『ザ!世界仰天ニュース』型のドラマとドキュメンタリーのハイブリッドでお送りする、実話版『オーシャンズ11』な『アメリカン・アニマルズ』。「世界一愚かな犯罪者」と宣伝文の通り全米が憐れむ愚かな犯罪者た>>続きを読む
3800万ドル(約41億円)で「ナチス・ゾンビ」モノをやってしまおうというバケモノ企画映画『オーヴァーロード』。『スター・ウォーズ Ep7,9』の監督でお馴染みJ・J・エイブラムス率いるバッド・ロボ>>続きを読む
青木ヶ原樹海で迷っていた(『追憶の森』)ガス・ヴァン・サントが原点に立ち返った優しいセラピー映画、そしてルーニー・マーラの三変化が堪能できる目に優しい映画『ドント・ウォーリー』。
本作は実在の「世>>続きを読む
「愛が何だ?」と他人が見たら狂っているような恋愛模様を見せながら、最後には「愛がなんだ」とその一見、正しくない恋愛を肯定する恋愛映画『愛がなんだ』。要するに人の感情に「正しい」も「正しくない」もあっ>>続きを読む
ポケモンバトルしている奴らは全員悪役!人間とポケモンの共存を訴える『名探偵ピカチュウ』!ついにハリウッドが「ポケモン」という、邦画でBoxOfficeを制覇した唯一のコンテンツに手を出してきたという>>続きを読む
「アメコミ」・「クロスオーバー」を映画化するとはこういうことだ、と11年間、22作品にもわたる映画的実験の成果を見せつけられ、「映画のテレビドラマ化」なんて言っていられなくなる非常に危険な作品でした>>続きを読む
あんなに顔をしかめて正義について悩んでいたスーパーマンも子どもが見れば、お酒が買えて、ストリップに行けるちょっとイケてる大人に過ぎないのである。
魔法により「シャザム!」と叫ぶだけで、スーパーヒー>>続きを読む
「備えあれば憂いなし」準備と対策の素晴らしさを教えてくれる優等生すぎる続編『ハロウィン』。『ジョン・カーペンターのハロウィン』以外全てを無かったことにし、その前作・ハロウィンの惨劇から現実と同じく4>>続きを読む
アダム・マッケイの「アホのふりして社会を斬ってみた」シリーズ!今回の主演コメディアンは、W・ブッシュを操り嘘によってアメリカをイラク戦争に向かわせた最悪の副大統領ディック・チェイニーです。
本作『>>続きを読む
象が象すぎる今回の『ダンボ』ですが、しっかりとそのガチの象ダンボが可愛いというあたり流石、ディズニーだなと感心させられました。
そして本作『ダンボ』、これは『ダンボ』というより『ダンボ』を『ピノキ>>続きを読む
「トランスフォーマー」の映画なのに上映時間が2時間半を超えていないという事に驚くという、異常さ。
今まで爆破王マイケル・ベイが散々荒らした畑にも、まだ栄養が残っていた!?かつてのトランスフォーマー>>続きを読む
銃を片手に暴力抗争に夢中な愚かな男どもを止めるため、女性が「ノーピース ノーセックス」を掲げ性のストライキを行う。
こう粗筋を書くととても馬鹿馬鹿しく、また劇場公開なくVODスルーという事ですっか>>続きを読む
アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーがスクリーンを支配する、世界最高峰の眼福を誇る映画『シンプル・フェイバー』。
主演2人と彼女たちのファッションが光り輝く豪華絢爛な映画である一方、「エミリー>>続きを読む
おそらく『キャプテン・マーベル』はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)史上、最も主人公の内面変化を静かに捉えた作品です。
動画でのレビューはこちらです
https://www.you>>続きを読む
マグロのヌシに取り憑かれた『白鯨』さながらの漁師の元に、別れた妻が訪れ、息子を虐待している夫を殺してと頼む。職人脚本家スティーヴン・ナイトの新作『セレニティ 平穏の海』は、何だかよく見るサスペンスか>>続きを読む
14年に1本の大傑作!コミック、漫画、アニメーション、カトゥーン、ヒップホップ、アクション、ギャグ……あらゆるポップカルチャーとその要素が洪水のように観客を襲うこの『スパイダーマン:スパイダーバース>>続きを読む
『アバター』に浮気していたせいで温め、ずっと漬けられていた『銃夢』がようやく映画化。しかしこれが20年以上も漬かっていた事で、良くも悪くも「味が染みてて良いね」と思える『銃夢』愛(というよりガリィ愛>>続きを読む
『グラン・トリノ』が映画俳優クリント・イーストウッドにとっての集大成だとしたら、本作『運び屋』はクリント・イーストウッド「個人」としての集大成のような映画で、見ていて途端に「もしかしたらこれが最期の>>続きを読む
