tristanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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密殺集団(1983年製作の映画)

5.0

夜の殺人現場にはMTVみたいな大量のスモークに乱反射するケバケバしい赤青パトカーのランプ、これがピーターハイアムズの画面作りですといわんばかりの。真面目な法廷ものと思わせて私刑集団のマンガみたいな話な>>続きを読む

ル・ジタン(1975年製作の映画)

4.0

「夜明けは俺の時間」言ってみたいセリフ。砂浜の空撮でジャンゴラインハルトが流れてゴミだらけのキャンプへと流れていくオープニング。ロマに扮したドロンがちょっと暑苦しいんだけど車のアクションも良くて好きな>>続きを読む

女体調教人ドリアナ・グレイ(1976年製作の映画)

4.0

吸血鬼もの?と思ったけど血が出ないのがミソ。彼女の激しい口淫にあった人間は男女の区別なく精気を吸い取られて死んでしまう。その凄まじいエクスタシーは生まれたときから精神病院に幽閉されているシャム双生児の>>続きを読む

ザ・ワイルド(1997年製作の映画)

4.0

富豪のホプキンス、その若い妻と不倫するファッションカメラマンのボールドウィンが人喰いグマの雪山で遭難。いくらでも面白くなるのにあまりイメージの良くないタマホリ監督が終始真面目な顔で撮っている。常に冷静>>続きを読む

狙撃者(1971年製作の映画)

4.0

どんよりした街の空気、娯楽はパブに競馬にビンゴに。立体駐車場の20階にレストラン作ろうとしてたアイツ、19階から放り投げられて死んでた。

誕生日はもう来ない(1981年製作の映画)

4.0

おもしろい!次々に失踪するエリート高校生、死体は見つからないのだが。サッカーや飲み会に明け暮れ。フランス大使の息子の留学生エチエンヌってのがいたり無駄に細かい設定。女の子の部屋に忍び込んで脱ぎたての下>>続きを読む

Bone(原題)(1972年製作の映画)

5.0

廃車置き場にマイクを持った中古車ディーラーのアンドリューダガン、山のような廃車の中には事故で血を流して死んだドライバーたちの亡霊…悪夢のオープニング。ビバリーヒルズのプール付きお屋敷にフラッと現れて素>>続きを読む

ジェット・ローラー・コースター(1977年製作の映画)

5.0

対岸に巨大なジェットコースターを臨む港、不敵な爆弾魔のティモシーボトムズ。いきなり夜の遊園地で派手な転落事故。屋台に突っ込んだり人間を下にして逆さまに落っこちたり、車両ごとに事故のバリエーションが違う>>続きを読む

レーチェル レーチェル(1968年製作の映画)

5.0

遅れてきた突然の青春。頭の中をぐるぐる巡る歌。自分をけなす歌詞とほめる歌詞が混ざりあって。青春は熱病の一種なので大人になってから罹ると大変だけど、夢が覚めればその分視界はクリアに、はっきりといろいろな>>続きを読む

夜空の大空港(1966年製作の映画)

4.0

すごい近眼メガネに心臓の持病でニトログリセリン携帯、アル中のエドモンドオブライエン。バーで管巻いて犯行を自慢せずにはいられない、最後まで狂言でもおかしくない三流の爆弾魔。ツマミにしか縁のない人生、って>>続きを読む

霧と影(1961年製作の映画)

4.0

東京のブンヤ丹波と能登の地元記者梅宮が仲良し。永井智雄デスクの新聞社のシーンがやたらピリッとしてて良い。昼は冷や麦、記者を呼ぶときはダンナ。カミング洋行、ってだけでも気になるのに丹波哲郎に面白い名前の>>続きを読む

サディスト(1963年製作の映画)

5.0

アイツの過剰な存在感だけですべてを賄っている。顔だけでも飽きないけどファッションもコーラの飲み方もいちいち良い。砂漠のロケーション、悪の限りを尽くしたアイツを枯れ井戸の底で待っているガラガラヘビ。ずっ>>続きを読む

…YOU…(1970年製作の映画)

4.0

話の内容はなかなか気持ち悪くてヤダなーと思いつつも、常に誰かと言い合いしてるエリオットグールドが変なテンションになってきてどんどん映画自体も支離滅裂になるのでそれどころじゃないというか。リチャードラッ>>続きを読む

運河(1958年製作の映画)

5.0

今日はどうも調子が出ない…って娘ルリ子と入った喫茶店でコーヒーでも貰おうかの絵描き金子信雄。バリバリ稼ぐデザイナー夢路の陰でぬるま湯の生活。めずらしくモノローグで登場の粋なパナマ安部徹のとこでバイトの>>続きを読む

