せりなさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

マイ・ダディ(2021年製作の映画)

3.0

真面目で穏やかなムロさんが見れる!
最初は時間軸がどうなってるのかがわかりにくくて、群像劇なのかと思ったけど、現在と過去が交差しながら物語が展開する。

親子の愛に血の繋がりは関係なく、過ごした時間と
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

普段なら出会うことのない2人が偶然出会ったことで巻き起こる化学反応とパンクな要素が唯一無二なアナーキック・ラブストリー。

最初は素性がわからないサイモンだけど、それなりに教育を受けてそうな雰囲気がす
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カラミティ(2020年製作の映画)

3.0

伝説の女性ガンマンと言われているマーサ・ジェーンノ子供時代をモチーフのアニメーション作品。
主線のないタッチと独特の美しい色合いが特徴で、西部開拓時代のアメリカの風景が色鮮やかに描かれています。

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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.0

ギリシャの経営難のテーラーを舞台に、自分の行き方を見つけるお話。
時代の変化もあって、フルオーダーでスーツを仕立てたり、素材にこだわってスーツを作る人が少なくなり新しい顧客を見つけられず困っていた所に
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

新たなマーベルヒーロー誕生の物語!
他のマーベルヒーローと繋がりがまだない状態なので、中国系のアクション映画を見ている気分にはなるけど、ちょこっとだけ出てくるウォンから今後の展開を期待してしまう。
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

震災によって家族や仕事を失うなどして、心に傷を負った人たちの群像劇的な雰囲気もありつつ、連続殺人事件の真相を追うミステリー作品。
ほんの少ししか出てこない登場人物も含めて、キャスト陣が豪華なので見応え
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ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.0

映画を観る前は、ホロコーストの被害にあった人たちの証言を元に色々なひとのエピソードから人物を創作してる系の作品かなと思ってたんだけど、実際のユダヤ人一家の物語だった。

ホロコースト関連の作品を見てい
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

つかみは凄くいいと思う!
最終的には壮大な展開にはならないけど、閉じ込められた人たちが色々と現状把握を進めて行くところは面白い。
ツッコミどことろはもちろんあるんだけど、この状況ならでは出来事が面白か
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

3.5

この映画、制作が決まった時は原作のエッセイと同じ『The Friend』がタイトルだったはず。『Our Friend』に変更したのは正解だと思う!
末期癌のニコルを中心に3人の友情の物語なんだけど、特
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.0

エレクトロ・ミュージック好きな人には楽しいと思う。
状況があまり掘り下げられていないから、CM曲依頼してるプロデューサーなのかな?のおじさんがちょっと可哀想な気もする。
プロでやっていくつもりならさっ
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.0

『資本論』のカール・マルクスの末娘、エリノア・マルクスの伝記映画。
クラシック音楽を現代的にアレンジしたり、パンクロックに乗せて伝わってくるエリノアの感情が斬新な作品。

労働者の地位向上と男女平等を
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.5

粗筋ちゃんと見てなかったから、マルセル・マルソーの実体験が元になっていると知って驚いた。
パントマイムの人をジェシー・アイゼンバーグが演じてるくらいの前知識しかなかったので、パスポートの件で、その名前
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ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!(2020年製作の映画)

4.0

ノエル・カワードの戯曲を映像化した作品で、ダウントン・アビーの監督の一人でもあるエドワード・ホールが監督を務めており、マシュー役のダン・スティーブンスが出演しておりダウントン・アビーのキャスト、スタッ>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.0

東北にある老舗の名画座の閉館を巡っての騒動を描いた作品。

主人公が映画好きになるきっかけと、映画館存続の為に紛争する2点を軸に描かれていて、主人公の恩師として登場する大久保佳代子がめちゃくちゃ良かっ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

フランソワ・オゾン監督が長年温めていた小説の「おれの墓で踊れ」がフィルム撮影によってノスタルジックな雰囲気で映像化された本作。
16歳と18歳の少年2人のたった6週間のひと夏の恋模様を描いている。
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岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

3.0

震災後の岩手沿岸の町で居場所を無くした小学生と17歳の女の子。
不思議なおばあさんと出会い、新しい居場所を見つけていく物語。
現代的なテーマと遠野物語という古典的なモチーフを活かした物語は、児童文学ら
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パートタイム・スパイ(2017年製作の映画)

3.0

スパイ物のコメディって面白いよね。
WOWOWでたまたま流れててそのまま見ちゃったんだけど、キャラクターが振り切ってて面白かった。

正義感強すぎて犯人をすぐにボコボコにする女刑事と、失業率の高さから
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.0

ファンタジックホラーとでも言うのかな?
嫉妬深い幽霊と恋愛に憧れる女性を中心に巻き起こる騒動がコメディタッチで描かれている。コメディだけど相手が幽霊なせいで邪魔者は消される!
その中で、ゾルタン刑事だ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.0

