ナガエさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナガエ

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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たまにだが、女友達と生理の話になったりする。

みたいなことから話を始めてもいいのだが、止めておこう。本作では確かに、PMS(月経前症候群)とパニック障害が扱われるのだが、そのような「病気」は決して、
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その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)

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ホントに、シンプルな感想としては、「とにかく頭が下がる」である。「究極の社会奉仕」「究極の人相手の仕事」という表現が作中に出てきたが、まさにその通りだ。

映画で扱われているのは、「断らない救急」を1
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熱のあとに(2023年製作の映画)

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女友達とよく、恋愛観の話になる。ちょうど昨日も、そんな話をした。昨日は結局、こんな話になった。「告白っていうのが、『YES』か『NO』か決めなきゃいけないものとして突きつけられちゃうだけだけど、なんか>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

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いやーこれは、メチャクチャよく出来た物語だった!一応「史実」を基にしているらしいが、舞台は1645年だし、当時の朝鮮の王だった仁祖が記述した日記(かな?)の僅かな記述を基にしていると思われる。映画の冒>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

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いやー、これは面白かった!「ゲームストップ株」という単語になんとなく聞き覚えはあったのだけど、それ以外のことは何も知らないで映画を観たので、「これが実話かよ!」と驚かされた。ってかこんな話、「実話」じ>>続きを読む

フェルメール The Greatest Exhibition-アート・オン・スクリーン特別編-(2023年製作の映画)

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とても意外だったのは、フェルメールに関しては書簡も日記も文献も何も残っていない、という話だった。確かに、他の有名な画家だと、「ゴッホが自分の耳を切った」「ピカソには愛人がたくさんいた」のような「絵その>>続きを読む

ホームレス理事長 退学球児再生計画(2013年製作の映画)

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いやーホント、なんか色んな意味でざわざわさせられる映画だった。ホント、何をどう感じたら良いんだろうなぁ、という感じ。

映し出されているのは、「『高校中退した元球児』を集めて再教育するNPO」であり、
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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僕にとって意外だったのは、原題が「Poor Things」だったことだ。というのも僕は、「哀れなる者たち」だと思っていたからだ。原題をそのまま訳すと、「哀れなる物たち」ということになる。「Things>>続きを読む

鶏の墳丘(2021年製作の映画)

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自分の体質として、マジでどうにかなってほしいなと思っていることがある。それは、「『理解不能なもの』に触れると、抗いがたい睡魔に襲われること」だ。

最近の話で言うと、映画『オオカミの家』がそうだった。
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千年女優(2001年製作の映画)

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いやーーーーーーーー、これはメチャクチャ面白かった!!!「作中で描かれている状況」だけ取り出したら全然大したことないのに、「演出」によってこんなに面白くなるのかと驚愕させられた。

しかし、観てる分に
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

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とてもシンプルで、丁寧な物語だった。ハリウッド映画みたいな怒涛の展開がないと満足できない、みたいな人には恐らく退屈さを感じてしまう映画だと思うけど(まあ僕も、若干退屈を感じないではなかった)、どうにも>>続きを読む

緑の夜(2023年製作の映画)

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なんともザワザワさせられる物語だった。冒頭からずっと「何かちょっと描写が欠けている」と感じるくらい、2人の関係性が謎めいたまま進んでいく。しかし、その謎めいた感じが、割と良いと言えば良い。ギリギリのラ>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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いやー、久々に、超絶ぶっ飛んだ、なかなかにイカれ狂った映画を観たなぁ。たぶん「永遠に未消化のままの作品」になるだろうけど、一旦観終わった感想としては「観れて良かった」と思う。ちょっとありきたりな表現に>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

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いやー、これはムチャクチャな話だったなぁ。いや、面白かったし、満足度は高いんだけど、ハチャメチャな話だった。ただ、ちゃんと読み解こうとするとかなり深い話だし、それを「ホラー」という枠組みの中で最大限エ>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

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なかなかおもしろい映画だった。何よりワクワクしたのは、区長選の結果だ。まさか187票差とはね。

というわけで僕は、杉並区長選の結果も知らず、候補者である岸本聡子のことも知らず、もちろん杉並区民でもな
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

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観る前から分かっていたことだが、凄まじい作品だった。恐らく、世界で初めてなんじゃないだろうか、北朝鮮からの脱北の過程をこれほどつぶさにカメラに収めた事例は。しかも、脱北者やブローカーが撮影した映像を繋>>続きを読む

ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

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さて、「A24の知られざる映画たち presented by U-NEXT」の作品を観るのも5作目。とりあえず元々観ようと思ってた5作は観終えたのでこれで終了。全体的に、うーんという感じだった。

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ミツバチと私(2023年製作の映画)

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以前、『リトル・ガール』というドキュメンタリー映画を観たことがある。本作『ミツバチと私』の主人公とほぼ同じぐらいの少年が、「自分は女の子だ」と主張し、可愛い筆箱やスカートでの登校を望んでいるが、恐らく>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

