お望月さんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

お望月さん

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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

完全栄養食品。ベストオープニング。電話機を握る拳は未来を握る拳だ。

大河への道(2022年製作の映画)

2.5

メアリー・スー北川景子の存在が歴史コメディたる本作の品格を貶めている。それを除けば「何事にも始めるのに遅いということはない」という普遍的な良作に至ったと思う。残念。
幕府の密偵がカーナビ死したのは、正
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

おもしろ‥そうでも‥おもしろ‥という凸凹が愉快な侵略サスペンス。会話型寄生獣とでも呼ぶべきか。
消化できない劇物で消化不良を起こしてしまうというのも、人間の業の不可解さの象徴で面白かったな。

散歩する植物(2019年製作の映画)

3.7

会話のミームっぽい安っぽさはあるものの、この短さと題材なのにキルスコア高すぎない???? グッドムービー。

それはそれてして音を何とかしてほしい

HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)

3.8

友情や絆とは異質な「位置エネルギー」としか呼びようのない動力源をテコに描き出す青春群像劇。今回の主役は、須嵜亮‥‥ではなく、ボスの天下井であろう。彼が何を見て何を見ないのか。そこに着目することでラスト>>続きを読む

劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて(2022年製作の映画)

4.3

これまで抑制されていた人間の感情が増幅されて右肩上がりにワチャワチャを増しつつもネームド人物の出血総決算となる本作。主要人物をよそに勝手に持ち上げられまくったキア隊長が全ての良いところを持ち去り、大聖>>続きを読む

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

4.0

金星領域の牧歌的な中での「歪み」描写が独特の味わいをしている。まるで社会から切り離されたガンダムオタクのような人々の極端でアレな感じが味わい深い。
そして、終盤の未だにらみ合いが続く地球周辺での大殺戮
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劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産(2021年製作の映画)

3.4

シリアスな本筋を緩和するようにエレベーター相乗りや宇宙おそうじ大会の応酬がありメリハリは薄く渾然としている。重大な秘密が明かされた‥‥けどその衝撃は時間差で到達し、さらに先へ進むための布石になるのだろ>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.3

頭を強く打って気絶したときに見た夢。(同じ脚本家の「ロマンチックじゃない?」をご参照ください」

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.3

近代ドラゴンボールで重みのある列車上アクションや対地めり込みパンチや準主力の総力戦を見れるとは。ありがたやありがたや。
ストーリーは予定調和のアニオリという感じだけど、キャラクター同士の構図が決まって
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.5

ユーモアブラック寓話としての語り口がよく、背景美術がきれいで、クマさんがたくさん出てくる。他に何が必要だろうか。

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.0

MCDCのヒーロー作品を仏味で理不尽クロスオーバーさせてしまった罪深き作品。子供と移民と猫が理不尽な暴力に散るのでご注意。信念的な良さが根底に流れているのでギリギリ不快感を免れているけれど、粗暴な下品>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

リュートには武器としての耐久値は設定されておらず破壊されない。(訂正:公式シートによるとリュートは由緒正しいマジックアイテムと設定されており尋常の物理法則で破壊されることないというのが正しいそうです。>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.2

現実と虚構のモンタージュで「最低」を描いた映画である。自家製ポルノが流出してしまった被害者女性を吊し上げる空前絶後の学級会が3パターンのエンディングで描かれる。3パターン?3パターンナンデ!?

クラ
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.8

意外と丁寧に家族の善性や脱獄囚の性悪を描きつつ、少女の暴力への覚醒を魅せる作りになっている。心の中に善性を灯す巨漢マンが作中モラルの特異点になっており、彼の扱いや結末については、ナイスホームランと喝采>>続きを読む

ディストピア 2043 未知なる能力(2021年製作の映画)

2.5

製作総指揮タイカ・ワイティティの鬼畜米英先住民抵抗ピンチぜ救世主降臨ジャンルの佳作。影の主役であるドローンの操演としてDroneBoyさんがクレジットされていたので生ドローンかもしれない。

虐げられ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

百点満点。「暴」のBボタンが壊れて押しっぱなし。まばたきして。

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

1.9

「なまはげ」の特性を活かした結末は見事なものだが、決定的に愉快さが足りない。

「なまはげ」には、ふたつの特性がある。まず怠け者を脅し剥がす機能、そして来訪神(他者)であることだ。

主人公のたすくは
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.3

まずあなたはトリュフハンターにとって相棒とは家族であり女房であり、命より大切なものであることを知らなくてはならない。ブタを盗まれたことを知って1秒でキレるおばさんの演出はスピード感からギャグのように見>>続きを読む

リトル・ニンジャ 市松模様の逆襲(2018年製作の映画)

3.9

北欧産劇場版 STAND BY MEニンジャもん。強制労働で殺害された児童の無念、彷徨う忍霊、資産家のストールが雷に打たれ結合。復讐と暗殺しか知らない忍者のぬいぐるみが生み出された!

