バードメンさんの映画レビュー・感想・評価

バードメン

バードメン

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.9

ある日、従妹のエヴァ(エスター・バリント)を10日間ほど預かる事になった話です。
商業映画第1作という中でここまでオフビート感溢れる89分はどのタイミングで観てもきっと楽しい。
主演陣はもとよりロッテ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

世間は師走の最中、不幸まみれの飲酒運転デカの話です。
日本版リメイク作品。監督は藤井 道人氏。
演出や展開にそこはかとない大振り感を感じるもののちょっとドキドキする成分を摂取するにはピッタリな作品。
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仮面ライダー4号(2015年製作の映画)

3.6

仮面ライダー3号の続編であり、555の続編でもあるお話です。
純粋にタイムリープモノであり、その多くが現代的に出尽くされてしまった中でも非常に正統派な印象。
たっくんもすっかり大人になりまして、クロノ
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スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(2015年製作の映画)

3.4

王子が3号に変身する一作です。
多数のオリキャス勢が登場。
中でも仮面ライダーBLACK /RXの倉田てつを氏の再演は当時よりもキレキレで渋さMAXな所も最大の見所の一つ。
ライダーらしく、レースバト
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仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(2014年製作の映画)

3.5

後半から一気に面白くなる一作です。
劇場版ライダーである仮面ライダールパン(ピース綾部)の存在感がシリーズの中でもかなりハマっててそこも見どころの一つ。
演出としてもシンプルに凝ってない直球型良作。
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.7

航空機をハイジャックしたんですけど機内に居た保安官がリーアム・ニーソンだった話です。
丁度良いスリリングさに加えて次々に起こる殺人に嫌味成分強めの乗客で最後までドキドキ。
今日はツイてないな
「ちょう
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

クリスチャン・ベイルがイケイケのサイコヤッピーになった話です。
風刺を交えた演出や展開の良さに加えてクリスチャン・ベイルの役作りが凄まじい。
ジョジョの吉良吉影と友達になれそう
「僕はパトリック・ベイ
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フランティック(1988年製作の映画)

3.7

パリに来てウキウキでシャワーに入ってたら妻が消えた話です。
ハリソン・フォードとポランスキーにモリコーネの組み合わせで観れるサスペンス。
過度な抑揚があるわけでもなく、ジワジワと迫るサスペンサーを楽し
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劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!(2014年製作の映画)

3.4

Jリーグとコラボした仮面ライダーのお話しです。
当時のサッカー界のスター選手もずらりと揃っていたりパラレルワールドな世界観ゆえの自由度の高さとで短時間ながら濃厚な凱武ワールドを楽しめます。
ゲスト枠の
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平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(2014年製作の映画)

3.4

平成ライダーと昭和ライダーがこれまでで一番ぶつかってます。
約30年振りの本郷猛(藤岡弘)の再演や555のその後にフォーカスを当てた作風、現行ライダーの凱武、新旧勢揃いのライダー、一部の戦隊と今作では
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.6

想像以上に哀愁とは…を考えさせられるお話しです。
物語を描く上での嫌味の演出がとても秀逸でいい感じの不快感を感じられます。
あと彼氏の部屋が良い感じに凝ってて好きです。

「かかとをそろえる
心をそろ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

ある日、見知らぬ場所に連行されて見知らぬ人に間違えられる話です。
演出や展開を含めて既に今のスリラー作品の様な美しさがあり、観るも鮮やかにスリリングに楽しめます。
ソーンヒルさんの軽口も楽しめます。
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.1

孤独を紛らわす為に漂流し続ける男の話です。
ジム・ジャームッシュの卒業制作作品
独白とアウトサイダーな人たちとの対話と不穏な音楽。
これほどまでに奇妙で面白い作品はないので、どっかのバーで勝手にこの映
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.5

俺たち(私たち)のヴィカスが今度は悪党になった一作です。
近未来世界の美術度で言うと第9地区と結構雰囲気が近いのもあって続けて観ても違和感なく楽しめます。
マット・デイモンのスキンヘッドやエクソ・スー
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砂の器(1974年製作の映画)

4.3

松本清張原作の映画の中でも原作を超えたと言われる一作です。
現代にも通じる差別や偏見を題材に胸が締め付けられるような演出の数々は今西警部補(丹波哲郎)の趣味が俳句である事を忘れる程。
劇中の組曲「宿命
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.8

突然狭い所に閉じ込められた上に一切の記憶も無くした女性の話です。
全体として面白い切り口でミステリー的であり、スリリングにホラーだったりあらゆる手段でドキドキハラハラを楽しめます。
鬼気迫るメアリー・
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狼よさらば(1974年製作の映画)

4.0

70年代の荒くれアメリカンダークサイドシティーに突然アマチュア刑事が現れて街を粛清し始めた話です。
音楽にハービー・ハンコック、主演にチャールズ・ブロンソン。
当時の空気感をたっぷりと内包した混沌さと
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

オムニバス五篇からなる同時刻に起きた世界の車窓からのお話です。
全てが丁度良くてジム・ジャームッシュとトム・ウェイツの相性の良さたるや。
ヘルシンキ、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ローマの順で好き
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

