trickenさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

まず、遅く帰ってきたトニーが背の低い冷蔵庫の扉に片腕を乗せてデキャンタに入った牛乳を呷るシーンがあるじゃないですか。程よく脂肪がついたマッチョな男性があのように粗雑にモノを飲むあの映画的美しさにやられ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.7

最後に男たちの挽歌IIパロディとレスリー・チャン「當年情」が流れることがきちんとパロディとして通用すると信頼されているこの韓国映画の土壌、そしてチキンといえばガスのフライドチキンのやり口であるというB>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アクションは変わらずこの国の宝と言えるほど素晴らしい。新木真剣佑さんの身体の作り込みも、そのまま実写版グラップラー刃牙を務められるくらいの絞り具合で感動した。

他方、原作【るろうに剣心』における2つ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

邦画なのに誰も怒鳴らない映画であるという点で4.0以上を贈呈すべき。そういう点では何もひっかかりのない映画だった。

ただ、舞城王太郎や佐藤亜紀を読んでいて、かつゲームやアニメもそこそこわかるサブカル
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

-思い入れは他の人よりないんだよなと思っていたが、いざ見られる当日になるとレイトショーに入るまでエヴァ以外のことを考えられなくなっていた。銭湯のことしか考えられなくなるハンバーガーちゃん絵日記状態( >>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

ジェレミー・レナーに点が甘くなる傾向があるけれども、それを差し引いても良い映像表現だった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

インセプションを初めて見た時のナチュラルな興奮をさらに上書き更新してくれた。ありがとう。

市民ケーン(1941年製作の映画)

2.7

体調がよくならない状態で半月ねかせて、結局良くならないまま無理やり見てしまったこともあり、適切に鑑賞できた気がしない。何も手がかりがないまま一度見た経験は果たしたから、次はむしろサイボーグ的に古典たる>>続きを読む

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

4.4

NHK地上波で見られなかったタイプのぶっちゃけたジブリ終末期の様子が映し出される。これだけですでに価値がある。特に宮崎吾朗にも怒られていた川上P、高畑勲に8年翻弄されていた西村Pそれぞれの様子がカメラ>>続きを読む

甲鉄城のカバネリ 海門決戦(2019年製作の映画)

2.8

持って行った方向性が微妙……。テレビシリーズ前半の良さを長期的には出せない構造が、主役2人の間に残っているのかもしれない。映像は相変わらずコマ送りで吟味したくなるほどよいのだけれど。

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ランバラルが死に、ハモンとリュウが特攻し、マチルダがやられ、ミハルが空中落下する。水面の描きかたとハヤトの柔道描写が良い。カイがいかにして自分なりに軍人マインドを練り上げていくかがIIでわかるが、アム>>続きを読む

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

おおよそ16年前(もう少し後だったかとしれない)にみたかったものを、余すことなく見せてもらえた。ゼルレッチ使用シーンがアニメで見られるとは思ってなかった。
肉体喪失から士郎復活までの肉体の作られ方の経
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.7

嫌なことがあるたび観たい、素晴らしい、おまえら最高、かわいい(語彙を失った)

(いつかもう少しちゃんと書く)

ルトガー・バウアーが見逃してくれたの優しい。

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.2

おそらく3度めかの鑑賞。ただし劇場版三部作は完走したことなし。
ザクの薬莢の重たさ、爆風のおそろしさ、隔壁が破れて酸素がなくなることへの恐怖が浸透していること、など、序盤の絵作りは今見ても見応えがある
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.9

自分なら服毒自殺などせず最後の瞬間に立ち会いたい。美しいだろうから。

スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

3.5

ジョブズの大学退学前後のヒッピー時代(1972年ごろ)から、初代iMac開発前夜(1998)までの約26年を描写した映画。冒頭に初代iPodの紹介シーンが入るため、2001年のジョブズも部分的に描かれ>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.7

『化物語』だったからこそ成立していた形式(女子の媚態や無機質な街の風景など)をそのまま持ち込んでしまったせいで、広瀬すずや菅田将暉の熱演が適切に視聴者に届かず、イメージビデオ然とした出来となってしまっ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

見終わってから調べて初めて、これが「シャロン・テイト」と「チャールズ・マンソン・カルト」に関する1969年の殺人事件を焦点としていたことを知った。
知らなくとも、アル中のディカプリオと飄々としたスタン
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.7

高速舌戦かぶせ映画。話が理解できたら英語音声英語字幕で周回すると楽しそうな感じ(残念ながらレンタルで見たから手持ちになく、暫くは実現できないが)。ただ、話として面白いかというと微妙なので、その教材とし>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.2

白黒西部劇と思い百合アクションとソープドラマと五点掌爆心掌が順にやってきて、まじなんなんだこれは。でもvol.1より好き。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.1

2003年だからアクションはイマイチ古い(MCUやるろうに剣心には劣る)けれど、タランティーノの構図づくりとProduction I.G.のジャパニメーション感が抑えられたアニメーションによって、20>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.3

もともと劇場で観たかったが、なにかのタイミング合わず観られずじまいだった。こんなに構図がバチバチに決まった映画だったとはね……。
主役三人が全員素晴らしい。Blu-rayで持っておきたい作品。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

正伝のジェダイの誰よりアクションがうまい座頭市(ドニーイェン)がずるい。K2SOも新機軸でかわいい。そして話に(ほとんど)ジェダイが絡まないため、何のための正義かについての議論がスターウォーズにしては>>続きを読む