治安描写が一般
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川崎競輪(2016年製作の映画)

3.0

スイス映画。プラモ屋で酒が飲める「角打ち」に集う老人たちを固定カメラで収めたドキュメンタリー。題名に「競輪」とついているが、競技の描写はほとんどなくレーサーをカメラが追うこともない。
じゃあ何を写して
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スーパー!(2010年製作の映画)

3.1

過剰な善は悪に至る。崇高な理念には卑属なフォロワーが生まれる。過激な描写を繰り返しながら、なんとかなく爽やかな空気をかもしているのでトラックで突っ込みたくなる「野放し系」ムービーの佳作。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.5

劇場版オリジナルのアニメ映画がこんなに面白いことある? 序盤のゆるさは仕方がないとして、ウタの「ごめんね、普通のニュース知らないの」という独白に裏打ちされる救いようのなさがガツンとくる。

それでも愛
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劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION(2013年製作の映画)

1.5

最大トーナメントの1回戦第1試合すら行われない。全選手入場もない。出場選手はスポポビッチしかいない。おもしろいと思ってやってるんですか。コレ。

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントムルージュ)(2012年製作の映画)

2.5

味がしないので「無」の点数になる。変なところもあるんだけど、たぶん昭和のオリジナルアニメまんが劇場版の平均範囲には収まると思う。

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

先にマーヴェリックを鑑賞したせいで、すべての光景が美しく目に映るすべてのものがメッセージになる。くだらないビーチバレーですら、あのときたしかにあった純粋な友情の与えあい‥‥透明な結晶‥‥

単独作とし
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

いわゆる「葬式映画」のフォーマットをなぞりながらついには破綻して突き抜けるマッハ10.3の作品だった。
やっちゃいけないところを突き破ってしまう孤高の天才「マーヴェリック」の物語として、きれいに破けて
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.1

まあ面白い。ロケットスタートで完全に詰んだと思ったら、底が抜けて広大な奈落へ真っ逆さまという展開。

主人公も開き直って悪さをするぜ!みたいなノリではなく、さらにスケールの大きな奈落を見て唖然としてお
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イーディ、83歳 はじめての山登り(2017年製作の映画)

3.9

まだ大人になっていない83歳が、通過儀礼として山に登る物語。人生のメタファーとしてもあまりにも遅すぎるが「何事も遅すぎることはない」のだ。

イディさんは大人になる前に子供を産み育て夫を看取り‥‥何者
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.7

実写版の『合法都市』
場面単位で切り取ると面白い気がするけど、なんか雰囲気に騙されている気がする。一方的にボコられる三バカがかわいそう。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

優しさに包まれて泣いてしまったので負け。それはそれとしてアカデミー協会に壇上で「コラッ」って怒られてほしい。アカデミーしかられ賞。

ムーンシャーク(2022年製作の映画)

2.9

意外なことに可食部が多かった。ムーンサメのフォルムも多彩で中年女性シャークやメガロドッグ等も出てきてなんか得した気分。
シャークサイドオブザムーンという原題もオシャレでよい。
あからさまにテラフォーマ
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初恋ロスタイム(2019年製作の映画)

3.6

い、意外と面白い。この物語は「前半ロスタイム」と「後半ロスタイム」が並行して語られるのが特徴で、前半のキラキラした運命の果てに待つものは、後半の「おまけの日々」であるというホロ苦い描写が作品をキリッと>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.6

目が死んでいるお父さんの存在感がすごい。食人行為や破壊暴動等の「この世が壊れゆく様」から目をそらさず、むしろ興味深く覗きこんでいく演技がつけられており、おそろしい。

一見家族向け作品に見えるが、気合
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