道士・安野さんの映画レビュー・感想・評価

道士・安野

道士・安野

シネフィルになりたい

映画(1580)
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.6

オチが言葉による説明のどんでん返しネタなのはかなりマイナスだが、それまでの過程が良くできている。
そもそも認知症の老人の復讐ロードムービーという骨子が面白い。
3人目の保安官の家でのサスペンスが白眉。
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大雷雨(1941年製作の映画)

4.1

ジョージ・ラフトのこういう役最高なんですよね。

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.7

前半の謎をどんどん出して不穏さを駆り立てるパート(いつかジョジョでパクられそう)が最高。
停滞しがちな映画における「謎解き」の難しさを怪異の存在を徐々に匂わせていく(興奮を段階的に見せる)形でクリアし
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.8

90分間ワンシチュエーションでサスペンスを維持するコンパクトな映画。
こういうのを今どきやってくれるのとても嬉しい。
ミサイル発射後に使いの子供がパンを買いに走ってくる時の緊張感!
ドローン故の俯瞰が
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

まだまだ決め所の甘さはあるがこの語り口で90分、大満足の一本。
ウェス・アンダーソンみたいな横移動、冒頭の飛び降り→ギブスをつけて通学の省略の小気味よさや、空港での別れを母親の主観に絞る胆力などとにか
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桜の代紋(1973年製作の映画)

3.0

正直この程度ならトミーのアイドル性以外は凡百の刑事ドラマの範疇で肩透かし。
石橋蓮司が護送中に蜂の巣にされるところは大迫力だが、他に目玉となるアクションがないのは辛い。
松尾嘉代の死体の出し方は焦らし
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.8

この箱庭的な作り込みが在りし日(今となってはフィクションになってしまった出来事)への郷愁を最大限に盛り上げている。

心の指紋(1996年製作の映画)

3.7

雄大なロードームービ。まさにチミノ。
とにかく風景が素晴らしいのだが、特に馬群の起こす砂塵に隠れてキャデラックで並走するシーンが美しい。
ラストの湖に飛び込んでふっと消えるのも最高。

アリゾナの汚い
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マンハッタンの二人の男(1958年製作の映画)

2.9

フランス大使の顛末が分かってから面白くなるが、それまでの各所の女へのインタビューパートがつまらない。

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

4.5

大傑作!
蟹江は水原と結局一度も交わることがなく、おっさんとの輪姦を襖の向こうから泣きながら見ることしか出来ない。そんな男は勿論彼女を陽の光の下に連れて行くことなど叶わない。

歪むカメラや照明の気合
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新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

4.2

シネスコの使い方が抜群に良い。
狭い酒屋の中に人々をギュウギュウに詰め込んで、更にそこから動かしまくっても見づらくないとは。
荒井晴彦のオナニーくささはあるものの画面の閉塞感と叙情性が補って余りある。
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嗚呼!! 花の応援団(1976年製作の映画)

3.3

障子も襖も扉もすべて破るためにある。
「こういうのは鈴木則文とかの方が面白く撮れるよなあ」と思っていたらラストの水原ゆう紀へエールを送るシーンが素晴らしく感動的でやられた。
店の前で立ちすくむ三人の捉
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真紅の盗賊(1952年製作の映画)

3.6

バート・ランカスターとニック・クラヴァットの活劇性が遺憾なく発揮された快作。
下町での兵隊との追いかけっこはセットをフルに活用した、まるでMGMミュージカルのレビューシーンのような陽性の楽しさがある。
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わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)

4.0

オペ室で看護婦たちの残像が出てきたときモニターがぶっ壊れたのかと思った。

退廃的な三井マリアのキャラクターが最高。
弟が家を出ることを告げるときの遣る瀬無さったら無い。
社長&運転手との3Pの人物の
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不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

3.9

増村ばりにバチバチに決まった画面。
片桐夕子がヤクザに連れられて階段を登る俯瞰が素晴らしい!
片桐に惚れてしまったチンピラがその階段を駆け下りることで兄貴分を裏切るのも良くできてる。直後の轢かれっぷり
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血と砂(1941年製作の映画)

3.1

少年時代は主人公の乱暴ぶりがよく撮れてて面白いのだが(列車を止めるくそ度胸!)、成人してからは凡百のメロドラマになってしまう。

(秘)極楽紅弁天(1973年製作の映画)

3.7

めちゃ面白い。
お嬢様を片桐夕子と芹明香が襲撃してカツアゲするシーンがむちゃくちゃすぎて爆笑。
連れの丁稚を上から襲って始末するのとか忍者かよ。
片桐夕子と旗本の青年がまとめて乞食たちに埋められるとこ
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(秘)女郎市場(1972年製作の映画)

