TOTさんの映画レビュー・感想・評価

TOT

TOT

2015年からの鑑賞記録。スコア5.0:オールタイムベスト/4.5:大好き/4.0:好きor良い/3.5:面白いor友達におススメ/3.0:そこそこ/2.5:まぁ…/2.0:だ…

映画(1299)
ドラマ(60)

シャザム!(2019年製作の映画)

3.7

スーパーヒーロー精神と旧来のセオリーを練りこんで笑い飛ばす。
煤けた今と、過去や不遇に怒るより、一緒に叫べば自分も変われるんじゃないか、違う未来へ行けるんじゃないかと思わせる魔法の言葉。
物語が楽しい
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

4.3

死刑囚を乗せてブラックホールへ向かう宇宙船で行われる生殖実験。
母乳と精液たゆたう宇宙の海で、性行為と快楽、妊娠は結び付かない。
空洞が在るから誕生に拘り、愛が在るからタブーに抗う、暴力的で美しいドゥ
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キングダム(2019年製作の映画)

2.6

‪ハイパー大沢たかおタイムがあると思って行ったら、ハイパー坂口拓タイムだった。
いや、どっちもあった。
大沢さんだけ発声が良すぎる。
大沢さんだけムキムキすぎる。
坂口さんかっけぇ。
長澤まさみ登場の
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ナショナル・シアター・ライヴ 2019 リア王(2018年製作の映画)

3.2

‪舞台のかみしもと花道を用いて転換し、老王の狂気と娘たちの思惑、忠臣と道化の奔走、グロスター伯が落ちる奸計と、場面の横糸と縦糸をスピーディに重ねる。
小さな空間で濃密に織り上がる悲劇のタペストリー。
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.8

‪中世封建社会のような農村から都市の貨幣経済へ。
時代の変化に取り残された者、いまだ搾取をする者、善を見ることなく己の悪を投影してしまう者。
小悪党は残り、奇跡は起きても続かない。
ただひとり変わらぬ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.3

‪信仰の危機、生への罪悪感。
哲学的な悩みを抱えた孤独な牧師が、彼に助けを求める妊婦と環境問題に魂を揺さぶられ、キリストのごとき使命を負う。
荊を纏ったイーサン・ホークとポール・シュレイダーの宇宙が衝
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.6

‪人里離れた屋敷に住む美しき4兄弟に隠された秘密。
逃れられない過去、得体の知れぬ何かに怯え、頼る大人もいない子供たち。
序盤のお約束は後半のエモ展開への布石になり、ジャンル映画でありながら少しの革新
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

2.7

中越戦争の苦戦を知る教育的傷痕映画。
何小萍と劉峰が主役と冒頭で謳いながら、文工団の語り部の比重が大きく、壊れたレコードみたいに展開は飛び、ナレーションも相まって、物語性よりも教訓めいた戦争の後悔と青
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.5

おかえりブギーマン!
おかえりマイケル!
‪おじいちゃんなのに強すぎる怪物と、40年間彼を殺すことだけ考えてきたローリーの常軌を逸した対決、音楽に爆上がる。
ゴア描写控えめに3世代の女性の共闘をスパイ
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.6

‪光溢れて幸せな瞬間が、すぐ暗黒の闇に変わる。
気軽に大麻を吸った。もっと効くものを欲した。
期待と落胆、信頼と疑念を何回も繰り返し、互いの思い込み、父子の呪縛から解放されたかに思えても、〇年、〇ヶ月
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ミスエデュケーション(2017年製作の映画)

3.5

‪女友達と恋をして同性愛矯正施設に入所することになる少女。
慣れない集団生活に過去の記憶を散りばめ、アイデンティティを模索する少女の姿と仲間の絆、施設への不信を穏やかに立体化する。
悲しい出来事も。
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.3

南部のパプテスト協会の牧師を父に持つ少年が参加した、同性愛を「治療」する矯正セラピー。
植えつけられる嫌悪の恐怖、信仰が生む親子の深い溝、痛ましい記憶、アイデンティティの困難の先で、憎しみではなく愛、
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リリア 4-ever(2002年製作の映画)

3.9

旧ソ連のどこか、母に捨てられた15歳のリリアが、貧しさから売春を始め、やがてポーランドの管理売春組織の手に落ちる。
転がるように音を立てて崩れていく少女の日々。
蹂躙していく男たちを見るリリアのPOV
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ニュー・カントリー(2000年製作の映画)

3.7

人種の異なる3人が旅する姿を通じ、スウェーデンの国の有り様と、端っこで生きる人々の姿、移民問題を鮮やかに照らすロードムービー。
長いし、気が狂ったのかったかのようにハイテンションだし、途中で目を逸らし
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.9

‪労働者階級の青年が時代の寵児になる。
“リー”と“アレキサンダー”のギャップに迫る数々のインタビューとコレクション映像。
創作に魅せられて苦悩し、親しい人を失い、病に侵され、生きることをやめて地に堕
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

2.5

性的なことを匂わせて、中年男性を翻弄しながらも庇護が必要な少女像に結構マジでうんざり。
エル・ファニングにそういう魔性/聖性を負わせるの、もういいかげんやめた方がいい。
いい役者を配しながら、説明描写
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バイス(2018年製作の映画)

3.6

存命人物を演技巧者が演じて、エンドロール半ばのエクストラショットで現政権の状況へも言及する。
最後に映る者たちの姿を自分たちのように思うか、対岸の火事と思うか。
あなたのお好みはどっち。
若年期から壮
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Repeated Absences(英題)(1972年製作の映画)

