うぐいすさんの映画レビュー・感想・評価

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CHiLDREN チルドレン(2006年製作の映画)

3.8

原作未読で鑑賞…したら、
印象に残る台詞やシーンがテンポよく繋がって、ストーリーとしても、ちゃんと成立はしているのですが、
大森南朋さんの演じる「陣内」を中心に登場人物から発せられる、インパクトはある
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山のあなた 徳市の恋(2008年製作の映画)

3.5

鑑賞後、1938年の清水宏監督「按摩と女」の“カヴァー”であることを知り、そちらも合わせて観てみました。

シナリオも画も“リメイク”でなく、完コピ、という感じ。

(オリジナルへの最上級のリスペクト
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按摩と女(1938年製作の映画)

3.8

本作を“カヴァー”したという、2008年石井克人監督による「山のあなた〜徳市の恋〜」を鑑賞したのですが、“オリジナル”を見てみないことには何とも!ということでたどり着きました。

ハンデであり、ギフテ
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斬る(1962年製作の映画)

3.5

画と市川雷蔵様の美しさを静止画のようにこれでもかと見せつけてくる作品でした。

剣なんだけど、殺陣を見せるというよりは構えや空気に物を言わせる…息を呑んで見つめてしまいます。

情緒的なわかりやすさも
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わたしのハワイの歩きかた(2014年製作の映画)

2.5

「自分がしんどい時に、誰かを助けられるってサイコー」という言葉。

亡くなった方の人生を皆で称え海に還す、新たな旅立ちのようなハワイのお葬式がとても心打つものだったこと。

ハワイの海と空はとても美し
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茶の味(2003年製作の映画)

3.8

こんなに唐突な「?」が散りばめられてるのに、見終えた時、イヤな感じの「わからなさ」は残らなくて、ちゃんと繋がって、ちょっとあたたかいキモチにすらなったりして、不思議だけどキレイないいもの観たわ〜と、す>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.8

原作未読。

美しい姉妹、美しい鎌倉、美しい音楽…すごい透明感だなと思いました。
(音楽…菅野よう子さん…で、納得。)

家族間の複雑極まる関係性や死別(喪服が印象的でした)といったシリアスで粘度の高
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.0

実際はどのくらい作品に近いことが起こりうるのでしょう…当然ビジネスだし、お金だし、もっともっと複雑なオトナの事情が絡む世界なのでしょうし。
「これはフィクションです」だけど、おとぎ話にはならないでほし
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.7

リリー フランキーさんの底知れなさで成立している作品という感じです。(演技ならすごいし、演技じゃないとしてもすごいし。)
懐の深さ…というか深いのかどうか底が見えない、超寛大な心…というか広いのか実は
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壬生義士伝(2002年製作の映画)

4.0

原作未読。
新選組・土方こそラストサムライ、幕府軍に思い入れの強い自分は、新選組の物語は大好きでありながら、鳥羽伏見の戦いからがいつもいつも辛すぎて苦しい思いをします。
この作品にもまた、私にとって、
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.8

日本でこのテーマで映画を作ったことが、もう勝ちな作品だと思います。
映画で現実をわかった気になるのはおこがましいし危険だけど、それ以前にあまりにも知らなすぎるし、何かがなければ知ろうともしないと思うか
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婚前特急(2011年製作の映画)

3.0

主人公のチエにも、最終的にパートナーとなるタナシにも、なかなか共感できるところがなくてどうしようかな、困ったな、という思いで観てしまいました。
言い方は古いけど「破れ鍋に綴じ蓋」ということでしょうか。
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ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.3

原作漫画未読。

女性の中にあるであろう様々な澱を、フィクションらしくスタイリッシュに、でも生々しさはリアルに描こうとしているのかなと感じました。
登場する4人の女性の「この人に」というよりは、それぞ
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メールで届いた物語(ストーリー)(2005年製作の映画)

3.5

加瀬亮さん出演作品で辿り着きました。
短編4品が【メール】でリンクしています。
加瀬さんパートは、これ以上ない王道な、ベタなお話でしたが、余分なものがなく、美しい画で構成されてて、器用ではない一生懸命
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グーグーだって猫である(2008年製作の映画)

3.8

原作未読。
主人公の生き方においては、彼女を打ちのめすのも生き永らえさせるのも猫であって、そこに人が表れては、心を通わせたり、また去っていったり、それを傍らで猫は見るともなく見守っている感じがしました
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パンとスープとネコ日和(2013年製作の映画)

4.3

出演者の存在感の濃度がちょうどいいです。
食べ物がみんなおいしそうで、どなたもおいしそうに召し上がっています。
物語の進むスピードも、コーヒーを落とすときの気持ちのようなゆったり感がよかったです。
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パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)

4.7

いやな要素がないです、控えめに言ってサイコーに素敵な物語でした。
設定も演出も美術も映像もみんな突き抜けてるけど、演者のみなさんもちゃんとその水準で突き抜けていらっしゃるので、素直に魔法の世界に入れま
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

2.8

原作未読。
ステレオタイプで、ペラッペラなバカばかりでイタくて疲れました。
でもこれが、地方都市(都市までいかないかも、な街)の現実的な一側面であり、「女性」ということで被る諸々のリアルです、それを表
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俺俺(2013年製作の映画)

3.0

原作未読。
自己同一性の確立の話?

