Yutakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.8

話どうこうより主演二人の個の力が圧倒的に強い作品。特にリヴァーフェニックス。彼の存在あってこその映画。彼の生涯を踏まえた上でみると、どうしても結び付けて考えてしまう。やはり、虚構の作品と現実の人物は切>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

最初、若返りのCGには違和感ありまくりだったけど、徐々に慣れてきて、むしろ新鮮な若い頃の彼らを見ているようで嬉しかった。ストーリーは登場人物が結構出てくるから、しっかり把握しといた方がいい。グッドフェ>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.7

グレタ・ガーウィグ演じるフランシスが自分にとって理想の女性すぎた。彼女の日常が愛おしい。フランシスが存在する90分間に出逢えたことが嬉しい。好きなシーンを挙げるとキリがないけど、ヘッドホンのシーンとか>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.9

漫画とはかなり違う内容になってる。映画の方がエグ味は薄いけど映像は素晴らしく、日本アニメの金字塔に相応しい。ブレードランナーに並ぶサイバーパンク映画の傑作。

トラヴィス・スコット: Look Mom I Can Fly(2019年製作の映画)

4.0

今更見た。かっこいいに尽きる。トラヴィスの人間的な部分の魅力も知れたし、制作裏も面白かった。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

2.8

3時間続くお化け屋敷ホラーに加わる薄い青春要素。今回はペニーワイズとのバトルも前回ほど面白くなかったし、アイデアも足りなかった。キャラクターも子供時代に引っ張られすぎてて、成長してからの葛藤や心の変化>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

4.1

張り詰めた緊張感が続くサイコスリラーのマスターピース。キャシーベイツの怪演ばかりがフォーカスされるが、ジェームズカーンの追い詰められた演技も凄い。二人芝居のようなものだが、飽きることなく見られる。

キャリー(1976年製作の映画)

4.1

「血」が象徴として描かれる映画で、かなり宗教色が強く、自分には宗教に対するそこまでの素養がないからよく分からないが、アンチクライスト的な要素も含まれているのかな。それでいながら、実はタッチは軽く、基本>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.2

話の顛末などパルプ・フィクションには劣るけど十分に楽しめた。相変わらずサミュエル・L・ジャクソンの役は魅力的だし、デニーロも面白い役を演じてた。そう、配役が超豪華で他にもマイケル・キートンやクリス・タ>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.2

一般教養として見ておかないといけないと思って鑑賞。今見ても廃れず輝き続けていた。連合国が敗戦色の濃い1942年に作られたので、単なる美しいラブロマンス映画ではなく、政治色も非常に濃く、反枢軸国の姿勢を>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.6

めちゃくちゃ面白かった。綿密に練られた脚本で、劇中ずっと楽しむことが出来た。完全に脚本、ストーリーに徹した映画。頭脳戦だけでなく、警官や殺し屋からの逃走劇も面白い。ほぼ完璧と言っていいと思う。ただ、敵>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.4

やや難解に作りすぎてしまっていると思った。台詞が哲学の引用ばかりで、あからさまで面白くなかった。映像は凄まじいし、綺麗なんだけど何か今ひとつ足りなかった。タイムループはかつて押井守が監督したビューティ>>続きを読む

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.7

台詞が自然な言い回しが多く、実際に即興シーンが多かったそう。井浦新と小田エリカ、伊勢谷友介はほぼ新人の頃で、演技はお世辞にも上手いとは言えなかったが、その人間味と纏っている雰囲気がそのまま映画全体の雰>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

情報社会における生命の在り方を根本から再定義した、ブレードランナー/AKIRA以後のSFの到達点にしてマトリックス等にも多大な影響を与えて現代社会に根ざす所がある記念碑的作品。退廃的な近未来の情景は圧>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.0

