TOTさんの映画レビュー・感想・評価

TOT

TOT

2015年からの鑑賞記録。スコア5.0:オールタイムベスト/4.5:大好き/4.0:好きor良い/3.5:面白いor友達におススメ/3.0:そこそこ/2.5:まぁ…/2.0:だ…

映画(1045)
ドラマ(44)

22 July(2018年製作の映画)

4.0

‪ ドキュメンタリーのように息詰まるカメラが映す、死者77人の最悪のテロ事件。
犯人と被害者と弁護士と三者の物語を追っても散漫に感じないのは、観る私が怒りと疑問でいっぱいだから。
実際の犯人像に負けな
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.3

‪映画と音楽と土地への愛と軽蔑。
磨かれた表面に、親切に用意された膨大な引用のフック。
掴んで消費するも離すも自分次第で、デヴィッド・ロバート・ミッチェルのハリウッド試験めいたノワールはどこまでも乾く
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.0

‪若松作品に惹かれてピンク映画の門を叩いた女性と、パワフルでユニークな仲間の青春の日々。
映画作りの夢、過去と現在の間で揺れる、働く女性の葛藤が胸に迫る。
もう、つぶさには知ることのできない思いに寄せ
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.5

どうにも悲しく、辛い余韻が残る物語。
演出・音楽・編集は平凡で、ラストのインパクトを高めるために歴史描写は浅めで、少年の純粋さと悲劇の外連味が強すぎる。
あといくら英語圏の製作とはいえ、ドイツ人を英語
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.0

‪球根取引バブルの時代、勝者と敗者、結婚と不貞、愛とエロスの明暗が、フェルメール絵画のような陰影で描かれる。
花は枯れても芸術は残り、そしてまた花は咲く。
オコナーの衣装が美しく、恋の熱に巻かれるデハ
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フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

2.2

‪君たちは何をしてるんだ。
なんで私はこんなところに存在しているんだ。(観に来たから)
どんなにばかみたいに思えることでも最後までつらぬき通せば本物になる証左であるところのシリーズ最終章。
アナとクリ
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フィフティ・シェイズ・ダーカー(2017年製作の映画)

2.0

リメンバー、ばかップル。
リメンバー、あん馬。
リメンバー、キム・ベイシンガー。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

2.7

『マイ・フェア・レディ』meets BDSM。
冒頭と最後のアナとクリスチャンのカットバックや唇をかむアナの描写など、古臭い女性蔑視と共依存やプレイと愛情の錯誤、何よりしょーーもない物語において、なん
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.8

タクシー運転手として客とご近所に慈愛の目を注ぎ、たまに教育的指導して若者を恐怖に陥れ、敵は容赦なく殺すマッコールさん。
優しい。
強い。
でもめちゃめちゃ恐い。
パンフレットでフークア監督がマッコール
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.7

正義と制裁のエスカレーション。
殺す理由に有無を言わせぬデンゼル・ワシントンの眼光の鋭さ、語らずに滲む背景の重さに黙してただ感じ入るやつ。
クロエちゃんも良かったね。

リプライズ(2006年製作の映画)

4.5

‪作家を夢見る幼馴染の青年フィリップとエリック、恋人、仲間の青春。
テンポ良い編集、鳴り響くパンクロック、カウントダウンする才能と愛と蝕まれる心。スタイリッシュなのにどこかユーモラスで温かい。
‪出版
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.7

超ニッチで超リッチなシンガポールの王道シンデレラ物語が、中国系シンガポール人と中国系アメリカ人、家族と個人主義、移民と世代間の対立も照らして泣き笑いのエンターテイメントに。
こんなん、ないでしょ!って
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散り椿(2018年製作の映画)

2.0

妻への愛と、青春を過ごした友への義と。
ブロマンス要素を多分に含みながら、真面目な時代劇。
粗筋とロケーションと殺陣は良い。
でも、良い素材をそのまま映せば、良い映画になるわけではない。
背景に風光明
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イントゥ・ザ・ホワイト(原題)(2012年製作の映画)

3.9

WW2、狙撃戦でノルウェーの雪山に墜落した英独パイロットの実話。
彼女が待つ者、落伍者、夢を諦め戦争に逃げた者。
極限の状況でそれぞれの胸の内を明かし、わかりあい、打ち砕かれるのを観る時、戦争の無情を
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純金のキャデラック(1956年製作の映画)

3.8

役者志望の女性が大会社の小株主から成り上がる、パートカラーも効いたハッピーロマコメ。
いつでもどこでもグイグイ押しまくる主人公ジュディ・ホリデイがめっぽうかわいく、そんな彼女に調子狂わされるポール・ダ
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.7

‪どんなにステップを刻んでも元の位置に戻るダンスのように、世代を越え形を変えて続くイスラエルの苦悩。
3部構成のシェイクスピア的悲劇。
人物描写と言葉は少し痩せ気味だけど、人工的にキメまくったビジュア
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

音を立てたら即死。
なのに、家の中はやたらガラス製品で溢れてるし、ありえないトラップあるし、設定は思わせぶりだし、そしてオチ……んもーーー!!!ストレスーーーーー!!!!!!
と正しくホラーな緊張から
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「イェルマ」(2017年製作の映画)

3.9

仕事も愛もあるのに一つだけ叶わぬ願い「妊娠」。
全てを求める妻の自尊心と妄執、理解できぬ夫、軋む関係。
演者を囲む透明な牢獄、ショーケースの如きアクリル板が観客の思いも反映する。
章ごとのテロップと暗
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オーバー・ザ・ブルー・スカイ(2012年製作の映画)