ビッグ・イージー(1986年製作の映画)

4.5

貯めた賄賂で恵まれない子どものための基金をつくるニューオーリンズ市警。警部のネッドビーティはタバスコTシャツにザリガニの被り物。起訴取り下げパーティーではジョギング中に信号無視で連行されたエレンバーキ>>続きを読む

瞳が忘れない/ブリンク(1994年製作の映画)

4.5

角膜移植後にフラッシュバック、昨日見てたものが遅れて今日見える…なんてズルい設定。とにかくストウさんのキャラに尽きる。ガハハ笑いも最高だし。ジプシーバンドでバイオリン、シカゴじゃ刑事も詩で口説く。

スーパーカー・フェラーリ/青春の暴走(1976年製作の映画)

5.0

少年みたいな少女みたいななりしたストッカードチャニング32なのね。車泥棒なんだけど憧れのフェラーリは合法的に金出して買いたいってのが甘い復讐?かと思いきやそんな安いもんじゃない素晴らしいエンディング。>>続きを読む

わが愛は消え去りて(1970年製作の映画)

5.0

夫による長年の洗脳の影響で檻に囚われたおとなしい動物みたいになってるキャリースノッドグレス、そこに目をつけて言い寄ってくる男根作家フランクランジェラというゾッとする展開。夫の目を盗んでランジェラのシン>>続きを読む

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

5.0

極寒の雪山に写真の通りお洒落な二人、びっくりするほど良い曲!冷酷非情なんだけど気弱な小悪党にもなるキンスキー、口のきけないトランティニャン。どっちが主役悪役というのでもない対照的な二人が出会った諦めの>>続きを読む

悪魔のはらわた(1973年製作の映画)

5.0

女のはらわたに手を突っ込んでエクスタシーに達するウドキア。腹腔は女陰になり槍を刺せばペニスにも。一部始終を見届けるダレッサンドロのゴージャスな裸体、ただでさえ優雅な映画なのだけど変化のない表情がさらに>>続きを読む

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

5.0

四方八方から噴き上げる白い炎、オープニングのクレジットからまだ何も始まってないのにカッコよすぎる。あとスケルトンの光る電話、撮影というか照明の色使いもビビッドで素晴らしくて。お話はちょっとトゥルーマン>>続きを読む

メンズクラブ/真夜中の情事(1986年製作の映画)

4.0

オトコ7人集まって全員が全員、自覚ありそうなだけに厄介なタチの悪さ。トリートウィリアムズのイチゴのチョコがけ事件、どんな知識披露したのか気になるし幼稚すぎてドン引き通過で笑えそうだけどやっぱり笑えない>>続きを読む

ノストラダムスの大予言(1974年製作の映画)

5.0

すごかった〜。幕末以降の家系をぜんぶ丹波哲郎がやる錦之介パターンのオープニングから岸田今日子が読めば自然と身構える予言の数々。ここのクレジットからやる気が違う。食卓で巨大ナメクジの話しながら子どもは作>>続きを読む

雨のエトランゼ(1970年製作の映画)

4.0

二人の出会いはエディットスコブが身を投げた瞬間に交わした視線。向かいの窓のブラインドから手すりのあいだから、隙見を楽しむバーガーさん。こっそり二階から眺めてヴィルナリージが痺れを切らしてお会計の直後に>>続きを読む

危険な女(1959年製作の映画)

5.0

登場からすでに影を引き連れて甲府の新聞求める渡辺美佐子。最後までほんとは小説読んでくれてたんじゃないかって思ってそうな芦田伸介。誰も読まねーよってバカにしきった編集部のフサフサ鈴木瑞穂。球形の荒野、ヴ>>続きを読む

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

5.0

ついイイ気になって見てしまった、ぜんぜん覚えてなかったけど。特急列車の個室に乗り合わせた母娘連れ、従兄の仕事の知り合い、小人の心理学者。フェルナンドレイの奇行を見て少女、どうしてあのご婦人にバケツの水>>続きを読む

噛む女(1988年製作の映画)

4.0

いつぞやはクッククック〜☝️って結婚式で号泣してた永島敏行がこの晴彦キャラってのがいいじゃない。最後はもう神代のやりたい放題、悪女の仮面もまた見たい。

悪の華/パッショネイト(1983年製作の映画)

5.0

手に負えないチンピラのスカムバッグ、まだまだあどけない麗しエリックロバーツとシナトラ流してスーツでキメきったミッキーローク、いとこなんだけどほんとの兄弟かそれ以上に仲良しの二人を存分に眺める至福の時間>>続きを読む