胸キュンと悲痛な現実がボディブローをかましてくる『ビール・ストリートの恋人たち』。『ムーンライト』でアカデミー作品賞を獲得したバリー・ジェンキンス監督が「『ムーンライト』はウォーミング・アップだっ>>続きを読む
稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦という邦画界最強の幼馴染が繰り広げる三重県版『ディア・ハンター』であり、炭焼き職人お仕事ムービー、そして阪本順治監督の集大成的作品『半世界』。
山と海が同時に見える>>続きを読む
あのランティモスが普通の宮廷モノを撮るはずがないのですが、やはり普通ではない宮廷モノだった『女王陛下のお気に入り』。
冒頭、豪華な衣装を剥ぎ取られる女王アンの醜い後ろ姿から「ハイ!ここからは皆大好>>続きを読む
おばあちゃんが職権を濫用して若い男の子と仲良くするという萌え映画。
王室の豪華な食事もジャンクフードのごとくムシャムシャと食い散らかす、偏屈で自分勝手なヴィクトリア女王の元に、当時イギリス領であっ>>続きを読む
『ラ・ラ・ランド』コンビ再結成と聞いて劇場に来た観客を殴り、人類初月面着陸という栄光を観に来た観客には冷や水をぶっかける、何とも奇妙な映画『ファースト・マン』。やはりこれは『千と千尋〜』を期待して来>>続きを読む
上映時間のほとんど8割!落ち着いたと思ったら、誰かが壁を壊して侵入してくる。アクション、海底都市、お宝アドベンチャーおまけにモンスター、果てはあの日本の怪獣を思わせる怪獣映画になる、具を詰め込みすぎ>>続きを読む
何とも心地の良い、しかしどうしようもなさだけが募っていく2時間28分。
とは言え、宣伝文にある「ミステリー」を信じて観ると、かなり期待値に落差が生じてしまいそうなのでご注意を。『バーニング』は主人>>続きを読む
近作で言えばグァダニーノ版『サスペリア』よりも全然、ホラーをやっていた本作『ジュリアン』。
冒頭での離婚裁判、親権争い。母は娘と息子ジュリアンの調書を提出し夫がいかに暴力的であるかを訴え、一方、父>>続きを読む
まさか54年もの歳月をおいておきながらメリー・ポピンズを帰還させようというディズニーの根性には驚くと同時に、やはり涙を流してしまう『メリー・ポピンズ リターンズ』。
これが伝説的な前作『メリー・ポ>>続きを読む
無言の妻の、その顔、表情、演技、全てが怖い。冷たい恐怖の映画『天才作家の妻』。
ノーベル文学賞受賞の連絡を受け、子供のように喜ぶ作家の夫の一方で、感情を押し殺すかのように無表情、無言の妻、そし>>続きを読む
ダリオ・アルジェント版『サスペリア』が、全編、お祭りの最中のテンションを維持した異常な映画だとすると、本作『サスペリア』はそのお祭りの前後もしっかり描く、あの静かなワクワク感と後片付け(文字通り「後>>続きを読む
仮面をかぶっている」のは、ホテルに来たお客様ではなく、この『マスカレード・ホテル』で徹頭徹尾、表情のパターンが変わらない木村拓哉さんなのではないかという説。
連続殺人事件の次なる現場として予告さ>>続きを読む
シャマランが19年越しで作り上げた「一人ユニバース」で、臆面もなくド直球のストレートをブン投げてきた傑作!いや傑“怪”作!『ミスター・ガラス』!
本作、一見『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』>>続きを読む
観客が主人公の行動を選択して物語を進める「インタラクティブ映画」がNetflixから誕生。
同様に、観客がアプリを操作して物語を進める映画『Late Shift』なるものがあると聞いた時は驚きまし>>続きを読む
いつの間にやら調査員から、ヴィジランテヒーローに転職したご様子のリズベットによる『ドラゴン・タトゥーの女』の第二章。
本作『蜘蛛の巣を払う女』では、リズベットの核攻撃プログラムを犯罪組織から守るハ>>続きを読む
まさかあの殺人マシーン・ドラゴに体中の水分を搾り取られる日が来るとは……
『ロッキー』シリーズの再始動、アポロ・クリードの隠し子アドニス・クリードを主人公とする『クリード』シリーズの第二作目が、本>>続きを読む
「現代のサム・ペキンパー」と称され、『ブルー・リベンジ』や『グリーン・ルーム』など、ペキンパー『わらの犬』、カーペンター『要塞警察』のような密室でのリベンジ暴力映画の秀作を作り続けているジェレミー・>>続きを読む
「アイディア」のジェレミー・ソルニエ、「お話」のテイラー・シェリダンと、新時代のアメリカ映画界アクション作家を並べたとすると、明らかに一歩、二歩抜きん出ていると思うのが本作の監督、「演出力」のS・ク>>続きを読む