touchさんの映画レビュー・感想・評価

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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

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"あなたの家族だけ優遇しろと?"
* * *
試写にて
第93回アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたヒューマンドラマ。
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国連難民キャンプで通訳として働くアイダの視点で描かれるボスニア・ヘルツ
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

"もう 戻れないかもしれません"
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能面のような黒木華のポーカーフェイス、虚実の交差点でうろたえる柄本佑の哀愁、修羅場に目を輝かせる奈緒の無邪気さ。
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ネームを切る創作活動と車の運転免許が
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.5

"もし君の呼び声に誰も答えなくとも ひとりで進め"
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文書改竄に隠蔽、横暴な蛍光緑ジャンパーの自警団、更には"小池"首長が現れて…。
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腐敗した行政がもたらす地方都市の閉塞に"令和の必殺仕
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.5

"ええ僕中二病なんで"
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小梅、磯辺、父親、先輩…
衝動的で自分勝手なワガママ全開。極大化したエゴのデカさ比べ状態のただれた青春グラフィティ。
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浅野いにお原作の台詞回し、空気感を良くも悪
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.8

"正しいことをした"
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ボーダーライン、ウインドリバーで観客の心をどん底に突き落としてきた暴力描写の名手、テイラー・シェリダンによるハードコアアクション。
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アンジーの圧倒的強キャラ感でス
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

"狙わなければ 当たることはない"
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実質全年齢向けモータルコンバット。
マーシャルアーツを駆使した肉弾戦に終始する戦闘シーンの潔さは◎
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東洋の秘境の世界観はCGアニメ(カンフーパンダ、
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.7

"科学者なら憶測で物を言わず 科学で証明したらどうですか"
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相次ぐ研究者の不審死。亡くなった彼らは「ダイエット菌」に関与していた共通点が浮かび上がるが…。
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天才教授の鉄壁のアリバイに科
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愛のように感じた(2013年製作の映画)

3.7

"友達のキアラはモテるね"
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「17歳の瞳に映る世界」のエリザ・ヒットマン監督、長編初監督作品。
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思春期の焦りと対抗心、異性から求められることへの渇望。
背伸びをするほどに空回り、不健全
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.5

"あなたの魔法を信じるわ"
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機材に囲まれた部屋で音楽制作に明け暮れる若き女性ミュージシャンの一日。
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かの有名なホドロフスキー家の秘蔵っ子、アルマ・ホドロフスキー主演。大きなフレーム眼鏡
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魚座どうし(2020年製作の映画)

3.8

"ママはみどりのために生きてるんじゃないよ"
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機能不全と化した家庭、学校に行けば高圧的な教師。閉塞感が漂う環境で常に緊張を強いられる行き場のない子どもたち。
水槽の中でしか生きられない金魚
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.6

"つがいの鳩が逃げた"
* * *
その男が書いた小説は現実になる?
主人公:津田の主観で展開する物語が実際に見たことなのか、想像なのか、あるいはフェイクなのか…。
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パズルのように散らばるエピソー
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

"時間がほしい 時間がないのよ"
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急速に加齢が進む謎のビーチ。
全ての人間が逃れることのできない「老い」という普遍現象をタイムラプスで描くことによって、抗いようがない絶望的で鮮烈な恐怖とし
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

"後悔する別れだけは選ばないで"
* * *
臨月だが身寄りのないサミア。パン屋を一人で切り盛りする寡婦アブラは彼女を見かねて家に招き入れる。
住み込みで働くサミアとアブラは次第に打ち解けていくが…。
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恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(2020年製作の映画)

3.8

"何も変わらない 何も変わらない 何も変わらない"
* * *
潔癖症のため完全防備しないと外出できない青年が街で出会った一人の女性。彼女もまた重度の潔癖症に悩まされていて…。
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強迫性障害を共通項
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.6

"これは君の物語ではない"
* * *
「行楽地で芽生える美少年のひと夏の淡い恋」にどうしたってよぎるCMBYNの既視感。
グザヴィエ・ドランのような若き俊英も現れる中でオゾン監督が今撮るべき題材か、
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.7

"なんもかんも ぶっ壊れりゃいいんじゃい"
* * *
鈴木亮平演じる上林の屈強な体躯、狂気染みた眼光の鋭さに恐れ慄く。
仁義を踏み躙る悪魔、それに呼応するように日岡のタガが外れる…。
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任侠ドラマ
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

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"これでよかった、ってことにしていくしかない"
* * *
閉館の危機に瀕した小さな映画館を救うためについた小さな嘘、それは恩師との約束を守るための優しい嘘だった…。
悪態をつく高畑充希のコメディ芝居
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

"本当に恐ろしいのは 知らないままでいること"
* * *
オールタイムベスト入りの傑作!
村上春樹の原作とチェーホフの戯曲を咀嚼して再構築した脚本の完成度もさることながら、演劇を踏襲した演出、的確な
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.9

