このレビューはネタバレを含みます
原作ではジェシー・プレモンスの演じる捜査官を中心に話が進むのだが、レオナルド・ディカプリオが犯人役をやりたがったのと、リリー・グラッドストーン演じる妻役を目立たせたかったので、脚本を大幅に直したという>>続きを読む
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そもそも物的証拠もなしに主人公が告発されるというのがかなり無理があるようにみえるし、裁判の過程もひたすら夫婦の過去の関係をあぶり出すばかりで、法廷ミステリーとしては作られておらず、単なるメロドラマとし>>続きを読む
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郊外の別荘で週末を過ごそうとする一家。しかしWi-Fiが切断されるのを皮切りに不穏な出来事が次々と起こる。
登場人物は少なめ、舞台も小範囲。主人公たちの外部で何かが起きているという不穏さはシャマラン監>>続きを読む
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原作のノンフィクションだとオッペンハイマーは割りと日本への核攻撃に積極的なのだが、映画ではそのあたりをカットし、引き立て役に軽薄に原爆投下を決める役を配置したり、そもそも原爆が完成してから広島・長崎を>>続きを読む
フィンチャーの面白さというのはこちらの倫理観を試されるところにあると思っているので、始めから主人公が裏社会の人間と定めてしまうと、見ていてこちらの善悪の判断がゆらぐようなことがない。『ゴーン・ガール』>>続きを読む
原田眞人は「KAMIKAZE TAXI」「トラブルシューター」のあたりは良かったのだが今や時代からずれてしまい、寒い親父ギャグに飲み会に突き合わされるような感覚に陥ってしまう。粋な台詞も小洒落た小道具>>続きを読む
スピルバーグ本人に特に関心も思い入れもない人間としては冴えない青年の青春物という感じで特に興味の惹かれない内容だった。自主制作映画を撮るくだりもさっと流されていて物足りない。実話ベースの映画に言うのも>>続きを読む
つまらなかった。デッドプールのネタにもなった暗く重苦しいDCユニバースのお帰りである。とにかくお話もディティールも『セブン』の退屈な焼き直しにすぎない。リドラーの犯罪も昭和の刑事ドラマみたいなみみっち>>続きを読む
二部作の一本だからしかたないけど、お話の中心にある「主人公は昔何をやったか」が最後までまともに描かれないので拍子抜けした。アクションシーンも単調。
全体的な演出力はさすがの細田守で『時をかける少女』の再来のような学生たちの描写が初々しい。『100ワニ』について邦画の間がどうこうと言ってる提灯持ちライターは、これを見てアニメにおける「間」の描写がど>>続きを読む
怪獣バトルは全部面白くて人間ドラマは全部退屈。ここまで極端なのは珍しい。シリーズを通して怪獣のいる世界はどうなるかを追求していった結果、現実の世界とはどんどん離れていったのも、興味が薄れた理由。怪獣に>>続きを読む
テレンス・マリックの影響をもろに受けた美学的な画面づくりと、素人を起用したドキュメンタリー風のタッチが全くといいほど噛み合っていない。いかにも賞狙いの勿体ぶった作りだが、外国人が他所の国の貧乏人を色眼>>続きを読む
アクションとしては可もなく不可もなくといった感じです。女性をあまり性的に描かないようにするなど、いろいろポリコレに配慮しているのは今風ですが、ロシア側は非人道的な集団になっていたり、中年太りのヒーロー>>続きを読む
とにかくアニメとしての質が低い。監督の上田慎一郎もふくだみゆきも長編アニメを作った経験がなく、インタビューを読んでも現場からの意見を無視してわがままを通したと自慢している。それで成功すれば武勇伝だが、>>続きを読む
予備知識ゼロで見たのですが、始まってすぐにネタが割れてしまったので、かなり退屈しました。変にトリッキーなことをせずに、きちんと介護物として描いたほうが誠実なのでは。
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実話を背景にしたサスペンス。ありもしない大量破壊兵器を口実に戦争を仕掛けたアメリカを告発するという真面目なテーマを否定するつもりはないのだが、主人公が、かなり後半まで、そのカラクリに気づかないというの>>続きを読む
潜入捜査物、バディ物だが、総じてクールな出来。香港映画や韓国映画が、この手の題材を扱うと、登場人物の因縁がホモセクシャルでもあるかのような熱量で語られるのだが、そういう腐女子受けするような要素は皆無で>>続きを読む
