Junpeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.3

キャラクターの感じやコメディ要素はガイリッチー作品っぽい。少しメタ的な描写もガイリッチーらしかった。

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.7

サスペンス、ミステリー要素があり、スパイ映画だけあって、アクションも充実。アクションも日本占領下の韓国が舞台で身がつまされる部分もあり、「血」というものが裏テーマの様に思える。

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

4.7

往年の名作ホラー映画風の作り。白黒とカラーの使い方がとても良かった。SF色の強いマーベルシリーズにおいて、ファンタジー色の強い作品であった。

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.9

フィンランド発「舐めてたおっさんが実は強かった」。単身で戦う姿がかっこよい。しっかりグロかった。ナチスへのリベンジ的な要素もあって良かった。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.8

『スターウォーズ』×『ブレードランナー』の様な映画。AI、ロボが少しコミカルな感じがあるのは『スターウォーズ』っぽいし、ディストピアな世界観は『ブレードランナー』の様だ。ニューアジアの描き方は、アジア>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「どんでん返しの最高傑作」「必ず騙される」などの謳い文句だったが、予告の仕方が違ったらもっと楽しめたのかもしれない。騙されたという感覚は無く、予想した結末の幾つかのうちの一つが当たり、「そっちか」とな>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

『女神の継承』っぽさを感じる(祈祷のシーンもあったし)フェイクドキュメンタリー。最初、その検察の保管庫封印された映像が、トンソン荘の映像かと思ったら、本作そのものという構造。「何かいる」という一定の恐>>続きを読む

メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

4.7

ワンカットで進むミステリー。ワンカットといいつつも明らかな時間進行があるため、ワンカットもどきではあるのだが、「視点」の切り替えは見事であった。物語の舞台、動機、人間関係、全てに「髪」が関係しているの>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ミステリー風にブラックユーモアたっぷりにジェンダーの問題を描いた作品。現在も続く性差別を、当時の実情を含めて描いていて面白い(「女性参政権が導入されたせいでヒトラーが生まれた」など本当に言われたのだろ>>続きを読む

インソムニア(2002年製作の映画)

4.9

初期のノーランらしい作品。暗く地味なミステリー、サスペンス。ただ迫力の映像美は流石ノーランだった。また今作のテーマの一つである「故意なき殺人」。「死んでくれたら良いのに」は果たして殺意か。これは殺人な>>続きを読む

汚れた英雄(1982年製作の映画)

4.3

冒頭から白熱のバイクレース。バイク好きが観たらまた変わるのだろう。主題歌が5回ぐらい流れたり、レースのためには手段を選ばないはずなのに、主人公がめちゃくちゃ優しそう、ラストなんかドキュメンタリーみたい>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.9

フィンチャー作品は劇場で観たかったので、映画館にて鑑賞した。殺し屋ノワール。殺しの準備から後始末まで丹念に描いていた。時折の内省的なシーンもユーモアがあって面白かった。ラストは自分との対峙という事か。>>続きを読む

配信犯罪(2021年製作の映画)

4.5

あまり評価が高くない韓国の映画という事で、逆に観たくなり、鑑賞。『SEARCH』っぽさのある演出だった(もう少しそっち方面に振り切っても良かったが)。中盤までツッコミ所や無理のある展開だったが、後半の>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

スコセッシの映画作りの巧みさに脱帽した。3時間半弱という長さら、全く長いと感じない。細かい描写、圧倒的な映像表現、会話劇、場面展開がテンポ良く繰り返される。全映画関係者が見習うべき作品。テーマも秀逸。>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

4.9

ひとつひとつのシーンが芸術作品の様な美しさ。タイトルにもある様に、森の映像表現がとても良い。劇伴も美しいが、どこか不安で独特で良かった。イタリアとスロベニアの国境の村というロケーションで、第二次世界大>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.8

THE FINALという邦題だが、もう毎年やって欲しい。正に殺人寅さん。ハリウッド版必殺仕事人。善良なシリアルキラー。悪には悪をもって制す。悪人に対して遠慮のない残虐性が魅力的だった。イタリアが舞台な>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「冷えたビールで事態の収束を待つ」やレコード投げのシーンなどミームと化してる作品。馬鹿馬鹿しいコメディゾンビ映画。しかしながら演出が凄い。起きたら突然周りがゾンビだらけというあらすじだが、そこに進むま>>続きを読む

ティムバートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 3D(1993年製作の映画)

4.7

リバイバル上映で鑑賞。3D以前の作品だが、しっかり3Dだった(よく考えるとどの映画にも3D要素がある?)。所謂「飛び出してくる」演出以外にも「奥行き」も感じられて、良い体験となった。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.9

