しょーとろんさんの映画レビュー・感想・評価

しょーとろん

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

上がりきった期待をしっかり越えてきてくれた。
音楽も映像もユーモアもキャラクターも構成も前作のいいところをそのままアップデートした感じ。
価値観を押し付けない、やり直しを許容する、ありのままを受け入れ
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

4.0

好きではないけど面白かったなー。
ビーチで快楽主義の若者の共同体って、今際の国のアリスのビーチの元ネタなんじゃないすかねこれ。

楽園が結局文明の物資を必要としていて、寄生虫って結局どっちのことなの?
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

こういうワンアイデアで突っ走る作品もいいね!
役者がみんな舞台の発声をしてて、聞いてるうちにまた劇場に行きたくなってしまった。

街の上で(2019年製作の映画)

4.1

邦画の嫌なところ全部抜きました!
ってかんじでよかった。
(たぶん緻密に計算されているであろう)会話の自然さが現代演劇っぽくて(『3月の5日間』を思い出した)そこも好み。

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

4.4

すごいものを観た。ラストがあまりにもよすぎる。
詩的なコメディホラー(?)。
編集、映画、ジャケット、鹿革、猟銃。
意味ありげなモチーフがたくさん出てきていて、セリフのヒントもいくつかあるんだけど考え
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

5.0

生きること、老いること、愛すること、慎むこと、奪われること、与えること、諦めること、信じること、表現すること、禁じられること……

矛盾を抱えた人々が集まる、一夜限りの晩餐会。

おさえきれない喜びの
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

質の高いホラーを観たなあ、という感じ。

悪魔崇拝をぼんやりとしか知らないので、ここもいつかは教養としてある程度抑えておいたほうがよさそう。

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

5.0

ホドロフスキー、人間としてなんて魅力的なんだ……。

他の惑星に希望の種を蒔き自らは姿を消してしまうDUNEという星の姿と、DUNEという作品自体の姿を重ね合わせる構成が美しかった。

創作や人生、ひ
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.5

物語において、主人公の親は何らかの形で不在とならなければならないのだけれど、我々人生の主人公についてはその限りではない。

そこにある愛憎の葛藤やら、少年期の世界の映り方やらがものすごい感性で描かれる
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.9

原作3巻までしか読んでません。早く読みたい。

エンタメとしてフツーに楽しめた。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

どこにでもいるソン・ガンホ。

貧困を描きながら、ここまでのエンタメ性を保っているのがすごい。

中盤に、作品中で高低差がそのまま貧富の差を表していることが明らかになるが、そうなると山水景石は「山=高
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お早よう(1959年製作の映画)

4.4

子どもの描写がほんとうにイイ。
当時の日本人の何か芯のようなものを捉えて、現代の若者(と言わせてくれ)が観ても楽しめる喜劇として描写するその手腕はもうアッパレですわ。

陽炎座(1981年製作の映画)

4.5

ツィゴイネルワイゼンのときも思ったけど、ふとした拍子の現実の反転を描くのがほんとうにうまい。

わかるようでわからない、なにかに化かされたような感覚は、奇妙で美しくもあり、不快ではない。

これもまた
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.7

思い出しレビュー。

原作のサラサーテの盤も読了済み。

妖艶、という言葉がぴったり。
わかればもっと面白いのかもしれないけど、わからなくても面白い、あるいはわからないからこそ感じる魅力が存分にあった
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

ビートルズに詳しいわけではないのでそのへんの小ネタがわからんため、そこは評価の対象外。

良かったところは、曲とコメディ要素。

ストーリーは個人的にお粗末。

ファンには刺さるのかな?

世の中には
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来る(2018年製作の映画)

5.0

「来るよ。」




いやー、面白すぎて2日連続でみちゃったよ。

こんなに素晴らしい映画をリアルタイムで見逃して、「当時の作品の世評」に貢献できなかったのが本当に悔しい。

こういう真摯に面白さを追
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.2

サメ・オリジン。

いまさら見たけどやっぱり普通に面白い。
映画がうまいよなあ。

お気に入りのシーンは挿絵を見ていきなり焦る奥さんと署長の顔の背景がギュィィインってなるところと男3人の傷自慢大会。ギ
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花様年華(2000年製作の映画)

4.5

美しく切り取られた世界で美しい人たちが美しい(?)秘密を抱える話。

特に手すりのクローズアップのカットは本当に素晴らしくて見とれてしまった。たぶん一生忘れないカット。

ときおり挿入される文章は彼の
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秋日和(1960年製作の映画)

4.6

観よう観ようと思いつつ昨日ようやく小津デビュー。

初っ端からにやけてしまうほど美しい画面の連続。感嘆がとまらんかった。写真始めてから観て本当によかった。

次の作品を観るのがたのしみ。

ゆり子がは
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

半世紀前の台湾を舞台に、外的・内的要因からうまれる不安定さ、そして抑えようのないエネルギーを抱えた少年(たち)が叙情的に描かれる。

占領、キリスト教、愛、変化、「光」……これらをひっくるめてenli
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

『バス男』に匹敵するクソ邦題の時点で3点くらい引きたいところだけど、全編通して楽しめたからこれくらいで許してあげましょう。

感染の速さが個人でばらつきあるのは、噛まれた場所が頭に近いかどうかによるの
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

全体を通してテーマをきちんと「フレディの葛藤」に収斂させてるのがうまいなあと思った。
そのおかげでライブエイドのカタルシス効果がとんでもないことになってる。
ラスト30分はまんまと号泣してしまった。
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

2.5

原作の切り貼りや改変がアレなのはまあいい(尺の都合があるし)。

けどこれ単体として観てもストーリー破綻してません?

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

やっと観れた。
何を減点すればいいのかわからない!

脚本、演技、カメラワークすべてが完成されてて(すべてにわかりやすい意味づけがなされてて)小気味好い。

事前情報なにも見ずに行って本当によかった。
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

おそらく確たる事実は
「毒キノコを摂取した者が幻覚を見て次々と殺人を犯す」
という点にしかなく、この映画における画面は登場人物による認識をいちど通過した描写なのだろう。

で、その描写を読み解くために
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.2

ベイビー・ドライバーパターンかと思いきや途中からブレードランナー、いや、どっちかというとマッドマックス1になる。(大ウソ)

光を効果的に使った美しい色彩と静謐な間、音楽、そしてライアン・ゴズリングか
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

憧れの「さん、を付けろよデコ助野郎」がやっときけた。

原作が未完の状態で作り上げたということで話がやや性急なのは仕方がない。ただ、原作で重要なポジションだったキャラクターたちがモブとしてあっさり死ん
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

しみじみ愛情深い映画。いいなあこれ。

これ以上ないほど詩人的な生活をしているのに、パターソンは最後まで他人に対して自らが詩人であるとは語らない。

他人に詩人だと思ってもらうことは彼にとってなんの意
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.2

好きか嫌いかで言えば嫌いなんだけど、めちゃくちゃ面白い。

文章化されたのを読んだとしても面白そうだな、というくらいプロットが美しい。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

人生初のIMAX3D、捧げるにはこれしかないだろうっちゅうことで。

本当に行ってよかった。

「リアル」の世界について説明が少ないのもあって登場人物たちに共感こそあまりできなかったけど、制作陣の「遊
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