ナガエさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ナガエ

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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

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なかなか難しい映画だった。やはり、「思想と絡んだ政治やデモ」の話が出てくると、ちょっと知識不足が露呈する。

さて、例によって、ゴダールの映画は一作も観たことがない。映画を観て、『気狂いピエロ』だけタ
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

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映画としてメチャクチャ面白かったというわけではないが、扱われているテーマはとても興味深かった。

インドの最下層カーストの女性が新聞社を立ち上げたというのだ。インドで唯一、「女性記者のみ」の新聞社であ
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街の上で(2019年製作の映画)

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いやーしかしホント良いなぁ今泉力哉ズバズバくる。


『街の上で』という映画の存在は、劇場公開された時点で知っていた。でも、観なかった。なんとなく「おしゃれクソ映画」だと思っていたからだ。メインビジュ
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

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いやはやまったく、信じがたい、とんでもない実話だわ。昨日観た『グランツーリスモ』も、あり得ない実話を基にした映画だったけど、『ロスト・キング』もマジであり得ない実話だ。

というのも、「ただの会社員女
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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いやー、これはメチャクチャ良い映画だった!!!普段は「脳みそが興奮する映画」を観ているのだが、今回は「身体が興奮する映画」だった。これは凄い。後で詳しく触れるが、ストーリー的に超わかりやすい物語で、恐>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

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いやぁーーーー、なんというのかホント、絶句させられるほどの凄まじい映画だったなぁ。撮り方や物語の展開などは、明らかに「フィクション」なのだが、それでも、観れば観るほど、「異様な現実感」が押し寄せてくる>>続きを読む

“敵”の子どもたち(2021年製作の映画)

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こんなことが世界で起こっているとはまったく知らなかった。凄まじい話である。日本もまったく無関係だとは思えないのだが、この映画で描かれているような状況に陥っている日本人は1人もいないのだろうか? 特にヨ>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

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これは凄まじい物語だった。「実話を基にした物語」はよく見るのだが、その中でもかなり圧巻と言っていいかもしれない。以前、『デトロイト』という、本作と同じように白人景観が無実の黒人を殺害した実話を基にした>>続きを読む

国葬の日(2023年製作の映画)

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2022年9月27日に行われた、安倍元首相の国葬。その1日の、日本各地の様子を撮影したドキュメンタリー映画である。


さて、映画についてあれこれ書く前に、まず僕自身の色んなスタンスについて触れておこ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

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なかなか面白い映画だった。相変わらず何も情報を知らずに映画を観に行ったので、鑑賞時点で知っていたのは、「『パーフェクトブルー』というタイトル」「ポスタービジュアル」「今敏監督作品であること」だけ。映画>>続きを読む

シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

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『劇場版 センキョナンデス』の第二弾。今回の「お祭り(選挙)」は、沖縄の知事選である。

こういう作品を観る度に、自分の「無知」を知ることが出来る。さらに、監督であり出演者でもあるラッパー・ダースレイ
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6月0日 アイヒマンが処刑された日(2022年製作の映画)

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映画の途中から、かなりウトウトしてしまい、中盤以降は断片的にしか覚えていない。つまらなかったからウトウトしたのか、そうではないのかはなんとも言えないが、少なくとも、冒頭から中盤ぐらいに掛けては、ちょっ>>続きを読む

キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る(2023年製作の映画)

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昨日たまたま、『NHKスペシャル 映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 前編』というテレビ番組を観た。普段さほどNHKの番組を観ることがなく、テレビの時間表を調べてたまたま目についたという感じだ。>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

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映画は昨日公開だが、今日僕が観に行った映画館では、4回の上映がほぼ満員だそうだ(これから上映される18:00の回はまだ若干空きがあるようだ)。僕はこういう、実話を基にした作品を結構観に行くが、そういう>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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なんとなくだが、以前観たウォン・カーウァイ『恋する惑星』みたいな感じの気分でこの映画を観に行った。僕にとって『恋する惑星』は超絶好きな作品だったから、ちょっとハードルが上がっていたかもしれない。決して>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

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しかし、これはちょっと僕には無理だったなぁ。

「凄まじい労力がかかった作品だ」ということは、観れば一発で理解できる。普通に考えたら、気が狂いそうなレベルの作業量だろう。それをとにかくひたすらにやり切
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

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いやー、面白かった!『ローマの休日』、初めて観たけど、これは全然、今でも新鮮に観れる感じの映画だなぁ、凄く良かった。

あまり別の作品と比較するのも良くないかもだけど、僕は以前『七人の侍』を観て、「何
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あしたの少女(2022年製作の映画)

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映画を観ながら色んなことを考えさせられた。映画では「実話を基にした物語」などの表記はなかったが、公式HPには実際にあった事件を基に作られていると書かれている。まあ、映画の作り的にも、実話を基にしている>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