3.4

力士と相撲おっぱじめる流れで笑った。
とにかくセットを壊しまくるの、なんか森崎東みたいだな。

コレヒドール戦記(1945年製作の映画)

3.2

フォードにしてはだいぶ落ちるが、ダンスパーティーは最高。
フワッとした笑顔を誰もが浮かべている夢のような幸福の空間。

性談・牡丹燈籠(1972年製作の映画)

3.6

木材が倒れてくるときのスローが超絶素晴らしい!
あの瞬間にはもう異界への扉が開いている。

迷惑帽子/これらのいやな帽子(1909年製作の映画)

3.3

急にめちゃくちゃデカい機械が出てきてフィクションラインを軽くぶっちぎるので、不意をつかれ爆笑。

性盗ねずみ小僧(1972年製作の映画)

3.4

いくらロマンポルノでもスカトロは勘弁してほしかった…。
ラスト数カットの締めが鮮烈。

悪魔をやっつけろ(1953年製作の映画)

1.5

死ぬほどつまらない。
なんの足しにもならない会話をダラダラしているだけ。
いくらヒューストンは当たり外れデカいとはいえこれはやりすぎ。

色暦女浮世絵師(1971年製作の映画)

3.5

アバンが安っぽくて警戒したのだけれど、タイトルからクレジット流しながらのレイパーとの追いかけっ子でテンション跳ね上がる。
復讐の無常感も良い。

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

3.6

50年代以前の正統派西部劇スタイル。
強盗団の被害者が街に連れてこられたときに集まってくる民衆の撮り方が良い。『ボディ・スナッチャー』に繋がる演出。
「逢瀬を邪魔される」天丼ネタをオチで意趣返しするの
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人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)

4.0

アクションシーンでは常にカメラがかなり近いので臨場感が強い。
それでいて人物の位置関係が混乱したりはしないので上手いんすよねえ、沢島忠。
ラストの鶴田浩二の討ち入りでは更に長回しで倉庫を立体的に捉えた
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王将(1962年製作の映画)

4.2

三國の白痴演技がやりすぎでやや辟易。
阪妻のような陽性の人柄を出しきれてない。

とはいえ移動撮影を駆使した空間の取り方は図抜けている(娘を折檻しようと室内を駆け回る構図が見事!)し、泣かせの演出も抜
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女の座(1962年製作の映画)

4.6

超絶大傑作。
2時間足らずで16人の主要人物全員に個性と見せ場を与えている恐るべき捌きのテクニック。
全てのオールスター映画の手本になるべき。
人物の動きを騒がしく入り乱す(母親たる杉村春子ですら本当
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.3

これは子供映画としてかなりの傑作。
上京したばかりの大沢健三郎と一木双葉が橋の上ですれ違うシーンが素晴らしい。
これ以上ないボーイミーツガールとしての導入だ。

街のガキンチョたちに野球に誘われてつい
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晩菊(1954年製作の映画)

3.7

これはかなりのヤルセナキオ。
提示された問題は解決されずキャラクターはそのまま変わることなく生きていくだけ。

見明凡太郎が杉村春子を訪ねたときの縦構図が良い。犬の鳴き声と時計の秒針の音で不穏さを駆り
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.5

冒頭のダイナミックなカメラの引きが面白い。

ジャンヌ・モローの軽やかながら明らかに精神を病んでいるキャラクターが魅力的。
むりやり借りた金を秒で溶かしたのをタバコふかして誤魔化すところで笑った。
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

2.6

しょーもないセリフの連発で萎える。
勘違いから起きる悲劇って要所要所を余程上手く魅せないとバカバカしくなるから危ういのだけど、これは全然ダメ。
櫻井って外れるととんでもないホン出すから困る。

探査機
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

4.3

自転車による素晴らしき反復。

『赫い髪の女』同様シリアス調だが神代のアナーキーなおふざけがしっかり残っている傑作。
海岸でのレイプを実況するとことかイかれてる。
女主人が延々と走って主人公を追いかけ
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濡れた欲情 特出し21人(1974年製作の映画)

4.0

音楽がさいこ〜〜。
ステージにぞろぞろストリッパーが出てくるときのグルーヴ感さいこ〜〜〜。

セックス中の「青森行こうや?な?」を受けての「イクーッ!!」で笑った。2回もやるなよ!
旅芸人パートの意味
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赤線玉の井 ぬけられます(1974年製作の映画)

3.8

娼館のセットが素晴らしい。
前に流れてる小川の使い方!たまんねえ。

突っ走ってくる汽車が良い。ロマンポルノでこんなに良い汽車を見られるとは思わなかった。

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