神戸典さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

神戸典

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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

斬新なストーリーの見せ方。
1977年、ベンという1人の男の子がある日雷に打たれ耳が聞こえなくなる。
彼は母を事故で亡くしており、おばの家で育てられていたが、昔から父親を知りたい思っていた。答えを知っ
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.5

エンドオブホワイトハウスに次ぐ2作目。
前作と変わらぬ不屈の精神と能力で大統領が最も信頼を置くマイク・バニング1人の演技で作品が成り立っているとも言える。

最後のシーンは、マイク自身の正義感と愛国心
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.5

現代社会における人間の壁や内面。
信頼の欠如や無関心について挑発してくるかのように訴える作品。

人間の良心と悪心、信頼と疑心。
自分勝手と他人思い。
その両面は紙一重なのかもしれない。

主人公のク
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は子供視点に徹底し、アメリカらしい過激的な個人主義によるエゴ問題への問いかけとなっている。
フロリダのディズニーランドの近郊の安モーテルでその日暮らしをしているヘイリーとその子のムーニーの話。
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦死した息子ケイレブと共に軍にいたという親友のスティーヴンと名乗る男がやってきた。
両親はスティーヴンを迎え入れ、ケイレブの弟ルークはいじめから助けてもらいスティーヴンを友達として見る。
しかし、姉の
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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~(2018年製作の映画)

4.0

この作品はストーリーがとても良くできている。
展開をわかっていてもその透き通った空に優しく吹く風を包み込むような太陽があるような、青春であり、家族愛であり、世界の美しさを描いている。

人によっては全
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

エリオとオリヴァーの一夏の恋。

最後、オリヴァーが結婚するという連絡を聞いた時、暖炉を見つめながら涙を流すシーンはずいぶん長い間カットが続くが長さを感じさせないほど素晴らしい演技だ。目の前で燃え盛る
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.5

物語は富士の樹海で自殺を試みようとるアーサーの目の前を通る森に迷った男のタクミとの出会いからはじまる。
死ににきたアーサーに対して、タクミはなんとか森を出て生き延びたいと強く願っていた。そんなタクミを
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.5

この作品は決して一つの答えはない。
そしてこの作品は観る人の数だけ答えがある。

作品は海という膨大なエネルギーと絶対的な存在感を中心に、潮の満ち引きのように人々が出会い、失い、選択、誰しもが抱える過
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アーチャーは息子の仇であるトロイ兄弟を捕まえるが、仕掛けられた爆弾の場所を吐かせるために兄のキャスタートロイの顔を移植し弟から聞き出そうとする。

刑務所にキャスターとして入ったアーチャーは兄らしくな
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エグゼクティブ・デシジョン(1996年製作の映画)

3.5

この作品は潜入した状況が刻々と悪くなっていき、これでは不可能だと思うほどに難題が降り注ぐ。それを一つ一つ解決し、最後には最初のシーンでグラントがパイロットの見習いをしているシーンと繋がる終わり方となっ>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族として過ごしてきた彼ら一人一人の心の中に含まれていた真実が明らかになった時、どこまで家族としていられるのか。本当は自分のことしか考えていないのか。といったリアルな心情が浮き彫りになっていった。>>続きを読む

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.5

ストーリーは原作に忠実で大輔役が山田孝之だからこそ違和感なく成り立っている作品。
ヨシヒコメンバーによる独特のコメディ場面が何度もあったが中には笑いを取りに行きすぎて笑えないシーンもあった。

山田孝
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

予想以上の面白さだった。
全体のストーリーとは違いハンソロにフォーカスを当てた作品ということで少し期待をせずに見にきたが、さすがはスターウォーズ。
いい意味で期待を裏切ってくれた。
ハンソロの名前の由
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カクテル(1988年製作の映画)

-

若きトムクルーズのカリスマ性を見ることができる作品。
また、男という生き物のダメな所といい所を隠さずに描いたストーリーはしばしば男目線で描かれるため、男性の観客には好まれそうだった。

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.0

「個人的な質問をして」

そう言った長い間偽りの自分でいたジェイコブは本当の自分の姿を忘れていた為に必死に思い出そうとしてこの質問をした。しかしその声は優しく少し怯えたようで、本当の自分を打ち明けるこ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.5

細田守監督は家族の幸せと心の繋がりを描くのが上手い。
近未来的世界観は今回の時を遡り家族一人一人の記憶を辿るストーリーによく合っている。

自分を中心に考えていたくんちゃんが、
母親や父親、妹や犬の家
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

恋人であるるギョームの死をきっかけに式に訪れるために彼の実家の扉を叩いたトム。そこでギョームの兄であるフランシスとの出逢いがトムを大きく変化させる。

次第にトムは凶暴なフランシスの中にギョームの面影
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.5

トムハンクスの名演技。
時間に支配され無駄を作らず生きてきたチャックは恋人のケリーと忙しながらも幸せに過ごしていた。
そんなある日、いつものように飛行機で行き先に向かっていると事故に遭い無人島にたどり
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

