初めてのタジキスタン映画。旧ソ連解体後に独立するも、その後内戦が始まる。そんな折に撮られた映画とのことを後から知る。
すぐ後ろに絶えず銃声爆竹の音が響いているけれど、彼らには日常だし、なぜか? 牧歌的>>続きを読む
予告を観た時には「ノンストップサスペンスアクション」とのコピーにわくわく。確かに最初どんどん展開が進むけど、サスペンス感はなかったかなぁ。
プロットは面白く、途中で着目するパートが切り替わる。そこが個>>続きを読む
初の伊丹十三映画。「お葬式」という大きなイベントなのだけど、なんてことのない一日のようにサラッと描く。でも所々ウィットに富んでいて、クスッと笑えて。
きっとついつい魔がさした浮気、しっぺ返しを食らう情>>続きを読む
ずっと見てみたいけどハードルが高くなっていたゴダール映画。追悼映画祭で、ゴダール一本目にはピッタリだった!
難解なイメージがあったけれど、とにかくアンナカリーナの可愛さにメロメロになれるだけでも価値が>>続きを読む
想像していたのとは違うストーリー展開だった。あらゆる選択や偶然の重なりにより行き着いた自分。もしその反対の選択をしていたら。タイミングがずれて偶然が起きなかったら。
人生、もっと良かったかも…なんて想>>続きを読む
故意にトラックを暴走させ8人を殺害したオルガ・へプナロヴァー…彼女は実在の人物で、その事件が起きたのは実に半世紀前。チェコスロバキアの最後の死刑囚とのこと。
そんな彼女を淡々とフラットで温度なく撮って>>続きを読む
予告と宣伝文句を読んで、少し期待値が上がりすぎてしまった…
広大な草原が広がるイメージのモンゴルで、“田舎っぽい” 女の子がアダルトグッズショップのバイトを起点とした人間関係を経た成長譚、プラス、彼女>>続きを読む
大島渚監督の映画って実は初鑑賞。
この時代の大阪ドヤ街って、本当にこんな無秩序だったの…!? との驚きが…。
血、盗品、女、戸籍…売買できるものは倫理観などなく売買され、そのことに対する罪の意識や取締>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
暴力描写がキツいとは聞いており、ある程度心の準備はしていたけれど。もう、男女の格差なんてもんじゃない、、「思想」と「環境」に基づく差別に愕然とした。
暴力シーンは直視できなかったし、それを下す彼の苦し>>続きを読む
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シャンタルアケルマン監督特集2本目。
"囚われ" の女…って比喩だと思ったけど、あながち比喩でもないのでは?という結構なホラーだった。シモン目線で進行していくストーリー、最初はうわぁストーカーなの…?>>続きを読む
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観賞後「Filmarksでマークできないなぁ」と思っていたら作品情報が追加されていて、あぁ、あれだけ人も入っていればそうだよな、と。
「愛の神 エロス」というオムニバスの一編なだけあり、画面から伝わ>>続きを読む
家族だからこそ許せないことがあるし、
外で見栄を張ることも、外でだけ感情を解放できることもある。
「家族」というのは、しがらみなのかなぁ、、ただ、一度壊れてしまった関係は、外の仲介なくしてなかなか繕え>>続きを読む
映画と同様、ぽっぽっと浮かんできたことを書き連ねます…スコア評価は少し背伸びしてるかも。
夜に寄り添う人たち、別れる人たち
夜が更けてから会う人、というのはつまりどういう関係の人なのだろう、とか考え>>続きを読む
「パリ、嘘つきな恋」だったり、「ミセス・ハリス、パリへ行く」だったり。 "パリ" が舞台の、ほっこり心温まる映画…あぁ、こういう小品の良作が私は好き…!ジャンルを設けたいくらい。笑
決して多くを語る>>続きを読む
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夢の時間は短くて
醒める時は笑顔だった
その最後の笑顔が一番素敵だった。
彼自身が下した決断、終わらせ方は、
本当にこの最後だけだった。
あとは背負って背負って、
どんどん重たくなって背中は曲がって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
もう…嗚咽するくらい泣いてしまった…
殺人なのか救済なのか、という軸は少し違う気がして。殺人は殺人、でもそれが許されざる悪なのか、本人と遺族の救済につながるのか…。被害にあった家庭の限界は他者が計れる>>続きを読む
