カプチンバードさんの映画レビュー・感想・評価

カプチンバード

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の神木くんは特攻崩れの零戦乗りで、命が惜しくて嘘の機体故障を理由に大戸島に不時着する。その島で整備工たちと共にゴジラを目撃し、抵抗虚しく優香の旦那と神木くん以外全滅。
ゴジラのショックと特攻でき
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

2分の繰り返す世界。『恋はデヂャヴ』みたいな感じかと思ったけど、こっちの方がバカバカしい笑

なんで繰り返すのかのオチは腰が砕ける笑
こんなに「今までの時間を返せ!」って思うことも珍しい…笑

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とても面白く、興奮して見られた。
醜く、汚れた世界でも生きていけ!という強いメッセージを感じた。
宮崎駿監督はまだまだバキバキだ。

なんでサギを選んだんだろうと考えると、妥当だからだと思う。カラスは
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

僕がこの映画を見るのは3回目だけど、見るたびに感動を噛みしめられる。

映画の内容は勿論だけど、2019年にイベントホライゾンテレスコープがブラックホールの撮影に成功したからだ。
映画は2014年だけ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

-

マハーシャラ・アリはハウスオブカードで初めて知って、カッコいいお洒落な俳優さんだなという印象で、今作でもスマートなジャズピアニストとして非常に洗練されている。

黒人差別が色濃い60年代で、特権的な黒
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

3.8

明治時代の登山は想像を絶する。

GPSどころか地図がない。生活の知恵を総動員し、勘や経験則を元に生きるか死ぬかの判断を一つ一つ行っていくのは、今の我々からは考えられない。雷鳥のいた場所を見て行動範囲
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

5.0

もう一度オープニングのアァア〜が見たくなってNetflixにあったから見ました。

地に落ちた腕は良いジャーナリストのミカエルに娘のように可愛がっていたハリエット失踪事件の真相を探る依頼する大富豪。
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

起こってしまったことは仕方ない、しかし何もしなくていいわけではない。=黄昏に生きる、宵に友はないのだから。

映画はオーケストラから始まる。まさしくエントロピーの小さい秩序だった世界からというわけだ。
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メメント(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

テッドという男は、麻薬と現金2000万を交換にジョンGと取引しようとしている。
この取引に主人公レニーを利用し、現金を奪ってしまおうと計画する。

レニーは短期記憶障害で、「妻を殺した男」に復讐しよう
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.7

見ていて辛かった。でも奥さんのアリシアに救われた。
大学時代に頭を悩ませてきた、あのゲーム理論の、あのナッシュ均衡!の、あのジョンナッシュの物語。

何度説明されても分からないけど、今回の映画の説明で
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

5.0

戦後高度経済成長を経て、ビルが立って、スマホを持ち歩くだけでなく、だけでなく、価値観が大きく変わったんだと思う。これがほんの数十年の出来事だ。
特に命や性や子どもについての価値観は今となっては違和感し
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

第二代国連事務総長ハマーショルド(以下ハマショー)が1961年に亡くなった。事件か事故か?監督はハマショーが乗っていた飛行機のローデシアの墜落現場を掘りにいこうとする。
この事件を計画したサイマ(南ア
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

5.0

主人公のエリーチュウの境遇、考えること、表現の全てに共感する人は多いと思う。彼女もまた不完全な存在だからだ。
それぞれの登場人物が愛おしくなってくる。

愛とは…と対話を重ねる本作では、筆使いや筆跡を
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

5.0

久々に見たぜ。Netflixありがとう。

要約すると、孤児院のためにバンドを結成し、ショッピングセンターを破壊して、ネオナチの街宣に突っ込み、街をめちゃくちゃにしながら納税するという話で、それはもう
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.0

Netflixで転がっていて、久々に見てしまった。

そうそう、古典的なファンタジーって全然脈絡がないのな…と改めて思った。

勇気と希望、自由と創造が詰まっていて美しいく、子供たちの心に一直線に突き
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.0

ずるいのが、幼稚園なのに怪しそうな人物たちしか出てこないから、幼稚園を「怪しげ装置」に設定して目を惑わせるところなんです。犯人は誰か?バニーは本当に存在するのか?犯人の動機は?など、もう誰を信じて良い>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

あのホテルの事件からあの時の僕ダニーはもうおじさんになっている。

ダニーは守護霊となった黒人の料理長ディックから、箱をもらう。箱は幽霊を閉じ込めるためのもので、過去の比喩だと思う。トラウマ、見たくな
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ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​(2019年製作の映画)

3.3

可もなく不可もないホラー。
ちょっと笑っちゃうところあり。

①ナタリアダイアーがかわいい。
②ジェイクギレンホールがキモかわいい。
③マルコビッチが迷子。

この3点が好きならオススメです。

ホー
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.6

別れは自分の人生を否定されてるかのような気分になる。別れによって失うものがある。

自分の人生が終わった時、世界がなくなってしまうような気がする。でもそれは違うんじゃないか?と確信する。
あまりにも世
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.3

