「繊細」
ストーリーや作風から作品全体に大味な印象を受けるが、真のヒーローとは何かに対する答えや、自己犠牲の精神を示す場面など、所々に繊細で心を打つシーンがあったのが素晴らしかった。こういった丁寧な>>続きを読む
音楽の力技をこれでもかと浴びせる映画だったが、最後まで十二分に作品にノることが出来なかった。これは、そもそも作品が合わなかったのか、CGがポンコツだったからなのか、劇場にイビキをかいてずっと寝てる奴が>>続きを読む
「カウンター」
本作は長い期間憂き目にあってきたアジア系の役者達による、白人が牛耳ってきた映画界に対するカウンターであることは間違いない。ステレオタイプを押し付けられ能力を思う存分発揮できなかった役>>続きを読む
シベリア抑留という日本人なら知るべき歴史でありながら、映画にするにはあまりにも重すぎるがゆえに扱いづらい題材を、本作のように沢山の人に見られる形で映画化できたことはとても素晴らしいことだと感じた。映画>>続きを読む
柳楽優弥が主演でなければきっと大事故が起きていたであろう本作。理由なき暴力をスクリーンから散々浴びせられる不愉快極まりない作品なのだが、彼が主演であることできちんと見れる作品になっていた。"ガンニバル>>続きを読む
ジミー・チン監督作品に外れはない。本作も"メルー"、"フリーソロ"に続き傑作ドキュメンタリーだった。タイの洞窟遭難事故を題材にしている作品だが、彼ならではのアプローチで描かれている。そのアプローチとは>>続きを読む
異世界迷い込み系SFとして、とても高い水準の映画だった。最新技術を結集した異世界描写のクオリティは高く、街を歩くシーンを眺めているだけで楽しい気持ちで一杯になり、一時停止や巻き戻しをしたくなる場面で溢>>続きを読む
「作家性」
自分の作家性に異常にこだわり続けている監督が、今回その極致ともいえる狂気を見せつけた本作。大衆ウケなど一切見向きもせず"俺の世界観がわかんねぇ奴は見なくていい、スカトロ見んのが嫌なら退出>>続きを読む
ミュージカルのような古典的なエンターテイメントにアップデートを施し続けることがいかに重要でいかに素晴らしいことかを痛感させられた。本作は、アメリカ建国史を多様な人種のキャストで、なおかつヒップホップや>>続きを読む
「最先端」
映画館に行くたびに"この映画の映像は凄いぞ"と予告編で煽りに煽られ、その都度ハードルが上がっていたのだが、本作は自分の期待をゆうに越える作品だった。世界の3DCG実写映画の最前線かつ最先>>続きを読む
原爆投下から8年後に撮影された歴史の重みと、当時の広島市民約8万人がエキストラとして参加したことによる圧倒的な映像の迫力に打ちのめされた。本作を見ていると、この作品がいかに価値のある映像なのか思い知ら>>続きを読む
90日間の任務予定で火星に送られたローバーが、結果的には15年間も任務を続けたという実話をもとにしたドキュメンタリー。
人間とロボットの間に築かれる絆を本当にうまく描いた作品だった。プロジェクトに参>>続きを読む
MCUが暴力を用いない着地点を必死に模索している中、エグい暴力でラスボスを引きちぎるDCEUの乱暴な着地に笑ってしまった。個人的にMCUよりDCEUが秀でてると感じているのが、役者の人選と、ヒーローの>>続きを読む
前作の"サーチ"に続き、監督の映画巧者っぷりを存分に見せつけた本作。家という超絶シンプルな舞台でここまで面白い映画を作れるとは。この作品でアニーシュ・チャガンティ監督の完全にファンになった。これからど>>続きを読む
紛争地ロードムービーといったつくりで、戦争映画的な派手さを一切用いず、これだけ見せる作品を作り出した監督の手腕は本物だなと確信した。ドンパチに頼り切ったそこらの戦争映画よりよっぽど戦地のリアルや不条理>>続きを読む
本作がフィクションでないことを鑑賞してから一週間くらい経つが今だに信じられない。自分の絵を盗まれた画家が、盗んだ泥棒の絵を描くストーリーなのだが、この物語が絶対に予想できない所に飛躍していく。作品に必>>続きを読む
実際に亡くなった俳優を追悼するブロックバスター作品で、"ワイルドスピード・スカイミッション"を超えるものは出てこないと思っていたが、本作はワイルドスピードと比肩する映画になっていた。追悼に関する部分の>>続きを読む