tthkさんの映画レビュー・感想・評価

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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

アメリカのために、戦友のために、そして家族のために戦った男の人の映画です。英雄とか、戦争正義とか、左右とか、ナショナリズム等々と色々汲み取れるけれども、私はこの映画で生きることととは何だろう、と思いま>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.0

これぞリュック・ベッソン!という感じのクライム・アクション映画。ただそれだけ…という感じが否めなかったです。

とは言っても、脳の使用率(?)の向上がいいのかどうかは疑問に思いました。私たちの通常の使
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

5.0

ハウスジャックビルトを見てトリアーに虜になってしまったので、タイトルや内容を知ってはいましたが、見たことがなかったので見ました。とても良かったです。

性的なことが取り沙汰されがちだけど、トリアー監督
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

5.0

ものすごくおもしろく、刺激的で、ここ最近見た中では一番です。何から何まで自分の趣向にマッチしたこともあるからだと思います。
まずはキャスティングです。第一のお話で「悪い女の子」(パルプ・フィクション)
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.8

ストーリーそのもの自体は、アンデルセンの童話とそんなに改変されていないので、お話は特段驚愕することもないのですが、そのヴィジュアルやキッチュさがおもしろい映画だと思います。
80年代、90年代ディスコ
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華氏 451(2018年製作の映画)

3.5

原作も見てないし、過去作も見てませんが、メディア(ネット、本など)が提供する情報が本当に正しいのかどうか、が問題になってる昨今において、とてもアクチュアルな題材だと思いました。
統一言語を形成しようと
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.5

何の気もなしに見たのですが、とても良かったです。見終わってから調べてわかったのですが、原作がベルンハルト・シュリンクだと知り、良作であることに納得しました。

まず本作の素晴らしい点はテーマが多層であ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

極上音響で鑑賞しました。映画を見る前、クイーンのファーストはとても好きだったのですが、それ以降はあまり好きではなく、むしろフレディーのタンクトップ姿と男性性の誇張から忌避さえしていました。
ですが、フ
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美女と野獣(2014年製作の映画)

3.5

『美女と野獣』という古典という古典を扱ったものでしたが、リメイクが多数なされてるのもあって、良い点もイマイチだなと思う点もありました。

イマイチだなと思う点はCGの粗雑さとキャラクター化です。ところ
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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

『インターステラー』を見た後に見ました(順番がめちゃめちゃです)。やはり私は彼の構想する映画が大好きです。そう思わせる映画でした。

というのも、『メメント』、『インターステラー』に引き続いて「時空間
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

この映画、とてもおもしろかったです。特に、作中でPCやモバイルが出てくるのですが、それが全てアップル製品ではなかったところに目が行きました。なので、「アップルはこの作品に自社製品を提供することを拒んだ>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.0

観ていて心底腹立たしいと感じました。理由は主に以下の二点です。
一つは、脈絡もない歌(と踊り)の挿入です。まず冒頭部分で各人がカーステレオで音楽を聴いて楽しんでいるわけですが、突如としてジャズが強調さ
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

最近、エルンスト・マッハや「空間と時間」、「次元」に関心を持っていたので、とても面白く見れました。また、ノーラン作品は『メメント』、ダークナイトシリーズしか見れていないのですが、それも面白く見れたので>>続きを読む

キャスティング(2017年製作の映画)

4.5

抜群におもしろかったです。ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』をうる覚えのまま鑑賞しましたが、とても楽しめました。複数の視点をもって鑑賞するとよいように思いました。とりわけ以下の二つが大>>続きを読む

マッド・メアリー(2016年製作の映画)

4.0

EUフィルムデーズ出品作として鑑賞しました。

数年前までとてもツンケンとしていたけど、人との繋がりを求めていた私にとって、他人事としては見れず、心が締めつけられるような作品でした。
つまり、メアリー
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.0

前作のナードなダメダメヒーロー映画から、普通の思春期映画になってしまった、という印象を受けました。

なぜ「普通の映画」と称したかといえば、本作では「パブリックな私とプライベートな私、本当の私とは」、
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キック・アス(2010年製作の映画)

4.5

ただのお子ちゃま映画かとなめてかかって観たのですが、見事裏切られ、とてもおもしろかったです。

特に感銘を受けたのは二点。
一つは、ナード(ギーク、オタク)がナードのままでいること。ヒーロー映画(例え
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.0

率直に言うと、私はとてもおもしろいと感じました。女性蔑視とも捉えかねられないような、女性性をぞんざいに扱っているシーンもいくつかあるように見えますが、実はそうではない、というのが本作のテーゼであるよう>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.5

『私はロランス』を鑑賞後、このグザヴィエ・ドランというやつは一体何者なんだ、と不思議に思い、第一作である本作を鑑賞しました。
やはり、この人の主眼にあるのは人と人との「おしゃべり」にあると思いました。
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.5

おもしろいし、感動もしたのだけれど、全部が全部いいとは言い切れない映画でした。

まずはじめに、イマイチだなと思ったところ。それはカメラの動きです。これは絶対に賛否分かれると思うのですが、グラグラと揺
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アンジェラ(2005年製作の映画)

4.5

都合の良すぎる映画だ、と酷評されていますが、私はとても良い作品だと思いました。そんな本作のテーマは、「実存の愛」だと思いました。自分を貶めることで自分を愛することしか知らない借金まみれの男、アンドレと>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

4.5

本作のテーマは、「実存の愛」だと思いました。ニキータは過去に罪を犯し、その代償として一生国に尽す「職業」を「与えられました」。そんな彼女の「実存」を愛した二人の男性の話です。

「実存」といえばサルト
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

2.5

『パルプ・フィクション』でのジョン・トラヴォルタの踊りを見て、本作にたどり着きました。スマートな体型で、腰を効かせて踊るジョン・トラヴォルタを見ることができました。

お話はディスコブーム真っ只中のニ
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

2.0

何から何までハリウッド味がコッテリと出ていました。
アン・ハサウェイは美しいですね。

ダークナイト(2008年製作の映画)

2.5

クリストファー・ノーランに興味を持ったので、見てみました。『メメント』の次にこれを見たのですが、あまり見ごたえのあるものとは思いませんでした。
私は(そこまで熱狂的ではないにしろ)サタニズム信仰を持っ
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メメント(2000年製作の映画)

4.5

抜群におもしろかったです。中のストーリーは単なるサスペンスなのですが、物語を脱構築して提出するこの映画は、我々人類の「歴史」に対する問いかけだと思いました。加えて、最近「時間」、「事実」に興味のある私>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.0

喜劇の幕の内弁当です。ステレオ的なインド人のイメージを強化する映画だなと思いました。

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

一言で言えば、センセーショナルで、過激な青春映画だと思いました。「少女」が「女性」へと移行する様を、カニバリズムで描写したものです。いくつか気になったポイントがありました。

一つは色彩です。青色の絵
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