TOTさんの映画レビュー・感想・評価

TOT

TOT

2015年からの鑑賞記録。スコア5.0:オールタイムベスト/4.5:大好き/4.0:好きor良い/3.5:面白いor友達におススメ/3.0:そこそこ/2.5:まぁ…/2.0:だ…

映画(1133)
ドラマ(48)

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

2.3

神になれぬ衆愚、父に裁かれる息子。
男は複雑なコンプレックスを表現しようとするが、女は母か娼婦の役割しか与えられぬ添え物。
カメラのズームイン速度、被写体との距離、構図は一定し、画面は安定するけど単調
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.3

‪言葉の通じぬ異国の監獄も住めば都、刺青が連れて行くバーチャルリアリティ。
本物の刑務所で主要人物以外は元囚人ってマジな恐ろしさ、地獄巡りのように引きずり回すカメラの揺れ、目にクる痛さにヤラれて、早く
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不滅の女(1963年製作の映画)

4.1

‪異邦の地の不連続な回想劇。
口の先まで出かかった記憶によって表情は硬直し、細部は奇妙に置換して反復され、女は永遠に死ぬことはない。
触れても逃れる女への蔑視も憧憬も、追う男の愁嘆も憐憫も、終わらぬ環
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道化師の夜(1953年製作の映画)

3.2

‪旅に疲れたサーカス団長が妻の元に戻ろうとして断られ、愛人には浮気され。
あぁ人生は辛い。
それでも生きていかねばなりませぬ。
冒頭の道化師夫婦のシークエンスの悲哀が強烈。
鏡の演出は浮気相手の俳優み
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牢獄(1949年製作の映画)

3.5

人生は地獄!この世は牢獄!
二組のカップルを中心に据えて、生の苦悩が歪なメタ構造と夢を率いて描かれる。
なんか含蓄っぽいこと言ってるけど、ベルイマンが結婚うまくいかなくて悩んでただけでは…とも思う。
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囚われの美女(1983年製作の映画)

3.0

‪夢からまことへ、また夢へ。
マグリット絵画を抜け出た奴等がそぞろ歩いて、敵も味方もありゃしない。
気づいたら捕まってゴヤの丘で銃殺だ!!
自由すぎる&強すぎるイメージの乱流と相変わらずのSM趣味に笑
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Here is your life(1966年製作の映画)

3.5

‪里子に出されていた少年が父の病を機に働き始め、様々な職と学問を通して個人と労働の在り方、社会変革に目覚め、成長していく。
少年の透徹した目が見るスウェーデン社会と人々を捉えて自然主義的な映像が美しい
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おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.0

‪台詞はキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーだけ!
リゾート婚のゲスト男女が、二人の過去や仕事観、結婚観などなど風光明媚な景色も吹き飛ぶマシンガントークを繰り広げる。
うるせぇなお前らどうせ付き合うん
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.0

‪性癖を見せつける間に申し訳程度に進むメタな物語。
でもあっけらかんと悪びれない(少しは悪びれて)。
どこが特急じゃい!
こんなもん鈍行じゃい!
SM好きすぎやろが!
ヒロインがかわいいからって許さな
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C'est La Vie(原題)(2016年製作の映画)

3.5

全てをなくしたホームレスの孤独でおかしな独り言。
ファッキューバスタード。
これも撮影は『ヘレディタリー』と同じパヴェウ・ポゴジェルスキ。
https://vimeo.com/71784969

The Turtle's Head(原題)(2014年製作の映画)

3.4

ペニスがどんどん小さくなーる。小さくなーる。
さぁ、極限まで小さくなったら…?

これも撮影は『ヘレディタリー』と同じパヴェウ・ポゴジェルスキ。
https://vimeo.com/155028677

Basically(原題)(2014年製作の映画)

3.1

口の鋭い(悪い)女優がマシンガンのように話しながら、彼女のドラッギーで少しおかしく、悲しい世界に案内する。
撮影は『ヘレディタリー』と同じパヴェウ・ポゴジェルスキ。
https://vimeo.com
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

3.4

息子を束縛する母の狂気と過ち。
『ヘレディタリー』に通じる異様な母親像とカメラワーク。
撮影もヘレディタリーと同じパヴェウ・ポゴジェルスキ。
https://vimeo.com/74806158

Beau(原題)(2011年製作の映画)

3.0

The Strange Thing About The Johnsonsに出演の役者が登場。
鍵に固執する男の不条理劇。
https://vimeo.com/23026704

The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.5

息子が欲情したのは実の父。
受け入れてしまう父と、見過ごす母。
おぞましき家族の形。
冒頭からあまりの悪意に笑ってしまった。
撮影は『ヘレディタリー』と同じパヴェウ・ポゴジェルスキ。
既に『ヘレディタ
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へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

‪こんな家族に生まれたくない2018。
クラッシックを昇華したアメリカ産ホラー最新形。
館の異様さをたっぷり見せるカメラワーク、昼夜フェードしてトリップするような編集、耳を離れない音。
ミニチュア、降
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スパイネーション/自白(2016年製作の映画)

3.5

‪自白強要、書類偽造、暴力。
3つの事件を追跡調査し、国家権力による40年に及ぶ北朝鮮スパイ捏造の歴史が明らかにされる。
拷問を受けて精神を病み、今は京都に住む被害者が、訪ねてきた旧友の顔も思い出せず
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共犯者たち(2017年製作の映画)

3.5

‪韓国メディアを破壊した主犯、李明博と朴槿恵。
共犯は公営放送首脳。
‪李明博は2008年米国産牛肉BSE問題を契機に、政権へ批判的な公営放送局の首脳陣をすげ替え、番組制作にも介入し始める。
それから
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」(2018年製作の映画)