これ程'荘厳'という言葉が似合う映画はないだろう。遂に伝記物にも手を出したキューブリック。その完璧主義者ぶりを、今作でも余すことなく発揮して、18世紀の欧州を見事に再現してのけた。全てのカットが美術館>>続きを読む

空飛ぶ牧師(1951年製作の映画)

-

何でも屋みたいにすぐ飛行機で駆けつける牧師笑
人物のソロショットはキューブリックっぽかった。

拳闘試合の日(1951年製作の映画)

-

キューブリックの原点。双子のボクサーとそのマネージャーについての短編ドキュメンタリー。カメラワークは既に彼らしさがみれる。映画監督としてより写真家としての彼が垣間見れた。ナレーションの語り口もキューブ>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.6

このオードリーヘップバーンは小悪魔的で自由奔放な役を演じてたけど、これはこれで良い演技だったし、むしろ女性にはこういう役柄の方が共感できるのかな。カポーティの原作を読んでみよう。主題歌の"Moon R>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.8

ようやくチャレンジ。ホラー映画にしては珍しくほぼBGMがないものの、その代わりチェーンソーを吹かす音が効果的に作用していてむしろレザーフェイスのカリスマ的な怖さを底上げしてた。あと、魅力的なのはサリー>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.7

ミニマムな構成でここまで面白くするのは凄い。素人だからよく分からないけどカメラワークはズームアウトが印象的だった。(有名なバスルームのシーンやラストシーンなど)色々な解釈を可能にするラストの笑みがこの>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.9

スーサイド・スクワッドよりは断然おもしろい。警察署でのアクションはカラフルでポップで楽しかったし、コカインのシーンはめっちゃ好き。チームもスーサイド・スクワッドよりごちゃごちゃしてなくて良いバランスだ>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

今まで見てきたカーレーシング映画とは違って泥臭くてめちゃくちゃかっこよかった。生き様がかっこいい。ただ他社と戦うだけではなく、内部での対立を描いているところも面白かった。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.2

『シャイニング』ではあまり描かれなかった"シャイニング"を今回は主軸に置いていた。前作へのオマージュが詰まったX-Men的(笑)続編としてとても良かったと思う。がっつりホラーを期待してみると微妙かもし>>続きを読む

シャレード(1963年製作の映画)

4.0

オープニングがお洒落だった。サスペンスとしては展開は多少読めてしまうけど二転三転するので十分に楽しめる。パリが舞台だから、品があるサスペンスという感じ。何よりオードリーヘップバーンが美しい。

CUBE(1997年製作の映画)

4.3

キャラクターの精神崩壊による変貌が、延々と続く密室のCUBEの映像を飽きさせなくする。ギミックよりもそっちがメインな感じだった。

羅生門(1950年製作の映画)

4.9

初めて黒澤映画を見た。これは世界が誇るクロサワですね。これまで見た中で、映画としての"力"が段違いで強い。三船敏郎だけでなく、全ての俳優たちの熱演を通り越した演技による圧倒的な絵力。ただ薮を切り開いて>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.2

寧ろお洒落の一言で片付けた方がいいのではないかとも思う。ジャンプカットは今のYouTubeの編集のようでどれだけ先を行っていたのか思い知らされた。ゴダールの、初の長編映画にしては何処か違う境地へ達した>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

社会的な女性蔑視が無意識下に行われる時代の女性作家の物語という点では、フランケンシュタインの作家のメアリー・シェリーの物語である「メアリーの総て」に連なるものがあったが、ここではジョーだけに限らず、色>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.7

音楽好きの自分にとっては唸らずにはいられない作品。要所要所で流れてくる音楽がミスマッチだと言っている人がちらほらいたが、斜に構えすぎなのではないか。純真な心を持ってそれぞれの人物の多感な感情を投影した>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.8

メンツからいってヤバいやつかなあと思ったら、割とオフビートな感じの西部劇だった。普通の良い映画で少し拍子抜けした。
Everything come back around full circle
先日
>>続きを読む