"わかった、暗殺気をつける"
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うぉ…なんだコレ!?
不思議なバランスで成り立つ脱力系青春グラフィティ…!
沖田修一監督らしいハートウォーミングでユーモラスな語り口。
退屈と熱中、気まずさと
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

"クソったれな世界を救う ただそれだけ"
* * *
法は犯しても己の美学は死んでも守る…
ならず者たちによる一世一代の大勝負!
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ジェームズ・ガン監督らしさが遺憾なく発揮された粘度高めのゴア描写、
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.8

"たとえゲームの世界でも ここが僕の全てなんだ"
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自分がNPCだと知った男のオカシくも涙ぐましい反抗劇!
荒唐無稽な箱庭ゲー描写が荒んだ現実社会の写し鏡に。押し付けられた役割・抑圧からの解
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.6

"スケールの大きな大人になれ"
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物理法則や精緻な考察をはね飛ばす猛スピードのド派手アクション!!
"ファミリー"の原点となる実兄弟の秘話を物語の軸に、舞台は宇宙規模へ…。
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シリーズを重
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.9

"俺は退屈な人間か?"
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中年の危機に瀕した男たちは「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと全てがうまくいく」という仮説の実証を試みるが…。
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マッツ・ミケルセンの円熟した色気!
依存
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ベイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

"バイトクビになるし、増税するし、日本はダメだわ"
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こんなコンバットアクション邦画が観たかった!
とにかく魅力的なキャラの殺し屋少女コンビ、二人が繰り広げる激ゆるな日常⇄ガチ戦闘シーンの振
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.6

"あらゆる意味で 人間が一番の怪物だよ"
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残虐宇宙人×エキセントリック少女の最悪な邂逅!
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80'sの低予算映画を踏襲する手作り感、E.T.とパシフィックリムを混ぜて邪悪にしたようなB級
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.8

"心がエリート"
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とんでもない意欲作!
まず「クレしんで本格青春学園ミステリをやろう」という良い意味で狂った発想に驚き、その不思議な融和性にまた驚かされる。
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クレしんのナンセンスなギャ
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.9

"待つのは水か 敵か"
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ケリー・ライカート特集上映にて
西部開拓時代、土地を熟知しているという男ミークの案内で移住の旅をする家族たち。旅程は予定の2週間を大幅に過ぎ、ミークは疑われ始めてい
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.0

"家や仕事を得るには 家や仕事が必要"
* * *
ケリー・ライカート特集上映にて
長距離旅の途中、車の故障で足止めをくらってしまい…。
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「オールド・ジョイ」を観て監督に惚れ込んだというミシェル・
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

"悲しみは使い古された喜びなのよ"
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ケリー・ライカート特集上映にて
妻が出産目前の男と気ままな独身生活を送る男。旧知の仲の二人は山奥の秘湯を目指してキャンプに向かうが…。
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親友だった二
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

"リーと私は法という線をまたいだ"
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ケリー・ライカート特集上映にて
クライムコメディの部類に入るだろうか、親の影に惑うヤダヤダ期アダルトチルドレン、足りない二人のどん詰まり逃避行。
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.9

"悲しくて美しい世界だ"
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ジム・ジャームッシュ特集上映にて
街並みのドリーショット、微睡みのカットバックの美しさ。
寄せ集められたヘマを踏んだ男たち、独房で次第に芽生えていく絆。
企みがあ
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.7

"汚い言葉を使うな 空気が汚れる"
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一言で言えば「水牛が逃げて村がパニックになる映画」なのだが、それが波及してもたらす二次災害的な影響、水牛が逃げ出す以前から埋没していた人間関係の歪みが噴
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共謀家族(2019年製作の映画)

3.7

"あの夜 何を見たの"
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娘が誤って殺してしまった少年は権力者の息子だった…。
1000本も映画を観れば世界が分かると豪語する男vs.1000の事件を研究すれば迷宮入りは起こり得ないと断言す
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.3

"信仰と忍耐"
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Alabanza!
公開待つこと約1年半、大満足の傑作!
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極彩色で彩られたレゲエ、ヒップホップ、ラテンビート。
アンソニー・ラモスの主演男優賞級のパフォーマンスに圧倒さ
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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"もっとわかりにくいものをわかりやすく"
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孤高のバンド:フィッシュマンズに肉迫するドキュメンタリー。
急逝したフロントマン佐藤伸治の人となりを軸に、バンドの歩みを回顧する。
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約3時間に
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.1

"男だったらと思う? いつも"
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望まぬ妊娠に中絶を決意する少女。
彼女たちの痛みと苦しみに終始寄り添う傑作。
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「目は口ほどに物を言う」というが、会話は最小限に留め、少女たちの視線が本音
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