つやぴーさんの映画レビュー・感想・評価

つやぴー

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プリシラ(2023年製作の映画)

4.7

これほどの有名人ならばそれこそ交友関係も桁違いに広いはずなのに彼女の目にはまるで彼一人しか見えてないような、だけど本当は、最初からそこに彼は存在してなかったかのような、不思議な時間。喧騒の中に居ながら>>続きを読む

悪魔の墓場(1974年製作の映画)

4.4

撮ったはずの写真にうつってない等うまいぐあいに警察の目をすり抜けるものだから、得体の知れないものに襲われる恐怖に加えいくら話しても信じてもらえない苛立ちが同時進行。終盤のゴア描写もなかなかエグくてこ>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

A24のホラーがあまり好きでないのが多いのと、プロレスに全然興味がないのと、ザックのデカすぎる体にちょっと引いてしまって観ようか迷ったけど、プロレスはあくまで外見でこれは家族の映画。観て良かった。
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NN4444(2024年製作の映画)

2.4

勝手にヒトコワ系のホラーだと思い込んでいたので大いなる期待はずれ。単純に自分の感性と合わなかった。犬…よくある金持ち男の俺が面倒見てやってんだぜ、お前ひとりじゃなにも出来ないくせに、って押してくる辺り>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

4.2

ハッハッハッハッハーと笑いながらトンネルのなか追いかけてくるのあまりに怖すぎて爆笑した。テンション高い場面が続いて見てる間はすごく面白くでも終盤の手術室のアクションとかもう少し後妻側が絡んできても良か>>続きを読む

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.6

自分がスイスの(当時の)現代風景に疎いせいか、こういう古めかしい建造物があったり古風な出で立ちの人々が街を歩いてても別に不思議じゃないよね?みたいな立ち位置で見てたのでタイムスリップ感はあまり感じられ>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.3

そういえばオーメンってこんな映画だったなあ…って場面場面を思い出しながら観てた。どんより厭なきもちに陥れる。出生をあの時代にした理由や後半のミスリードも面白く、だけどホントにズーンと厭なきもちになる。>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.5

現代風アップデート。ただ幽霊退治の仕方はほぼ変わってないので見せ場はちょっと尻すぼみ。キャラクターに関してはアフターライフ見てないと結構厳しいかも。新キャラクター増やした分、家族再生のドラマが少し弱い>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

2.4

オリジナルに寄せようとしてるのは分かるしそもそもゴーストを捕獲するというアイデア自体がすごく好きなんだけどゴーストバスターズの良さって、社会のはみ出し者が自らの信念を貫いた結果、市民権を得るところだと>>続きを読む

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

3.0

犯人の計画が思いつきというか、ちょうどいいカモが見つかった…って感じなんだろうけれどそれにまんまと引っかかる主人公もどうなんだろ、。そしてその割に後半の「気付き」が常人感覚ではあり得ない気がする。そこ>>続きを読む

裸の銃を持つ男2 1/2(1991年製作の映画)

3.6

棚の上から次々と物が落ちてくるの、ばかばかしくも笑ってしまう。ビリヤードボールとラックとか!最後の絶対痛い。
あと「ゴースト/ニューヨークの幻」久しぶりに見たい。

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

3.9

ジェーン・カンピオンで思い浮かぶのはまずこの作品。あまりにシンプルすぎる内容だけど「聞く価値のないおしゃべり」を省いていったら自然とああなったのかも。。海の底に沈んだ光景が残っていたように、2人の男ど>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.4

全力で頭の中が???となった。見終わりたくないから見ない。聞き終わりたくないから聞かない。別れたくないから出会わない。そんなこと言っていたら何も出来ないのでは…。終盤明らかになる長澤まさみの行動が普通>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

人が抱えてるもの(他者からは見えにくい病気)をモノローグで説明しまくる始まり方と物語自体、問題を現実的に解決しようと進める方向性ではなく、先ずは知ってもらうきっかけになれば…な印象なので作品の良し悪し>>続きを読む

ラブライブ!The School Idol Movie(2015年製作の映画)

5.0

基本的に続編には反対派。それでも人気が出れば続きをもっと!という気持ちやその気持ちに応えたいって想いも分かるしそこに確かにあるのは紛れもなく、愛。
穂乃果たちがこだわり続けた「限られた時間のなかで」と
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.0

幼少期に受けた虐待と身体障害の原因を作ったのが特定の富裕層なら大人になって復讐する…という流れは分かるけど原因を作ったのは父であり兄でありその顛末は序盤に終わっていて、その後の人生は(例え生き辛さはあ>>続きを読む

恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)

3.6

オミくんが、「誰も本当の自分を見てくれない」って人を寄せ付けないの、もう少し具体的にそういう描写があればもっと物語に没頭出来たように思う。(例えば見た目ばかりチヤホヤされ勝手に期待され勝手に幻滅され周>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.6