「ちょこっとだけ愛してた」に集約されるシュールな笑いと恐怖。

紀子の食卓と冷たい熱帯魚と恋の罪と愛のむきだしとヒミズと地獄でなぜ悪いを混ぜ混ぜにした園子温ワールド全開映画だった。

北九州連続監禁殺
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さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

4.2

「時が流れて今が消え去ることは恐怖にも等しい。だから写真を撮るんだ。
フィルムに焼き付けて時を止めてその瞬間を永遠のものにするんだ。
人は何かを残さずにはいられない。」

コダクロームフィルムの現像の
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

4.0

かなり原作に忠実だと思うのですが…

内容は清々しいくらいのクソ映画なのに、デニス・ホッパー、ボブ・ホスキンス、ジョン・レグイザモ、フィオナ・ショウなどの豪華な配役、なぜか音楽がアラン・シルヴェストリ
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.3

ブレックファストクラブ。

何をどれくらい食ったら出るんだという量のゲロの質感から生じる妙なリアルさにこだわりを感じられた。たぶんゲロを作らせたらアメリカには勝てない。ゲロを愛でる映画として刻まれるだ
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.5

ギリギリまでローズマリーの妄想なのか?悪魔崇拝の仕業なのか?わからないのがこの映画の醍醐味で、それを可能にしている映画全体の気持ち悪さがすごい。

ローズマリーの悪夢に出てくる悪魔の手、悪魔の目は、幼
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

最近Netflixのマインドハンターを見て、おぞましいマンソンファミリーの事を知り、シャロンテートさんについても知った。
その中心人物チャールズマンソンはLSDを使って若者を洗脳し、人種間戦争唱えたペ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

「人の生きる意志をどうやって測る?」

真っ白のマイナス30度のネイティブアメリカン居留地。この極地でレイプされた女性が凍死していた。死因は肺胞が凍り肺出血を起こし、自身の血で窒息したことで殺人で捜査
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主戦場(2018年製作の映画)

4.5

人は見たいものを見る、見たくないものには目を瞑る。
現代を生きている日本人はこの問題に目を瞑ってはいけない。
目を瞑ることは、弱い自尊心から脱却することを放棄しているのと同じだ。
当事者として目を背け
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは仲間たちと三種の神器を集めて、敵を倒すという王道ですが、この映画の個人的なポイントは
・「目」は何の比喩か?
・物語とは何か?
・二回見た方がいい
ということです。

〈目の比喩〉
月の帝
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サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「あなたを見てる人を見つけて、いま私が見てるあなたをその人に見せて!」

自暴自棄にセックスをして自分を大事にしない女子大生=ベックはALS患者=ケイトの介護のバイトを通じて変わっていく。

「最後に
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

生まれや所属から抜け出すためには他を圧倒するエネルギーや気迫がないといけない。

「私は何者なのか?」を規定するのは他ならぬ自分自身だ。環境や境遇に強く影響され、それを取り込むことによって規定される自
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.1

密室劇として面白かった。

アスガーはある失態をして司令室(電話番)の仕事をしている。日本の司令室は常に受信ボタンを連打していおりワンコールもしない内に受話するが、デンマークの警察はとても呑気。
ちゃ
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.0

続・夕陽のガンマンのロケ地をファンたちが発見し、再現しよう!というドキュメンタリー。
日曜のシネマカリテにはおっさんしかいませんでした。

1966年フランコ政権下のスペイン軍は5000基の墓地を作っ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

ヨルゴス・ランティモス監督は見とかないと、と思い鑑賞。過去の監督の作品の中でも見やすい作りになっている。ランティモス監督の演出は悪趣味でどこか笑えて歪んでるのがいいですね。

スペイン王位継承戦争中の
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.9

「沈黙」では神に祈って聞こえたのは「踏みなさい」だった。信念を曲げてでも命を大事にしなさい、と聞こえた。

今作、「ハクソー・リッジ」では「助けて」が聞こえた。踏み絵は踏まなかった。信念を曲げず、武器
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.5

期待以上に刺さってしまった。

アーケードゲームの決まりきったコースを走るヴァネロペは友達のラルフに代わり映えのない毎日を嘆く。
インターネットの世界に魅力を感じたヴァネロペと今の生活を謳歌したいラル
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.2

タカキくんみたいに変にませてるくせに前に踏み出せないやつ、俺は嫌い!

初キスが忘れられなくて…なんて。
もっと世界は広い!って。カナエちゃんめっちゃ可愛いし、素朴で良い子なのに。

カナエちゃんポ
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