アノさんの映画レビュー・感想・評価

アノ

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ドクター・ブル(1933年製作の映画)

3.7

列車で始まり列車で終わる円環構図。
ウィル・ロジャースの進退がかかったこの大騒動もありふれた人生の1ページにすぎない。
ハネムーンへ向かうウィル・ロジャースたちを見送るカップルのショットが、構図も時間
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夢のひととき(1945年製作の映画)

2.6

凡百のラブコメとは思うがラストの抱擁の力強さにはグッと来た。

素晴らしき休日(1938年製作の映画)

4.5

再見。
ケーリー・グラントが大邸宅を訪れたときの挙動不審ぶりから良く練られている。美術の迫力とグラントのリアクションのみで落ち着かなさを表現する信頼の演出。一人になるとバク転はじめるの、たまりません。
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.5

「想いの裏に長い年月が秘められていた」ネタに弱いのもあるが、存外に良かった。
起きてから登校するまでのくだりが丁寧に作られていて好感触。
アイしか歌わないレビューシーンにあまり乗れなかったが「冷めたみ
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交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

2.0

ここまで客観性を排除しているのは素直にすごい。まさにオナニー。
新しいエウレカを劇場三部作これからやっていきます!の一発目でこれ、閉じすぎだろ。

戦略大作戦(1970年製作の映画)

3.8

再見。
呑気で豪快で素晴らしい。
威勢が良いだけの典型的な無能上官のようだったキャロル・オコナーが、実はほんとに血気盛んなキチガイだったことが判明して前線に踊り出てくるのが最高。
撮影が死ぬほど良くて
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悪人と美女(1952年製作の映画)

3.6

ロバート・サーティースの撮影といい傑作なはずなのだが、期待しすぎたかカーク・ダグラスがほんとに苦手なので乗りきれず。
ラナ・ターナーに逆ギレするところで何かしらの魅力が感じられなかったのは痛い。直後の
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荒鷲の要塞(1968年製作の映画)

3.6

プロフェッショナル性を際立たせるためにイーストウッドですら没個性的な一軍人になっている。これだけの大作でありながら妙な映画でもある。
火薬と破壊の質量が大変でそれだけでも見応えあり。

レディ・イヴ(1941年製作の映画)

4.3

再見。
前半のバーバラ・スタンウィックはちょっと他では見られないキュートな振る舞いで素晴らしい。普段の鉄火肌なキャラクターとは全く異なる魅力を醸し出している。父親からついに祝福を受けてヘンリー・フォン
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お人好しの仙女(1935年製作の映画)

2.0

お手本のように脚本に隷属した映画。
マーガレット・サラヴァンが語る膨大な"嘘"の捌き方が冗長で全然ダメ。

モーガン先生のロマンス(1938年製作の映画)

3.5

30年代ハリウッドコメディらしい無茶苦茶さ。スチュアート父子がテラスに出るとロジャースがライバルの女を担いで締め上げてるとこに出くわすのでワロタ。扉を閉めるときも格納ベッドが倒れるときも一々音がでかい>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

2.5

後半から全く期待してなかったSFじみたいい加減な話になってガン萎えしてしまった。
幻覚の人間たちの動かし方も真に迫るものがないと思う。

底抜け忍術合戦(1958年製作の映画)

2.0

このギャグの古臭さ、沢島忠とは何が違うんだろうなーと考える。やはり運動なのか?

百万ドルの明星 陽気な天国(1955年製作の映画)

2.5

歌謡映画なのでピンの歌唱シーンが多いのだが、どれも映画のワンシーンとして撮ってないので異化効果が中々すごいことになっている。

燃える平原児(1960年製作の映画)

4.4

再見。
シーゲルはこんなにロングショットの多い人だったかと驚く傑作。
特にラストの兄弟の別れの物理的な遠さが染みる。母の仇として白人を憎み、父の仇としてインディアンを憎んだ男が、最後には白人の兄へ希望
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救命艇(1944年製作の映画)

2.5

シチュエーション的には密室サスペンスでも、追い詰められていく感覚はまるでない。
波で船から放り出された男がそのまま波に流されて帰ってくるのはテキトーすぎて笑った。

秘密殺人計画書(1963年製作の映画)

3.6

ジョー・マクドナルドの撮影がバチバチに決まっていて至福のルックスが拝める(車椅子の男を始末するシーンがすんばらしい)が、大俳優たちに怪人みたいな特殊メイクをさせる小ネタが全く意味不明でわけわからん映画>>続きを読む

家路(2001年製作の映画)

4.3

ショーウインドウ越しに映されるカフェでの過ごし方が可笑しくてたまらないし、ミシェル・ピコリが撮影現場から立ち去ってしまった時の最悪な空気の張り詰め方は尋常ではないし、何だこれは。
キアロスタミ『コーラ
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刑事ベラミー(2009年製作の映画)

