黒猫式さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

黒猫式

黒猫式

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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.7

オープニングの80年代にタイムスリップしたような演出からの解像度が上がっていく演出も好き♪
作中時間に同期したBGMに乗ってテンポよく繰り広げられるエアジョーダン1誕生物語は最高ですね♪

Fワード連
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.5

人間への絶望を特盛にしていても捨て切れない僅かな希望。

ストレスのかかるお話だが、拡げた風呂敷の畳み方が予想以上にキレイに収まって読後感は爽やかなのに驚き。

エンドロールに「誰かの願いが叶うころ」
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

オノ・セイゲンpresents「オーディオルーム新文芸坐」という企画での2KリマスターのBD上映にて久々にオリジナル版(長い方)を鑑賞。

音響エンジニアのオノ氏が手掛けたBlu-ray作品を新文芸の
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ロストケア(2023年製作の映画)

5.0

原作未読。
42人に及ぶ大量殺人事件の犯人に正義を感じることが許されるのか?という真摯な問いかけ。

十数年前ではありますが、脳梗塞のクライアントと接する機会が多かったので、柄本明さんの驚異的な演技に
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

自虐的ニコラス・ファッキン・ケイジ祭♪
1番弾けてたのは脳内ケイジのニッキー(本人)でしたねw
もう少しリミッター振り切った感じかと思ったが、意外とグッとくるブロマンスでほっこりします♪

好きな映画
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

2.5

安倍晋三氏の先天的な身体的ハンデと指定難病の存在と両親との関係性の希薄さからの祖父への傾倒については興味深かった。

そして外国人記者からの指摘があった、東日本大震災の対応を致命的に誤った民主党政権と
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.4

17世紀のイタリアに実在した人類史上初めてレズビアンであることでの裁判被告となった修道女ベネデッタ・カルリーニの物語を描くと18禁になっちゃうのがやむを得ない壮絶人生。

幼女時代から神様からの電波を
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

シネマシティaスタジオ極上爆音上映にて鑑賞。
実はIMAXでも鑑賞したがやはりライダーは効果音が命なので極爆での変身SEや打撃音や登場音はシビレます♪

ライダーの持つダークヒーロー感は漫画版に近いが
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ペーパーシティ 東京大空襲の記憶(2021年製作の映画)

3.0

1945年3月10日午前0時8分から始まった米軍による東京への空襲は様々な点で空前絶後の空襲であった。
低空侵入・約300機の市街地への絨毯爆撃・市街地民間家屋の延焼を目的とした新型焼夷弾M69を子爆
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

Winny事件と愛媛県警?と思ったら仙波敏郎氏の告発事件と絡めた構成にしたのは少し驚きました。
Winnyが持つ匿名性の善性の事例として、現職警官捨身の告発を完全否定した愛媛県警の犯罪の物証がメディア
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俺たちダンクシューター(2008年製作の映画)

3.6

NBAに対抗するプロリーグとして一時期実在したABA(現在同名の2部リーグはあるが無関係)を舞台にしたバスケ映画。

弱小チームの逆転劇というのはスポーツ映画の王道的でも安心感有りますが、個人的にはN
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対峙(2021年製作の映画)

4.5

手製爆弾の投擲と銃乱射により殺害された被害者の両親と現場で射殺された犯人の両親が事件の6年後にセラピーの一環として第三者を交えない直接対話を行ったという様子をほぼほぼ一部屋での会話シーンのみで描いた作>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

原作未読。
「セッション」でも泣かなかったドラムソロでみっともない程号泣、しかもそこで終わらない♪

原作者がライブシーンを大音量で体感して欲しいから映像化するなら映画という媒体にこだわった、という英
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

4.0

原作既読。
原作は2014年発刊なのでまだ武漢からのパンデミック前にウィルスをターゲットにした上橋菜穂子先生の慧眼。
アニメ化は逆にパンデミックにより延期に次ぐ延期で2年ほど塩漬けされた後の公開。
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

暗めな色調と川井憲次のしっとり系の楽曲のフレームの中で基本的にトヨエツと片岡愛之助が二人飯を楽しみながらイチャイチャしてる合間に仕掛人のお仕事をしてる、そんな映画である(ウソではない)

今作ではたい
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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.8

IMAXスクリーンで堪能する遊郭編のOPは本当に素晴らしい♪
改めてufotableの通常営業が劇場レベルだと知らしめる画力に惚れ惚れします♪
そして爆音で残響賛歌を2回も聴けるのも最高♪
あと霹靂一
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

初夜シーンの投げ技から関節技で木村拓哉から一本取った上で美濃勢にアジテーションする綾瀬はるかのイケメンぶりにシビレます♪

斎藤道三とお前が始めた物語だろ!みたいな言い訳をする信長は新鮮。

そして明
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.5

原作未読。
初映画監督の渡邉こと乃さんの感性が光る恋愛プラス二国間政治劇作品。
優しさというよりは勇気の物語と感じられました。

原作ありきだとは思われるが、ルッキズムを逆手に取るような絶妙なキャラデ
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蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE(2023年製作の映画)

4.5

EXODUS・BEYONDを体感してから振返るこの一時がどうしようもなく泣けてくる。

明日の天気に思いを馳せる事がどんなに貴重なことか、胸に刻み込むファフナー19年の重みのあるスピンオフ作品。

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ゲキ×シネ「神州無頼街」(2023年製作の映画)

