アノさんの映画レビュー・感想・評価

アノ

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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.8

とにかく物量で第一次大戦のスケールのデカさをアピールするという、現代技術でリメイクする意味がちゃんとあって良かった。ワンショットの長さとか時折カメラに血飛沫が付着する演出はセンチが過ぎると思うが、お洒>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

1.7

特にサバイバル要素を描かないのに異常にギスギスしていくので置いてけぼり感が凄い。
非人間キャラがいて大掛かりな装置もあるならいっそスラッシャー映画になっちまうような露悪性があっても…というのはわがまま
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悪党と呼ばれた男(1951年製作の映画)

3.7

アレン・ロバーツをこます(ガレージ奥の部屋に追い込む)と車が横切って被されるの、良き。死ぬのも一瞬すぎて本当に驚く。
ローレンス・ティアニーが裏切られて気絶してる間に、金は持ち逃げされ仲間は全員死んだ
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冬薔薇(2022年製作の映画)

3.8

現代日本映画でここまで全登場人物が良い役者の良い演技で固められている作品があるのか。特に小林薫ら社員で飯食ってるとこの質感が凄い。石橋蓮司流石。
永山絢斗が別に喧嘩強くないのも良い。ひたすら虚しい存在
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.5

緑の礼拝堂に着いてから緑の騎士が動き出すまでの時間の描き方だけで今年ベストの座は固い。なんて贅沢な時間…。

360℃パン白骨化とかしょっちゅう上下ひっくり返る画面とか伸び伸びとした演出がキュート。人
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七人樂隊(2021年製作の映画)

2.7

リンゴ・ラムだけ辛うじて面白い。
パトリック・タムも悪くないがカット割りすぎ。
ツイ・ハークの内輪全開のギャグは見てて死ぬかと思った。

三姉妹(2020年製作の映画)

3.7

2本連続でぶっ壊れた家族もの見てしまった。
ミサで信者全員ヘドバンしながら泣き出すのがパンクで草。三女の旦那がリアル肉バイブなのも壮絶。
家族から少し離れていた長女の娘がブチ切れることで家族が少し再生
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.5

再見。三者三様の小さな絶望。黒沢清の中でも最もアンゲロプロスからの影響が色濃く出ている。井之脇海の演奏にいつの間にか群がる人々とともに去っていく家族で締め。超絶。、
ツダカンのキメすぎた失業者ムーブが
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フロントランナー(2018年製作の映画)

3.8

アルトマンのような人々を順繰りに映していくオープニングからオッとなる。
浮気の密告電話をする女の顔は曇りガラスや髪で隠され、後ろでタバコを吹かしているツレは顕になる聡明な画面造形。ヴェラ・ファーミガが
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.5

こんな珍妙な話をよく回せている。魂が映り込む度に顔がユン・ゲサンになる無茶苦茶な画でも混乱しないのは凄いことだ。アクションを対人でも車でもきちんと撮れているのも偉い。
コロッケおじさんを救い出すまでが
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.0

冗談抜きでトイレで爆竹が炸裂するオープニングが一番良い。
走ることも移動撮影も紋切り型というか予想を裏切らないので疾走感がない(ので二人の感情の動きに乗り切れない)。ダレ場はないしEDの入り方も流石と
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リフレクション(2021年製作の映画)

2.3

定点長回しでやることが痛みにうずくまるおっさんという運動ゼロの画面の提示…舐めとんのかい!
ガレージの扉が開く速度もいくらなんでも遅すぎ。10秒スキップしても何も変わらなさそう。

狙われた女(1949年製作の映画)

2.5

焦点が定まらないまま謎解きが進むのでドラマに乗り切れず退屈。
オチはワロタ。

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.6

このロケーションとセットを得た時点でかなり勝ち。
幽鬼のように老け込んでいるトヨエツはハマり役。いつもどおりの怪人ぶりを見せる本田博太郎には安心する。

不貞な女たち(1953年製作の映画)

3.7

愚かな女達をこましていくチャラ男の話と思いきや、罪の隠蔽の割りを食う外野に視点がスライドし、ついにはまさかの焼身映画に!
終盤の増村保造的な事実と人物心理の捻じくれ方が大変そそりました。旦那の告解もも
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.9

『ちはやふる』の白々しさはどこに行ったのか、動作とセリフのさり気ない繋ぎが光る。いやスムーズすぎて光らない。清原果耶が大学の講師を務めることを決心するくだりの軽やかなこと。あまりに漫画的で浮いていた細>>続きを読む

