tomharakさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

主役親子が闇堕ち(?)し感情移入が出来なくなってのちお話はもういろんなことがどうでも良くなってくるのですが、とりあえず期待してたもの凄い画はいっぱい観れました。前作ではヴィルヌーヴ監督特有の世界観表現>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.1

原作の特に難解な中盤以降の展開を、いろいろ整理&改変混じえつつなるべく味わいを壊さずにわかりやすいかたちで落としこもうとしていただいた気配は感じました。

綾野剛、2度目の穴あけ後の表情などはかなり原
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ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

3.5

ジャマイカ本国と英国に渡ってからのレゲエの発展がいろいろごっちゃになったり把握しきれてませんでした、ロック中心に聴いてきてレゲエはハタから見ていた程度の音楽好きですのでトロージャンレコードの衰退を軸に>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.2

原作物凄い好きです。
すごくリアルな低温の日本映画的空気感を湛えているなか意図的に漫画らしい登場人物(特に探偵とサブ爺)たちの掛け合いを入れて絶妙なバランスを保ってたのが原作の魅力だったと思うので、そ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

今年いち楽しみにしてた映画ではあるのですが…これは困ったぞ…

つぎつぎ面白要素のつるべ打ちなのに全く面白くなってかない
初っ端からずっと現実と妄想入り混じりで世界を認識してる人の主観で進んでくので全
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.6

プロットや映画そのものの構造、画づくり、エリセのフィルモグラフィを踏まえたキャスティング含めいろいろな要素が多層的に意味を帯びてなるほど集大成的な作品かも、と思える素晴らしい最新作。

169分の映像
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

4.9

4Kでちぎりこんにゃく

改めて観ると生者の食事シーンの多さと印象深さ

この世のものでない時間感覚をこんなに完璧に表現してる映像作品は他にないとおもう人生ベスト幽霊映画、さらに美しくなった画質でこれ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.6

IMAXレーザー3列目にて鑑賞

『アメリカンユートピア』公開時にこちらも劇場にて初鑑賞、輸入ブルーレイにて家で何度も観てきましたが4Kレストア番のIMAX上映、矢張りというか音圧画圧ともに全く別次元
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.9

これだけの面子を一堂に集められる日はこの日しかないと踏んでからの冷や冷やの段取り、
集まったはいいが録音思うように進まなかったりツアー直後に来てくたくたの奴だったり、酒飲みすぎてたりの奴もいたりでみん
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.7

昨年末帰郷中の電車にて途中まで観てたけどなんかノレなくて中断してたのを何となく最後まで観きった。

原作?をある程度知ってる状態で鑑賞、90分の映画に落とし込むにあたってモロにゲームの周回プレイ的な展
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

4.0

自分だけ知らないこの世の常識があったらどうしようホラー。
画づくりや演出のテンポ感に稀有なセンスを感じたしすごい面白い監督が出てきた、とは思いました。
前半かなり引き込まれるけどお話の根幹となるネタが
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コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

4.0

豪華すぎ、音楽が降り注ぐ感が凄い
鍋つつきながら観たいよ

息子マジでクリソツ

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

IMAXレーザーで鑑賞

個人的にこれまで苦手を感じてた監督の割に概ね面白くは観れたんですが、ゴジラの在り方が「こういうモンだから」で済ますにはテキトー過ぎますかね…

海上戦シーンはとてつもない迫力
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OL日記 濡れた札束(1974年製作の映画)

4.4

ラピュタ阿佐ヶ谷25周年『ニュープリント大作戦!』にて

『紙の月』が頭をよぎる女性銀行員による派手な横領&ヒモ貢ぎ事件。
時間軸をバラバラにし一人の女の人生をじっとりと描いてく演出が見事。

主演中
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ネオンくらげ 新宿花電車(1973年製作の映画)

3.9

ラピュタ阿佐ヶ谷25周年『ニュープリント大作戦!』にて

冒頭の超広角で捉えられた70年代新宿の風景で先ず引き込まれる
(『野良猫ロック』の1作目観た際にも特に感じたけどこの頃の新宿のランドマークって
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劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(2023年製作の映画)

3.5

シアタス調布にて
もうすぐ5歳の娘が『えいがかんいってみたい』とのことではじめてこども連れ映画鑑賞。
プリキュアは予告みて若干不穏がったものでただただやさしい世界であろうこちらをチョイス。
入場者特典
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.3

上っ面だけでなくかなりエグいとこまで横溝正史モノ。確かにビジュアルやキャラ設定関係性ふくめ(女性ファン中心に)ウケるであろう要素てんこ盛りにしつつ脚本上手く纏めてるな、と。
戦争の記憶や産物を絡めて描
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(2023年製作の映画)

