touchさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(374)
ドラマ(1)

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.7

"俺らのことだよ!"
* * *
なんでそんなすぐバレる嘘を…と、愚行を重ねるおバカ具合に頭を抱えて呆れ笑う新感覚ブラックコメディ。
小学生レベルの場当たり的思いつきが最悪の事態を招く。
そして最後に
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.9

"老いるとは失うこと 冗談が通じる人を"
* * *
気難しい老人エルネストの元に届いた旧友の妻からの手紙。
ひょんなことから知り合った若い娘ビアは視力が弱った彼のため、代読と代筆をすることに。
手紙
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.9

"それは岩と共にやってきた"
* * *
ラヴクラフト×マンディ製作陣と聞いて迷わず鑑賞。
トンデモ映画かと思いきや、いたってマジメな作りのSFスリラーで驚く。
ドラッギーなグリッチエフェクトで彩られ
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.2

"ナリヒラくんは優しいなぁ けどなんかそれってさみしい"
* * *
共感できない青春の滾り。
「監督、本当に同世代か…?」と疑いたくなるほど設定も描き方も手垢じみていて陳腐。
粗雑な若者言葉、照れ隠
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.7

"お前が親になる"
* * *
絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるため、北極圏からフランスまで簡易飛行機で案内飛行する、という挑戦を描いた親子の物語。
空撮で捉えた雄大な自然の美しさに感動。
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

"真ん中は真ん中でしんどいんだよ"
* * *
逆転サヨナラホームラン級、期待以上の快作!
甲子園の応援に駆り出された生徒たちの青春群像劇。
努力は報われるとは限らない、そんな冷めたペシミズムから揺り
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.6

"この植物に必要なのは愛です"
* * *
その花がもたらす幸福は本物か…?
ディストピア社会へと緩やかに転がり落ちていくボタニカル・スリラー。
.
「それを嗅いだら終わり」的な露骨なホラーではなく「
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.7

"本物も偽物もない 信じればそれが真実"
* * *
豪華キャストドラマ映画として秀逸な一本。
職業や出自、血縁すらも書き換える軽妙洒脱なコンゲーム。
「私たちは何にでもなれる」というテーマは近年のデ
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

"これでも僕は人間なんだよ"
* * *
たなびく煙、裏路地の陰影、コントラストの美しさ。
メリックの素顔がいつ明かされるのか…自分が見世物小屋の観客と同じ目線でいることに気づく。一見するとメリックは
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眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.7

"さあ 何が起きているのか"
* * *
眉村ちあきという才能の原液垂れ流しの天才。
奇抜な発想を下支えする貪欲なバイタリティと骨太な歌唱力、そして何よりセルフプロモーションの巧さ。
このセンスが天性
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.9

"神は声を与えた 声を上げるか黙るかだ"
* * *
民主主義の最後の砦、図書館に立て篭るホームレスたち。
個人の権利を叫ぶ声と公共の福祉を笠に着た政治的圧力がせめぎ合う。
.
巻き込まれた職員スチュ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

"ヤクザと刑事で殺人鬼退治といこうか"
* * *
マブリー 怒りの倍返し!!
サイコパス殺人鬼を追い詰めるべく、正義に燃える狂犬警官と絶対に敵に回してはいけない最恐の暴力団組長が手を組んだ!
.
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ステップ(2020年製作の映画)

4.2

"さあ、いこう"
* * *
感動の釣瓶打ちに終始ハンカチが手放せない…誠実な秀作!
時に躓き、時に弱音を吐きながら、それでも一歩ずつ着実に歩んでいく。
君がたどる成長の道は家族の成長の歴史。
そばで
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.6

"破局の理由なんて 大抵はろくでもない"
* * *
梅雨時期にピッタリの雨映画。
皮肉っぽい台詞回しのロマコメは平常運転で、実にウディ・アレンらしい。
今をときめくティモシー・シャラメ、エル・ファニ
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.7

"父親が唯一くれた価値あるものは 痛みだ"
* * *
最速オンライン試写会で鑑賞
俳優シャイア・ラブーフによる自己セラピー的作品で、ラブーフ本人が父親役を熱演。
幼少期の実体験に基づくリアルな痛みが
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9

"神は信じるんでしょ なら どんな非現実も同じように信じればいい"
* * *
7/10よりNetflixで配信が始まったオリジナル作品。
黒髪ベリショのシャーリーズ・セロンにメロメロ。
不死身になっ
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

"未来とか知りたくないんで"
* * *
「カメラを止めるな!」を彷彿とさせるチーム一丸となって生み出した手作り感が愛おしい傑作!
緻密に計算(というか試行錯誤して細かく調整)された脚本と丹念なカメラ
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

3.6

"もう何も残っていない"
* * *
野生ミツバチから得るハチミツのみで生計を立てる女性に密着。
6人の少数スタッフによる3年間にも及ぶ観測記録ドキュメンタリー。
自然と共生する険しい暮らしぶりをあり
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

