tomharakさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(759)
ドラマ(7)

酔いどれ博士(1966年製作の映画)

3.5

ラピュタ阿佐ヶ谷の『酔っぱらい映画祭』にて。

『やくざ坊主』と同じくその職業名の前に組み合わせてはいけない単語シリーズ

面白かった!けど妙なバランスの映画ではありましたね。
三隅研次監督らしい、屋
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呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)

3.6

岸田森の吸血鬼としての仕上がり。
『シャアーーーー!!!』と眼と牙を剥き獣のように襲いかかる、他の誰かであったら如何に昔の映画であろうと怖さよりオモシロさが勝つであろうラインに説得力を与えられる貌と演
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.7

ソリッドシチュエーションなタイムループもの。なんだか懐かしい感じの映画。脚本はよく練られてる!

厳格なルールありきの空間で繰り広げられるサスペンスで『インセプション』なんかも想起させるけどあの映画ほ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.5

これ『ランボー』と言えるのかしら、『96時間』みたいな感じになりそうだけどいいのかしら(いいけど)、と思い観てましたら…まさかのStay Homeのまま実家を戦場に。なにそのハードコアすぎるセラピー!>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.5

発想が面白いし、映像/演出的に上質なホラー映画ではありました。

ただ地下世界、テザードたちの存在が現実の様々な問題を象徴してるのはわかるんですけども、どのくらいのリアリティラインで観たら良いのかよく
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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年製作の映画)

3.8

一作目は岸田森はでないのですね

吸血鬼、というわけでもないかな…

でもそこそこ怖かった、とても丁寧な美術とゴシック怪奇の雰囲気づくり。

特筆は青白いドレスで森に佇む夕子の、怖さと美しさ。
中庭か
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.2

これでいいのか?これでいいのだ!感がすごい超ハイテンポなスクリューボールコメディ。

とんかつをビールで流し込みガツガツ仕事し恋する高度経済成長感。
みんなめっちゃ食うし呑む。

カリカチュアは入って
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.0

80年代末~90年代初頭の日本インディー映画の香りを濃厚に感じさせる作品。

息苦しい水槽の中から世界を覗いているような、ゆらゆらしたキャメラワークと冷たく硬質な色彩で描かれる前半。
暖かい日差しと海
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HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

3.6

『人類の代表になりたい』

と、はっきり言っていた。

ストロング過ぎるわ。
楽曲もおどりもストロング過ぎて夜中ひとり家で観るには少し凭れるかな…
真夏にクーラーガン効かせの部屋で大勢にてモツ鍋などを
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獣道(2017年製作の映画)

2.8

面白くなっていきそう!と思って観てたんですが、構成が良くないのか、ちょっといろいろ散漫でテンポわろく感じてしまいました…

特に前半は…
・園子温監督『紀子の食卓』『愛のむきだし』の頃のような、テンシ
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鬼火(1963年製作の映画)

4.1

30代アタマ特有の虚無に囚われてしまってる男が拳銃自殺するまで48時間の彷徨を描いた名作。

暖かい日差しや美味しい食事、友人の楽しげな会話など全て上滑りして目の前を流れていくだけのようなウツ時の無感
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新座頭市物語 折れた杖(1972年製作の映画)

4.5

勝新自身の監督作。

フツーの監督であればやらないような絵づくりをやりまくってて挑戦的だし超フレッシュ。

冒頭から吊り橋を真下に捉えた構図にはじまり、同一画面内の手前奥に人やモノを計算高く配置した上
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御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974年製作の映画)

3.8

ラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショーにて。
井上芳夫監督によるシリーズ三作目にして最終作。

前二作に比べるといちばん普通にまとまっておりオーソドックスな時代劇感つよし(とはいえノルマ的に吊しエロ拷問や風呂
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.8

午前10時の映画祭にて有給の午前中を豊かに過ごす。

4Kバージョンを劇場スクリーンにて初めて観たが、ホントに三船の最期のケツ、雨を弾くように輝いている様が別物のように美しかった…!

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

絶対観たいんだけど観る前ガチで憂鬱でした。

監督の前作『へレディタリー 継承』と画面を覆う明るさこそ違うけど、絵面やキャメラワーク、音の演出をみてこの監督節、つう作家性が完璧に出来上がってた…!
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御用牙 かみそり半蔵地獄責め(1973年製作の映画)

4.8

ラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショーにて。

増村保造監督の二作目。
三隅研次監督の一作目よりエログロ度、娯楽度がマシマシである。
期待することは全部やってくれた上で予想を飛び越えてく感じ。

てか、え?そ
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御用牙(1972年製作の映画)

4.5

ひさびさにラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショーにて。
三隅研次監督『御用牙』
切り裂き魔霧吹き魔言葉切磋琢磨ライカ御用牙。
因みに英題は『Hanzo the Razor』。
なんかシリアルキラーみたいだ!
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.6

仕事で問題起こし逃亡中の漁師とプロレスラーを夢みて施設を脱走したダウン症の青年、途中から看護師の女の子も合流してのロードムービー。
全編通して画面のくすんだような色彩、文明から隔絶されたような南部の川
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音楽(2019年製作の映画)

