アノさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

無宿者(1964年製作の映画)

3.8

久しぶりに三隅&牧浦を見ると構図と照明の質が高すぎてクラクラする。人物の追い詰められた激情を煽るかのようにギラつく光がたまらない。シネスコを贅沢に使い尽くした横パンにも痺れる。雷蔵が最終決戦へ赴こうと>>続きを読む

Chicago Calling(原題)(1951年製作の映画)

2.5

奮闘虚しく掛け替えのない物を失うが、行動の最中に得た物のお陰でまた生きる希望を見出す…という話で泣かせるには短すぎるのか描写が軽いのか。

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.3

ほぼサイレントでおこわなれる無人島でのサバイバルが面白すぎる。徹底してトム・ハンクスの動作を撮り続ける手付きが見事。初めて火を点けるときのハンクス・ウィルソン・木片の切り返しが素晴らしいドラマを生む。>>続きを読む

ファンキーハットの快男児 二千万円の腕(1961年製作の映画)

2.3

結局20代の千葉真一から良さを見出すことは出来なかった。声がとにかく酷い。

続網走番外地(1965年製作の映画)

3.0

もう全然網走刑務所関係なくてびびった。田中邦衛はどこに行ったんだ…?
アラカンが金髪で再登場するのは笑った。このシリーズだと全然死なねえなアラカン。

生きてる死骸(1941年製作の映画)

3.6

精神障害者の妹たちが哀れな被護者に留まらず、アイダ・ルピノを積極的に犯罪へと誘導する人物造形が何より面白い。
「もうこんなん絶対原作からして面白いだろ」とも思うが、チャールズ・ヴィダーも良い仕事してる
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ロイドの二挺拳銃(1918年製作の映画)

2.5

サイレントなのに銃声に驚くギャグばかりやっているのは良い悪いはともかく興味深い。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

1.3

これは酷い。中学生が脚本書いてんのかよってレベルの杜撰さ。情報の出し方がとにかく下手くそで無駄な回想が生まれ続けている。車屋でキアヌ・リーブスがジョン・レグイザモと会話するときに回想ちらほら挟むのは本>>続きを読む

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.5

戦前の平和の象徴としてと映される、動物と自転車の並走の多幸感が良い。
多くのユダヤ人が収容所に送られるまでのカバンを捨てる・ハシゴを昇る・列車に乗るという単純運動のリズミカルな連鎖がどうしようもない距
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ロイドの猛獣結婚(1918年製作の映画)

2.0

ロイドが逃げるときに教授を蹴り飛ばすなら、追う男も教授を蹴り飛ばさないといかんでしょう。

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

2.9

トリオが仲良くなりすぎて馴れ合いじみてきたのにかなり失望。
網走に送り込まれるとアラカンが出てくるのは笑った。

其の日ぐらし(1919年製作の映画)

4.0

車に乗ったミルドレッド・デイヴィスとハロルド・ロイドの別れが感動的な爽やかさ。車に追いついて礼を言うロイドと軽やかに微笑み返すデイヴィス(帽子が風で少しはためくのがたまらない!)、二人の関係性(地位)>>続きを読む

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)

3.8

マジで佐藤允ベストアクトかもしれない。ターゲットをはしごする時の理不尽ぶりには笑う。
最終決戦のボルテージが期待を超える素晴らしさ。西城正三の表返り、千葉真一のアクションが盛り上がるほど運転が荒くなる
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ギャング対Gメン(1962年製作の映画)

3.5

あまりにもテンポが良すぎて緊迫感は損なわれていると思うが、十分面白い。
千葉真一の死に様と介錯すらおこなえない鶴田浩二の激情に涙。

子連れ殺人拳(1976年製作の映画)

3.1

完全にヤクザ映画になっててワロタ。
全編手ブレと接写でかなり見辛いが、クライマックスの砂浜での戦いは中央の小屋を活かした殺陣を組んでいて中々良い。逃げるときに割と本当に子供をぶん投げるので驚いた。
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封印された部屋(1909年製作の映画)

3.0

カットを割らない分、画面外からの人の出入りが楽しめる。
妻と間男を完全に閉じ込めてからの王様がめちゃくちゃ楽しそうに二人を煽るのでワロタ。

殺人拳2(1974年製作の映画)