人の性質をほぼ球に近いような多面体で、広い面や狭い面、尖ってたり凹んでたり、月の裏側のような面もあって、その様々な面にスポットが当たっては自分の意識に上るようなイ
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FOUJITA(2015年製作の映画)

3.3

とにかく、シーンが移り変わる度にハッとするような美しい画が表れて、美術も映画も何の知識もない自分でも、構図や光の加減などに拘って作られていると感じました。
美術館で、作品を眺めて進んでいくような感覚で
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東京オアシス(2011年製作の映画)

3.7

真夜中に逃げ出して、夜明けに連れ出してもらった。
逃げることに付き合ってくれた奇特な青年とのエアポケットみたいな時間が、オアシス。朝の海が美しかった。

オアシスを得た人から、オアシスが、別のだれかに
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.6

その当時の日本人がこうありたいという精神性なのかなと。
松の奥様への想いが描かれた部分は、検閲によりカットされしまったそうですが、それでも十分に滲んでいて、逆に切なさとか尊みが尖がった気すらしました。
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

3.6

年月をかけて飴色がかった空気と、今、ここ、の瑞々しさとがちょうどよくブレンドされているような感じ。京都フィルターもあるのかなぁ。

せせらぎ、銭湯、ウイスキー、コーヒー、お豆腐、水まき、特に背景にある
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おとうと(2009年製作の映画)

3.8

鶴瓶さんが、達者。俳優とか演技とかというより、とにかく「芸」が達者。そして、脇を固める方々の濃すぎず薄すぎずの加減が演出としても演技としても、ちょうどよかったです…“おばあちゃん”をする加藤治子さん、>>続きを読む

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

3.9

もし、認知症になったときに、この映画のように、会いたいけどもう会えない人が表れてくれるのなら、ほんとに「ぼけるのも悪いことばかりじゃないかも」しれません。ほんとにそうなのかは、わかりようがないけれど、>>続きを読む

アンテナ(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

加瀬亮さん出演作品でピックアップ。
原作未読。
(なので、あくまで個人的な受け止めです、たぶん、いろんな捉え方があり得る作品だと思うので。)

幼い妹が忽然と姿を消し、事件をきっかけに家族もみな闇に飲
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

3.5

原作未読。
特に、才能の有無とか、評価の意味とか、ビジネスとの折り合いといった観点はやっぱりユニークで、芸術の畑での青春てこんな感じなのでしょうかね。
みんなでオンボロに乗って海行って叫んで、帰れなく
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犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

5.0

原作未読。
犬と共に暮らし、見送ったことのある人は、ストーリーがなくてもこの十戒を思うだけで胸が詰まるものだと思っています。

犬との暮らしという意味ではちょっとリアリティに欠ける部分も多くて気になっ
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.3

原作の世界の設定をある程度はわかった上でないと、???となってしまうかもしれない。(自分がそうでした。)
世界観の精緻な作りこみ具合とか、そこに込められた様々なテーマは、原作のサーガを読み込めばたぶん
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R246 STORY(2008年製作の映画)

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浅野忠信さん監督作品 「224466」のみ鑑賞。
(なので、評価なしで。)
加瀬亮さん出演作品でピックアップ。

たぶん、R246をテーマにってとこがまずおもしろいだろ?ってことで、
いろんな人が集ま
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.8

原作小説も大好きです。

映画に落としこむのに、謎解きの部分でも簡略化されたりしているところはあるけれど、兄弟がそれぞれ背負う苦悩や互いへの想いとか、悲しすぎるバックグラウンドがあっても、この父、この
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

4.8

前編に続いて鑑賞。
前編は、こんな人たちが出てきますという紹介で、この後編でいろいろな物語が動いた感じがしました。

原作漫画を読んでいないので、逆に、漫画の中ではこのシーンはどんな風に描かれているの
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

4.5

原作漫画未読、将棋のことも何もわかりませんが、わからなくても大丈夫でした。棋士を演じた方々は、ほぼ動きがないような寄りの画が多いなか、緊張感とかじっとり汗かいてくる感じが伝わって臨場感ありました。>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.8

30年以上も自宅の庭から先に出ることなく、日々観察し創作に向かう…「仙人」になぞらえられる孤高の大家、

は、意外とがちゃがちゃして、フツーの人間くさい日常を送っててね、というのが、おもしろかったです
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.0

戦争における不条理、理不尽がこれでもかと詰まってる。

途中、急に視座がぐーんと引いてしまって、すごく離れたところから、
この人たちは、なんでこんな異常な環境におかれ、殺したり殺されたり、こんなに簡単
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

4.5

当麻と瀬文が、どつきあいながら餃子に囲まれ、幸せな来世でありますように。

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