愛の昼下がり(1972年製作の映画)

3.8

催眠装置で道行く歴代ヒロインを全員発情させたる!というバカすぎる妄想パートで笑った。フランス人もエロ漫画みたいなこと考えるんだなあ。
不機嫌になったズーズーがサイレントで窓の外を駆けるシーンが瑞々しい
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虐殺の街(1950年製作の映画)

3.8

ハリウッド黄金期の暗黒スリラーのノウハウをかき集めたような逸品。影と光、夜の道と港…ヘイズ・コードを逆手に取った見せない恐怖を生む技工の数々。チャールトン・ヘストンの体格と悪党面も活きている(これがデ>>続きを読む

釣鐘草(1940年製作の映画)

2.8

唐突な死に心底ビビる。
墓前のロングショットで締める粋。

高い標的(1951年製作の映画)

3.9

列車が駅から発車するときの車体を上から下へ捉えるカメラからもうたまらない。映画が走り出す瞬間が刻まれている。夜の列車を包む過剰な蒸気も最高。
アドルフ・マンジューと行動するようになってからはやや失速す
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証人(1946年製作の映画)

2.7

これをジャッロの源流と呼ぶのは流石に懐が広すぎやしないか?
ロルダノ・ルーピが「俺は人を殺した」と静かに言い放つ正面クローズアップは強かった。

トラックス(1977年製作の映画)

3.1

車内のバーでデニス・ホッパーがタリン・パワーを口説くときの切り返しがずっとヤバい。ホッパーの魂が抜けたような顔も凄いのだが。
リンゴ越しのキス辺りから狂気が頭でっかちに思えてくる。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

3.7

世界観構築は当代一な押井守。童貞が作ってるとしか思えない噴飯ものの男女感(バディ映画としては壊滅的だと思う)もありきたりなテーマをさも深刻そうに語る振る舞いも、この濃厚な空気に満たされると目を目を瞑れ>>続きを読む

プランスとミスタンゲット(1910年製作の映画)

2.7

破茶滅茶やってもシュン…とした感じで終わるのが後味よくない

ジャグラー/ニューヨーク25時(1980年製作の映画)

4.4

娘が誘拐されて即カーチェイスに入る潔さ。ばったりであったタクシー運転手がむちゃくちゃ乱暴な運転で爆走しだすとクラッシュしまくりの混沌が立ち込める。
ストリップ店で事情聴取するくだり長え〜!と思ったら用
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フォート・ブロックの決斗(1958年製作の映画)

3.5

登場時はあんなに魅力的だったパトリシア・オーウェンズが嫉妬に狂うと途端に醜くなる。怒り顔のクローズアップなんて良く撮った(撮られた)もの。対して常に美しくひたむきに撮られてきたリー・レミックが殴られて>>続きを読む

忠臣蔵(1910年製作の映画)

2.5

切腹時にやや奥から人を出し入れするのは、なるべく平面から逃れようとしているで良い。

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.0

彼氏に鼻を折られた女子高生の治療を後部の窓越しに見つめる次男のショットといい、完全に劇映画的画作りなのだが、女子高生が救急車から降ろされた時にタトゥーを擦る腕が映り込むとこに至ってはあまりに作為的すぎ>>続きを読む

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

3.5

ジャッキー・ジョセフがマートル・ヴェイルと乾杯をしようとするもコップが全く噛み合わず水ぶっかけられる動きなど、運動が細かい。
ジョナサン・ヘイズが餌を探して街を練り歩くくだりはサイレント的おかしさがあ
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.7

冒頭の海戦が素晴らしい。今の日本でもまだこんなスケールの戦争が撮れる。迫る爆撃音、撃墜した敵兵(この豆粒のように小さくもはっきりと視認できる姿、現代技術を映画的に活かしている)があっさり救出される戦力>>続きを読む

息子の面影(2020年製作の映画)

3.4

ピンボケした照明と火。格調高い画面が続くも編集のリズムが良くない。そんなに長く被写体を撮らんでも。

ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

3.8

ブラッドリー・クーパーが彼女に愛想笑い(常識との決別)をしてから店外に立つヴィニー・ジョーンズを見つめるショットが激熱。二人の狂人が対等になる瞬間、映画にもギアが入る。
「高速移動する細長い密室」とい
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フランケンシュタイン(1910年製作の映画)

3.1

カーテンの隙間からズルっと出てくる怪物が中々におぞましい。
尺の2割くらいを怪物誕生シークエンスに費やすのは怪奇映画として素晴らしいと思う。

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