4.0

音楽が結ぶ、愛の不可逆。
アメリカ、信仰、科学への不信。
幸せと不幸せ、光が強ければ陰もまた濃く、カントリーミュージックによって繋ぎとめられた夫婦の点と点が至るラストにため息が漏れる。
どうしようもな
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海街diary(2015年製作の映画)

3.8

『空気人形』あたりから監督の描く女性の聖性にクエスチョンマークがついて、なんとなく観るのを避けてた作品ですが、なんとなく樹木希林さん追悼の流れで観ました。
観る側の記憶をくすぐるどこか懐かしいショット
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オペレーション:レッド・シー(2018年製作の映画)

3.0

‪プロフェッショナルお仕事と爆薬と人体損壊と。
ダンテ・ラム監督どこ行くの、どこまで行くの。
なまじ絵作りが見事過ぎて、絵コンテ描いてんの?とか、編集は?とか色々気になる。
とりあえずオペレーション2
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.9

学歴偏重社会で、富者は金で頭脳を買い、貧者は頭脳を金に変える。
一人の友達を救うはずのカンニングが、やがてビジネスに。
高校生版オーシャンズ11の呼び声も頷けるスリリングな展開を、生まれた時から変えら
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.0

‪タイッサ・ファーミガのシスターめちょかわいいし、フレンチ役のジョナ・ブロケも好き。
でもヴァラク様は人の背後に立つのが好きすぎるので、もうちょい我慢してほしい。真面目すぎる。
仕事熱心すぎる。
次は
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KAFKA/迷宮の悪夢(1991年製作の映画)

3.7

‪カフカの実人生と小説が入り混じる悪夢的ミステリー。
権力は城の形をして、警察は共謀し、個人は絡めとられる。
不条理にしてスマートなソダーバーグ監督長編二作目。
モノクロとカラーパートの対比、ダークな
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.7

二つの家族と二人の子供。
群馬と東京の距離と家族の違いが、血と時間を越えて、父性とは後天的に得られるものであるかを問う。
福山雅治の無機質さが違和として効いており、べらんめぇな地方の女を演じる真木よう
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

お盆に集まる家族、丁寧な暮らしの描写。
混ぜご飯、パックで作る麦茶、お風呂場のタイルの割れ、部屋に迷い込んだ蝶に亡き人を重ねる。
限りなくリアルに見える描写を重ねて作り出す虚構の強度が高い。

‪「い
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ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

3.8

1950年代のロンドン。堕胎に多額の費用がかかる時代に、無償で堕胎の手助けをする主婦ヴェラ・ドレイク。
家族を愛し、真面目に働き、地域への奉仕精神にも溢れる彼女の「善意」による行動と、堕胎を施される女
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マグダレンの祈り(2002年製作の映画)

3.8

いとこにレイプされたマーガレット、未婚の母ローズ、一度も男性経験が無いのにふしだらとされたバーナデット、知的障害により差別を受けるクリスピーナ。
四人の女性を軸に、アイルランドに96年まで実在したマグ
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ワイルド・ブリット(1990年製作の映画)

4.0

香港版ディア・ハンター。
前半の青春アクションから一変、後半で待ち受けるベトナム戦争の奈落。
幸せな人物を地獄に突き落とすことは惹きつけられるセオリーのひとつではあろうが、とても辛い。
ただ、音楽あっ
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301・302(1995年製作の映画)

3.5

‪拒食症の女の隣に越して来た過食症の女。
家父長制、食とセックスと愛、欲望と欠如が産み出す現代の病。
真逆な二人の過去が明かされるうちに奇妙な相互理解が生まれる猟奇サスペンスはどこか切なく悲しい。
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HOSTILE ホスティル(2017年製作の映画)

2.5

‪世紀末の荒野に残された女性のサバイバルラブホラー。
『クリムゾン・ピーク』や『MAMA』『死霊館2』でお馴染みハビエル・ボテットがまた新たな謎の生物を演じている。
割と読めちゃう展開を、謎の生物との
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.7

‪アニエス・ヴァルダとJRがフランスを旅して市井の人々の写真を撮って壁に貼る。
住む町や働く建物と同じ大きさに拡大される固有の物語、そこで咲く人々のドラマの連続。
芸術家の眼差しと人々が繋がって、こん
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.5

スピリッツ連載当時も異色だった作家の原作。
最初は人気作品のカウンター、露悪性がその良し悪しはともかく圧倒的な個性にまで変化した作家の作品を、いま映画にする意味って何だろうと思いながら映画館へ。
‪少
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.8

プレデターがいぬ間にナイスガイズ要素が入り込む。
プレデタージューシーな人間さばき、PTSDの退役軍人と発達障害の少年の共闘&ブロマンス、タフな女性陣。
これでいいのか?と思うも束の間、大量の血と一緒
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.4

‪クリストファー・ロビンがミドルエイジクライシスを迎えるとは…!
観る前は劇画オバQ的展開も想像してたけど、現代的なハートウォーミングストーリー。
でも100エーカーの森も、プーと仲間のかわいさも名言
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Love, サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.9

とても良かった。
自分は“平凡”、だけど家族にも友にもゲイと告白することができない17歳のサイモン。
揶揄やアウティング、カミングアウトの葛藤も恋の喜びも丁寧に描いてなお、ポジティブな世界を提示する物
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