実は、正直にいうと竹中監督作は苦手で、でも浅野いにお原作の「ソラニン」を観て映画をそれなりに観るようになったので、気になってはいた映画。そんな折、同監督作が苦手という人がこの映画は、と絶賛しており、な>>続きを読む
観てから自分の中に落とし込まれるまで、少し時間がかかった。
この映画自体を絶賛も酷評もできない、ハッピーエンドともバッドエンドともつかない気がする、嫌な部分とやや同情できる部分がある気がする、執着もカ>>続きを読む
「最期を知り、人生が輝く」
黒澤明の「生きる」リメイクとのことだけれど、元の映画は未見。コピーの通り、役所仕事を日々やり過ごしていたウィリアムズが、自分の「最期」を知って初めて「生きる」ことを考える>>続きを読む
元々見るつもりはなかったのですが…これがもう!大傑作でした…!!小山和哉監督自身の青春時代を回顧する自伝的映画とのこと。映画の始まりは、まさに前説明の短いスターウォーズ(微妙に音楽が違うのも面白い)。>>続きを読む
1995年に公開されたダニエルシュミット監督作の4K レストア版。映画の中で様々な玉三郎の姿が見れる。顔を書いていない素顔の玉三郎、映画の中の芸者役の玉三郎。でも一番神々しいのはやはり、歌舞伎役者とし>>続きを読む
Winny事件自体、知らなかったのだけど、たとえばYoutubeができる前に、こんな考え方、技術が日本にあったなんて。ファイルの中継集積地点を作らず、個人間でのファイル共有ができるP2Pシステム…現代>>続きを読む
公開当時に気になってはいたけれど、あまり映画を見る気分になれずにスルーしていた頃で。もうアマプラにあるのか…!と観賞。
現代の解決がなかなか難しい、でもそこまで自分の周囲数メートルでは感じたことのない>>続きを読む
映画監督になれるだけの人は、それだけ対象をよく見つめる…だから見えてしまう思いがあるのかも。主体が自分の場合には客観視できず、好きな人にこっぴどく振られたとしても。そして、撮りたいものを良く描きすぎて>>続きを読む
わーーもう楽しかった…!!ワクワクしっぱなしなのに、イマココの次元に立ち返った時には涙がポロポロ…。
マルチバースを縦横無尽に飛び回るのは無条件にワクワクするし、都度変わる母娘、あまり変わらない父。こ>>続きを読む
原作漫画は数巻読んでいて、漫画なのに音が聞こえてくる描写に感動したのを覚えてる。今回の映画化はどうなるんだろう…と思ったけれど、あぁ、こんな風に大は成長していったんだなぁ…。演奏シーンは言わずもがな、>>続きを読む
恋愛の根本は、相手が好き、そしてその相手が嬉しいと思うことをしたい、という感情なのだけれど。大人になればそれだけ、その感情の示し方は多様化するし、お金を持てばできることも増える。逆にお金がないと費やす>>続きを読む
評判になっていた映画が、TOHOシネマでかかると聞いて。
「孤独」「仲間」「ファミリー?家族?」その言葉の範囲、捉え方の重みは自分以外とは共有できないんだ、と改めて思う。でも、その裏切られた感覚や寂し>>続きを読む
ああ、ルカグァダニーノ監督。当人同士でしかわからない経験や愛の形、愛の言葉を描写するのがうまい…君の名前で僕を呼んで、もそうだけど、タイトルに返ると涙がぶわっと。
なかなか他の人に共感されない、かつ自>>続きを読む
過去鑑賞作
4人それぞれの人生、それぞれが主役。
取り繕ってはいても、個人個人の本質が見えてくると、最初の印象から案外ズレていなくて納得した記憶が。
過去鑑賞作
タイトルの意味にぐっとくる。
奈緒のうまさを知った作品。
誰だって、チケットを買えば席に座り同じ時間を楽しむことができるのが映画館。年老いて階段を登るのがゆっくりだったり、傍若無人なおじさんだったり、はたまた当時でいう… "ブラック" だったり。劇場に入って>>続きを読む
目的はあれど、パートナーと共に旅路を行くこともその一部だった寝台列車での旅。パートナーの代わりに同室となったのは粗野で第一印象最悪の「労働者」リョーハ。そんな彼が、旅していく中でどんどん可愛らしく、真>>続きを読む
ピエールエテックス監督特集にハマり、その時の予告で知ったオタールイオセリアーニ監督。タイトルがなんだか日本語として綺麗な流れがあって選んだ一作。
貧富の差が街に混在する中で、富を持っていれば必ず幸せに>>続きを読む
コロナが流行し出して緊急事態宣言が出て、映画館がどこも閉まっていた頃。おうち映画でまずはJSAを観て「面白い!」と思い、他の同監督作も…とオールドボーイを観て「やっぱり苦手かも…」と。それ以来のパクチ>>続きを読む