ともたろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ともたろう

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ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012年製作の映画)

3.6

ポルトガルの北西部に位置するギマランイス。ポルトガル王国初代国王が誕生し、ポルトガル発祥の地と呼ばれる。2001年に世界遺産登録、2012年に欧州文化都市に選定。1年間にわたり各種の文化行事を展開する>>続きを読む

サンライズ(1927年製作の映画)

4.5

月夜の晩に、男は都会から来た女に恐ろしい提案をされる。すでに女のために農場のもの全てを失っていたが、女には男の妻が邪魔だった。
翌日、男は妻に旅行に行こうと持ちかけ舟を出す。どこからともなく鐘の音が聞
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ティンカー・ベルと月の石(2009年製作の映画)

3.4

秋の祭典が迫った妖精の谷。今年は8年に1度の青い満月と重なる日。ティンカー・ベルは月の光から妖精の粉を作り出す聖なる杖を作成する大役を任される。

前作で男前振りをみせたテレンスと一緒に冒険の旅。
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チャップリンの替玉(1916年製作の映画)

3.0

とある百貨店での出来事。
100年前なのでセキュリティはゆるゆるで、店員や私服警官の目を盗んで万引きも発生。それはもう堂々と持ち帰っていきます。
当然支払いに困った店長と副店長は現金を持ち逃げしようと
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

I am calling you. Can’t you hear me ?
渇いた砂漠のオアシスに降り立つ、潤いをもたらす太った女神。

ルート66沿いのモーテル、バグダッド・カフェ。
コーヒー・マシ
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ティンカー・ベル(2008年製作の映画)

4.0

3作目の妖精の家が好印象だったので同監督の1作目から。
「人間の赤ちゃんが初めて笑う時、妖精が生まれる」
新しく生まれたその妖精は、もの作りの才能に強い輝きを示したためにティンカー・ベルと名付けられる
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キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー(2008年製作の映画)

3.6

子供たちの見た大恐慌。
1934年、新聞記者になる事を夢みる少女キットは兄の友人の務める新聞社に原稿を持ち込む。編集長が求めているのは人々の生活に沿った生の記事。
ボランティアで求職者たちの食事の世話
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ニューヨーク・ミニット(2004年製作の映画)

3.1

オルセン姉妹主演。優等生と問題児の姉妹がそれぞれの目的で向かったニューヨークで騒動に巻き込まれるコメディ。
公開時にあまりに評判が悪くて日本での劇場公開が中止されたり、最低女優賞にもノミネートされたり
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

3.9

「ル・アーヴルの靴みがき」で、バーでの会話の中に謎の言葉があった。
カフカ風の言い回しで過去を語るやりとりだったが、答えが本作にある。
主人公マルセル・マルクスのパリ時代。
売れない作家のマルセルは家
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.7

「奇跡が起こるかも」
「近所じゃ起きてないわ」

密入国の少年と、貧しい人々の温かな善意と希望。フランスの移民問題に触れた寓話的な作品。
登場人物の動きの少なさ、セリフの少なさ、顔の表情のなさ、余分な
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流れる(1956年製作の映画)

4.1

隅田川沿いの、江戸時代から続く花街柳橋。
とある置屋へ入った女中の見た芸妓の世界と没落を描く。
原作は幸田文。父露伴の晩年の様子を綴った随筆で注目されるも、突然の断筆宣言をして住み込みの女中を始める。
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.5

南北戦争の時代、波乱の人生を生き抜くスカーレット・オハラ。
ジョージア州タラの大地主の家に生まれ何不自由なく育ったが、やがて戦争が起こりタラの地も巻き込まれていく。
美貌と傲慢さを持ち合わせ、敵を作り
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.5

コメディではないワイルダー監督作品。
深夜、勤めている保険会社のビルに戻ったウォルターは、同僚の調査員キーズの部屋のレコーダーに向かって、ある保険金殺人の真相を語り始める。
倒叙型サスペンスの先駆けで
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ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

3.8

この頃のディズニーは好き。
この世界観。クレイジーだよね。
子供が観たらトラウマになりそうだけど意外とそうでもないのかな。

残菊物語(1939年製作の映画)

4.3

二代目尾上菊之助の芸への開眼を描く。
若き日の菊之助は腕は未熟であったが、周囲は気を遣って本人にはお世辞をいいながらも陰では親の七光りと笑っていた。
そんな中、本音で接してくれる弟の乳母お徳に惹かれて
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近松物語(1954年製作の映画)

5.0

近松門左衛門の世話物、「大経師昔暦」を原作に溝口監督が映画化。
大経師とは経師の長として宮中や幕府の表装などを一手に引き受け、暦の発行の独占権も持つ豪商である。
当主以春の若き妻おさんは、道楽者の兄の
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.9