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これはメチャクチャ良い映画だった。観るかどうかの当落線上の映画で、観ない可能性の方が高かったけど、観て良かった。

しかしこの作品、全体の98%が刑務所内の話で、その刑務所内だけで物語が終わっても「そ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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これはなかなか興味深い映画だったけど、難しかった。とても「ちゃんと理解できた」などとは言えないが、しかし、様々な「境界的な事柄」に対する鋭い問いを放っているように思える。

アートや、生命科学の領域に
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テレビ、沈黙。放送不可能。Ⅱ(2023年製作の映画)

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いやー、これは面白かったし、驚いた!しかし、僕の長々しい文章を最後まで読んでくれる人などほとんどいないと思うので、まず、この映画で描かれていることで最も重要な、恐らくほとんどの日本国民が知らないだろう>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

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アメリカについて別に何か詳しく知っているわけでもないのだが、それでもこの映画は「ザ・アメリカ」みたいな映画だなぁ、と感じた。それは反面、日本人にはあまり刺さりにくい映画と言えるかもしれない。

物語は
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

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とにかく、菊地凛子の存在感が見事な作品だった。

菊地凛子が演じたのは、20年以上前に父親の反対を押し切って東京に出てきたものの、夢破れたままほぼ引きこもりのような生活をしている工藤陽子。冒頭のシーン
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夢みる校長先生 子どもファーストな公立学校の作り方(2023年製作の映画)

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さて、この映画はホントに、「親、あるいは親になるつもりがある人」は全員観るべきだと思う。それは、「親でもないし、親になるつもりもない僕」が観てもためになったから、という理由もあるのだが、より実際的な理>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

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さて、僕が観たことのある「クエンティン・タランティーノ作品」は、『パルプ・フィクション』だけである。しかも、最近映画館で観た。リバイバル上映的なやつだ。他の作品は、『KILL BILL』以外、タイトル>>続きを読む

炎上する君(2022年製作の映画)

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さて、まずは、ちょっとだけ「炎上」しそうな話から始めよう。

「なぜ、梨田と浜中は『変な人』として描かれなければならないのか」

についてである。

僕は今40歳なので、昭和のテレビ番組についてもざっ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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なかなか面白かった。この映画については、特に積極的に調べるまでもなく、なんとなくの評価が視界に入ってくるので、かなり良い評価と、かなり悪い評価で二分されているような印象だった。そんな印象のまま観に行っ>>続きを読む

ミャンマー・ダイアリーズ(2022年製作の映画)

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ちょっと悪い聞こえ方になるかもしれないが、こういう作品は「存在するだけで価値がある」と僕は思う。「その内容をどう評価し、どう批評するか」みたいなレベルとは違うステージに存在しているはずで、だからなんに>>続きを読む

ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

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つまらなかったというわけではないが、メチャクチャ面白いわけでもない、という感じの作品だった。

そもそもだが、『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』というタイトルからなんとなくイメージしていた作品と全然違っ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

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これはなかなか凄まじい映画だったなぁ。僕は恐らくこの映画、映画館で予告を一度も観たことがなく、上映直前になんとなくこの映画の話題がフッと湧き上がってきた、みたいな印象があった。そんなわけで僕は、予告も>>続きを読む

わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~(2023年製作の映画)

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映画としてメチャクチャ面白かったというわけでは決してないけど、普段見られない「美術館の裏側」を知れたことはなかなか興味深かった。国立西洋美術館は何度か言ったことがあるし、割と近くに住んでいるので、「改>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

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やはり世の中には凄い人がいるものだなと思う。「シモーヌ・ヴェイユ」という人物のことは、この映画を通じて初めて知ったけど、「人類の歴史に名を刻む人物の一人」だなと感じた。映画の副題に「フランスに最も愛さ>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

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これはちょっとダメだったなぁ。全然ストーリーが理解できなかった。あまりにも意味が分からなかったので、「裁判を傍聴していたラマが実は子供を殺した犯人なのだが、法廷に立っているロランスが彼女の身代わりとな>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

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久々に、作品の考察を探して読んだ。

あらかじめ、「一度観ただけでは理解できない映画」という情報だけは知っていたので、覚悟して観ていたのだが、大枠の物語はさして難しくなかった。「英国情報部(=サーカス
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

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さて、とてもビジュアルテイストで音楽チックな映画だった。いつもの如く詳しいことを知らずに観に行ったので、監督がアートディレクターを主戦場とする人であり、初の映画監督作品であるということも知らなかった。>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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僕は基本的に異性の友だち(僕は男なので、女友だち)が多い。というかある年齢以降、「女性とは友だちになろう」と思考を切り替えたこともあり、恋愛関係にならない女友だちが、普通の男よりは多くいると思う。>>続きを読む