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ツチヤタカユキを観ていて感じたのは、バッハとかレオナルド・ダ・ヴィンチとかミケランジェロとかソクラテスなんかもみんな、ツチヤタカユキみたいな奴だったんじゃないのかなぁ、ということだ。今も名前が残ってい>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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さて、クエンティン・タランティーノ監督作品、鑑賞2作目。初めて観た『パルプ・フィクション』はイマイチ面白さが分からなかったが、本作『レザボア・ドックス』はメチャクチャ面白かった。メチャクチャシンプルな>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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何がどうということはない、淡々とした物語だったのだけど、雰囲気が結構好きな作品で、全体としては満足度が高かった。なかなかおもしろいと思う。

主人公は、美術学校で教鞭を執る彫刻家のリジー。彼女は個展を
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(2023年製作の映画)

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さて、元々観る予定はなかったのだけど、年末年始で時間があるということもあって、とりあえず観てみた。

面白かったかというと、うーん、どうかなぁ。

まあ、正直なところ、僕にも問題があって、そもそも歴史
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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

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去年だったか、ウォン・カーウァイの作品が4Kレストアで一挙に上映されることがあり、そのほとんどを観た。とにかく、『恋する惑星』が素晴らしすぎて、ぶっ飛んだ記憶がある。そのウォン・カーウァイのデビュー作>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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これはなかなかムチャクチャな話だったなぁ。正直に言えば、僕には作中の登場人物の行動はまったく共感できないのだが、しかし、公式HPを読んで、共感できないのはきっと、僕が40歳のオジサンだからなんだろう、>>続きを読む

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

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以前友人の女性から、「風俗店で働いている」と教えてもらったことがある。彼女は風俗ではない仕事もしていて、僕はそちらの方で知り合ったのだけど、僕には話しても大丈夫だろうと判断してもらえたのだろう。女性に>>続きを読む

ヴァル・キルマー/映画に⼈⽣を捧げた男(2021年製作の映画)

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さて、特に興味のない人のドキュメンタリー映画を観に行っている僕が悪いわけだけど、そこまで面白い作品ではなかった。

相変わらず、ヴァル・キルマーという人については何も知らなかったわけだけど、『トップガ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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さて、良いんだか悪いんだかなんだかなぁ、という感じだった。正直、どうして評価されているのか、ちょっとよく分からない。

『枯れ葉』の予告は、映画館で散々観た。どの映画館でも、公開のちょっと前辺りから、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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良い映画だったなぁ。

しかし、何が良かったのか、正直よく分からない。最初から最後まで何も起こらないと言えば何も起こらないからだ。ある初老と言っていい男が、渋谷区のトイレ掃除をしながら、淡々とした日常
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

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いやー、A24の映画、またしても意味分からず。なんのこっちゃねん。結局最後まで、なんの話か分からなかった。

今、感想を書くために、『エターナル・ドーター』の内容紹介を読んでいたんだけど、「母」役と「
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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さて、決して悪くはなかったのだけど、うーんという感じではあった。メチャクチャ面白かった、みたいな感じにはならないなぁ。

アメリカンドリームを目指して、未開拓の地へとやってきた料理人のクッキーと中国人
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

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いやー、恐ろしい。何故なら、最初から最後までちゃんと観たのに、ストーリーが1ミリも理解できなかったからだ。恐ろしい。

確かに途中ちょっとうたた寝したりする場面もあったけど、一瞬だったし、物語全体を捉
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ティル(2022年製作の映画)

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本作で描かれている事件やその顛末、そしてその後についてはもちろん、誰もが知るべきことだと思う。1955年、当時14歳だったエメット・ティル(作中では「ボー」という愛称で呼ばれている)が、従兄弟に会うた>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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これはなかなか良かったなぁ。正直、観る予定じゃなかったんだけど、ちょうど「観る予定の映画」が無くなって、『ゴジラ-1.0』『首』『ナポレオン』のどれにするか考えてゴジラを観た。ストーリー的には「まあそ>>続きを読む

ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

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いやー、これはめっちゃくっちゃ面白かった! 相変わらずどんな内容なのか調べずに映画館に行くので、本作もほぼタイトルぐらいしか知らなかったし、だから正直、観ない可能性もあった。これはホント、観て良かった>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

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とにかく、「杉咲花が圧巻」の作品だった。たぶんだけど、杉咲花じゃないと成立しないんじゃないかと思う。

物語そのものについて、書けることはほとんどない。物語はとにかく、「市子は一体、どんな過去を背負っ
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

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ある意味で凄い映画だった。というのも、映画を最後まで観ても、「フィクション」なのか「ドキュメンタリー」なのか分からなかったからだ。


いつもの如く、映画の内容をまったく知らないまま観に行った。ただな
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