4.4

『だからこそ許される』的な意味合いも含め殿だからこその映画感がすごくある。
基本殿が思いついてストックしてるオフビートな時代劇版ひとでなしギャグをいろいろやるための繋ぎとして史実のお話を使ってるような
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.7

ものすごくよかった

先ずはディカプリオの、基本上や外の提案判断に委ね自分のあたまでなんも考えないタイプのリアル屑野郎演技が現代社会においてさらにいるいるな感じで本当に素晴らしかったです。FBI側でな
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.7

ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーにて、
この映画の初公開時、上映継続に尽力されたライターの廣田恵介さん追悼上映ということで。

上映後片渕須直監督の舞台挨拶も。
震災後、いわき市のショッピングセンターにて
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.3

IMAXレーザーで鑑賞

『モータースポーツ版トップガンマーベリック』とか、まだあやかり続けるのか……という安直な宣伝文句は如何なものか、と思ってましたが
そう言うのもわからんでもない王道スポ根(実話
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.5

近くの小学校体育館での上映会にて鑑賞。
吹き替え。

あとから声優陣確認していろいろ驚く。
日本でボノ級のシンガーというと稲葉なのか……!
オオカミ娘だけはしょっぱなはっきりわかった、アイナジエンドの
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

4.6

下高井戸シネマにて鑑賞

有名どころをちょこちょこつまみ観してた程度の付き合い方でしたが、今作を観てガチファンになりました、面白かった!

シリーズにおけるフォーマット、『ほん呪とは!』への自己言及性
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

息苦しい画面比、折々で生理的嫌悪に訴える画と、コメディか?とマジに思うようなカットも挟まり終始非常に居心地悪い極限泥酔スリラー

映画の半分以上はモノクロ+ランプの灯で浮かび上がる木彫りのようなウィレ
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

4.2

面白かった

同じく増村保造監督『最高殊勲夫人』あたりと同じハイテンションなノリ、テンポ感の高度経済成長社会風刺ドラマ

こっちの方がまんま現代に置換可能な問題提起ではある

棒読み上等、詰め込み過多
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.8

映像としての驚き、表現の到達度のみで言うとアクロスザスパイダーバース級にヤバかったです、
くわえて、みてはいけないものをみされられてるよな悪夢的禍々しさが半端ない、画風怖すぎるよ!

動いてる人形に着
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(2021年製作の映画)

4.4

『オオカミの家』併映の短編、
ファウンドフッテージという体のモノクロストップモーションアニメ

出てくるひとたちの絶妙な造形もあり
たまに折り混ぜられる『ストップモーションじゃない』カットが異常に怖く
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.1

ラッセル・クロウがマ・ドンソクばりに腕力で悪魔を捩じ伏せてくような映画を想像してましたがそこまでアレではありませんでした、というかやってることはかなり昔ながらのイメージ忠実にちゃんとしつつ演出は派手派>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.6

ケンみてて最初爆笑だったのが徐々に笑えなくなり自分も省みて(映画やロック解説したがりのくだりね。キツいよ!)背筋に冷たいものも感じるようになってくるというしんどくて最高な映画体験でした

ウィル・フェ
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ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2(2003年製作の映画)

4.1

劇場版1に引き続き鑑賞

白石監督『ノロイ』の習作ぽいムードはありますがなかなか引き込まれました、面白かったす

関係無さげな別々の投稿映像が、多少の強引さもありつつ有名な村怪談に繋がってく構成

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ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE(2003年製作の映画)

3.9

お盆イナカに帰る電車ン中で何となくみはじめてそこそこ楽しめてしまった

白い着物、長い黒髪、でテレビん中に居るやつが最大級に怖かった時代

若き白石監督

いま劇場で100やってんのね

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.1

SAVE THE DOGの法則

1作目のよなタイトルそのままな張り詰めた緊張感は無かったにせよ、アイデアに溢れ味わいの違う面白さの2作目でした

座頭市➕子連れ狼的な

ダークヒーロー化してまだ行け
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.4

折角なので情報ゼロにて鑑賞



晩年の大林宣彦作品観てるときとおんなじような感覚を味わった

画的にはこれまでのジブリ作品のイメージの集積ぽいんだけど、味わいは全く違う感じ

全編死の匂いが濃厚で
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

いや無理あるだろどう足掻いてもバレるだろ…から別のサスペンスに転換する中盤のツイスト
特殊設定の主人公に特殊設定の家庭環境が重なる強引さにちょいノれなかったすね…
やることなすこと全員雑すぎるんだよな
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