トレンティンさんの映画レビュー・感想・評価

トレンティン

トレンティン

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

モブキャラに光を当て、モブキャラでも自由に生きていいんだというメッセージはわかるが、サングラス族からすると、モブキャラがいないとつまらないという描写があったりとモブはモブのままでいることを肯定もしてい>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.0

テレビドラマを半分ほど観てからの鑑賞。

気楽にOLの会話を聞いて笑える。

「今のうちらに必要なのはさ、真実じゃなくて矛先だからさ」など、さらっと恐ろしい発言もあるが、総じてほんのりと温かい空気感を
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.9

“台湾の大ヒットホラーゲームの実写であり、国民党政権下の白色テロ時代(1962)を題材に描いたダークミステリー”

ミステリーとしては動機は平凡で、ネタバラシはあっさりとしていて凡作。

ただ、特筆す
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.5

元ドイツ兵の身分からマンチェスター・シティFCのサッカー選手に転身し、その後イギリスの国民的英雄となったバート・トラウトマンの実話を基にしている。

奇跡のような実話が温かみのあるヒューマンドラマに仕
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.1

高校時代にアジア通貨危機(1997年7月)を経験し、不景気の煽りを受けた1982年生まれの女性の生きづらさを訴えてくる。情緒的で洗練されたストーリーにかなり感動した。


お父さんは息子のことしか考え
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.6

人はどこかで攻撃対象を探している。それを象徴するかのような一本だった。

その対象は対人であったり対物であったり人それぞれ。不躾にゴミ袋を蹴るのもいじめであると広義的に捉えることもできる。

<いじめ
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星の子(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

病気の子どもを救いたいという気持ちから、親が宗教に盲信していくのは身近な例があった故に、とてものめり込みやすかった。

親が風邪ひかないという理由で親を信じているちひろ。見たくないものは見ない。

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ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

3.6

イラン警察と麻薬組織の壮絶な攻防がスリリングに描かれていて、まさにハリウッド級のスリルだった。

そして、タイトルの意味がわかったとき、感情を一気に持っていかれる心地の良い展開で特にラストは面白かった
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.3

ミイラ取りがミイラになる話。
小春は過去の発言が全て跳ね返ってくる。

正義感、真面目さが正しくありたいと思う気持ちが強くするが故に、かえって道徳感をマスクし仇となっていく。

そこに、シンデレラスト
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.4

“ありがとう(Merci)”も“お願いします(s'il vous plaît)”も言えない気難しい調香師が、運転手と共に成長していくバディムービー。

全体的に落ち着いていて、甘く、リラックス効果のあ
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.1

『タクシー運転手』『1987、ある闘いの真実』に並び、韓国民主化三部作と言われる本作は、1997年の大韓民国大統領選挙に際する南北の裏取引「北風工作」について描かれている。

“浩然の気(物事にとらわ
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.7

バトルシーンは前作の方が好みだが、今作もギャグ数多く、とても楽しめた。

また、文学作品の映画化への独自解釈を本作中に行なっているところが秀逸で、内容も大人向けになっていた。

とにかく各々のキャラが
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

4.4

漫画、アニメ、ドラマ、映画の順で鑑賞。これほどメディアミックスが成功している例を見たことがないなと感動した。もはや映画単体でスコアをつけていないのは悪しからず。

漫画は、作者・大童澄瞳先生のオタク感
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.7

本作ほど、個人的な体験とストーリーを照らし合わせながら、日頃の疑問を解消できた作品はない。以下、気づきをつらつらと書いていこうと思う。

「みんなの憧れで作られていく幻の東京」というフレーズであらゆる
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

居場所を失った主人公が旅をしながら新たな居場所を見つけていくというありふれたプロットではあるが、アクション要素やファンタジー要素があることで最後まで楽しめた。

とにかく小黒の無邪気な可愛さと無限の優
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

設定が非常に斬新。絵を完成させることが逆説的に相手を縛ることになる。まるで額縁に入れるが如く。

セリーヌ・シアマ監督は、エロイーズ役のアデル・エネルと付き合っていたが、本作の撮影前に別れている。実際
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

欧州で最多のテロ発生国フランス。本作で描かれるのは、今を生きる悲惨な人々(Les Misérables)。その現実をドキュメンタリーのようなタッチでヒリヒリと突き付けてくる。

パリには何度も訪れて、
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.3

デヴィッドは監督の少年時代を投影したキャラクターで、デヴィッドがアイデンティティを確立していく成長物語としても優秀だが、やはりタイトル通り夫婦に焦点を当てたい。

タイトル『ミナリ』には、「雑草のよう
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

舞台は、マリリン・モンローとジョン・F・ケネディのデートスポットとして有名なリゾート地パーム・スプリングス。

とにかくライトでポップで楽しかった。 タイムリープに対応した作り込まれた脚本に感動できる
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8

試合終了まで諦めない野球部がアルプススタンドのはしの方にいる青春から外れた人たちにも勇気と前向きな気持ちを与えていく。「しょうがない」と気持ちに蓋をせず、諦めないことの大切さを知る。

なぜ人はスポー
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.3

挑戦者を笑うな!夢を笑うな!下を見るな!