グランツーリスモを知らなくても、ゲームの概要や特徴、発端を描いているのでゲーム未プレイでも楽しめた。ゲーム×現実の描き方、現実でのゲーム的描写が良かった。教官との関係性も本作のミソの一つだろう。日本も>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.5

『ウォンカとチョコレート工場の始まり』に向けて鑑賞。1971年の作品ながらも『チャーリーとチョコレート工場』の骨格は出来ていた。よりミュージカル風味の強い作品。この頃の子供向け作品はミュージカルが基本>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

4.3

日韓共同制作とだけあって、ジャパニーズホラーの要素が強かった。暗闇の、どこかに誰かいるのではないかと思わせながら進むのは、恐怖をそそる。スマホの演出も面白かった。しかし、展開に関しては、結局どうなった>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.5

「コカイン食った熊に襲われる」という出オチの様なテーマだが、そこからの映画としての広げ方が良かった。まず冒頭の引用がWikipediaというのが斬新過ぎて映画史上初ではないか。実話ベースというだけあっ>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

ちょうど100年前に起きた歴史的に名高い事件。今の情報化社会でも(だからこそなのか)、流言蜚語が飛び交う世の中において観るべき作品。戦争や部落差別など、多くの伝えたい事に溢れてた反面、ストレートな表現>>続きを読む

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.9

パワーアップ、スケールアップしつつも前作の雰囲気はそのままの完璧な続編。コメディ色が強くも、アクションはド派手な刑事映画。今回も「南北」ジョークは健在。是非今後もシリーズ化して毎年作って欲しい。

ハント(2022年製作の映画)

4.9

ノワールでサスペンスでアクションな韓国映画の集大成かの様な作品。豪華な友情出演も特徴だが、単なる友情出演(出オチ)では無く、しっかりと俳優それぞれの味のある演技がされていた。韓国の自国批判的な描き方も>>続きを読む

ヒンターラント(2021年製作の映画)

4.8

第一次大戦後を舞台としたミステリー。絵画的な風景描写や平面的なカメラワークはなんだか舞台の様だった。歪んだ建設造形や斜めの映像表現は物語を暗喩している。エンドロールも画面の途中からドイツ語から英語に変>>続きを読む

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

4.8

物語は「復活」から新たなる「始まり」へ。今作は新たな物語の始まりを匂わせる。『新宿プライベートアイズ』とも地続きで踏襲されていて良かった。時代は新しくなっても紛れもない「シティーハンター」だった。サプ>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

4.8

20年ぶりの新作という事で、キャラクター、キャスト、主題歌の同窓会の様な作品。ファンサービスが多く、往年のファンは楽しめたのでは。シティーハンターの世界観はそのままに、舞台を現代の新宿に移していたのも>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

アクション映画史上最高傑作。アクション映画のベストアルバムの様な作品。この世にあるアクション全てが詰まっている。近距離戦闘、ガンアクションは勿論の事、殺陣、カンフー、車、バイク、西部劇と何から何まで。>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

1600マーク目という事で、ずっと観たかった本作を鑑賞。「こんばんは」と「おはよう」の間の物語。ジムジャームッシュらしい、絡み合いそうで絡み合わない人間模様。オムニバス形式で、それぞれに繋がりが全く無>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.9

ケネスブラナーのポワロシリーズも3作目だが、原作から大きな改変が見られ、ホラーミステリーへと進化していた。ドラマシリーズでは敬虔なクリスチャンだったポワロが本作では信仰心が無いのも面白い。友人の推理作>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

5.0

ジャファルパナヒの新作。映画制作を禁止されてるとだけあって、今度はどの様な手法で撮ってくるかと思ったら、海外渡航を禁止されたために、遠隔で映画撮影を監督する自身を主人公とした作品。監督の周りで起きる出>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

4.8

古典的なホラー作品で意外にも面白かった。帆船でのディテールが良くて、好みな作品だった。信仰や人種差別という点もしっかり描いていたのも良かった。あの人数で帆船の航海が出来るのかは疑問だったのだが、果たし>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

4.7

パワーアップした続編。今回はメグ以外のモンスターが出ており、人間と戦ったり、モンスター同士の戦いも面白い。前作同様海底世界の描き方も良かった。キャラクターの個性も健在(特にDJが強くなってた)。理論値>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.8

『オオカミの家』の同時上映で鑑賞。『オオカミの家』同様、擬似的な作風。世界最古のストップモーションアニメという設定で、そのように始まるから、事前情報の無い人は騙されたのではないか。確かに「らしさ」があ>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.9

メタ的というか擬似的な作風で面白い。実在のコロニーで作られた作品という設定(冒頭の映像は実際の映像だろうか)。アートであり、前衛的な作風で、今までに観た事の無い、衝撃的なストップモーション。トラウマレ>>続きを読む