4.0

さすがボンズと言えるほどのアニメーションのクオリティ。
惜しみなくキャラクターを動かし疾走感と破壊力、光、さらに音楽が加わって鳥肌が立つほどの演出だった。

キャラクターデザインやストーリーや敵の能
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フィルス(2013年製作の映画)

3.0

この作品は同性愛者に対して厳しい目を向けているが、世間にもっと理解してもらうために敢えて同性愛者などの社会で偏見を持たれる者たちにフォーカスを当てたのかもしれない。

一人の男の男気がありそうでとても
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100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

3.0

白血病で余命12日と宣告されたオスカーは余命12日を1日で10歳年をとるという言い伝えに従い、12日間で一生を経験する。毎日神様へお願いの手紙を出した。

どうしようもなく訪れるきつい現実の中でも、人
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王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

2.8

全てを失った男が再び人生の岐路に立たされた時、新たな人生を手にし、歩み出す作品。
タイトルである王様のためのホログラムはそれ自体には大した意味はない。
結果的に転職によって得た新たな仕事をこなすうちに
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ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間(2018年製作の映画)

3.8

カニーニとカニーノは米林監督のジブリらしい作画。川の水をCGを駆使しておりとてもリアルに描かれていたが周りの風景とうまく馴染んでいなかった。

サムライエッグは昨今の食物アレルギーという問題を題材にさ
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グスコーブドリの伝記(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

学校へ行き、帰ってきたら妹と遊び、母親の料理の匂いに包まれながら父の帰りを待つ。
みんながそろったら一緒に食事をし、今日の出来事を話し笑い合う。そんな素朴な幸せがなににも変えがたい時代。

ある年大寒
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.8

ソフィの物語でありながら母親の物語。
親子2人がまるで親友のように暖かい絆で結ばれたこの島の空間は、結婚という一つの別れでもあり決別を迎えようとしていた。

ソフィの結婚式当日、ソフィは結婚を延期し、
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

4.0

マンマミーア ヒアウィーゴー 4

この二作品を見る事でよりマンマミーアの世界観が広がった。

前作同様に家族の愛や絆に加え、それぞれの過去を遡り今に至る幸福感。

若い頃を演じたキャストもそれぞれ似
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.7

カルビンはボブとの再会でCIAの任務に巻き込まれる。ボブは果たして犯罪者なのか、それとも重要なデータを守ろうとしているのか。20年という空白と見違えた友人をどこまで信じられるのか、黒幕は誰なのかを考え>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

4.0

幼い頃の事故手術以降、相手に触れるとその人に取り巻く霊の声を聞くことができるようになったジョージ。
かつては兄と共に霊能者として仕事をしていたが、精神を患い深いうつ状態となり仕事を変える。

あること
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.5

友人も作らずコミュニケーションがうまく取れないジョン・ナッシュは並外れた数学知識があった。

ジョンはアリシアとの出会いで数学で導き出せない確かなものがあることを知り、愛は宇宙のように確かめたことがな
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.5

2人の丹沢ニナという人物が累とニナによって性格が異なったり、2人が入れ替わる時の演技がとても素晴らしかった。
特に土屋太鳳に関しては彼女本来のむき出しの演技がニナと重なり彼女だから完成させることができ
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

作中で切なさを孕んだ感情はロードムービーの性質である終わりがあるという決定的事項が最後に待ち受けている事を分かっているからこそ2人の触れ合いが儚く見えた。

警官でありながら脱獄犯を正しい道へと導こう
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億男(2018年製作の映画)

3.3

細かい部分が取り除かれていたのと百瀬や千住、十和子との出会いの順番も異なり、原作の良さを表現しきれてないように感じた。

しかし九十九と一男の友情や純粋な触れ合い、お互いを信じているという強い繋がりは
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大物歌手レイチェルのボディガードとして派遣されたファーマー。
彼女のもとに届く気味の悪い手紙と侵入した形跡。
見えない犯人から依頼者を守ることだけに集中させるファーマーだが、態度の悪いレイチェルの中に
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

かつてジャズ界のスターと謳われたチェットベイカー。しかし彼はヘロインの依存症により人生のどん底まで落ちていた。

チェットとジェシーの心の繋がりとお互いの夢を追いかけるための個人の想いが複雑に絡み合い
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星になった少年 Shining Boy & Little Randy(2005年製作の映画)

4.5

象の声を聞くことができる哲は、サーカスで虐待されていたランディーと心を通わせる為に象使いを目指す。

哲がこんなにも象にこだわっていた理由は母親がゾウを飼うと言いだした時、ずっと夢だったと母親が言った
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