道士・安野さんの映画レビュー・感想・評価

道士・安野

道士・安野

シネフィルになりたい

新・夕陽のガンマン/復讐の旅(1967年製作の映画)

3.5

冒頭の夜の雨が良い。
家族が殺された回想を何度もフラッシュバックするのはダサいが、まあマカロニってこうだよなあとも思う。
ジョン・フィリップ・ローがリー・ヴァン・クリーフに劣らず主役としての格を保って
>>続きを読む

雪の喪章(1967年製作の映画)

4.1

序盤は「三隅研次っつーより加藤泰みたいな撮り方してんな」と思った。

この若尾文子の美しさは『清作の妻』に匹敵する!
もうほぼ全シーンの若尾文子が驚異的に美しい…。
「屋敷の火事も空襲も避けて残った金
>>続きを読む

劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード(2000年製作の映画)

2.9

良いショットが殆ど無かったのが辛い。
小狼たちと再開してからの公園での会話はものすごい良かったんだけど、正直ここがベストシーンってのは寂しすぎる。
テレビシリーズとスタッフ変わってないんだけどなあ…。
>>続きを読む

シルクハットの大親分(1970年製作の映画)

3.5

若山富三郎が刺客に囲まれるシーンは加藤泰に負けない橋の演出。
更に則文らしいバカエロ描写もあって楽しい。
女郎屋にいったらババアと寝ることになった子分が泣き出しちゃうので爆笑。

最終盤に敵に単身挑む
>>続きを読む

インフェルノ(1980年製作の映画)

3.3

構成も糞もない、思いつきのような展開の連続。
毎度おなじみのガラスをぶち破る落下死体は今回は炎上しながら落ちる豪華版で笑う。

冒頭の水の中で死体と鉢合わせるシーンは強烈だったが、間延びし過ぎだなあ。
>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

4.2

回想の回転扉による場面転換で吹いた。
賭場の揉め事でブチ切れた囚人の顔が変貌するシーンの照明の当て方とか何だよ!笑うわあんなん!

仇と繋がってた囚人が燃えるシーン、炎の中でビクンビクンしてるのが凄い
>>続きを読む

傷だらけの挽歌(1971年製作の映画)

4.6

冒頭の陽気な音楽をバックにしたカーチェイスがもー最高!
終盤の立てこもりでもアッパーテンションだし快活な暴力性に痺れっぱなし。

それでもエモいとこはきっちりエモいので偉い。
念願のキム・ダービーとセ
>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.2

伊右衛門が出てきてからお岩の親父が殺されるまでの移動撮影がクール。
お岩を殺すことを唆された伊右衛門に被さるカエルの鳴き声は最高。
『暗黒街の弾痕』に匹敵する蛙映画。

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

山羊や熊がトコトコやってくるシーンの感覚が素晴らしい。
長い時を経ての外界との接触、と見せかけてバラす!この流れ!

追い詰められすぎて黒魔術みたいなこと始めるババアに爆笑。

ビリー・ザ・キッド(1930年製作の映画)

3.5

サイレント臭さがすごい…。
どうもトーキーに順応しきれてないところがチラホラ。
でも『ハレルヤ』より後の作品なんだよな。


籠城戦の迫力はすごい!
火攻めはほんとに誰か死んでるじゃないか?

夏の嵐(1944年製作の映画)

2.7

マジでサークが撮ったのか?と思うほどのっぺりした映画。
ルノワールなら100倍面白くできる。

快傑ダルド(1950年製作の映画)

4.0

バート・ランカスターのアクションに感動!
なんと見事でしなやかな動きか。

逃げてきた貴族との決闘の愉快な幸福感が出色。
この映画の明るさはターナーらしからぬ魅力だ。

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

1.4

オーズパートの「このセリフ言っときゃオーズっぽいやろ」感が本当に辛かった。
万丈が「人々のために戦う姿に感動する」話も何回目だよっていう。

忠犬パラドには萌えた。

エヴァの告白(2013年製作の映画)

4.2

ホアキン・フェニックスの激情がことごとく良い!
『孤独な場所で』のハンフリー・ボガートのようだ。
そんなフェニックスがマリオン・コティヤールの懺悔を盗み聞きして滅入るシーンがめちゃ切なくて泣ける。
>>続きを読む

活動役者(1928年製作の映画)

3.5

ランチ中にやって来たウィリアム・ヘインズの挙動が最高。
コメディ礼讃でありながらメロドラマとして落とす構成も憎い。
ずっとラブシーンやってる二人に呆れて笑いながら去っていくスタッフ達たまらん。
ヴィダ
>>続きを読む

