ぱぱぬいさんの映画レビュー・感想・評価

ぱぱぬい

ぱぱぬい

ボス・オブ・イット・オール(2006年製作の映画)

3.8

プライドの置き所がおかしい役者とか
トラウマの残り方がおかしい女とか
コメディの体裁でもその人々のズレ感が確実に
ラース•フォン•トリアーだった。
監督本人も多分意図せずにそんな
ズレた登場人物の1人
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金閣寺(1976年製作の映画)

3.7

こいつが無くなれば全部うまくいくみたいな
一度は抱くような幻想を死ぬほどでかくしてしまった人の話。認識ではなく行動こそが重要という考えがある意味彼にとっての最大の呪いだったのかな。

(2023年製作の映画)

5.0

まるで落語のような見事な脚本に
見応えのある映像が乗っかった文句無しの傑作。
何にも忖度しない現実と地続きの「戦場」としての合戦は、制作会見で啖呵を切っていたアンチ大河ドラマな姿勢をまさに反映していた
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.7

暴力の楽しくなさが詰まった
最後の最後までずっとずっと寂しい映画。
おっさんしか出ないのにジュブナイル映画してんのなぜ。

うなぎ(1997年製作の映画)

4.0

柄本明がダークナイトのジョーカーばりに
人の良心を揺さぶる道化を演じてるのが良かった。般若心経に数珠を下げ格好つけの反省しぐさ...そんな俺が不幸せでお前が幸せでたまるか!と過去が殴りかかってくる感じ
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回廊とデコイ(2023年製作の映画)

3.7

ただ尖る、変なことをやる!じゃなく
映画と舞台の違いにしっかり向き合って
愚直に変な事をやっているのが凄く良かった。
ある一個のテーマを中心に、あるいは連想ゲーム的に話が展開されていくのはモンティパイ
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その神の名は嫉妬(2018年製作の映画)

3.9

終わり方そこか!でも大納得!
問題のある人間が当たり前に身の丈にあった結末に進んでいくダサいダンサー•イン•ザ•ダーク、夢の無い園子温みたいな映画。褒めてます。
お前が日々不幸せなのはお前が悪いよ。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

良くも悪くも「ゴジラを元に戻した」
という印象の映画。
大迫力の破壊っぷりは楽しくてしっかり
盛り上がれた。
でも、新しいものはほぼ無いです。

「ゴジラ」というジャンルで言えば
多分もうこれだけで十
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三毛猫ホームズの推理 <ディレクターズカット>(1998年製作の映画)

3.3

「実はこうでした!」の連続で推理としての
面白さはないな…と思いきやまさかの
DVD収録のディレクターズトークで大林監督直々に「そういうことじゃねぇんだ」と
論破された。
大林作品としては比較的異物感
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.9

ホラーのつもりで観ていたら
「違うよ!そっちじゃないよ!」って
どんどん展開が横道に逸れていく。
良い意味全ての期待を裏切ってくれた。
笑われてるわけじゃなく笑わせてるし
怖いじゃなくてかっこいいをや
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

3.9

日本らしいまどろっこしさと決断の
ジリジリ感がこっちにもしっかり伝わってくる。
机の上の西部劇といった感じの映画。

近年はシンゴジラの元ネタとしても有名だが、
終戦という事実を扱った映画にも関わらず
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.9

曲が良過ぎる。
序盤は社会の代弁者的清々しい暴力…
からのその代償、連鎖となる
北野映画イズムがこの頃からある。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.7

なんの参考にもならないくらいの天才の
天才っぷりと鳴り止まない賞賛。
いわゆる降りてくる系の人「っぽい」けど
その実は熟考と理解の人であると。

創作という呪いに追いかけ回される様は
最近観た映画だと
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

この監督とSFの食い合わせが悪いのか
「いつもの箱庭」に押し込めることが
目的化し過ぎてる感は正直あった。
面白かったけど新境地には至らず...
ウェスアンダーソン流未知との遭遇は
めちゃくちゃ良かっ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.9

この映画そのものに編集点を感じる
人生のブツ切りみたいな映画。
消えて無くなってしまったはずの
ものたちからの置き土産的ラストがかなりグッときた。

最終兵器彼女(2006年製作の映画)

1.5

ちせにもしゅうちゃんにも特に興味が無く、
SFやりたいっぽいけど
別にSF解像度が高いわけじゃない人が
作った映画。
テツさん情緒が分からねえ
マッスルメンヘラになってて笑う

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.8

アニメーター見本市的面白さ。
「待って….今の何だ?!…」
みたいな映像的驚きに溢れてる。
個人的にはEPISODE2の最臭兵器が
くだらない事に全力で金かけてて好き。

バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.4

どのシーンをとっても心のコントローラーを握りしめてしまう感じは良いね。
あと終盤は歴代主人公勢揃いで銃火器盛り沢山でMODでも入れたのかと思った。
勝てるだろ。普通。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今までのジブリ作品のネタをギュッと1つにしました。って印象だった。
これを「あ!思いついたぞ!」
って感じでやっちゃうあたり
もう宮﨑駿も鈴木敏夫もおじいちゃんなんだなとは思ってしまった。

ただ本作
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

ある意味「怪物だーれだ」という予告も含めての作品だった。
吉田修一の「怒り」みたいなタイプの映画を期待して観ていたので余計に
あぁ…!そういう着地なのか!と、してやられた感じがした。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.7

笑いにストイックな人は良いね。やはり。
何もお笑いに限らず何かを見せるという事への根本的な姿勢が詰まってたように思う。
そして何より深見千三郎がかっこいい。
舞台で面白く、降りたらかっこいい男を映像の
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.8

もう映画作る気とか全然無くて
俺たちはドラゴンボールを作ってんだ!!
って気骨を感じたよね。
ぶっ飛ばした後のぶっ飛ばされっぷりが
想像の5倍はあった。

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記(2021年製作の映画)

3.5

平成ジェネレーションズフォーエバーリターンズみたいな映画。
なんでライダーの敵は全ての歴史を虚構扱いしてまとめて消し去りたがるんだろう。
ハチャメチャなクソ動画みたいな映画だけど
意外と嫌いじゃなかっ
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

よく22歳でこんな自制心のある映画を作れるよな…
派手なもんに逃げずに静かに決める終盤にすごく心を打たれた。

最後の解釈は自分の中で悩んでるんだけど
もしかして時間戻った?飛躍し過ぎ?
ユラくんに宿
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バウンディン(2003年製作の映画)

2.5

このウサギ、小さい頃から気に入らねぇんだよ。マジで。

ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

3.8

リアルとデフォルメの加減が素晴らしい。
劣等生な子がみんなとは違うやり方を見つける!みたいないかにもディズニー、ピクサー的話が嫌味なくスッと短い時間で入ってくる。
それはなぜか?
鳥がめっちゃかわいい
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.7

評判悪いけど普通に面白くない?
スピルバーグらしい音楽で
スピルバーグ的な事が起き続ける
歌舞伎的なそれから
あぁ、スピルバーグ、インディでそっち方面もゆりたかったんだね!
って感じだった。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.6

何も無いけどプライドが高くて
誰からの施しも受けず自滅する
ダンサーインザダーク的な自業自得感。
最悪なのはそこに共依存関係の子どもがいる事やな。

面白かったんだけど秋子が特に話術やテクニックとか無
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

警官の話の方が好きだった。
名作と名高いわりに結構ベタで
マンガや古いドラマみたいなラブストーリーなんだけど、
独特な画の風合いで最後まで心地よく観れてしまう。
フェイの不器用な恋愛も冷静に考えたらめ
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