くまのプーチンさんさんの映画レビュー・感想・評価

くまのプーチンさん

くまのプーチンさん

映画(19)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • 19Marks
  • 20Clips
  • 0Fans
  • 0Followers
  • 0Followings
  • List view
  • Grid view

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

多少の疲労感と共に、見終わって直ぐには席を立てない感じの重厚な映画でした。戦闘を描かない新たな戦争映画としてユニークですし(「ハイドリヒを撃て!」で戦う男を演じるキリアン・マーフィーとの対比でも)、前>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画なのでオチは期待しないにせよ、なんとも“読後感”のすっきりしない映画でした。無罪放免となり、エンディングで犬と眠りにつく彼女は結局、勝者だったというわけか。他方、裁判で自殺という整理になっ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

第二次大戦下のドイツを題材にした映画は、ヒトラーものも含めたくさん見てきましたが、敗戦国側の視点で、反ナチではない一般市民を描いた映画は初めてで、新鮮でした。その点、同じ敗戦国の日本では、本土に残った>>続きを読む

ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.8

「セブンシスターズ」という映画を観た時、アイデアがすごく斬新という訳ではないけれども、映画で実際、1人7役やるか!と思いましたが、今回の過去の自分との共演にも、それに似た素直な感動がありました。ウィル>>続きを読む

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

4.0

いろいろとしんどいことの多い今日このごろ。しかし、リーアム・ニーソンの映画を見るたびに彼がまだこれだけ頑張ってるんだから、俺も頑張らねばと思う。ちなみに、「なつぞら」で、いい味出している草刈正雄はリー>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

2.5

年間、数多くの映画を見ますが、なかなか難解、かつ後味の悪い映画でした。同じイタリアのマフィアによる誘拐を題材にした「ゲティ家の身代金」にも目を背ける場面が描かれますが、いよいよそのシーンが来ることが予>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.2

メインとサブのストーリーが交錯する展開で、最後まで緊張感が続く、観ていて飽きることのない映画でした。もう一つ、フィクションと現実(ドキュメンタリー)の交錯。今、ホンジュラスからグアテマラを通ってアメリ>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

3.8

この夏は、前評判の高い、レバノンが舞台の「判決、ふたつの希望」を見たいと思っており、同じく戦争を背景とした、イスラエル側の視点に興味がありました。イスラエル映画は約4年前の「ハッピーエンドの選び方」以>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

3.8

この映画の、まさに夢のような不思議な設定や、森の動物、そして白と赤の映像美については皆さんが語っておられるので、別の視点で。血に関して。オープニングで多少目をそむけながら、ある程度の耐性ができていた筈>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

4.0

チラシの物憂げな子役の表情から、「シックスセンス」をイメージしていましたが、実際、特別な感受性というか、能力を持つ主人公の少年と、彼の心をカウンセラーが解きほぐしていくプロットにも共通するものがありま>>続きを読む

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ノオミ・ラパスの卓越した演技については、皆さんが触れられると思うので、別の視点で。チラシの印象から、「チャーリーズ・エンジェル」的な映画かとも想像したが、やはりハリウッド映画ではなかった。主人公が次々>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.3

この春、ミュシャ展を楽しみましたが、その母国チェコが美しいばかりではなく、苦渋の歴史を持つ国であることを再認識した映画でした。現在、上映中の「ヒトラーへの285枚の葉書」を「静」のレジスタンス映画とす>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

中身については、皆さん、いろいろ書いておられるので、違う視点で。アンドリュー・ガーフィールドが神に問う場面がありましたが、前作の「沈黙」で、全く異なるシチュエーションでしたが、やはり彼が神に問いかける>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.5

不思議な空気の映画です。破壊を通じて彼が見つけたものは。1つ、意外な発見があったが、それが彼を変えたというより、彼の変化は少年に感化されたもののように思える。えっという出来事が伏線でつながっていくよう>>続きを読む

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

4.0

ジャングルの高みからのターザンの美しい跳躍を見ながら、アバターを思い出していました。アバターはちょっと不細工で、感情移入しにくかったですが、ターザンはイケメンで文句なくカッコイイ。そして、ゴリラやゾウ>>続きを読む

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)

4.2

伊丹十三監督なら、タイトルは「安楽死」とするところでしょうが、原題のFarewell Partyも、また、この邦題も、なかなかいいタイトルを考えられたと思います。
イスラエルの人(ユダヤ人)の生活がも
>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

かつてウィーンで観たことのあるこの絵が、今はアメリカにあるということを知り、そんなことが起こるのだと素直に驚きました。しかし、普段、絵を観るとき、まず作者のこと、そして、その題材のことを少し考えても、>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

3.8

いい映画であることは皆さんのご意見にありますので、それは置いておきまして、オバマが登場するほか、お父さんがオランド大統領の本を、お母さんがジャクリーン・ケネディの本を読んだりして(理由は見てのお楽しみ>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.0

色々な映画を見ていますが、一人の(画の)登場人物だけで成立させる着想と、86分飽きさせない作りというだけで、合格です。ただ、原題は「86分」ではないので仕方ないですが、途中の台詞で「現場を出発して2時>>続きを読む