4.7

傑作。

昔、湯浅政明監督の『マインド・ゲーム』をはじめて観たときと同質の感動があった。まんが原作の味わいを大切にしつつもアニメーション作品として飛び越えたオリジナリティと狂気を湛えたクオリティ。
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東京おにぎり娘(1961年製作の映画)

3.5

若尾文子主演にて題が『東京おにぎり娘』という事柄のみで文化遺産レベル

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

こどもできる前に観てたとしたら感じ方全然違ってたかもな…

夫婦っつってもどっかしらで分かり合えないとこはあるって『絶望』を誰もが織り込み済みで誤魔化し目を瞑りながらやってってるんだけどやっぱねえ…
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

今年初映画館はやはりこの作品にて。

おっもしれええ…
ポン・ジュノ監督、相変わらずの
何処に連れてかれるか全然わからん映画なのにお話分かりづらいとこは微塵もなく息つく間もなく笑いも怖さも内包した面白
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コールド・スキン(2017年製作の映画)

3.5

B級モンスターパニックで軽く暇潰すかな程度の構えで観始めたらかなり予想外の味わいでびっくり映画。
ひたすら重くもの哀しい。文学的ですらあった。
しっかりコンセプトアートが用意されてたんだろうな、という
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.2

同監督の『ボヘミアン・ラプソディ』とは全く違うミュージカル仕立ての映画にてチャレンジを感じました。

現実からシームレスに移行する超現実表現でもって『完全に音楽の神に愛されまくってる才能』そのものをビ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.5

同じくスコセッシ監督の実録ギャング半生振り返り映画『グッド・フェローズ』がひたすらにテンション高くガンガンテンポ良く駆け抜けてくのに対し、こちらは淡々と静かにゆっくり歩を進めてくよな三時間半。劇場でも>>続きを読む

爆裂魔神少女 バーストマシンガール(2019年製作の映画)

2.9

出来不出来は置いときまして。
日本が世界に誇る歴史的ゴアアクションアイドルムービーの傑作を、ことバイオレンス映画においていちばん活きの良い若手監督が継承した、ということがジャンル映画史において意味ある
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悶絶!!どんでん返し(1977年製作の映画)

4.2

シネマヴェーラ渋谷の神代辰巳監督特集上映にて。

全編にわたって破れかぶれなエネルギーが暴走しまくる男と女とオカマのスラップスティックエロ悲喜劇。
冒頭からもう勢いが凄すぎる。
男女オカマ関係なくの殴
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成熟(1971年製作の映画)

1.9

ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーの関根恵子特集上映、ラストの作品。

山形県庄内平野の鼠ヶ関で古くから行われている「みこし流し」。高校写真部員のヒロインは、この祭りに伝わるしきたりを破ったことから、たいへ
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濡れた唇(1972年製作の映画)

4.2

シネマヴェーラ渋谷の神代辰巳監督特集上映にて。

アメリカン・ニューシネマ的逃避行ロマンポルノ。
後半モンテ・ヘルマンの『断絶』をも連想させる寂しみ。

唄い続けられる土着猥歌、うら寂れた水辺の叙景、
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やくざ坊主(1967年製作の映画)

4.0

同じような世界観ではあるが座頭市より下衆で俗悪、凶暴極まりないキャラクター。

破れ寺をヤサに連れ込み宿兼のぞき部屋にしてみたり賭場を開いてみたり、ゆすってくる側であろう悪党をさらにゆすり返してみたり
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虹男(1949年製作の映画)

3.0

アマプラの角川チャンネルにて。

特撮怪奇映画的なものを期待して観始めましたが実際の内容は…まあ言いますまい

タイトル怖いすもんね…『虹男』って…なんか幼い記憶にぼんやりトラウマとして残ってんですよ
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遊び(1971年製作の映画)

4.0

ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーの関根恵子特集上映にて。

これまでこの特集上映で観てきた作品とはやはりガラリと毛色が違う増村映画だぞ…原作は野坂昭如。

アメリカン・ニューシネマ的な破滅への逃避行、しん
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樹氷悲歌(エレジー)(1971年製作の映画)

1.8

ラピュタ阿佐ヶ谷レイトショーの関根恵子特集上映にて。

ちょーっとキツかったかな…

会わなくて良い悲劇にむりくり向かってく感がすごい。

スキー描写ほのぼので良いなー、と思ってたとこに後半かなりのホ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

「笑えない 現実の中から 笑えない 笑いが生まれる」
(キエるマキュウ『Somebody Got Murdered』より)

流石に冗談でしょ?つうレベルのアホなことが軽々と次々と実現するようにいつの
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老人Z(1991年製作の映画)

4.0

90年代初頭の名作アニメーション映画。
江口寿史×大友克洋×今敏という考えられんような布陣にて。
凄まじい作画で繰り広げられる社会風刺メカアクションエンターテインメント。
有機的にメカがグネグネ動きま
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青い指紋(1952年製作の映画)

3.5

シネマヴェーラ渋谷の新東宝特集にて。

『犯罪ドキューメタリー映画』。
ドキュメンタリータッチ、というか再現ドラマタッチの事件捜査もの。

50年代の東京の街の風景。
懐かしいとかでなく別世界。
特に
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