とみぃさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

とみぃ

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春待つ僕ら(2018年製作の映画)

2.9

注目の若手俳優目白押しの作品ってことで観てみたが、うーん。薄いというか話が軽くて。こーいう青春モノはそこはお構いなしなのかもしれないけど。
本当は連ドラのほうが良かったのかもね、と思うくらい心理描写や
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

2.8

チープな謎設定で、めちゃくちゃツッコミどころ満載だけど、それを楽しむ映画、という感じ。誰にも理解してもらえない感覚だろうが、お正月三が日の深夜に放送するものがなくて仕方なく垂れ流してる映画って感じがし>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

前作を楽しんだので、今作も期待していた。というのは、(今作の台詞にあったが)人を信じる仕事であるホテルマンと、人を疑う警察官という、一見対極にある仕事をしているふたりがバディーを組むという、言わば"ち>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.0

同じふたりが主演のスパイの妻が良くて、同じキャストでしかも夫婦でどんな話なんだろうと思ったら、良い意味で裏切られた。
ラブドールの話というのも、ちょっぴり重めになっていくストーリー展開も、予想と違って
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影裏(2020年製作の映画)

3.0

うーん、ちょっと期待しすぎたかな。公開当時観られなくてやっと観たけど…なんだか雲を掴むような映画だった。時間がゆっくり流れる割にはサスペンスチックなところがあって、なんかそれがさらに不穏に感じる…のは>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ楽しかった!エンターテイメントとして素直に観終わったあと「楽しかった〜!」と思える作品。冒頭の犬の散歩と、松岡茉優さん演じる高野の読み進める加速とがリンクして高まっていく感じ、今から何が始>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.0

なんで妻が毎日死んだふりをしているのか?が観始めるときのこの映画最大の疑問点というか謎だと思うんだけど、それが結局ぼんや〜りとしかわからないまま終わったからなんだかモヤモヤ。
ヤスケンの役みたいに隣で
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.6

短いアニメーションだし絵もちょっと独特だけど綺麗だなぁと思って観た。
日々流れてくるニュースをなんの感情もなく観ている自分がいるけど、どんなニュースのバックグラウンドにも当事者関係者っているんだよな、
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(2017年製作の映画)

3.8

二人の距離感、夏の日のひとときの時間、田舎の床屋さん、赤いワンピース、自転車…etcシチュエーションバッチリ。短編だけど、携帯の画面とか机の下のおもちゃとか、余韻のあるような、奥行きのある映画だった。>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

ヤクザ映画だからドンバチやるのかなぁと思って身構えていたが、(確かにそれもなくはないけど)メインはそこではなかった。
一度入ってしまったら抜けてもずっと周りはヤクザだと見る。ネットに流れてしまったこと
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

★3.5だけど、たぶんそれは好みの問題だと思う。私はリアルな現実を観せられるのが苦手だ。坂元裕二は大好きで、特にカルテットが好きなのだけれど、その作品が好きなのは『男女4人が偶然出会って共同生活』とい>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.8

大泉洋がぼやきながら三國志をやるって聞いて、絶対面白いじゃんと思ったけど、ハードル高くしすぎたかな。福田雄一作品も三国志も初めて触れるレベルでしたが、福田組は面白いと聞いていたのでめっちゃ期待して観た>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヌルい恋愛映画なんだろうなと思っていて観始めたら、全然違った展開にどんどん転がっていって、最終的に恋愛映画ではありませんでした。ホロコーストが物語に大きく絡んできて、そんな話だと思わなかったのでなかな>>続きを読む

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.8

エンドロールを観て驚いた。
出演:劇団ひとり→知ってた。原作:劇団ひとり→知ってた。脚本:橋部敦子、劇団ひとり→劇団ひとりが脚本もやってるんだ、すごい。監督:劇団ひとり→えええええ!監督もだったの!?
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.8

今年ベスト決定。
とんでもない映画だった。もちろん良い意味で。
この作品の良さをなかなか言葉にするのは難しいけれど、「なんで私だけ(こんな思いしないといけないの)」というなぎささんのセリフが切実でとて
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ期待して行ったのですが、正直「長いな…」と思ってしまった。
寂しさ123とか、若い頃の二人の雰囲気とかはすごく好きだし、そこの時間の流れ方は沖田監督だなぁという感じだけど、冒頭や終盤のCG
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九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)

3.3

正直「全てが繋がったー!」みたいなのもなく(小さい伏線みたいなのはあるけれども)ま、そうだよねぇみたいな結末だったので、特段感動とかはなく…。人物の心理描写がイマイチで、平野がなぜ今一歩踏み出せないの>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.5

とても良い映画だった。
あまりに良くて、観終わったあとにすぐにもう一度観た。あまり無いことですが、そうせずにはいられなかった。

主人公は罪を犯した青年。この青年が、ふとしたきっかけで山間の村に住む見
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.2

