アノさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

株の売買をする人間が常に歩き回る。電子的なテーマでも運動は絶やされない。
ろくでなしな弟のピート・デイヴィッドソンが儲け役。家族仲最悪に見えても姉の墓参りでは1人泣いているし、公聴会で母親の話が出たと
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

2.2

息子が殺される回想のパートが顕著だが、室内になるとシネスコを満たせる構図を全く作れておらず間抜けな画面が続く(スマホで見ると丁度いいのかもしれんが…)。編集もコントみたいな間を作っていて、真にソリッド>>続きを読む

一心太助 天下の一大事(1958年製作の映画)

4.0

女取られて意気消沈してる田中春男のあだ名が「絶望さん」なの面白すぎ。まさかの『民衆の敵』パロ!
シネスコを活かした空間処理とテンションを維持する照明が常に高水準。空き地を召し上げられて佇む錦之助と月形
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犯罪都市(1931年製作の映画)

2.1

記者たちが座ってお喋りして20分、ついに言われる「油を売ってる場合か!」、ほんとにそうだよ。

フィリバス(1915年製作の映画)

3.0

飛行船をアジトにする盗賊というのはロマンがあるだけに、このセットはもっと活かしてほしいところ。
探偵なんの役にも立たなくて草。猫の像がキモい!

ジョルスン物語(1946年製作の映画)

4.0

どのくらいルイスが関わってるのか分からんけど、大変面白い。アルフレッド・E・グリーンも注目していくべきか。
ミュージカル的でない立体的なアングル(あくまでアル・ジョルスンのドラマであるということか?)
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母なる大地(1931年製作の映画)

3.9

2022/11/12に見た。
農民が個々にキャラ付けされず、没個性的ながら確かに生きた存在として撮られる。このためか館でのダンスシーンを筆頭に群れからエモーションを創出するのが抜群に上手い。大火事のと
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

3.5

『シックス・センス』のようなオチを成立させるための無理ある構成には冷めてしまうが、ついにケーキの蝋燭を吹き消した時の真実の突きつけ方にはこみ上げるものがあった。
ホテルを去る時にカーリー・ソフィア・デ
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スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて(1984年製作の映画)

3.4

狂ったようにニュージーランドの特上肉を切り続ける田宮涼成にワロタ。
朗らかにセックスをしてまた仕事へ戻っていく。女達の青春。

レイプ25時 暴姦(1976年製作の映画)

3.7

石山雄大の純粋すぎる暴力性に惹きつけられてしまう塚田末人。ファストフード点での石山のチキンの食い方、対する塚田の細々としたポテトのつまみ方。獣のしての格が違う。
水の張られていないプールでの屍姦が本当
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兄弟仁義 関東兄貴分(1967年製作の映画)

3.5

北林早苗が窓越しに鶴田浩二を見つけたときの間のとり方、切り返しのタイミング、回想(画面奥に置かれる電灯が素晴らしい)の入り方…Excellent

絶好調(1965年製作の映画)

2.9

かばん落とされてパンパンになるおっさんへの切り替えがちょっとエテックスらしからぬテイストで目を引く。ラストはこれ見よがしで嫌。

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.8

鳴り止まないドリル音や森での鳥の鳴き声など、『破局』から圧倒的に音の演出が良くなっている。
投石から発砲、電流と暴力がどんどんエスカレートしていく4話が一番好き。どうせなら車で誰か轢くまでやってほしか
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喜劇 大安旅行(1968年製作の映画)

2.6

なんでこんなにモテるんだフランキー堺。渥美清ならまだ得体のしれない魅力があるので女が引っかかるのも分かるとこだが…。

サラリーマン一心太助(1962年製作の映画)

2.4

中村嘉葎雄じゃやっぱりだめだ…。顔はそっくりでも、ただバカ正直な男を演じてしまうだけでそこにはユーモアも侠気もない。
久保菜穂子が中村嘉葎雄の家に訪れるも冷たくあしらわれる下りが増村みたいな構図。

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.1

エテックスは音への感覚が然程良くないので、変にサイレント調のギャグやるより音楽バンバン流したほうが良い。

破局(1961年製作の映画)

