ま2ださんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.4

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム、鑑賞。

公開直後なのでネタバレなしで手短に。
エンドゲームのムードを引き継ぎながらMCUフェーズ3と4をシームレスに繋ぐ役割、シリーズ単体として青春ヒーローも
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.0

メン・イン・ブラック:インターナショナル、鑑賞。

本作のヴィランにはフランス人双子ダンサーのレ・トゥインズが起用されている。クラブでの潜入捜査シーンに現れた彼らが、唐突に、脈絡なくその過剰なダンスス
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

4.1

X-MEN:ダーク・フェニックス、鑑賞。

本作単体で評価すると思いのほかタイトでよくできている。シリーズを重ねて煮詰まりすぎた敵味方の配置や人間関係を利用したビターな作風も2019年的だし、もっさり
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.9

誰もがそれを知っている、鑑賞。

「セールスマン」のアスガー・ファルハディ監督最新作はイランからスペインに舞台を移し、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムのスターカップルをはじめ、華のある俳優の起用と
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.6

スノー・ロワイヤル、鑑賞。

ポスターに並ぶファーゴやタランティーノを例に出した寸評が、鑑賞後にはイマイチピンと来ないものになる本作だが、日本人にはどこか既視感のあるこのテイストは「トリック」における
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.2

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ、鑑賞。

上映時間中、できるだけ怪獣を画面に登場させることに注力していることがオープニング及び簡潔な導入部分から伝わってくる。出し惜しみをしない怪獣オンパレードのス
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.4

ラ・ヨローナ 泣く女、鑑賞。

死霊館ユニヴァース最新作はラテンアメリカ圏の伝承を基にラテン系俳優を起用した作品、ユニヴァースの広がりを感じさせる切り口だ。本作はシリーズの美徳であるクラシカルな演出を
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

ハンターキラー 潜航せよ、鑑賞。

マット・デイモン主演の「オデッセイ」の頃からだろうか、ハリウッドのチームものから無能な人物が姿を消したのは。思想の違いでの対立や競争はあるものの、敵味方問わず愚鈍さ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.1

名探偵ピカチュウ、鑑賞。

ポケモンに関しては、えっピカチュウって御三家じゃないの?という程度の知識と愛着しか持たないが、これはなかなか楽しめた。子供も、IPに慣れ親しんできた大人も楽しめる、という以
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.9

オーヴァーロード、鑑賞。

ホームを舞台とするもの、アウェイを舞台とするもの。ホラーを単純にこの点で分類すると、異国での戦争シチュエーションはアウェイの最たるものといえ、本作オーヴァーロードはその利点
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.4

ザ・バニシング ー消失ー、鑑賞。

上映時間の間、ずっと誰かに見られている気がする。そんな映画だ。

些細な口論を繰り返しながら別荘へと向かうカップルと、道中のドライブインでそれを離れたところから見つ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.9

アベンジャーズ エンドゲーム、鑑賞。

この11年間でMCUが、つまりヒーロー映画が、いかに表現の幅と奥行きを獲得してきたかの証左であり、それを最高のタイミングで最高のファンへの贈り物として届けるとい
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.4

荒野にて、鑑賞。

映画のことを考える際に、タイトルを理解の足がかりにすることが多い。命名こそ、作品に対する最初の批評行為であるという観点からだ。本編の無難な要約にとどまらない優れたタイトルは、その命
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.0

シャザム!、鑑賞。

マーベル陣営との差別化でダークな路線を突っ走っていたDCが、その象徴であるバットマンをアンサンブルの中心に置くのをやめた結果(バットマンは単体でこそ光るキャラだと思う)、DCお約
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.9

ハロウィン、鑑賞。

40年ぶりの正統続編。2010年代後半に台頭した、問題提起や多重なテーマを孕んだホラー作品群とは一線を画するシンプルでコンパクトな仕上がり。デートムービー、アトラクションムービー
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.4

ジュリアン、けっこう前に鑑賞。

フランス発、DV夫から逃げる家族の物語。暴力描写は最小限に抑え、暴力の予兆・余韻・余白・がいかに被害者の日常を苛むか、というDVの本質、反復性をじりじりと炙り出す構成
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たちあがる女(2018年製作の映画)

4.3

たちあがる女、観賞。

合唱団講師と、地元のアルミニウム製造会社に対して過激なテロ行為を続ける環境保護活動家、二つの顔を持つ女性の物語。アイスランドの美しい自然を舞台に、異なる価値観の対立が巻き起こす
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ダンボ(2019年製作の映画)

3.4

ダンボ、観賞。

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」から約3年ぶりのティム・バートン最新作はディズニーのクラシックアニメ、ダンボの実写映画化。バートンの作家性、どちらかというと弱い部分が出た仕上が
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サンセット(2018年製作の映画)

4.3

サンセット、観賞。

「サウルの息子」のネメシュ・ラースロー監督最新作。原題はNapszallta/Sunset。普段なら邦題には野暮な副題がつきそうだが珍しくそのまま。観ると納得なのだが、本作は容易
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.4

バーニング劇場版、観賞。

イ・チャンドン監督による村上春樹初期の短編「納屋を焼く」の映画化。

トランプ大統領時代の韓国に舞台を移す上で、作家のデタッチメント(関わらないこと)時代の作品をそのままな
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.6

スパイダーマン:スパイダーバース、観賞。

コミックの文法を、実写かアニメーションかを問わず映画のそれに変換するのではなく、文法そのものを用いて映画にしている。結果、ディズニーやピクサーのアニメーショ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.4

キャプテン・マーベル、観賞。

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンをピークに肥大化・重厚化したMCU、以降は規模を縮小したり、コメディとのハイブリッドジャンル化など、周到なライト化と冷却期間を置
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

運び屋、観賞。

確固たるアイデンティティとキャリアを持つ俳優が監督し主演することの意味を考えさせられる。‪クリント・イーストウッド‬が自身の人生と重なるところも多い年老いた麻薬の運び屋を撮り演じると
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.1

ビール・ストリートの恋人たち、観賞。

『わたしはあなたの二グロではない』のジェイムズ・ボールドウィン原作をバリー・ジェンキンスが映画化した作品。前作「ムーンライト」に続いてこの監督の特異性が浮かび上
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

ROMA、待望の劇場観賞。

優れた映画は、このようにして時間を画面に焼き付けるのか。ラテン文学の特徴のひとつである円環する時間の感覚が、キュアロン監督自らによる長回しの撮影によって、確かな手ざわりと
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.5

移動都市 モータルエンジン、観賞。

音楽をジャンキーXLことトム・ホーケンバーグが手がけているので冒頭から即座に伝わるマッドマックスFR感。タイトル出すタイミングまでそっくりなこのアバンタイトルは本
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