これはミソが後年ハウンの本当の気持ちを知る話なのか、それともその逆か。視点が定まってない回想シーンがずっと続くのでイマイチ感情が乗ってこない。レストランでの損得勘定しないでよ!のところとか、ひとつひと>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.5

音を楽しむと書いて「音楽」。みんなで演奏するシーンは色鮮やかな画面で楽しいけど内容は正直そこまで気持ちが高揚しなかった。
劇場版ドラえもんで大切なのは、①異世界へ行く動機と、②のび太の成長…だと個人的
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

まだ犯してない罪で捕まるマイノリティ・リポートを思い出した。未来が見える!なんて言っても普通は変人扱いされるだけ。女の子3人を守るのがダコタ・ジョンソンで良かった。性別逆だったら不審すぎて絶対ついて行>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.3

心に老いを感じてる人にこそ刺さりそうな作品だと感じた。ただあの頃は良かった、それに比べて今は…みたいな後ろ向き懐古主義ではなくちゃんといままでやってきたことに意味があるチェスの駒や写真にも意味がある。>>続きを読む

ドラレコ霊(2024年製作の映画)

2.4

会話の流れを中断してまでなんとか「ドラレコ」に話を戻そうとするドラレコ霊。気になったから家まで付いて来ました!が一番怖い相続霊。音声アシスタントや緊急警報がいかにも現代な心霊配信。実写画面で伊達さゆり>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

5.0

全然こっちが好き。会いに来てくれるってそれだけで最高の愛情表現だと思うし、だけどそれだけでは推し量ることが出来ない苦悩その人が抱えているもの。当時は分かり合えなかった対立も時間が経てばきっといつかは>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.3

これにはこういう意味があるとか読み解く力が「必要すぎる」映画はいまの自分には少ししんどい。主人公が信じ込んでしまう系の作品は、そうさせようとしている作り手たちの作為がどうしても映り込んでるように感じち>>続きを読む

神さま待って!お花が咲くから(2023年製作の映画)

4.4

実話がベースかつホントにたくさんの子どもたちの命に関わる内容で感想を書きづらいのだけれど。
絵本作家になりたかった、才能がないから、でもいまも人の心を救ってる…の、あのやりとりにグッと人生が凝縮されて
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ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)

3.0

現実を見る事だけが必ずしも正解だとは思わないし人生にはっきりとした答えなんてそもそも出ないのかもしれないけれど、それでもなにか、ほんの少しでもアンが明確に成長した証のようなものが現実世界に欲しかった気>>続きを読む

レディ加賀(2023年製作の映画)

3.0

「なにを始めても中途半端」と投げかける主人公への言葉がそっくりそのままこの作品を表してる気がしてならない。女将候補生の1人ひとりの事情や心情を描きながら、その後どうなったかは全放置。ストーリーの要でも>>続きを読む

サイレントラブ(2024年製作の映画)

2.4

眼球の中に事故の記憶が残っているところからダリオ・アルジェントの映画が始まるのかと思ったらそんないいものではなかった。美男だからかろうじて許されても、そうでなければただただ不審人物でしかない山田涼介と>>続きを読む

ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット(2001年製作の映画)

4.6

冒頭マニに闘わせておいて自分は何もしないのかと思いきや、いざフロンサックが戦うとめちゃめちゃ強くて笑った。1人の女性と恋に落ちながら、でもそこに泊まるんだ?!ていう男の都合の良い考え方と、そんな男性性>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.4

コットが置かれた状況もその性格もまるで違うのにどこか赤毛のアンを思い出す。実際に親なのかどうか、よりも、注いだ愛情。愛の積み重ね。この内容ならもう少し長く見ていたかった。詩のような映像、井戸水を初めて>>続きを読む

安住の地(2023年製作の映画)

3.0

この世界に永遠など存在しない。だがそうあろうとする姿はとても尊い。
全編に死の匂いが立ち込める後戻り不可な物語で良く言えば詩的、悪く言えば少々説明不足な感じがする。特に文鳥さんと呼ばれる経緯や盗難車の
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.9

勘のいい人ならかなり早い段階で敵味方の真相に気付くと思うし、だけどその割になんでそんな回りくどい事してたのかが分かりにくい。スタローンを追い続けてきたファンが見たかったのは、きっとこんなめんどくさい話>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.0

観客がこの世界の事を「なにも知らない・なにも聞いてない」古川琴音目線で映画を観るので、彼女の言動にもっと説得力を持たせるべきだと感じた。普通あの状況なら警察に行くとか、東京に住む家があるのだからそこに>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.0

世界観が独特すぎて、あの人たちが一体なんの制約を受けながら生活しているのかイマイチ分からなかった。水不足とか日が昇らないとか空気汚染とかでも無さそうだし。植物の種とか泥水とかミミズとか好きな人には堪ら>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

5.0

モノクロにした事で今まであまり気が付かなかった動き、特にハイライトや瞳の奥の光等に目が行くし、海中に引きずり込まれるシーンは初代の映像を思い起こさせ激アツ。一方で、背鰭〜放射熱線はカラー版のが見やすく>>続きを読む

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