2.8

音が大仰すぎる。特にインク瓶を置くときの音量は無駄にデカすぎ。

あゝ同期の桜(1967年製作の映画)

2.9

こんな爽やかな松方弘樹初めて見たかも。
役者の立ち位置がむちゃくちゃ演劇的で違和感がすごい。

猿女(1964年製作の映画)

3.7

集まった観衆のほとんどが小屋に入らないDC版が歪んだ愛の結晶としてあまりにもわびしく、最も好み。
階段上がっていったら黒人女のでっけー尻が影から顕になるなど、キャラに負けず劣らず俗悪な演出が多くて良か
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時は止まりぬ(1959年製作の映画)

4.9

聞きしに勝る大傑作…!
2階建てベッドに身を投げたら響き渡る騒音を革切りに、人里から隔離された雪山の小屋で共に過ごすことになる男二人の細やかな交流を音と動作のみで表現していく、徹底された映画術に心底感
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.4

だいぶ頑張ってる。CG技術とかほんま凄い。
原作序盤の「いや言われてるほど杉本って強いの?」を日露戦争の回想等や傷の治りが早いことを強調してしっかりと【不死身の杉本】を演出している。やけに山崎賢人に自
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白線秘密地帯(1958年製作の映画)

2.9

動きはすっとろいもののアングルとロケーションはなかなか凝っている。
宇津井健が全然良くない。

ビッグ・ハウス(1930年製作の映画)

2.8

ロバート・モンゴメリーって時代感のわからん役者だな。

そらいろのたね(1992年製作の映画)

3.5

あんまり流れるようなアニメーションになってるもんだから記憶から消えてた。

ジブリがいっぱいSPECIALショートショート(2005年製作の映画)

3.0

百瀬のやつ、ビビッドな色使いでポップなBGM流してればクールみたいな時代感全開で苦笑いした

鳥獣戯画のパロCMが一番好き。

On Your Mark(1995年製作の映画)

3.3

天使の存在が死ぬほど80年代なんだけどこれ90年代に撮ってんの?!

紅唇罪あり(1933年製作の映画)

3.5

コスミック出版はこのタイミングでリリースするならオリジナル版を出してくれよ!
とはいえバーバラ・スタンウィックの蠱惑的な笑み(こんな笑い方するんだ…)とか扉や鏡の使い方とか巧さは一部でも堪能できる。

愛の終焉(1944年製作の映画)

3.1

もーコッテコテの舞台原作って感じだが、ベティ・デイヴィスとクロード・レインズの再会シーンは流石に良く撮れている。
撮影が『何がジェーンに起ったか?』のアーネスト・ホーラー。40年代で既にデイヴィスを怪
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

2.7

曲のゴリ押しが感傷的すぎてイマイチ。
被写体との距離のとり方がまだ掴めてない印象を受ける。

私は彼女をよく知っていた(1965年製作の映画)

3.7

軽快な語り口をオチが台無しにしている…がそんなことよりステファニア・サンドレッリがとにかく美しい…。タップやらされてた老俳優に誘われるときの横顔のショットなんて絶句する。
ボクシングの試合帰りに深夜の
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薔薇は何故紅い/薔薇はなぜ紅い(1935年製作の映画)

3.6

南北戦争の大家族もの。
戦火で荒廃した牧場のショットが強烈。
ラストの森の木漏れ日へ駆けていくマーガレット・サラヴァンは死に誘われてるような凄みがあって興奮した(ハッピーエンドなんだけど)

サタンのラプソディ(1917年製作の映画)

2.8

この時代にはこれが限界!かもしれないとはいえ、染色が汚すぎる…。
サイレント期の欧州女優にありがち…でヒロインが全然好みじゃないのだが、ベールをまとう時の不気味なライトアップと鏡の使い方にはゾクゾクし
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ブリガドーン(1954年製作の映画)

3.7

セットと撮影が一級品のファンタジー映画。霧の深さが素晴らしいし、冒頭の村に朝が訪れるシーンは見事な「映画の始まり」。
『バンド・ワゴン』に続きシド・チャリシーは赤がよく似合う!