ともちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

2.5

胸が熱くなった1に比べて、オープニングは見応えばっちりなものの、だいぶコメディに振り切られた。エンターテイメントとして楽しい。チン・ソンギュさんの悪役もなかなか良かった。

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.0

普通に過ごしたい、高校に行きたいという想いを
秘めながらも、人間から隠れて過ごしていた4人のタートルズだったが、ある日女の子の盗まれたスクーターを取り戻したことをきっかけに…。疾走感あふれるマンガのタ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

いつだって奪う側からの話はとても辛い。オイルマネーで裕福になったインディアン、オセージ族から白人が金銭を巻き上げ、殺人まで起こった実話の映画化。デ・ニーロの存在感は圧倒的で、親族を守るべきだし、妻をも>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

人が痛みを感じなくなった時代、アーティストのソールは、パートナーのカプリースとともに、臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露していたが‥。
食べることを補佐するための椅子、手術台と創造豊かな
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珈琲時光(2003年製作の映画)

3.0

小津安二郎の『東京物語』にオマージュを捧げて、侯孝賢が東京で撮影した作品。
お茶の水や神保町、高円寺、往年の東京の景色が記録されている意味でも貴重。

シャーク・ド・フランス(2022年製作の映画)

3.0

長閑な田舎、ラ・ポワントの海にサメが現れ、あと数日で引退だったはずの海上警察マジャは退治に奔走するが・・。
恐怖ゆえに何かのせいにし、責任を押し付け、少しでも状況を和らげようとする群集心理。『ジョーズ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

孤島のレストランにやってきた客たちに、次々と提供されるシェフによるメニュー。
趣向が凝らされた一品一品の内容、次のメニューへのサスペンス感がたまらない。レイフ・ファインズが怪演。

バービー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リアルワールドに行き、バービーがどんなファッションをしても性的な目で見られること、重要な役職に女性がいないこと、バービー自体が女性の固定概念を作り出してしまい害悪な存在になった部分があることを知らされ>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.0

郵便局で働くせっかちなシャオチーは、タイの体操の先生と公園で出会い、明日大会に出る約束をするが、寝て起きたら月曜になっていて…。消えた日曜日はどこにいった!?時間を題材にした使ったロマンチックコメディ>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.5

京劇俳優の程蝶衣と段小樓。厳しい訓練の末に成功した、女形の蝶衣は段小樓へ同志以上の想いを抱くが…。
スクリーンで初めてみることができて嬉しい。
どんな時も守ってくれた段小樓を失うこと、道を踏み外し天狗
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透明人間(1992年製作の映画)

3.5

放射能事故に巻き込まれ、透明人間になってしまったニックは、CIAから追われ…。透明人間になってしまったからこその孤独をリアルに映し出す。テンポよく展開する物語は見応えがあり、帽子が浮いたり、食べたもの>>続きを読む

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

3.5

泥棒アルバートの妻、ジョージーナは夫から散々虐待されていて‥。
ほぼレストランの中のフロア、トイレ、厨房のみでストーリーが進行するのにとても壮大に感じられ、とても演劇的。激しいアルバートの演技、ダイナ
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フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

3.0

パリで大ヒット中の演劇「イースターエッグ」。改変を目論むが‥。演者が骨折、演劇集団の資金繰り問題など、トラブルにトラブルが重なる様子をコミカルに描く。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

冒頭は未収録シーンをインサートしたのかと思いきや、CGということで技術の進歩に驚いた。最後のシリーズ、用意されたインディ・ジョーンズの冒険先はシリーズにリスペクトをとても感じる設定だった。マッツ・ミケ>>続きを読む

古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

4.5

エジプトが舞台の「ファラオ」トルコが舞台の「美しき野生児」フランスを舞台にした「バラの王女と揚げ菓子の王子」の3つからなる物語。
一貫して、知恵と勇気で自身の人生を獲得する明快かつシンプルなメッセージ
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月夜の願い/新難兄難弟(1993年製作の映画)

4.0

父親とソリの合わないユンはある日タイムスリップしてしまい、若き頃の両親と出会い…。ピーター・チャンらしいコミカルな演出でありながら、しっかりと父への誤解と真意を理解する息子を描くハートウォーミングな作>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