“行動しろ。思い知れ。常識に屈するな。信じ抜くんだ。たとえ一人になっても、信じて上を見つづけていたらよ、その時お前と一緒に上を見てくれる同士が現れる。友達だ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.7

電話でも想いは伝えられる。

伝えてこその想い。

伝えたいことはできる間に伝える。

伝えたいあの人は今この時にしかいないのだから。

人は想いをつなぎ生きていくことを教えてもらって、京アニには感謝
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CUBE(1997年製作の映画)

1.5

日本版でリメイクされた『CUBE 一度入ったら、最後』が公開されたものの、原作である本作を観たことのないため鑑賞。

密室サスペンスのパイオニア的な存在なのだろうが、私が今観るとなったときには、もう斬
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オール・マイ・ライフ(2020年製作の映画)

3.2

よくある設定だが、実話をもとにしていて、かつ実際の映像が最後に流れるところに付加価値がある。

そして、観終わると”Now or Never(今しかない)”の言葉の重みが全く違って聞こえる。

カップ
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.2

1814年に書かれたジェーン・オースティン『エマ』を原作に、田舎の上流階級の閉じたコミュニティで過ごす日常が丁寧に描かれており、派手なことが起こるわけでもないのに観入ってしまう。

アカデミー賞衣装デ
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

2.6

Google風のディープドリーム社が登場して、そこと協力してCIAとしてより強固な監視を強めようとしていく。

無監視を訴えるCEOアーロン・カルーアに熱狂する人々が映し出されるが、国家保安の観点から
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.4

ジェイソン・ボーンの行動に好意的な人間と悪意をもって解釈する人間に二分され、とてもおもしろい展開だった。

その中で、『ボーン・アイデンティティー』と『ボーン・スプレマシー』の両ラストシーンが活きてい
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.5

本作はミステリー志向が強く、その上でリアリティのあるアクションを内包している印象を受けた。

電話でローラー作戦をする地道さに、前作もそうだがしっかり地図を確認するところに、ありふれたスーパーヒーロー
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.2

自己を再定義すると個性が変わった話。

過去を一旦リセットし、”一般的な思考回路”で過去を冷静に分析したとき、今本当に何をすべきなのか見えてくるのだろう。

ド派手ではなく、どこかリアリティのあるよう
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私の名はパウリ・マレー(2021年製作の映画)

3.5

時代にあった上質なドキュメンタリー。

こんなにも”理不尽””敗北”を味わっても、情熱的でストレートに目標に向かって走り続けられる人を見たことがない。

黒人であり女性でありQueerであるパウリ・マ
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はちどり(2018年製作の映画)

5.0

“種がしかるべき所に行くようにするために、花は何をすることもできない”ように、人生は”風”になすがまま吹かれる。

『クヌルプ』より引用したこの一文が、『はちどり』の世界観そのものである。

正しい生
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

結局、警察を出し抜き、報奨金を手に入れたリウ・アイアイとチョウ家族の”作戦勝ち”ということでしょうか?

もしそうだとすると、麺を食べてから銃を撃ちながら逃げる理由がわからないんですよね。

チョウ・
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

衝撃度は、間違いなく、今まで観たドキュメンタリー映画の中でNo.1だった。ショッキングな映像の中にも笑えたりツッコミたくなるシーンはあるが、総じて気分が悪くなる上、Skypeの音がトラウマになりかねな>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.0

「すみっコぐらし」という言葉しか知らなかったので、なぜ世間で流行っているのか知りたくて鑑賞。

観ながら何回も寝てしまった。基本的に音声が子守唄のようなナレーションのみだから非常に寝やすい。大人にはさ
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.7

想いは届けなければ伝わらない。

「私はあなたを覚えています」と伝えるだけでも、それはひとつの想い。

人は想いをつないで生きていく。

郵便は”幸せ”以外も運ぶでしょとツッコミを入れながら観ていたも
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.2

なるほど、スケーターがローラースケートに乗せる想いがこの映画と原題『Minding the Gap』でわかった。

彼らはスケートしている間は、障害物を乗り越えることに集中できるために、今起きている不
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