3.8

他の作品でも出て来ていた狼蘭一族シリーズの系譜。
そういえばの髪型。
w主演の宮野真守と福士蒼汰は実に舞台映えする所作だが宮野真守はある意味平常運転で終始うるさい顔芸が止まらない♪

主題的なインパク
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

4.0

恐らくは東京オリンピックがなくてもいずれ衰退していたであろうエロ本業界のレクイエムの様なインディーズ映画の祝全国公開上映♪

自分が望まない職場に就職して即決して辞めるかとにかく続けるかについて正解は
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.5

1942年1月20日に行われた「ヴァンゼー会議」から80年にあたる2022年にドイツで公開された作品。

邦題と違い、この会議はヘルマン・ゲーリングの指示でラインハルト・ハイドリヒによって主催された主
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.8

5年かけて取材と撮影を終えて編集中に音楽の至る所へ旅立ってしまったエンリオ・モリコーネの足跡を辿る作品。

冒頭のモリコーネ自身の日課だったモリコーネ体操がカワイイw

トランペット奏者だった父親の指
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銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア) 4Kリマスター(1993年製作の映画)

4.0

個人的には我が征くは星の大海よりも映画としてはこちらが好き、というかフォーカスの仕方が渋い。

ラップのプロポーズの流れを台詞無しでダンスシーンまでいく演出がシビレます。
アイコンタクト切ないね。
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魔界転生(1981年製作の映画)

4.5

新文芸坐・深作欣二監督特集上映。
上映前にデジタルリマスター済みたいなのが一瞬出ていたが、恐ろしく綺麗な版だった♪
もっとスクリーンでかけて欲しいです。

昔の記憶では細川ガラシャ役の佳那晃子さんの妖
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かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

3.8

ミラクルロマンティックシリーズの締めは普通のロマンティック♪

ほぼ恋愛頭脳戦は崩壊し、ヤマアラシのジレンマ的なお互いの自己評価の低さから来る(傍目から見たら)じれったい時間の当人同士の焦燥は甘酸っぱ
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終末の探偵(2022年製作の映画)

4.4

新暴対法によるヤクザの衰退、中華系半グレの勢力拡大、在日外国人に対するヘイト、カルデロン一家問題など令和の日本におけるマイノリティの生き辛さを炙り出しながら、泥臭いヒーローとしてのハードボイルド探偵を>>続きを読む

ワン セカンド チャンピオン(2020年製作の映画)

4.5

シネマート新宿のむコレ6企画上映の香港映画。
1秒先の未来が視える元神童→現ダメ親父が偶然知り合ったボクシング選手兼トレーナーの指導によりボクサーとして成り上がっていくお話。
能力をギミックとしつつ、
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

「だから辞めたんですよ」(⁠満面の笑み)
ジェットスター501便(?!)にテロ予告が入り緊急着陸するという現実に慄きつつ鑑賞。

航空機でバイオテロというと衛宮切嗣のトラウマエピソードを思い出しますが
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蒼穹のファフナー THE BEYOND 第十話・第十一話・第十二話(2021年製作の映画)

5.0

あのファフナーがこんなに優しい地点に辿り着けるとは、という驚きと喜びと寂しさに満ちた完結編。

犠牲やむ無しという風潮を無垢な心で否定する2代目総士と、更なる度量の広さで全てを祝福する美羽の辿り着いた
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蒼穹のファフナー THE BEYOND 第七話・第八話・第九話(2020年製作の映画)

4.5

蒼穹作戦が繰り返されても揺れない心が第二次L計画と言われるとダメージがきつい。
フェストゥムに恐怖を刻み付ける一騎さんが強過ぎて絶望的なのがどっちなのか一瞬分からなくなる。

蒼穹のファフナー THE BEYOND 第四話・第五話・第六話(2019年製作の映画)

4.5

前シリーズの新人らの成長と遠見先輩のゴルゴめいたベテランぶりに泣けてくる。

まあ2代目総士と美羽の物語なのは間違い無いが上手く過去エピソードと絡めての訓練過程は和やかだと油断させてからの6話ラストで
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蒼穹のファフナー THE BEYOND 第一話・第二話・第三話(2019年製作の映画)

4.5

チネチッタさんのLIVEサウンド上映での全話一挙上映会にて鑑賞。
斉藤恒芳楽曲をチネ12で堪能出来るだけでも幸せ♪

前シリーズで活動限界を迎えてサヨナラしたはずの皆城総士が早くも2代目として再生した
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銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター(1988年製作の映画)

5.0

愛に溢れた4Kリマスター版と呼べるこれ迄に何度も観てきた石黒劇場版の最良の状態を堪能。
音響面は本当に最強。
劇伴から台詞まで実にクリア♪
冒頭のナレーションからワクワクが止まらない♪
リマスター2作
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千年女優(2001年製作の映画)

5.0

極音上映にて鑑賞。

今敏と平沢進の初めての融合を再びスクリーンで浴びる高揚感♪シネマシティさんに感謝を。

ひたすら初恋を追いかけて疾走する女の背中を見守り続ける続ける立花の純情。
そんな立花を含め
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黒部の太陽(1968年製作の映画)

4.5

ザウンドレヴォリューション2022-23でのLIVEサラウンド上映。
よくぞこれをピックアップしたなという感が有りましたが、チネ12の強化ウーハーで響く破砕帯の軋み音や地下水の轟音はトラウマレベルの恐
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