デル・トロの『ナイトメア・アリー』の元ネタとなった作品。見せ物小屋のキャストの中で起こる欲望。人の愚かさと、そこに傷つけられる人。信頼から生まれる連帯。とても見応えがあった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

監督が自身の過去作にオマージュを捧げながら描く、少年の冒険と自身、母の死を受け入れてゆく物語。
宇宙からある日落ちてきた建物の中に広がる時空を超えた世界、触っちゃいけないと言われながら触っても特に何も
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

「X」で描かれた、異様に若さ故の美しさに嫉妬する老婆。なぜ彼女がそうなってしまったのかが描かれる。感染症が広がる世界で、人里離れたところに住み、青春を謳歌したい年なのに、親の介護があり、母は厳しすぎ、>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

登場する大人の間での見え方から子供視点に移行してゆく構成がよく、少しわざとらしい部分がありながらも、いかに大人が見ていないか、見えていないか、というメッセージが明確に伝わってくる。劇中でもある様に、L>>続きを読む

もしかしたら私たちは別れたかもしれない(2021年製作の映画)

4.0

30半ばで、夢を諦め、不動産の仕事をするアヨンと、公務員試験に落ち続けるジュノ。二人の関係はやがて破綻し‥。日常の些細なセリフが軽く描かれながらも細かくリアリティを持たせる。重くなりがちなテーマも、時>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

2.5

少年がただひたすらに美しい。ただ正直よくある現象を見せられただけで、映画としてはよくできていると思うが、大きな感動や共感はなかった。

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.5

一体何が本当だったのか、『羅生門』スタイルで映像で様々なケースを見せてゆき観客は翻弄される。うまい演出にハラハラドキドキさせられた!

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.0

思わぬことから群れで暮らしていたマルセルは孤独になってしまい…。人と対話する形式で進むストップモーション。どうやって撮ってるのだろうか?と不思議。実験的で面白い。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.5

通訳として働く自分、母としての自分、娘としての自分、1人の女性としての自分。様々な姿で生きてゆく等身大の女性をレア・セドゥが演じる。認知症が進んでゆく父親よりも、父親が持っていた本が並ぶ様の方に父親を>>続きを読む

君さえいれば/金枝玉葉(1994年製作の映画)

4.0

レスリー・チャンがとてもきれい。
音楽も良く、とても楽しく幸せな気分になるラブコメ。あっけらかんと進んでゆく展開もこの時代ならではで良い。

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.0

荒廃した近未来、宇宙で生まれるゴミを回収することで金稼ぎをする勝利号の乗組員。あるとき1人の少女を発見するが‥。
豪華キャストで見応えがある!さらに宇宙を舞台にした、壮大なスケールの描写はハリウッドに
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

交通事故を起こしてしまった殺人科の刑事が遺体を、たくさんの目をかいくぐり隠蔽するまでのスリリングな前半。そして、それがバレそうになりさらには目撃者からゆすられ、その行方を見守る後半。ガラリと変わる種類>>続きを読む

THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.5

『刺客』のコンビ再び。チャン・ヒョクによるアクションが素晴らしい!ストーリーはツッコミどころがあるものの、チャ・テヒョンなど大物が出演するのも楽しい。『アジョシ』ファンとしては、こういう形でおじさんが>>続きを読む

剣客(2020年製作の映画)

4.0

かつて近衛兵だったテユルは、王の想いを胸にひっそりと娘と山で暮らすが…。
チャン・ヒョクのアクションが素晴らしく、カメラワークやアングルなども秀逸。観ていて迫力があって、手に腕にも汗をかいて見守った。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

突然誘拐され、15年監禁されたオ・デスがある日、解放。真相を見つけるため奔走する…。
混乱しながらも、黒々とした復讐心を腹に抱えた男をチェ・ミンシクが怪演。真実には驚かされ、最後までテンポよく描き切る
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.0

数学が苦手なジウは、清掃員のおじさんに数学を習うことになるが、実は脱北者で天才数学者だった…。義理堅い男を演じたら間違いないチェ・ミンシクの存在感が圧倒的。出会うはずのない2人の交流が爽やかに描かれる>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

スピルバーグの自伝的映画。芸術肌のお母さんと、真面目で理系の父親。2人の関係と、自身の映像作りへの系統が描かれる。様々な出来事が淡々と描かれながらも「すべてのことに意味がある」というお母さんの言葉が全>>続きを読む