ハレさんの映画レビュー・感想・評価

ハレ

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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.5

婚約者の友人、、ではなかった。
アンナ、アドリアン、ファニーそして家族たち、みんなが哀しい。
戦争は勝っても負けても哀しさしか残さない。

アンナとアドリアン、ほんの少しの「心のぶれ」はいつの時代にも
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.5

濃厚なミステリーだった。

ショーンがジミーに言った。「セレステにも毎月金を送るのか」
ショーンはジミーの犯した罪にすべて気づいている。ラストの指の銃でジミーを打つ仕草の意味は?

役者達見応えがあっ
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.0

奔放過ぎて感情移入できない。でも、愛にも性にも、仕事や学業などにも、とらえ方が自由で羨ましい。枠に嵌った日本人頭では戸惑うばかり。
という感想しか思い浮かばない。悲しい、、

プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.0

オッペンハイマーのキリアン・マーフィーなの?と疑ってしまうような妖しく艶めかしくあだっぽい女装の”キトゥン”から目が離せない。
アイルランドIRAの活動に巻き込まれながらも産みの親を捜す”キトゥン”は
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

トム・ハーディの一人芝居。最初から緊迫,焦燥、怒りの状況がずっと続き、気を緩ませない。鑑賞後は疲れたの一言。最後の赤ん坊の泣き声が吉と出るか凶と出るか、、、疲れたけど、、面白かった。電話の声だけの出演>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

きっとニーナはキャシーの恋人だったのね。男達の嬲り者にされ帰らぬ人となったニーナのための復讐劇。憎き男の結婚式前夜、男達のバカ騒ぎ会場に乗り込んだキャシーは、はなから死ぬ気だったのか。性に翻弄される可>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

曲もいくつか聴いてるし、顔も分かるのに彼の事は詳しく知らない。が、この映画で感動し、急いでYouTubeでコンサートを視聴する。
風貌からもう少し高音で柔らかな声と想像してたらなんとも力強い歌声!素晴
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カラーパープル(1985年製作の映画)

4.0

ミスターが反旗を翻したセリーに言う。お前は「黒くて醜くてしかも女だ」と。どんな立場になっても優位性を保とうとする哀れな男。ラストには感涙‼
原作も素晴らしい。

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.0

教会神父の小児性愛事件。罪を犯したプレア神父が行為は認めても犯した罪の重大さを認識できない姿には唖然とした。性に翻弄され罪を重ねる男達は哀れ。

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.5

分類はサスペンスになってるけど、、?
主演は「燃ゆる女の肖像」「BPM」のアデル・エネル。表情の乏しい抑えた演技がいい。

こんなにも患者に親身になってくれる診療所が今の老人社会にほしいわと思いながら
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.5

仲の悪い兄二人が妹の苦悩を知り優しく抱きしめたところから、それぞれの困難が好転し始める。ラストは嬉さ楽しさ温かさに包まれる。脇役達が静かに味わい深い。いい映画だった。

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

2.5

何かおかしいと思っても権威のある者から指示されると従ってしまう人間の哀しさよ。その哀しい性につけ込む権力者と犯罪者たち。
二日続けて重く、気分の悪くなる映画を観てしまった。

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.5

素晴らしいドキュメンタリーだった。
ユーモアセンス抜群の、彼自身も有名な弁護士でもあるマーティンは、出会った時(10代!)から彼女ルースの賢さに気づき、彼女の出世のために終始力を尽くす。この夫婦は完ぺ
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普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

人の心って触れられると嫌な場所は分かるけど、どこに触れると分かり合えるのかが分からない。夫婦でも親子でも兄弟姉妹でも。
心のバリアがどこまでも堅い母親が一番可哀そうに思えた。しんどい映画だった。

デーヴ(1993年製作の映画)

4.0

「私は雇われの身だったことを忘れていた。しかも臨時雇いだ。大統領は国民の下僕だ。」裏金作りに精を出す政治家や戦争で殺戮を繰り返す為政者にデーヴのこの演説を聞かせたいわ!
、、きついレビューかな?

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.5

どうしても今のイスラエルの状況を考えてしまうから、こんなにも優しく温かな映画も生み出せるのかと複雑な気持ちを持ちながら鑑賞した。



ここから少しネタバレ。

ケーキ職人のトーマスは愛するオーレンの
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.5

IQが高いゆえの悩みが・・・ でもキャリーは素直で可愛い。ハチャメチャの女友達がいいね。クズ男をぶん殴ったお父さんは最高。こんなお父さんに育てられたキャリーが幸せにならないわけがない。ラスト、窓越しで>>続きを読む

黙秘(1995年製作の映画)

3.5

スティーヴン・キング原作でキャシー・ベイツ主演なら外さないよね。
億万長者ヴェラの夫の死もキングらしい含み方でドロレスを唆す場面にゾクゾクしたわ。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.0

