RaRaRaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.2

普通に面白いけど、マリオとクッパの因縁が弱いのが気になる。最終決戦まで二人は実は一度も顔を合わせていない。ポリコレに沿ってのピーチ姫のキャラクター改変は妥当だと思うが、やはり原作?通り、マリオは目の前>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

簡単に感想を言えるような映画ではないが、とにかくすごく良かった。
脇役に至るまで女優陣の演技の気合の入り方が半端ない。過去のトラウマを告白する時の微細な表情の変化。キャリーマリガンもゾーイカザンもキャ
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.5

何度見ても聞いてもいい。まずタイトルがカッコ良すぎる。4K版楽しみ。

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

4.2

オードリーはもちろんだが、後半、ボギーが中心になってから面白い。タフに見せてる男の純情なんてベタすぎだけど、顔に刻まれたシワと下がり眉で感情移入させられちゃう。上手い役者なんだな、やっぱり。

ラスト
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.5

アル中のレイ・ミランドが酷すぎるのだが、なぜか女にモテる。一番面白かったのは、ど頭で弟が隠した酒瓶の場所を全て当てる兄貴。最後に街全体を映して、個人の問題を社会に開くのがいいね。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

約束された傑作。完全に満たされた。帰ってきてくれて本当にありがとう……。

中盤に出てくる最高の演奏シーンはMaustetytötというフィンランドの姉妹バンドらしい。映画に合わせて演技してるのかと思
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

1.5

映画に値する物語なのか、そもそも。主人公に値する男なのか、そもそも。

水川あさみの演技だけが魅力。

エド・ウッド(1994年製作の映画)

4.5

愛嬌あふれる映画だった。実は大スターのカムバックものであり、年齢を超えた友情の物語だった。

ルゴシの「俺はフランケンシュタインを断ったんだ……」の独白からのタコとの格闘シーン。それに胸を打たれたエド
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

話が最悪すぎて、本当に最悪。ただ、マイケルキートンかっけえ。

「私を脅す気か?」「持ちネタは2本あってな。一本は堕落した神父の、もう一本は子供の虐待事件を利用して荒稼ぎする弁護士のだ。いいか、このう
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

4.5

どんなにジョークにしても最後には死という絶対に芝居にできない現実がやってくる。オオカミ少年のような展開が切ない。
ラストのステージ。お婆ちゃんが倒れる展開に思わず一瞬「本当か?」と思ってしまうのがアン
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正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

2.8

会話劇なんだけど、肝心の会話が微妙。この微妙さはクセになりそうな感じもあるので、もうちょい見たかった。というか三人以上の会話があるべきだったんじゃないか

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

ベタだけど最後の軍人とのやり取り泣ける。80年代アメリカティーン映画は苦手なんだけど、こういう根明さは大事だなと思う。バンブルビー、常にちょいタレ目なのがズルい可愛さ。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画の中の「特攻」の扱いが良いか悪いか曖昧なのでラストで泣けない。

自分は逃げてしまった(生き残ってしまった)と思い詰めていた人が、ついに自己犠牲的な行為をしたと思ったら、実は生きていたってオチ
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おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

4.5

嫌いだけどなんか見ちゃう山戸映画。これは良かった!見続けてよかった!

「神聖化して踊るくらいなら意味がないんです。踊るのは恥ずかしいことなんです。卑しいことなんです。口に出すのも憚ることなんです。そ
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夫たち、妻たち(1992年製作の映画)

3.5

ズームするし、男女の関係に関する意地悪コメディという点でホン・サンスを思い出す。
ほんとにグイーーーんってズームする。
インタビューで断片的かつグイグイ省略していく語り口もうまい。
失って気がつく話は
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.2

超楽しかったし、本国で大ヒットも納得のウェルメイドな出来。

フェミニズム映画に限らず、昨今のポリコレ映画全般が陥りがちな「正しさの押し付け」的な重さが全くないことが素晴らしく、劇中のセリフにある通り
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.9

狭苦しいコンパートメントにランプシェードの感じが良いし、主人公の顔が最高。ニュアンスの出る顔。特に愛想笑いしてる時と、本当に笑ってるときの差が痛々しいくらい切実。

今作も前作もラストのさりげなさが上
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ZAPPA(2020年製作の映画)

3.5

作曲したいなら他の仕事を持て。

音楽劇をやるためには、臆さずにふざけられる人間が必要だ。

皆が立ち上がって拍手する中、一人ポケットに手を突っ込みステージの方を見つめるザッパのTシャツを着た観客の一
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

1.5

脚本酷すぎる。感情移入の扱いが下手すぎ。

最後に殺されないならルームメイトはなんであんな感じ悪いんだ。キャリーみたいにしないのかい。同級生の男も本当にただ優しいだけ。彼は最後に活躍の場が絶対に与えら
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アボカドの固さ(2019年製作の映画)

3.8

とにかく終始気まずいし、生きていくのツラいし、現実から立ち去りたい気持ちしか残らなかった。
自分は孤独だ、みたいな気持ちって誰もが感じてるはずなのに外に出した瞬間にナルシズムにしか見えなくなるのってな
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ジャーマン+雨(2006年製作の映画)

3.2

もっと主人公が分かりやすく浮いてる方が好み。ドイツ人も友達も主人公にあまあま。

ドッヂボール後の二人の会話シーンが超良かった。なんかそこだけ狙ってない良さがあった。「バカ、そういうのは気持ちの問題な
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