3.2

ギャグの長さとつまらなさが昭和ライダーみたいでほっこりする。ご丁寧に怪鳥音を真似る千葉真一…。
石橋雅史との再戦を同じロケーションでやるのは熱い。炎と千葉真一の高笑いをバックにしたエンドロールのイカれ
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ファンキーハットの快男児(1961年製作の映画)

2.6

冒頭の千葉真一と中原ひとみが喫茶店で話しているときの切り返しが妙で目を引く。
面白くはない。

激突!殺人拳(1974年製作の映画)

2.8

やたら場面が変わる割にテンポが悪いので体感は2時間超え。ラストバトルが暴風雨の中という謎にパワフルなロケーションを設定しているのは良い。

Fire!(原題)(1901年製作の映画)

3.3

カーテンが燃え尽きると奥から窓が現れて消防士が入ってくる流れにフレーム演出の息吹を感じる。

Stop Thief!(原題)(1901年製作の映画)

3.1

樽から泥棒を引きずり出してからのどろんこレスリングが長くてワロタ。

夕立(1914年製作の映画)

2.4

チャップリンが女に絡んでるライバルを路上から眺めて嘲笑するくだりが長すぎる。いつまでやってんのかと思った。

The Big Swallow(原題)(1901年製作の映画)

3.0

こういうワンアイデアの思いつきから映画の面白さは始まったのだろう。ラストの笑顔が良い。

ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.9

大した演出があるとは思えないし近すぎる主観カメラは興を削ぐが、圧巻の楽天ぶりが面白さを底上げして傑作になっている。イーストウッドとオランウータンが女を連れてウロウロするだけ(いやだからこそか?)で異常>>続きを読む

江戸っ子肌(1961年製作の映画)

2.7

桜町弘子が大川橋蔵を訪ねて屋敷に入るとカメラがすっと引かれるのだが、このタイミングが素晴らしい。
ただ出てくるキャラがどいつもこいつも中学生並みの情緒で見ていてくそイライラする。唯一の華たる淡島千景も
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女の警察(1969年製作の映画)

3.4

小林旭も十朱幸代も主演級の風格が全く感じられないのに目を瞑れば中々良いメロドラマ演出が感じられる。
小林旭が帰り支度をしている十朱幸代に声をかけると、十朱と牧紀子の切り返しが絶妙なタイミングでおこなわ
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.6

ヒルマール・ターテとローゼル・ツェッヒが相合い傘をして森を歩くシーンの美しさにはやられた。
過剰すぎる光がSF映画みたいな空間を作ってて興奮したのだが、肝心のローゼル・ツェッヒの描写が甘い。精神異常を
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風来坊探偵 赤い谷の惨劇(1961年製作の映画)

2.5

まだ千葉真一にスター性がないし、和製ウエスタンとしての面白みも猿真似程度のそれでだいぶ物足りない。

ツイン・ドラゴン(1992年製作の映画)

2.0

ツイ・ハークもジャッキーも好きだが流石にこれは…。

008(ゼロ・ゼロ・パー)皇帝ミッション(1996年製作の映画)

3.4

まさかの人体発火映画で興奮。
謎ダンスパートがマジで長くてクラクラする…。

西遊記2~妖怪の逆襲~(2017年製作の映画)

3.7

キャスト総入れ替えで性格も変わってるので、もう続編である意味何もないだろと思うが、これがなんとも面白い。
偽王の真の姿の造形がツボ。フル可動フィギュアがほしいレベル。
悟空とのバトルもデタラメかつ多様
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西遊記 はじまりのはじまり(2013年製作の映画)

3.2

緩いしクドい(ババアが何度も「なんで早く言わないの」と繰り返すギャグは何が面白いんだ?)が、青春の終わりみたいな話に弱いので軽く泣いた。
玄奘覚醒シーンは普通に熱い。キスの伏線の使い方も見事。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇(1992年製作の映画)

2.7

恋愛パートを増やすのは構わないが嫉妬心剥き出しで癇癪撒き散らすジェット・リーが非常にかっこ悪いのはいただけない…。
アクションもコメディ色が強くなりすぎてイマイチ。お決まりのスローの多様も今回は滑って
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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987年製作の映画)

3.5

牡丹燈籠的な幽霊とのメロドラマかと思っていたが、ツイ・ハーク製作だからかアクションがキレてる。ウー・マが幽霊を爆殺するカットが異様にキマってて笑った。
特撮も非常に高品質。レスリー・チャンとジョイ・ウ
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