悪趣味といえば悪趣味なので見る人を選ぶかな?
ゴア表現ドンと来いって感じなので、冒頭からラストまで血生臭い。
それでも生々しくはないから、ミッドサマーの方が絵面はリアルかも。

登場人物が多い分、あっ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

エンタメ度120%でありつつ、社会的なメッセージも自然に盛り込まれていて非常にクオリティの高い作品だと思います。
映画を楽しみつつ、自分の権利は守らなければならないこと、自分の行き方は自分で決めるとい
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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020年製作の映画)

3.5

ムヒカ前大統領の人生の重みがある分、言葉ひとつひとつが心にずっしりと響いた。
内容的には、ムヒカ大統領へのアポ無し取材を行ったディレクターが国連のスピーチと来日時の様子をまとめたものになる。
現在のム
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来客用駐車スペース(2015年製作の映画)

3.0

不倫男のツイてないお話し。
基本的に自業自得なんだけど、自己正当化する言い訳は世界共通なのかな。
相手にパートナーがいる事を知ってる時点で同罪だと思う。

向こうの駐車場のシステムの事はよく知らないけ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

冴えない悩める中年たちの悲喜こもごも!
マッツのための映画かなと思ってしまうくらい、マッツ・ミケルセンの魅力がこれでもかと詰まった作品です。
ラストシーンは最高だと思う。てか、最高だった!

Anot
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リル・バック ストリートから世界へ(2019年製作の映画)

3.0

ストリート・ダンスのひとつである「ジューキン」
このダンススタイルを見たことはあっても、ダンスが生まれた背景は知らなかったので、メンフィスの事や中心人物が育った環境などから色々と考えさせられた。

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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.5

原作はホラーゲームなのでジャンル的にはホラー映画にはなるけど、白色テロ時代の台湾を舞台にしていることで社会的なメッセージも多分に盛り込まれている。
誰が密告したのかという謎解き要素と、校舎に閉じ込めら
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アウシュヴィッツ・レポート(2020年製作の映画)

3.0

ヴルバ=ヴェツラー・レポートと呼ばれる、ビルケナウ絶滅収容所から決死の脱出をしてホロコーストの実情を訴えたハンガリー系ユダヤ人青年の物語。

2人のハンガリー人がキーパーソンではあるが、収容所で何が起
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.5

公開初日に行ったのもあるけど、年齢層はかなり高めだった。
高齢者は自民党に投票する人が多いと言われているけど、政権批判を取り扱った作品に来る人は年齢層高めだし反自民って感じなので、様々な層で分断が起き
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スペース・プレイヤーズ(2021年製作の映画)

3.0

ファミリー向けの作品って感じのストーリーだけど、ワーナー作品のキャラクターたちが沢山出てくるので、映画ファンなら楽しめる内容になっています。
レディ・プレイヤー1みたいにキャラクターを探すだけでも楽し
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明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)

3.0

アルゼンチンの金融危機で奪われた夢と希望とお金を取り戻す様をユーモラスに描いた作品。
銀行の口座凍結による社会の混乱を描きつつも、自分だけが勝ち逃げしようとする悪徳弁護士との対決の絶妙なユルさ加減が社
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.0

モロッコのカサブランカで家と仕事を失って困っている妊婦サミアをパン屋を営む未亡人アブラが助けるストーリー。
イスラーム社会では未婚の母はタブーで恥と考えられているので、一般的には実家にも頼ることができ
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.0

連絡もなく突然、再婚相手の実家に行ってしまった孫を心配して取り戻す物語なんだけど、想像以上にハードな展開。
あらすじから不穏な空気はなんとなく感じ取ってはいても、ここまでだとは思わないと思う。

さり
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.0

20億年後の最後の人類からのメッセージ。
ティルダ・スウィントンの語りは遥か先の未来からのメッセージだと納得させる存在感。
ヨハン・ヨハンソンの音楽が未来との交信に真実味を持たせている。
メッセージを
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.0

プランAのことは知らなかったんだけど、彼らのように復讐しようと考える人たちが存在してもおかしくないとは思う。
ホロコーストを体験した人が、戦争が終わり生き延びることができたからといって、簡単に気持ちを
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

良いとは聞いていたが、想像以上に良かった!
今、見るべき映画のひとつだと思います。

いじめや貧困など社会問題を背景に、その環境から逃れられないことから生じる歪みを優等生と不良という相反する属性を持つ
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

音楽もダンスもラテン系っていうミュージカル作品は初めて見たかも。
全編通して歌とダンスのパワーが力強い、前に向かって進もうと背中を押してくれる作品。

カリブ海周辺の島から移民としてNYに移り住んだ様
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

復讐譚と一言では片付けることのできない、被害者ばかりが不利益を被る問題点を丁寧に描いた本作は、スリラー映画としてのクオリティも高く、アカデミー脚本賞にも納得の作品です。

キャシーは本音を言葉に出さな
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