yusukepacinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

博奕打ち 殴り込み(1968年製作の映画)

3.8

ようやく半分鑑賞。
博奕打ちシリーズ5作目。再び監督が小沢茂弘に戻り、博奕シーンが復活。前作に引き続きこちらも素晴らしく良かった。鶴田浩二と加東大介という組み合わせが意外にも良く、特に加東大介には涙を
>>続きを読む

博奕打ち 総長賭博(1968年製作の映画)

4.2

博奕打ちシリーズ4作目。前3作で監督を務めた小沢茂弘から山下耕作に代わりまた違った雰囲気を醸し出す。
ここでようやく博奕打ちのタイトルの意味を理解する。本作も単純な意味での博奕シーンは登場しない。多分
>>続きを読む

博奕打ち 不死身の勝負(1967年製作の映画)

3.7

渋い。博奕打ちシリーズ3作目。
監督は1作目、2作目に引き続き小沢茂弘が務め、山城新伍が抜け、1作目から出演している主要キャストが主演の鶴田浩二と待田京介、藤山寛美のみとなる。
今回は舞台を大阪から九
>>続きを読む

博奕打ち 一匹竜(1967年製作の映画)

3.5

博奕打ちシリーズ2作目。1作目に続いて鑑賞。監督は前作に引き続き小沢茂弘が務め、主演の鶴田浩二はもちろんのこと待田京介、山城新伍、藤山寛美が続投しており、丹波哲郎、天津敏、小松方正らが新たに加わってい>>続きを読む

博奕打ち(1967年製作の映画)

3.4

量産された東映ヤクザ映画の1つでその歴史の中では中期に位置する作品で後にシリーズ化され、合計10本作られる『博奕打ち』シリーズの1作目。

10本共に鶴田浩二が主演を務め、博奕打ちに扮する。
タイトル
>>続きを読む

事件(1978年製作の映画)

3.4

三角関係のもつれによる起こるべくして起こった事件。

大岡昇平の同名小説を野村芳太郎が映画化。永島敏行、松坂慶子、大竹しのぶが主演を務め、佐分利信、丹波哲郎、芦田伸介がそれぞれ裁判長、弁護士、検事を演
>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

3.7

初期のイギリス時代に作られた映画を除いてヒッチコックの作品はほぼ観たと思っていたが意外にもこちらが残っていたのでリメイク作公開を機に観てみることにした。

ヒッチコックがアメリカに渡って初の作品で彼の
>>続きを読む

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.0

前作のメインである田中圭と北川景子から千葉雄大と白石麻衣に変更となっている。成田凌は再登板。
またしても不審な事件が発生し、凶悪な犯罪を犯して捕まった犯人も加害者として疑われる。前作で活躍した刑事(千
>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.7

先行上映に行けなかったので初日の1回目に鑑賞。

大元はチャップリンの『街の灯』でそちらをモチーフに作られた韓国映画の『ただ君だけ』をリメークした作品。

三木孝浩監督らしい美しい映像と俳優にスポット
>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.8

再鑑賞。80年代のウディ・アレンの映画の中では『ハンナとその姉妹』などと並び好きな作品の1つ。
ミア・ファローとジェフ・ダニエルズの組み合わせのロマンティックラブコメディ。洒落た音楽に衣装や髪型も相ま
>>続きを読む

犬神の悪霊(たたり)(1977年製作の映画)

3.3

色々と衝撃的な作品。
タイトルに犬神とあるので『犬神家の一族』のようなものを想像していたら『エクソシスト』や『オーメン』のような取り憑かれる、憑依系ホラー映画だった。それらより日本独特の土着性があって
>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.3

当時中学生で小説、映画、ドラマと大ヒットしているのはもちろん知っていたけど観たり読んだりはしていなかった作品。
東宝お得意の切ない青春恋愛映画。運命ってあるのだろうか。高校生の朔太郎とアキ。これから共
>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.6

タイトル通り重たく嫌な作品だった。『蜜蜂と遠雷』の監督と同じであることを知り驚く。
犯人不明のまま迷宮入りしていた田向一家惨殺事件から1年。ある記者が生前の田向夫婦を知る人物に聞き込みを開始していき、
>>続きを読む

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.3

アニメ版は観ていなくてドラマ版は全話観終えてからこちらに臨んだ。

乃木坂46のメンバーである齋藤飛鳥、梅澤美波、山下美月の主演作。アイドルには無知な自分との闘い。
今回は膨れ上がる部活と同好会の統廃
>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

黒沢清監督もこういうの撮るんやなと思いながら鑑賞。日本人監督で久しぶりのヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞受賞で話題となった作品。
国家機密を知ったことで様々な危険に晒される。そんな中でも日本のことを思
>>続きを読む

ブリングリング(2013年製作の映画)

2.6

監督はソフィア・コッポラ。
若い少年少女の犯行。どう考えてもバレるやろっていうぐらいの甘さで。
セレブの不在を狙った不法侵入に窃盗を繰り返すまでとその後。
悪びれない若者達の危うさ。
中身はともかくキ
>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.7

少し観に行くのが遅れたがようやく。
監督は堤幸彦。前作が全然面白くなかったので今回はどうなんだろうと思いながらも気になっていた作品。

息子が帰って来ない。そんな折、ある事件が発生する。息子がその事件
>>続きを読む

神様のくれた赤ん坊(1979年製作の映画)

3.4

倦怠期にあるカップルの子供の父親を探すロードムービー。
赤ちゃんを産む産まないで口論するカップルがある日、譲り受ける子供。それは男に関係のある女が置いていった子だったが数人いる疑いある本当の父親。
>>続きを読む

DOOR III(1996年製作の映画)

