全盛期の「岩井俊二」が返ってきた。
そう思わされた作品。
美しく儚く残酷で、それでいて生きるという事を強く感じる。
これだ。これが岩井俊二だ。
金麦片手に帰り道「愛がなんだー!!」と叫ぼう。
なんの解決にもならないけれど。
全く上手くはいかないけれど。
明に観せたら「これが!これが!俺が身を捨ててまもろうとした人間の作った映画か!」と言って人間を皆殺しにしてしまうだろう。
鋼。
この作品は、鋼をこの世に生み出してくれた。
それだけで満点を送りたい。
「笑いと恐怖は紙一重」という言葉がある。
取りようによっては笑ってまうというホラー作品や、取りようによっては怖いよなという>>続きを読む
救いとは何か。
こんな世界に生きる意味はあるのか。
分からなくなる。
しかし、少なくとも、救われないこの作品に自分は救われ、生きる意味さえ見つからない惨たらしい物語に生を感じられた。
良い物語とは、言>>続きを読む