"愛は全ての罪を覆う"
* * *
愛と憎しみ、生と死、赤と青の明滅
人生の満ち引きを極彩色で鮮やかに描き出す。
.
将来を冷たく閉ざされた兄と人肌の温もりを知っていく妹。
「第二幕はない」という劇中
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透明人間(2019年製作の映画)

3.9

"そこに誰か座ってる"
.
透明人間を「事故によって生まれた怪物」という得体の知れない存在として描くのではなく「高度なテクノロジーを悪用する人間」という身近で想像しやすい存在として再設定するアレンジが
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.5

"遅いのも大変なんだな"
* * *
原作ゲームのみならず、90年代のコメディ・アクション映画への愛が溢れる痛快エンタメムービー。
ファーストルック公開時には批判が殺到、キャラデザインから作り直した事
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.3

"撃ちますよ"
* * *
恐怖の本質とは得体が知れないことや理解できないことに対する不安なのだと再認識。
たっぷり長尺で見せるシークエンスや挑戦的なカメラワーク、クラウス・シュルツェによるシンセ音楽
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

"私は諸君の熱情だけは認めます"
* * *
生意気な若者をねじ伏せようなどと考えず、言葉の有効性を信じて単身乗り込む実直さ。
その姿勢こそが三島由紀夫をカリスマたらしめたのだと改めて思い知らされる。
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.6

"スプリングスティーンがこの腐った世界で真実へ導く"
* * *
これはジョン・カーニー風懐メロ青春映画の皮を被った「ブルース・スプリングスティーンしか勝たん!!」と言わんばかりの超偏愛音楽オタク映画
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.6

"カントリーガール それでも生きていかなくちゃ"
* * *
アガるオープニングで一気に引き込まれ、ジェシー・バックレーのソウルフルな歌唱に圧倒される。
「さあ人生の再出発!」という好機のたびに躓いて
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タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.7

"お前たちは爆弾の上に座っている"
* * *
「暴走車 ランナウェイ・カー」をリメイクしたドイツ発リアルタイム型サスペンス。
「フォーン・ブース」を彷彿とさせるシチュエーションスリラーからアクション
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悪の偶像(2017年製作の映画)

3.5

"クモの巣を壊されたクモが ただ黙って怒らないとでも?"
* * *
映画1本分の題材を3つも4つも詰め込んだような入り組み様で、人物関係が極めて複雑。
それぞれの思惑が錯綜して絡まり、行動原理が宙ぶ
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コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.7

"でも君ちょっと怖いよ ナーバスになってない?"
* * *
AmazonPrimeに突如現れた監督・主演不明のファウンド・フッテージ作品。
撮影者の男が殺人事件について調べていくうち、カルト的な妄執
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.2

"目標を決めると決めた自分を大事にしたくなるんだよ"
* * *
「見つめる」ということを丁寧に描いた爽やかな傑作!
何かに熱中して取り組むことのシンプルなカッコ良さに胸を打たれる。
小寺さんの姿を見
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

"樹は2回殺されました あの河川敷と少年審判です"
* * *
鬱屈した少年の心に渦巻く暴力的な苛立ちをソリッドに描き出す傑作。
徹底した取材に基づく容赦ないイジメ地獄は監督の前作「ミスミソウ」から更
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.1

"見方が変わったのよ 映画は変わらない"
* * *
イケオジが大渋滞、枯れ専には堪らない逸品!
人生花盛りを過ぎてなお生命力に溢れる老獪な自伝的回想録。ビビッドなモダンアート的アプローチにクラクラ…
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.5

"水曜日をきっと取り戻しますから"
* * *
中村倫也の一人七役、カメレオン俳優っぷりを堪能する良作。
CGアーティストとしても活躍する吉野耕平監督によるVFX、キャラクター設定や小道具といったビジ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.3

"顔を知っている人 心を知っている人は何人いる?"
* * *
心の奥深くにじんわりと染み入る、静かなる大傑作。
パク・ジフ演じる主人公:ウニの圧倒的な透明感に目を見張る。
.
理不尽な暴力、裏切り、
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.3

"電気を制する者が 世界を制する"
* * *
駆け足で語られる電気の歴史に息切れ。
仕組みに関する解説が大幅に省かれており、予備知識はほぼ必須。
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カンバーバッチの神経質な天才役は抜群の安定感。た
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今宵、212号室で(2019年製作の映画)

3.5

"愛する男と別れても人生は続くのよ"
* * *
浮気を咎められた妻が家出した先は対面のホテル。
なぜかそこには若い頃の夫がいて…
別次元(?)から目まぐるしく現れる関係者たちが繰り広げるファンタジッ
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サンダーロード(2018年製作の映画)

4.0

"ワニにも勝てる"
* * *
溢れ出る魂の叫びに心揺さぶられる大傑作!
母の死、仕事の不祥事、育児、離婚調停…
降りかかる苦難に空回りする男の危うさに釘付け。
感傷的なドラマとコメディのバランスに思
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