ラ・ボエーム(1926年製作の映画)

3.3

馬車に引きずられるリリアン・ギッシュの壮絶な恋心

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

3.9

『荒野の用心棒』より面白いと思う。
泥と沼の街っていう舞台設定がまず良い。

クッキー・フォーチュン(1999年製作の映画)

4.1

自己のプライドのために人の死をもてあそぶというかなりキツい話なんだけど、
恐ろしいくらいのんびりした空気にしてるのがちょっと凄い。
アルトマン流の皮肉の骨頂。

ベストアクトは間違いなく戸棚の扉。

母を求める子ら(1956年製作の映画)

4.5

ファーストショット(あぜ道を歩く三益愛子のロングショット)から素晴らしい!

なんと言っても動き続ける子どもたちに感動する。
「お母さん来たってよー!」のリレー、迎えに来た母親から逃げる息子と彼を追う
>>続きを読む

母の旅路(1958年製作の映画)

3.0

芝居付けはやっぱり上手い。
会社の重役への挨拶のタイミングが分からなくて座るに座れない三益愛子など面白い。
三益愛子が家を出てからは猛烈につまらないのが惜しい。
折角のブランコも躍動感がない。

しか
>>続きを読む

大侵略(1968年製作の映画)

3.4

クズがどんどん暴れてどんどん死んでいく。
ペキンパーのような叙情性もなくただただ死ぬ。
ド・トスは頭がおかしいんじゃなかろうか…

緋ざくら大名(1958年製作の映画)

4.0

加藤泰もこんな幸福なコメディを撮っていたとは。
長屋を撮るときの縦構図の活かし方や所作による男女の感情表現と空間描写、簪の使い方は往年のらしさがある。
ラストの殺陣でさっきまで縛られてた長屋の住人がい
>>続きを読む

影狩り(1972年製作の映画)

2.2

石原裕次郎がひどすぎる。
裏稼業の浪人だから見た目はヒゲだるまなんだけど、ほんとに小汚い。
発声も他の二人に比べてボロボロ。
裕次郎がスターであったことは日本映画界最大の謎だと思う。

裕次郎が回想で
>>続きを読む

歌行燈(1960年製作の映画)

2.7

衣笠には演出力が無いと思う。
大映美術と撮影の力でそれなりの作品にはなっているけど、成瀬版には到底及ばない。
按摩の芸を潰すときの迫力も、最後の四人の共演の美しさも平凡なものになっている。

座頭市兇状旅(1963年製作の映画)

3.5

なんと言っても籠城することになる廃屋が良い。
これも田中徳三よりは牧浦地志が素晴らしいですね。
ショットの完成度が作品を遥かに超えてる。
ヤクザのボンボンと市が一緒に歩いた夜道の光の捉え方にはうっとり
>>続きを読む

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

4.5

これぞメロドラマ。愛の映画。
ジェニファー・ジョーンズが出るシーンのすべてが美しい。
こんな愛の物語を撮るとなったら普通明るい画面にするもんだろうに、
なんだこのザラッとした暗い画作りは!?
これが見
>>続きを読む

合衆国最後の日(1977年製作の映画)

4.3

『絞殺魔』ばりのビリビリ来る画面分割演出が最高。
各人の思考や焦りを並行して写すことで生まれる緊張の快感!
鈍重になりがちな政治劇をアルドリッチは何と面白くしてしまうのか。
後半の大統領の追い詰められ
>>続きを読む

任侠中仙道(1960年製作の映画)

2.0

どこを向いてもスターだらけな豪華版。
まあ松田定次なんでそんなに面白くないんだけど。

野良犬(1973年製作の映画)

3.0

最後渡哲也が拳銃投げ捨ててたら最悪な映画だったんだけど、
そういうことはしないので森崎は偉いなあと思いました。

捜索者(1956年製作の映画)

5.0

人も扉も家も空も音も、世界一美しい映画。
フォードによる情緒的演出の極地。

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.1

もう徹底的に馬鹿な映画にしてるのが良い。
カーチェイス中に横から車の上に乗ってやってくるトム・クルーズのバカバカしさには感動した。
あんなアホな画あるか?!

ビクター/ビクトリア(1982年製作の映画)

3.3

ジュリー・アンドリュースがほんとに良い。
ガタイの良さがこういう形で演出されるとは。

恋敵の女の下品さは狙ったものだからいいんだけど、ゴキブリネタ何度もやるのは勘弁してほしい。

>|