敗戦後のイタリア、職業安定所に人々は詰めかけるが職はなかなか見つからない。
主人公のアントニオも二年間待ってようやく仕事を与えられる事になった。
ただし自転車が必須。食べていくためにすでに質に入れてい
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.4

公園のストリート・チェスに興味を持った少年と家族の物語。
才能を伸ばしてやりたい父親と、息子の幸せを願う母親と。
他のものを捨ててより強くなるか、今しかできない経験をさせて豊かな感性を育むか。
棋譜は
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

2.3

このエンディングはニヤっとするね。
夜明けに観たのがちょうどよかった。

道成寺(1976年製作の映画)

3.5

NHK人形劇の三国志や平家物語で知られる川本喜八郎が描く安珍と清姫伝説。
表情も台詞もないが、細やかな動きで清姫の執念と安珍の恐怖が伝わってくる。

蝶の舌(1999年製作の映画)

3.6

スペイン内戦がテーマということで再鑑賞。すっかり内容を忘れていた。
1936年、喘息のため一年遅れで学校へ通うことになる少年モンチョと最後の年になるグレゴリオ先生の交流。
人見知りで学校へ恐怖心すら抱
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マルメロの陽光(1992年製作の映画)

5.0

エリセ監督の長編3作目。
スペインを代表する画家アントニオ・ロペス。
芸術作品の製作風景が芸術になるという稀有な作品。

アントニオが描くのはアトリエの庭にあるマルメロの木、特に朝一番の陽の光を受けた
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.3

エストレーリャは父の名を呼ぶ母と、犬の鳴き声で目を覚ます。
父がもう戻らないことを察した娘は、謎の多かった父の在りし日の姿を思い起こす。

エリセ監督の長編二作目。
独裁政権が終わり民主化が進む中で作
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

-昔むかし… 1940年頃、カスティーリャの、ある村での事-
ヴィクトル・エリセの初監督作品はスペインの田舎町の家族の再生の寓話。

内戦終結直後であり、長い独裁政権の始まる時代。
家族の関係性や外
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

5.0

1984年、サッチャー政権時代のイギリスの炭鉱の町でダンスに夢中になるビリー少年の物語。

ダルドリー監督いいね。舞台演出が元々の本業らしいけど、空間の使い方といい音楽の使い方といい、すごく好みだ。
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大地のうた(1955年製作の映画)

4.3

やっと観れた。淀川氏の本で知ってからずっと気になってた作品。
続編と合わせてオプー三部作とも呼ばれ、今作は主人公オプーの少年時代。
この一本だけでも納得の終わり方なので安心して観てもらいたい。
監督は
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

4.0

「目こそその人自身だ。」
イアンは目の進化の研究をしている学生。パーティで出会った女性が忘れられないが、手掛かりはサンプルとして撮った目の写真だけだった。

動画配信限定。一部の描写に苦手な人
がいる
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三人の妻への手紙(1949年製作の映画)

3.8

仲の良い三人の妻たちの元へ、共通の友人から手紙が届く。「あなた達の夫の一人と駆け落ちします。」
その日は近所の子どもたちの引率のため三人揃ってピクニックへ出かける日。まさかとは思いながら、それぞれ思い
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セッション(2014年製作の映画)

3.9

名門音楽学校の一年生アンドリューは、ドラムの練習中に鬼教官フレッチャーの目に止まり、学校を代表するバンドのメンバー候補に抜擢される。
厳しい指導の元、偉大なミュージシャンを目指し壮絶な日々が始まる。
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.6

牧場の季節労働者として出会ったジャックとイニスの愛の物語。
ブロークバック・マウンテンの雄大な自然と羊たちの群れ。世俗から離れた世界が丁寧に描かれている序盤から引き込まれる。
着替えのシーンの、遠近法
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それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

2.6

「何があろうと人生を肯定するね。」
「正しい愛、悪い愛なんて社会通念の押しつけよ。」
いろんな愛の形があるのね。
説明しすぎるナレーションがうるさく感じるが、ストーリー展開で見せる作品ではないのかも。
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左側に気をつけろ(1936年製作の映画)

3.5

ジャック・タチ✕ボクシング
農家の庭で行われるボクシングの練習。仕事中に盗み見しながら真似をしていたタチが目を付けられリングに上がることになる。
郵便配達員の役どころ、子供たちの取材ごっこ、おかみさん
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ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

4.0

売れない劇作家のデイビッドは、脚本は評価されながらもスポンサーが付かずに発表の機会に恵まれずにいた。
やっと見つけたスポンサーはギャングのボスで、条件は愛人を出演させてスターにすること。
名優たちに交
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

4.3

チャーミングな逸品。
1939年に作られたオペレッタ時代劇。
片岡千恵蔵扮する浪人に恋する三人の娘たち。隣に住む傘張りの娘お春。町でも評判の商家の娘おとみ。かつての許嫁藤尾。
そこに骨董狂いのお春の父
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