よくぞ映画にしてくれたと肯んじたくなる良作。金子勇という開発者を教えてくれてありがとう。最近、東出昌大の映画での活躍は凄まじいものがある。
正直、プログラミングの知識については、ほとほと皆無なので、>>続きを読む
湊かなえ安定のイヤミス。
母と娘のブルース。
母性ではなく強烈なマザコンが遺伝していく。なんでも依存し過ぎるってのは怖いね。人は結局、どこまでいっても孤独な生き物。でも、一人では生きていけないんだけ>>続きを読む
原作未読で前情報も入れず鑑賞。
タイトルの『52ヘルツのクジラたち』とは、声なき声をあげるものたちの比喩であった。
本作は、児童虐待、ヤングケアラー、格差社会、性的少数者、DVなどの社会問題が収斂さ>>続きを読む
人を幸せにすることは難しいが、人を不幸にするのはなんとも容易い。
白眉は、音尾琢磨かな。
一人の人間の持つ想像力なんてものは、大したことがないのだろう。だからこそ、この世は戦争やいじめ、誹謗中傷に溢れている。どれだけ優れた本や映画があっても。
LGBTQや多様性、普通という言葉だけが踊る>>続きを読む
序盤が相変わらずスローで退屈だが、中盤からのノワールは流石の韓国印。
個人的には終わり方が綺麗すぎたので、この世は理不尽だと思わせる終わり方がよかった。
あと、どうでもいいけど、顔のアップがザ・マ>>続きを読む
スプリングスティーンのダミ声。
ボブ・ディランの独創的な歌唱。
シンディ・ローパーの存在感。
後にも先にもない選りすぐりのミュージシャンたちによるアンサンブルはお見事である。
空港の到着口には、様々な愛がある。
恋愛、家族愛、友愛、はたまた推愛(推しへの愛)etc...
本作は、19人の登場人物たちのクリスマスまでの1ヶ月を追った、少々登場人物の多い群像劇である。wacc>>続きを読む
『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督作。
『若草物語』の現代風語り直し。
19世紀、家庭の天使であることを求められた女性たちにとって、よりよく生きるためには財産のある男性と結婚することが最大の関心事>>続きを読む
伝統芸能には、(今となっては、そして素人にとっては)よくわからないしきたりが残され、受け継がれている。「それって形式主義じゃないですか」と思わず言いたくなるが、「なんでもかんでも頭で考えるのはよしなさ>>続きを読む
隣のギャルが笑い上戸で、それに釣られて笑い過ぎたらポップコーンが舞った、そんな映画。
話は、カラオケが大好きな組長が年に一度開催するカラオケ大会にて、なんとか最下位を免れたい歌下手なヤクザが、ふと訪>>続きを読む
安定に画が美しいブラナー作品。
シェイクスピア作『アントニーとクレオパトラ』からの引用も多く、さすがシェイクスピア俳優の映画といったところ。
個人的にクレオパトラに扮した本作悲劇のヒロインが白眉の美>>続きを読む
画が物凄く美しい。
洋画の醍醐味が詰まっている。
内容面に関しては幾つか。
まず、殺された人物が以前に起こした殺人の動機が詳しく語られないのが残念。共通の敵を叩くリンチには説得力が欲しい。
次に、>>続きを読む
韓国映画を劇場で観たのははじめて。
華金に笑いが溢れる映画館ってなんか良いな。
韓国映画はノワールものが上質なイメージだけど、コメディもお手のものなんだなと。日本で言えば、ハマってるときの三谷幸喜、>>続きを読む
やっと出逢えたって感じは、『英国王のスピーチ』を想起させる。天才の前に更に天才が現れる皮肉な世界は、アカデミックな分野やアスリートの領域ではあるんだよなとしみじみ。
心理学の教授もいいけど、MITの>>続きを読む
かつてイギリスの経験主義の思想家であるジョン・ロックは、生まれたばかりの人間の心をタブラ・ラサ(白紙)と呼んだ。
水墨画は白紙の無限大を黒の濃淡のみで表現する。アンミカによると、黒は何百色もあるとの>>続きを読む
ほとんど知らない役者さんの映画を観るのっていいなって思った。勿論、マキタスポーツの安定感あってこそなんだけど。
役者ではなく、作品そのものを楽しめる風潮がもっと広まるといい。
タイムループをすること>>続きを読む
The ハリウッドって感じで、洋画観た感がすごい。
結局、アベンジャーズ感がいいんだよな〜
言葉は要らない。
ただただ、映画館で堪能してほしい。
もう一度言おう。
言葉は要らない。
2024年 劇場2本目。
「人間関係不得意」
「当人にとっては悲劇でも、側から見たら喜劇」
昨年の『怪物』は見えない怪物を描いたか、本作は、実際の「カイブツ」を描く。取り憑かれたかのように笑いを追求する生き様はそれはそれで格>>続きを読む
上映時点では、未解決であった事件。
最後の演出は、犯人を劇場に探しているようだ。犯人がわからない作品はどこかモヤっとするけれど、カタルシスばかり求めて観る観客を嘲笑っているようで、その挑戦的な姿勢がよ>>続きを読む
実に秀逸な邦題。
父が不在の本作において「母」の役割は大きい。母であるために、彼女は歪んだ正義を実行する。
人間、どの言葉に地雷があるのかわからないもの。言葉遣いに気をつけよう。
小田和正状態、とどのつまり言葉にできない。
いや、言葉にする必要もないのかもしれない。
人生というのは、誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれない。
藤井監督は、悪役の描き方が一辺倒なのは残念(タトゥー、ギラギラネックレスなど)だが、一ノ瀬ワタルのハマり役は圧巻。ただ、『宮本から君へ』でも同じような役柄だったから、もっと違う役も見てみたい。
ただただ愛おしい。
自分はゲイじゃないからこそ、無意識にゲイの人たちを傷つけている側面があると思う。他人の喜びをきちんと喜べる人になりたいと優しく教えてくれる作品。
フランス映画よろしく多くを語らず、観客の想像力に委ねる最後の演出が素敵。
カップルとか恋人とか、人と人との関係性に言葉を当てはめる必要性ってそんなに必要だろうか。
主役二人のチグハグ感が否めなかったかな。
幸せって言葉が乱用されてたけど、「幸せ」の定義くらい自分で勝手にするから、価値観を押し付けないでほしいって思ったかな。当たり前のように使っちゃう言葉だからこ>>続きを読む
「鏡の国のアリス」「トロイメライ」に共通するテーマは、「夢」。
すなわち、本作品は「夢」=「フィクション」と言える。
理不尽が横行する世の中で、時にフィクションは計り知れないほどの勇気を与えてくれる>>続きを読む