面白くなかったわけではないが、ラスト、なぜデビットがビッツィーに真実のビデオを送ったのか理解できない。死刑制度が間違っているという強いメッセージは2つ目のビデオで確実に民衆へ伝わったのに。ビッツィーは>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.5

優しいからこそ正義を振りかざす偏屈なケンプトン60歳。老人のためにBBCの受信料を無料にという訴えから始まるドラマ。ゴヤの絵盗難事件を起こし、じんわりだが徐々に面白くなっていく。特に裁判の場面は最高!>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.0

トランスジェンダーのサシャ。こんな幼いうちから性別の違和感を覚えるものなのか。
撮影の年代を見るとつい最近のフランスのドキュメンタリーだった。これだけLGBTQ差別が批判されているのにもかかわらず、学
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

どういう事情があったのか車上生活者のウエンディ。家族は犬のルーシーだけ。が、車は故障、ルーシーは行方不明に。過酷な日々を過ごすウエンディ。でも役者のミッシェル・ウイリアムからにじみ出る気高さと目の耀き>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

4.0

ジェシカ・タンディ2作目。
黒人差別やDV,KKK,気味の悪いカニバリズムも出てくるが物語は心温まる話。ユーモアもあり、子供を元気づけるための”カモが凍った湖を運んだ”たとえ話は最高!
裁判で牧師が嘘
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

黒人差別の激しい時代。ちょっと偏屈でプライドの高いおばあさんのデイジーが少しずつ黒人運転手ホークに心を許し、頼って行くのがいい。デイジーの息子も何だかんだ優しいのに、認知症になり施設に入ったデイジーが>>続きを読む

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.5

結婚も恋愛も友情も仕事も超複雑なのに、暗く、重苦しくならないね。こういう根が明るい主人公の精神構造好きだわ。

パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.5

冴えない二人だったのに最後はどちらも生き生きといい顔に。「これまでのニアミスは運命の出会いのお知らせだったのね!」というこれからの展開を想像してにやけてしまうわ。
ところで、レミーと同じ職場の黒人の娘
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セブン(1995年製作の映画)

3.5

キリスト教の七つの大罪を犯した者を殺すという猟奇殺人事件を追う刑事二人。
「貪食」、「強欲」、「怠惰」、「淫蕩」、「傲慢」の罪を犯した者を残虐な方法で殺し、残りは「嫉妬」と「怒り」の罪を持つ者をどう狙
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

久しぶりに面白いミステリーを観た。次々と変わる真実。そのどれかを一本のミステリーに仕上げても成り立ちそうなハイレベルなのだ。ラストは「お~っ」と思わず声を出してしまった。最高。

ナポリの隣人(2017年製作の映画)

3.5

一人暮らしの77歳元弁護士。2人の子供とは長い間感情の齟齬があり不仲状態。それぞれが頑なになり関係修復が難しい。でも隣人家族には何かと優しく力になり相談にものる。人って自分と関わりが少ない人に感情を吐>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.5

この作品のダニエラ・ベガといい、「アンダー・ハー・マウス」のエリカ・リンダーといい、中性的で(と言っても良い?)不思議な魅力に溢れているからどちらにも目が離せない。

歌手でトランスジェンダーのマリー
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.5

周りに男の子ばかりがいる環境だと一時的に男になりたい女の子っているのよね。ミカエルはそれともやっぱりトランスジェンダーなのかしら。本人も戸惑うけど、親達もどう見守り育てていくのか考えなければならない。>>続きを読む

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

4.0

職業訓練所から雇った前科者で鼻の利くフレッドがバラ園を歩きながら放った台詞「ばばぁの匂いだ」にふき出してしまった。この一言はフレッドの将来を予言したものになったんだけど。
笑いあり、涙ありの予想通りの
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーか?と思わせるような構成。その年代を考えれば彼らの抗議の激しさも分かる。そして自分を振り返ってみれば他人事のように同性愛者のこともエイズのこともなにも理解してなかった。
最期の時を迎え
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.5

自閉症サヴァン症候群(だと思う。数学、風景に優れた記憶力を持つ)のネイサン。
死んでしまったけど父親のネイサンへの接し方が胸を打つ。その後もあたたかな人々との出会いで彼は成長していく。ほっとする映画。
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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

4.0

「アクロス・ザ・ユニバース」は一番好きな曲なんだけど、ミュージカルがちょっと苦手なので先送りしていた。が、もっと早く観れば良かったと今は後悔。素晴らしかった!ビートルズの曲が台詞になりストーリーになっ>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

顔のアップ多様のカメラワーク、同性愛、母親との確執、そして少し重苦しいストーリー。どこを取ってもグザヴィエドランの作品だ。鑑賞後も重苦しさが残る。暫くドランはお休みにしよう。

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