになる>>続きを読む
言語化し得ない傷を前にして、それといかに向き合うのか。
飄々とした展開ながら、あるべきものがあり、跳躍もある。狂気や恐怖といった手に負えないものが、幻想的かつこじんまりと描かれ、フィクションに求められ>>続きを読む
ツイストを踊るところが最高。タランティーノの好きな女もなんとなく伝わってきて、良い。
あっけなさ、シンプルさ。
「俺だって努力してる」
たしかにそうだ。俺だって努力してる。
聖書の味わいもまた深い。
美しい女を素っ気なく撮る。すると画面が映える。地の美しさが浮いてくる。余剰を除けることで目は美しいものを追う。
原作がある分、要素の掬い上げのためやや冗長だったか。ここで終われば、と思う瞬間が何度か>>続きを読む
シブい印象の作品。
淡々として美しいが、カミソリで皮膚でなくダンボールを切った感じの作品。
監督のデッサン力、バランス感がよく現れており、非常に共感しやすいが、少し抑えすぎたか。
暴れた部分が欲しかっ>>続きを読む
面白い。筋が追いやすくて見ていて辛くなることがない。何気なく映される風物、雲や田園も小津を思わせる美しさがある。
ただ、なんといっても松岡茉優につきる。
この人は今日本で一番魅力的な女性なんじゃないか>>続きを読む
未完成ながら既に鋭く、根底に流れる和音は同じ。
歩くカットが多く、ユーモアもまだ少ない分、のちの作品の方が全体としての味が出やすい印象。その分本作の方が黙して語らない一種の緊張感がある。
暴力の描写が>>続きを読む
もし自分に息子がいたら…と考えると悔しくなる。
一方で、これくらいはできる!という謎の自信もある。
常になにかが異常。
異常なので目が離せず、結果的に面白かったな。となる。
二次元的な空間に人間を配置し、そこで複数の出来事を起こすことで的を絞らせない。その画面のさまが妙に頭に焼き付いて離れない。
何>>続きを読む
濱口竜介の根幹は先鋭な捨象にあるのだと思った。
男女が交際するまでの手順を運命的な出会いとキスだけで済ます。ただし、名を呼び気にいる、という本質だけは必ず残す。演出も爆竹を鳴らすというある種の高揚を示>>続きを読む
でもさ、頑張んなきゃいけないんだよ!
というメッセージに共感した。
歌を歌うシーンも最高。
カットも独特で、あけっぴろげさが「今風」というものをうまくえぐり出しているのだと思う。
デフォルメもよく伝わ>>続きを読む
演技をどこか平準化することで、出来事自体を浮かび上がらせ、提示させる作品。
冗長な印象だったが、率直さも感じて面白かった。
水が垂れるカットや、背景でものが動くカットが、無造作風に計算された美を感じる。
ものの陰に人を置いたり、そういった視覚的な工夫が面白い。
原作を読んでいたので、個人の主観が強い原作の描写の特徴と、実際に起きていることの乖離を映画に見た気がした。
その点で非常に面白かった。
ジェームズ・ボンドのダンディさと、画面の派手さと、その現実離れ感との組み合わせがどこか間抜けなような雰囲気を醸している気がして、はすに見る自分を恥じつつもどこか惹かれる悔しさを感じる。
ややわかりづらいく冗長だが、ラストシーンの鏡のシーンは最高。幻想的で惹きつけられる。
筋が面白い。
後世の映画でも似た構図を見たことがある気がするな、というシーンも散見された。
登場人物の多さに比して、描写のバランスが上手いのか、散らかった印象がない。
死に様が端的かつ美的であり、暴力から目を逸らさずデフォルメもせず、あっけなく率直に描いている。展開が早く飽きない点も良い。
端的に面白い。
人の量、心の動きの描き方、主題、各シーンのウェイト、アングルの新しさ、そういったもののバランス感が良いのだと思った。
途中、月を映すシーンが美しかった。
絵画的なもの、隠喩的なものの追求が鋭い。
筋も難解ながらギリギリのところで共感力を保っており、画面の中を伝う水や火が花開いている。
水の音、火の揺らめき、語られる言葉のそっけなさ。そしてそれ以上に清新>>続きを読む
荒野の美しさにまず打たれる。その物言わぬ背景のなかで男の傷が鮮明に描かれる。
刻まれた傷の言語化不可能性に、これほどまで率直で的確な表現はなかったように思う。
乾いた地でただ黙り、歩き、遠くを見る。そ>>続きを読む
少々長いが、規模の大きさから出る未視の映像の迫力は群を抜いている。
大きいものが傷められ、軋み、ある時には焼かれる。損壊の美や崇高さが画面を覆い、観客は口を塞がれる。
水牛を生きたまま叩き斬るシーンの>>続きを読む