3.9

シェイクスピアのローマ政治劇、国を憂えるうちに大きな歴史の流れに嵌り込んでしまう個人の苦しみ、野心と理想の相克が装置と演出で立体的に現在に立ち上がる。
世相を反映して、ポピュリズムやブレグジット、中東
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.0

‪女教師、女学生、娼婦、女囚、尼僧、魔女狩り、SM。
赤い血はペンキ、ジュース。人間はマネキン。
‪それら、ただひたすらオブジェクトとして見つめ、物語ること。
類似して繰り返し、置き換えては模倣してイ
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

2.9

“それ”によって膨らむ不信。
ホラーだと勘違いして観に行ったらスリラーだった(あるある)。
げに恐ろしきは人間と10代の不安定な心…いやそれはそうだけど、もっと来いよ!と思い続け、ここで終わんないで欲
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白夜(1971年製作の映画)

4.3

‪夢見がちな青年と失意の少女は出会い、内向的な彼は鬱々と恋情を募らせ、かたや彼女は甘い言葉で彼を翻弄する。
ボッサ、フォーク、セーヌ川に響く魔法的に甘い調べ(やべぇ良いな!)。
人物の想いも乗せるよう
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嘘をつく男(1968年製作の映画)

3.5

‪アラン・ロブ=グリエ『嘘をつく男』戦火のスロバキアの村に現れた、英雄の親友を名乗る男。
映像と言葉をコラージュして繋がらぬ回想。
話せども逃げた真実が(やはり嘘かも)、冒頭と結末で観る側に違う景色を
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マルタ(1974年製作の映画)

4.5

‪父の死により家父長制から逃れたかに見えた女がDV男と結婚し、新しい支配/被支配の関係に絡め取られる。
図書館に勤め実家住まいで未婚の31歳。
母にはオールドミスとそしられるが、DV男が瘦せぎすの処女
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夏の鳥(2018年製作の映画)

4.1

‪70年代コロンビア、結納金の為に麻薬密売に手を染める男から始まる、先住民族の対立と栄枯盛衰。
バッタや鳥が疫病や復讐そして死を表象し、夜ごとの夢が来るべき現実を告げる。
ナルコス的世界と先住文化が融
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斬、(2018年製作の映画)

3.0

‪人を斬ること、初期衝動と欲情と。
刀は空を切り、男性器は女性器に包まれることなく精液は地に落ちるが、男を求める男の前で刀が肉を捉えた時に女の叫びがこだまする。
血と破壊のイニシエーション。
昔ながら
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

‪地獄のような日々から抜け出そうとした先に待つ地獄。
暴風と豪雨に翻弄されながら、巨獣のようなトラックの後ろに死のニトロを乗せて男たちは密林をひた走る。
絶望緊迫また絶望。
40年以上前なのに声が出そ
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盗馬賊(1985年製作の映画)

3.0

‪チベットで馬泥棒として生きるしかない貧しき男とその家族。
五体投地や葬送などドキュメンタリータッチな映像とドラマが混ざり合いながら進むが、両者噛み合わず映画的運動はブツブツ途切れ、中国語吹替で更に違
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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ヤング・マルクス」(2017年製作の映画)

3.3

‪マルクスの赤貧ロンドン時代ドタバタコメディ。
家賃滞納、借金etc…思想も愛情はあるけど歪んでる偉大な賢人のクズエピソードに、楽しい舞台転換とユーモア溢れる台詞が、憎めない人間味を加える。
妻と使用
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

‪ワクワクする魔法動物の活躍や、魔術の数々に胸ときめいて涙ぐむ。
反面、ハリーポッターに繋がる要素はどうしても台詞説明が多くて苦しい。
また、女はいつまでたっても男に隷属し犠牲となるような古くさい悲劇
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ジャネット、ジャンヌ・ダルクの幼年期(2017年製作の映画)

4.4

演者と音楽と舞踏。
互いに縛られないそれらを、見上げる空と足が踏む土地だけが、いま観るものとして画面に繋ぎとめる奇妙なミュージカル。
興奮でも新しさでもなく、少しのフックはあれど自分のものにならない、
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彼女の場所で(2014年製作の映画)

3.6

富裕層の女が農村の貧しい母子家庭を訪ねるワケ。
女性の不妊と若年妊娠にかかる恥と世間体という外圧、養子の闇、Woman/Girl/Mother三者の苦悩が絡み合い、子宮/代替の場所/ひとつ屋根の下が空
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Alone(2016年製作の映画)

3.8

上がって下がって振り出しに戻る住宅街を、時に裸で、時に血塗れで彷徨う夜。
ソウルの一角がエッシャー無限階段のような終わらぬ悪夢を生み出し、経済成長の影、街灯と記憶の明滅、マチズモが立体化する。
鮮烈な
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コミュニケーションと嘘(2015年製作の映画)

3.0

男女の破滅的な衝動と性愛、トラウマ、自傷に似た加虐。
スタンダードサイズの画面と、交差する時間軸が息詰まる不穏な空気を作り出す。
いわゆる韓国インディペンデント初鑑賞だけど何処か懐かしい気もした救いな
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ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)(2018年製作の映画)

4.2

約1時間ワンカット3D映像が主人公と共に観客も夜の旅へ導く。
ノワールの中に、ただのオマージュに終わらないタルコフスキーとカーウァイが息づいて、映画館で映画を見ることにユニークな価値をもたらすビー・ガ
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