設定もキャラクターもストーリー展開も、もろにマイケル・マンの『ヒート』のパクリでびっくりした。まあ、『ジョーカー』も昔の名作をずいぶんネタにしてたし、つべこべ言うような話ではないのかもしれないが。しか>>続きを読む
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タイトルと、序盤の木村拓哉が過去の事件の被害者と知己がある事がわかった時点で、お話が読めてしまい、ドンデン返しなども特になく、そのまま単調にすすみ、かなり退屈した。登場人物が、ほぼ全員同じテンポで抑揚>>続きを読む
すごく単調で退屈だった。アガサ・クリスティ作品だと、話が進むにつれて人間関係の意外なもつれが見えてきたり、性格にも裏があるのがわかったりするのだが、この作品は善人は善人、悪人は悪人のままで変化がないの>>続きを読む
CNNなど、大手メディアを名指して批判しているので、アメリカであまり褒められてないのも納得である。主人公のジュエルは善良で大それた犯罪を犯すような人間ではないが、大物でもないし欠点も多く、人に迷惑をか>>続きを読む
主人公たち以外には、ほどんど興味がないという割り切った内容で、ライバルチームの選手どころか、仲間のドライバーですら、その他大勢扱いなのは白けた。
いいかげん、貧乏人は健気で善良で、金持ちは空虚で馬鹿だから、前者が後者を蹂躙しても構わないという考え方の作品には飽きた。犯罪者という点を抜きにしても、主人公一家に全く共感できなかったし、彼らが終始、犠>>続きを読む
原作通りに作れば、かなりの良作になったのに、無理やりキューブリックの映画『シャイニング』とつなげようとして、辻褄があわなくなっている。
なぜか、マイケル・ベイを巨匠扱いするという謎の陰謀が一部のマスコミで繰り広げられている(?)のであるが、現代ハリウッドのダメな点を煮詰めたような退屈な監督である。この作品も適当なストーリーと場当たり的>>続きを読む
名脚本家のブライアン・ヘルゲランドは、監督としては、かなり癖のある題材の作品を選ぶイメージがありましたが、これは正攻法のスポーツドラマ。差別に立向かう黒人選手の姿をがっちりと描きます。ハリソン・フォー>>続きを読む
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予備知識は特に無く、まじめな社会派ドラマとばかり思っていたので、こんなふざけたコメディだったのかと驚いた。現在進行形で裁判なども進んでいるらしいので、あえて変化球にしたのかもしれない。ラストのメリル・>>続きを読む
いろいろな国の人間が力を合わせて巨大サメに立ち向かう話なので、ジェイソン・ステイサムも、いつもよりも超人的な活躍は抑え気味ですが、「サメに襲われてメンバーが次々と海に落下する中、一人だけ仲間を助けるた>>続きを読む
長いわりには、核となるお話が単純だし、裏街道の男たちから見たアメリカ現代史という視点で見ても、ジミー・ホッファの件も含めて、さほど新味があるわけではない。『グッドフェローズ』や『カジノ』の方が、上映時>>続きを読む
いわゆる怪獣映画ですが、日本やアメリカのゴジラ映画のようなお約束には縛られず、自由に展開していくのが良いです。家族のドラマとして見ごたえのあるものになっているのは、この監督らしいですね。
3D+in HFRで鑑賞。精密すぎる画面は、まるでピクサーのCGアニメか、FPSのゲームのよう。作り手も心得ているのか、アクションシーンでは一人称的な視点での長回しが多く、正直ちょっと酔いました。>>続きを読む
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スマホを落としたばっかりにトラブルに巻き込まれるという序盤は良かったのですが、それだけだと、ただのネットセキリュティ話になってしまうので、いろいろな要素を足し算していった結果、何だかよくわからない映画>>続きを読む
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思っていた以上に、スコセッシの「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」の影響が濃厚でしたね。ヒーロー映画の「オリジン物」という枠の中で作っている映画なので、これは無い物ねだりですけど、ジョー>>続きを読む
絵が動くことも面白さを久々に味あわせてくれるアニメーションでした。人物と背景とが一体してひとつの絵巻物のように動いていく感覚で、色彩も素晴らしい。お話も密度が濃くてムダがない。