4.0

どこにいても誰といてもひとり。
自分の人生にも部外者になってしまう男が見せる並外れた情景、溺れそうなほどの感傷、モローの歌声。
人生はポエムだと思っていたけれど。
悲しくて美しい回想のようなモンタージ
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ローラ(1981年製作の映画)

3.5

ほんの少しあったはずの純粋な愛も、望まれぬ高邁な思想も、システム化された退廃と欲求に絡めとられて、時代と娼館の中に埋没する。
ファスビンダーでない別の人が撮れば、スラプスティックコメディにもなりえそう
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ピリオド -羽ばたく女性たち-(2018年製作の映画)

3.5

インドの村にやってきた安価な生理用ナプキン製造機が、学業も労働も、寺で祈ることすらままならなかった女性を、経済的自立と社会参加へと導く。
さっくり見れて胸熱な作品。
現在はイェール大学の1年生であるS
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.4

‪世界からこぼれ落ちてしまった一人と一匹。
アメリカの周縁で生きる人々との触れ合い、悲しい別れ、予期せぬ悪意。
広大な荒野で心休まる場所を求めて進む15歳の旅は単なる少年の成長物語でなく、自分自身の物
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テキサスタワー(2016年製作の映画)

4.0

ロトスコープが、風化させてはいけない50年前の思いと行動を浮かび上がらせ、「月の光」が鎮魂のように響く。
陰惨な事件を再現しながら、胸に残るのは人間の美しさ。
私達が語り継ぐべきは犯人の名ではない。
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ダンボ(2019年製作の映画)

3.3

ティム・バートンがぶちかます歪なほどのミラクルハッピーエンド、逆襲への執念、はみ出し者たちへの愛しさと優しさにぶるぶる震える。
父親コリン・ファレルはセクシーすぎたし、天空の舞姫エヴァ・グリーンは至高
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

‪“名作”によって呼び起こされる南北戦争、アレック・ボールドウィンが現代にリンクさせるイメージ、ブラックスプロイテーション、ベラフォンテが語る差別の歴史と『國民の創生』の対比、ブラックパワーvsホワイ>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

‪車に姿を変える不思議な生命体を直すことで、自身の心の傷も治す女の子の成長物語とアクションが合わさって爽やか。
80年代満載な演出と選曲もいいし、バンドTばっか着てるヘイリー・スタインフェルドかわいい
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.4

入学した大学の生徒500人中、女性は9人。
トイレも無く、卒業後も女性だからと弁護士になれない。
教授になった彼女を奮い立たせたのは、独身男性は介護費用の所得控除が受けられないという“男性差別”訴訟。
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桜桃の味(1997年製作の映画)

5.0

‪死にたいと願う男のドライブ。
袖触れ合って優しさをくれる人々の顔々、目に映る景色が思い出させてくれる人生の喜び、桜桃の味。
秋から緑芽吹く季節に至り、映画も見る者も解放するラストの飛躍的に生々しい輝
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その手を離さないで(2017年製作の映画)

3.7

‪シリアからトルコに逃れた難民の戦争孤児の物語を、実際の難民の子供らが演じる。
内戦は終わらない。
母に、父に会いたい、大切な誰かを守りたい。
純粋な感情から成る児童労働を見守るしかない歯痒さ。
一人
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ガーゴイル(2001年製作の映画)

4.0

‪セックスすると相手を殺したくなる病に冒された者たち。
食べちゃいたいほど愛してる。
でも食べたくないから、宙に放って、埋めることしかできない愛。
満腹の恍惚、その後の放心。
何回観てもベアトリス・ダ
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35杯のラムショット(2008年製作の映画)

3.9

小津だ…(ザワ)…電車…炊飯器…パリで小津…(ザワワ)ってか、晩春……(ザワザワッ)……と、脳内カイジになるけど良い映画ですよね。
ってかほんとに下敷きにしてたんですね。
父から娘、娘から父へ
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紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

3.5

ゴダールキスダメ選手権。
コート着たまま冷蔵庫からバター出してステーキ焼いて、ゴダールいらねって言ってんのに、一切れ押し付けてキスして去る。
雪と壁の白と、コートの黒の対比がクール。

映画/批評月間
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郵便配達の学校(1947年製作の映画)

3.3

短編5本立てで、どの作品がどの監督かもよくわからず観てたものの、タチ?…タチかな?…タチだ!って気づかせる本人。
自転車めちゃ丈夫やん。

映画/批評月間
巨匠たちの短編集

ロックの思い出に(1963年製作の映画)

3.5

いつの時代もどんな場所も、ロックにいかれた男女がやることは決まっているのだった。
絶叫!モッシュ!警察に追われる!逃げろ!

映画/批評月間
巨匠たちの短編集

男の子の名前はみんなパトリックっていうの(1959年製作の映画)

3.0

女の子はかわいいっていう呪い。
室内の往復、絵的にわりと飽きる。

映画/批評月間
巨匠たちの短編集

新学期(1956年製作の映画)

4.3

あぁ素晴らしい!
新学期なんて知らないよとばかりに好き放題。
悪童のたったひとりの、たった一夏の町を巡る冒険。
川に投げたバッグを取り戻しに自分も川に飛び込み、木漏れ日を浴びて自然と一体となってオフィ
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.1

原題が『Mary Queen of Scots』なのでメアリー寄りなのは理解できるけど、男性優位社会で苦しんだふたりの女王を、美醜、老若、宗旨と言った二軸で単純化し、割りとお定まりのとこにしか着地して>>続きを読む

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