面白い!!!そしてすごくすごくドキドキしたーーー!さすが黒沢清監督。
家に帰ってネットで調べるまで、この話は実話がベースなのかと思っていました。話の展開がとてもリアルに感じられて。
最後の展開は読めな
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.3

先日のリモート朗読劇版を観ていたのでストーリーは把握済みの上で鑑賞。
ほぼ密室の会話劇(というか議論)をみせられているだけなのに、グイグイ引き込まれるのはさすがの脚本。結末わかっているのにやっぱり面白
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真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

3.5

LGBTという言葉がまだなかった時代に作られた作品。元はオフブロードウェイらしい。今夏、安田顕主演で舞台化されたので、その予習復習で鑑賞。
誰もが生きづらさを感じながら生きている現代において、「こんな
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.0

面白かった、けどちょっと期待しすぎたかな。コンフィデンスマン名物の大どんでん返しによるスカッとして終わるのはなくて。「え?これで終わり!?」感は否めず。ま、騙されると構えてた結果、あの結末に騙された、>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

三谷幸喜作品は大好きだけど、でもそれでも正直映画作品は当たり外れがあると思っていて、今回の作品はその中間というか、「面白かったー!!」って思い切り言えるほどの面白さはなかった。
でも安心して楽しめる、
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

ずっしりと重たくて、点数も付けたくないような映画だった。細かな伏線とかもう一度確認したいと思いつつも、でもきっともう一度観ることはない気がする。
社会から拒絶され、なかなかうまくいかない人生のアーサー
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にがくてあまい(2016年製作の映画)

2.9

南極料理人、リトルフォレスト、かもめ食堂etcに次ぐ"ご飯美味しそう映画"を探し求めてたどり着いたのがこの作品。確かに出てくるご飯は美味しそうだけど、他の作品と比べてもうひと押し欲しかったかなという印>>続きを読む

ピノキオ(1940年製作の映画)

4.3

子供の頃たくさん観たディズニークラシックを少しずつ見返そうと思い、最初にレンタルしてきた1本。25〜30年ほど前に金曜ロードショーか何かでやったのをVHSに録画してもらい繰り返し観ていたが、もうビデオ>>続きを読む

君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

2.9

"キミスイ"を先日観たばかりで、その延長線上にある映画っぽかったので観てみました。
余命モノ(という括りが正しいかは疑問だが、とりあえず)、病弱な女の子を北村匠海が助ける、監督一緒…とキミスイの二番煎
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

毎週土曜日にお茶を習いに行く。
そのルーティーンは変わらないながらも、季節は移ろい、それに伴ってお菓子が変わり、外の天候も変わり、掛け軸も変わる。そして歳を重ねるごとに自分も周りも環境が変わっていく。
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.2

たまたまふらっと立ち寄ったツタヤで、何か目的があるわけでもなく邦画コーナーを眺めていて、ふと去年秋に観た「影踏み」に出ていた北村くんが出演してるのか、と期待もせず(失礼)借りてみた。

そうしたらこれ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

まだ今年始まったばかりなのに、いきなり今年ベスト級がきてしまった。
ネタバレ無しで感想を書くのが難しいけど、タイトルの「半地下」の意味が見終わると色々な側面で浮かび上がってくる。
決してシリアスだけで
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

4.0

公開時に見逃して、DVDを待ち望んでいたけれど色々あって伸び伸びになって、やっと。
月並みな表現だが2時間があっという間で引き込まれた。負けてはトイレで泣いたりパチンコ行ったり友達の家に遊びに行ったり
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影踏み(2019年製作の映画)

3.9

群馬先行公開初日、伊参スタジオ映画祭にて。舞台挨拶と山崎まさよしさんのミニライブ付。
なぜわざわざ映画祭で観たかというと、この映画製作のきっかけとなった映画『月とキャベツ』の大ファンで、期待値が高かっ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.8

宮城先行上映にて観たのにレビューするのを忘れていた。。
伊坂幸太郎作品は基本的にハズレなしだと思っているが、これも例外ではなかった。原作は未読。
ひとつひとつの小さなエピソードがつながって、ひとつの大
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君に届け(2010年製作の映画)

3.0

アイネクライネがもうすぐ公開されるので、予習(?)を兼ねて。
青春恋愛映画は世に溢れているけれど、王道からはちょっとだけ外れているストーリーが他の作品とは一線を画している感じがする。漫画原作だからか話
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

2.5

観終わって1時間経ちますが、未だにモヤモヤして、気持ちの整理がつかない状態です。
賛否両論とのことですが私は完全に否です。1995年から続いたシリーズの待望の新作でこんな結末(というか結末に行き着く過
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.3

香取慎吾が演じる役は、当然例外はあるにしろ笑顔弾けるような元気いっぱいの役が多い。
だが今回は真逆だ。どうしようもなく屑で、ギャンブルのとき以外笑顔ひとつ見せない。大きい身体(物理)で石巻の街を彷徨う
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