3.8

今この場所にいられるのは運が良かっただけで誰しも踏み外す可能性がある…という話をジワジワ匂わせるように語っていく。妻がノーパンじゃなかった時のほんとにちょっとしたざわめきの重ね方が上手い。
落ちたじょ
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ウエディング(1978年製作の映画)

3.5

リリアン・ギッシュの死に顔に賭けてる感じが良い。喧騒をまとめるには人が死んだり生き返らないといけない。
ミア・ファローが寝た男を数え始めたときのポール・ドゥーリーのしかめ面で爆笑。

遺体安置室 -死霊のめざめ-(2005年製作の映画)

2.1

墓地で不良(信じられないくらい頭が悪くて良い)がセックスしてるときに怪物が現れる極めてオーソドックスなシーンが、全く効果的に撮れていない。これが晩年のフーパーかと悲しくなった。

赤い砦(1955年製作の映画)

3.5

カーク・ダグラスとエルザ・マルティネリのメロドラマとして質が高い。
シネスコを活かした馬群の横移動などダイナミックな画面が多くて眼福。火矢を撃たれたウォルター・マッソーも勿論画面端で事切れる。

勇者の汚名(1954年製作の映画)

2.7

籠城に対処しようとする外部だけで話をもたせようとする後半がなかなかしんどい

アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

4.7

4Kで再見。大変眼福でありました。
列車での暗殺シーンでトンネル通るたびに強調されるオレンジ色の照明の美しさ!
ギャングが階段を転がり落ちるときもこれほど美しい画面だったとはなあ。

謎めいた前半の不
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ダブルチーム(1997年製作の映画)

2.5

ハリウッド進出でなんとなく派手になっているけど、銃撃戦がカット割りすぎでロケーションを活かせていないのが勿体ない。そもそも遊園地の銃撃戦で死ぬべきなのはミッキー・ロークの家族じゃなくてヴァンダムの家族>>続きを読む

愛のそよ風(1973年製作の映画)

3.4

ギャルといちゃつきたいおっさんの欲望がん漏れで笑う。ベッドイン後の朝の会話の胡散臭すぎるハッピーな会話で吹きだてしまった。
なんてニヤニヤしてたらサウナでの友人の羨望の語りが切実すぎて泣いた。この会話
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.8

再見。
ジーン・ハックマンがリチャード・ハリスの心も体も痛めつける「伝説壊し」のくだりといい見事な演出がおこなわれているとは思うが、構造にこだわり過ぎている。文筆家には大ウケしそうなのでアカデミー賞撮
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絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

3.6

言葉が通じない異国での逃走劇とあって、キレた小技のオンパレード。
落ちたコートで我に返るとダグラス・フェアバンクス・jrはもういない。この呼吸の見事なこと。
ロープウェイの時限サスペンスも緩慢な運動を
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土竜の唄 香港狂騒曲(2016年製作の映画)

2.1

狙い過ぎな雑さが薄ら寒くてやっぱり面白くない。どうせならオリ展開やれとは言ったがこの瑛太はクソキャラすぎるだろ。
「お天道様侮辱罪で逮捕」の後に「…なんてな」と言わせるのが本当にクソ。照れるくらいなら
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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014年製作の映画)

1.7

原作初期のスピーディーな無法ぶりとクドカンの理屈っぽいギャグが交通事故起こしてる。三池も取り持つ気がなさそうなテキトーな作りでやっててもう全然だめ。
下手にダイジェストじみたパッチワークにするくらいな
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ガントレット(1977年製作の映画)

4.3

再見。何故初見時ピンとこなかったのか全くわからない。傑作じゃん!
家も車もバスだって過剰な銃撃だけでぶち壊す!
下品な保安官の車に乗って州境に差し掛かるシーン、ソンドラ・ロックの提言で疑念が深まってい
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ど根性一代(1963年製作の映画)

2.6

途中3回我慢が効かずに揉め事起こしてるので根性モンでもなんでもない。なので討ち入り前の高千穂ひづるの「もうあなたの思うようにしてください」も燃えきれない。
汽車に乗って討ち入りするのは笑った。杉田康が
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指導物語(1941年製作の映画)

3.2

闇の中から燃料用に燃える角材が現れるファーストショットがイカす。

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

2.1

制空圏は保ててるし空爆も効いてるのになんでこんな負けてんだろうとずっと不思議に思いながら見た。
現代に帰ってから生存組でエイリアンの発生地を調べるパートが何もかも酷くて笑う。ここでプロフェッショナルの
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御誂次郎吉格子(1931年製作の映画)

3.3

冒頭の船上での大河内傳次郎と伏見直江の絡みがベストシーン。
プロットの二本軸があまり機能しているとは思えないので中盤気が乗らなかったが、ラストの大捕物の提灯の群れは圧巻。飛び込みからの字幕と提灯のクロ
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