壮大なSF大河ロマンによる第2作。
一見するとIT企業の会議かってくらいに横行するカタカナと複雑に入り組んだ人間模様にめまいすら感じさせるものの、徐々に明かされるそれに終盤はカタルシスの砂の海に溺れま
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

壮大なSF叙情詩の第1作。
圧倒的なスケール感や映像美に登場人物の多さと初見ではかなり面食うものの、ストーリーが進むにつれて段々と砂に心が染み込んでいく様な没入感を感じられます。何より主演のティモシー
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シリアスマン(2009年製作の映画)

4.2

これ程までに中年男性を苦しめる事案はあるだろうかと言ったお話しです。
ただただこの雰囲気に抵抗せずに飲み込まれながら見ると、やたら面白くてあっという間にラストまで楽しめます。
カメラワークや変な演出も
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.5

13歳で旅立つタフな魔法少女のお話です。
思春期の少年少女としての感情の機微が素晴らしいのは言うまでもなく、久石譲氏の音楽や美しいヨーロッパの街並み。
序盤でラジオのスイッチと同時に心のノスタルジーの
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

妻が5回目の結婚記念日の日に失踪したお話です。
ある種の哲学的な意味合いすら感じさせる静かな轟音に終始のめり込んで鑑賞出来ます。
ニンゲンコワイ。
「君の言う通り
君以外は雑音だ」

デッドマン(1995年製作の映画)

4.1

ジム・ジャームッシュの西部劇風ロードムービーです。
ニール・ヤングのディレイの効いたギターとジョニー・デップ。白黒画面に必要のない会話と間に謎の哀愁。
どこかゆるくてじっくりと鑑賞出来ます。タバコ あ
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.4

ハメられて投獄されたんですけどあっさり脱獄するお話です。
ジム・ジャームッシュ作品と言えばトム・ウェイツなイメージがあり、今作が彼の初主演作。
本当にいろいろな意味で力が抜けた作品として
いつ何時でも
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.2

実在のギャングに憧れた男の半生を描いてます。
純粋にマーティン・スコセッシの描く描き過ぎない美徳感がゴッドファーザーの対比として十分に楽しめる一作だと思います。
最初の10分で楽しめたのなら最後まであ
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.6

マ・ドンソク版オーバーザトップみたいなお話しです。
上腕筋もさる事ながら演技力までもが高く、繊細な表情でシンプルながらに美しいシナリオと登場人物。
コメディの要素とのバランスも丁度良い塩梅でどの世代の
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仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(2013年製作の映画)

3.3

今度はメタルヒーローも呼び込んでみたお話です。
仮面ライダーの冠タイトルではあるものの戦隊とメタルヒーロー勢の活躍でライダー勢はちょっと存気が霞んでます。
とは言え死ぬほどガチャガチャした大混戦具合も
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ある男(2022年製作の映画)

4.1

自然と心に何かが沈殿するお話です。
作品における本質的なテーマは誰もが持っていたり持っていなかったりするものであり、ある意味では答え合わせをしている様な作風。
自然と見入ってしまう121分を体感出来ま
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.4

ビートルズ 以前の伝説のグループ、フォー・シーズンズの栄光と挫折を描いた伝記作品です。
演出や監督はクリント・イーストウッドという意味でも極めて演出の妙に尽きる一作。
観れば観るだけフォー・シーズンズ
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仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(2013年製作の映画)

3.2

ウィザードの完結編と新たな和風フルーツ系ライダーの鎧武の異世界転生モノです。
シリーズの見所の一つであるライダー同士の掛け合いは勿論の事、歴代平成ライダーの客演以上に個々のカットイン多めでJOY康氏や
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.0

大学が面白くないので戦地に赴く話です。
作品としての心理的な描き方や敵も味方もない究極の心理状態と戦争における極限を描いた作風に終始心がもたれます。そしてウィレム・デフォーが若いです。

「貧乏な家の
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.3

90年代屈指の架空のバンド、YEN TOWN BANDとその仲間達によるお話です。
作品としての完成度もさる事ながらそこへきての当時無敵の小林武史氏の音楽とCHARAの個性、岩井俊二氏の才能でこれ以上
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

結婚式の前夜に道のマンホールに落ちてしまった男のお話です。
ほぼワンシチュエーションスリラーながらマンホールのごとき没入体験で最後まで楽しめます。
これを観たらなんだか機種変したくなりました。バッテリ
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.2

ちょっとタフな保安官を雇ったので父を殺した使用人をショッピキに行く話です。
リメイク元は未鑑賞なもののコーエン兄弟の綺麗で汚い作風にカーター・バーウェルの美しくて情緒ある音楽が絶妙にマッチしていて最後
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ローグ アサシン(2007年製作の映画)

3.5

殺し屋ジェット・リーVS FBI捜査官ステイサム。ケイン・コスギも出てるよ。なお話です。
武術映画の引退発言前後の為、ジェットの純粋なカンフー・アクションは抑えめでありつつ、局所的なキレのある体術と6
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