2.6

監督が高橋伴明から黒沢清にバトンタッチしたシリーズ3作目。といっても名前を借りただけのような別物。黒沢監督のテイストが感じられる作品だった。1作目は以前観て2作目もと思ったのだが見つからずこちらを先に>>続きを読む

甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.4

監督は『勝手にふるえてろ』の大九明子。シソンヌのじろうが原作と脚本を手がける。
至って平凡な40代OL、川嶋佳子が綴る日記と彼女の心の声。子供を産めない年齢になり、日常に出会う子供を羨む。友人もおらず
>>続きを読む

ビックシティ(2016年製作の映画)

3.1

ショートフィルム。
異国の地で孤独に生きるタクシードライバー。お客として乗せた男との一夜の友情。ふざける2人。ようやく人の温かみを感じたと思ったが...。これは辛い。

となりの怪物くん(2018年製作の映画)

2.8

怪物くんとタイトルにあるので藤子不二雄Ⓐの漫画のようなものを想像すると肩透かしを食らう(想像しないか)。
どうやら少女漫画が原作のようだ。
土屋太鳳と菅田将暉が主演。
ガリ勉少女と暴力的な少年の恋愛も
>>続きを読む

真田幸村の謀略(1979年製作の映画)

2.6

本作は『柳生一族の陰謀』『赤穂城断絶』に続く東映大型時代劇の第3弾として公開されたとある。
監督は前の2作の深作欣二から中島貞夫にバトンタッチされ、主演も萬屋錦之介から松方弘樹に変更となっている。
>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.4

10年以上前に観た懐かしい『48時間』のウォルター・ヒル監督作品。
プロの逃し屋、ドライバーと囮捜査までさせ追い込む刑事のバトル。冒頭からゴリゴリのカーチェイスが展開され、画面の暗さも相まってなかなか
>>続きを読む

悪霊島(1981年製作の映画)

2.8

金田一耕助とビートルズの不協和音。
横溝正史の一連の小説シリーズ最後の長編作を映画化したもの。
幾分現代的な風味。うーん、微妙。市川崑×石坂浩二の金田一耕助シリーズが好きな自分からすると篠田正浩×鹿賀
>>続きを読む

サイドカーに犬(2007年製作の映画)

3.4

監督は『遠雷』などで知られる日活ロマンポルノ出身の根岸吉太郎。
母が家出したことから始まる少女のひと夏。だらしない父が今日から料理を作ってくれるという名目で連れてきた1人の女性ヨーコ。どこにいて何をし
>>続きを読む

異母兄弟(1957年製作の映画)

3.2

怪優、三國連太郎。本作の役作りで抜歯までした本気度。メラメラ燃える軍人としての威厳。子供にも容赦のない彼。井戸の水を何度もぶっかけられる田中絹代親子。
礼儀作法に煩い厳格な父でありながら女中を孕ませる
>>続きを読む

グリース(1978年製作の映画)

3.3

ストーリー度外視の明るい学園ミュージカル。キレのある踊りを披露するジョン・トラボルタと私個人的にアルバムを数枚持っていて一時期よく聴いていたオリビア・ニュートン=ジョンの歌唱。ダニーとサンディの恋模様>>続きを読む

湯殿山麓呪い村(1984年製作の映画)

3.1

湯殿山麓に眠る幽海上人の謎に迫る大学講師が巻き込まれる奇怪な事件。
監督は『人魚伝説』の池田敏春。
犯人のバックグラウンドが横溝正史の世界に通ずる。製作が角川春樹事務所という偶然なのか狙いなのか。
>>続きを読む

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)

3.0

ウディ・アレンの自伝的映画。第二次世界大戦に揺れるアメリカとラジオから流れる音楽の数々。80年代の彼の作品にみられる淡めの映像は個人的にけっこう好み。
お馴染みのミア・ファロー、ダイアン・ウィーストン
>>続きを読む

あなたと私の合言葉 さようなら、今日は(1959年製作の映画)

3.4

6人の男女の微妙な関係。根底にあるのは父の子離れ問題。小津安二郎が撮りそうなテーマを大映で市川崑が撮っているのが面白い。冒頭に登場する若き田宮二郎が男社員3人が居並ぶ中では断トツでスマートでその片鱗が>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.4

黒沢清×役所広司。不気味な作品だ。ホラー要素を携えた当時の黒沢映画にみられる難解さ。霊術、メスマー。X字に切り裂かれた遺体の謎に迫る。萩原聖人の存在が気味悪い。観終えてからも終わりの見えない恐怖を感じ>>続きを読む

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.5

どこを切り取っても若尾文子が美しい。川島雄三監督とのタッグ。両親を亡くした女性が男性を頼りに強く生きる。ところが自身は成ることが出来ても愛人や2号止まり。本妻にはおさまらない。しかし自身を経ていった男>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.7

ずっと観たかった作品の1つ。DVDが長らく廃盤状態で容易に手に入れられず観ることが叶わずにいた。そして数ヶ月前にU-NEXTにラインナップされたことを知り、今日ようやく鑑賞に至る。

かのディレクター
>>続きを読む

昭和極道史(1972年製作の映画)

2.0

村上和彦の同名漫画が原作。

これは個人的に数多くある東映ヤクザ映画の中でも最低レベルの作品だと思った。

梅宮辰夫、渡瀬恒彦、加賀まりこが主要キャストとして出てくるが彼らの個性や良さを全く活かしきれ
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.7

実話を基に構成されたストーリー。
監督は中野量太。

家族写真っていいな。

フラフラしてなかなか定職に就かずにいる政志を優しく、時に厳しく接する家族。
そんな中で撮り溜めていた家族写真。縁あって個展
>>続きを読む