うぐいす豆さんの映画レビュー・感想・評価

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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本作を通して、セリフだけに頼らずに描写や心情を読み取りたい、これが映画の本来の見方かもしれないと思いました。
『感心領域』も楽しみ。

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

沖縄を舞台にした理由、
東昇が東一族に婿入りできた理由、
安室くんの母と父が離婚しなければならなかった理由、
少なくともこの3つがよくわからず、聞くのは野暮で、映画から読み取らなければならないのでしょ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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お話が進むごとにわかる、男尊女卑の愚かさや人間が学ぶことの大切さ。
性描写も多く、最後の将軍の姿にはゾッとしたけれど、R18の注意書きだけが一人歩きしないよう、テーマが見出せる作品でした。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

平山は役所広司さんが演じた『すばらしき世界』での主人公のifのよう。
踊るホームレスに送る平山の尊い視線、妹さんへのあたたかくも哀しいハグ、自分の死期を知るママの元夫との影踏みなど、印象に残るシーンば
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

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社会の現実、反逆精神、風刺や皮肉、それらを超えようとするハートウォーミングなエピソードを繋いで、2時間余りの映画に収めている。しかもコメディとシリアスを混ぜて。
質の高い映画。石井監督、素晴らしい。
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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原作があるとはつゆも知らず。

オフコースの《さよなら》、
時折挟まれるKyrie eleison、
スカボロフェアのモチーフが感じられたインスト、
フェイクが上手い震災孤児時代のキリエ、
東日本大震
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(2023年製作の映画)

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何をもって人が生きることを尊いと考えるか、
事実を無かったことにしてはいけない、その覚悟と眼差しをどのように持つのか、
少なくともこの二つがテーマと捉えました。
石井監督がどこかで話しているかもしれま
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
その人の本当のことをわかって、あるいは本当のことを伝えて、互いに受け止めて寄り添い、乗り越えようともがく人たちのお話と捉えました。
謎を明らかにすることがこのお話の目的ではありません。
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福田村事件(2023年製作の映画)

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いやー、お話の内容も描写も凄まじいです。
流言飛語や集団心理の暴走は現代でもある。
他者の意見を的確に捉え、主観と客観を交えて自分の意見を持たなければならないと、改めて思いました。

で、映画の話。
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

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映画好きで、映画普及のために活動していることも知っていましたが、
齊藤工さんが監督した作品は初鑑賞です。
私が観た回は老若男女取り混ぜたなかなかの入りでした。

本作は真綿で首を絞めてヒリヒリさせる怖
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春に散る(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

観てしまった。
瀬々監督の作品は、毎回、無粋に感じている。『64 ロクヨン』然り、『護れなかった・・・』然り。
それに比べると本作には野暮な印象が少なかった。おそらく、原作者・沢木耕太郎さんの筆致やイ
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ある男(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作読了キャンペーンの最速試写会にて。(スコアは公開後に付けました。)

長編の原作を2時間ほどの映画に推敲させたような構成が見事。
社会性とエンターテインメント性を融合させ、なおかつ奥行きのある作品
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ドラマのシーズン1、2とも鑑賞済み。1も面白かったとは言い難かったのに2をやるとか言うし、その2ときたら医療例をどんどん繰り出していったのは良かったのかもしれないけれど、お話そのものに魅力がなくて、そ>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

池松くんと伊藤沙莉ちゃん。この二人の色が違うというか噛み合わないというか、それが役者としてなのか、役者である前に人としてなのかはわからないけれど、私にはそういう印象がある。だから、作品で描かれるストー>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

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各話の構成も良く、三話全体を通した起承転結も窺える(全四話ではないけれど)、とても練られた映画だと思う。「お話しってこうやって書くといいのね」と自分にとっては勉強にもなりました。
他、印象的だったのは
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

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日本の政治の現実をうまーく映画に落とし込んだ傑作で良作。
宣伝では「ドタバタコメディ」と謳っていたと記憶していますが、ただの「コメディ」ではないし、そこまでドタバタでもないですよ。私に言わせれば、噛め
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作未読。上映前の「WB」に続く「日テレ」の文字に若干の心配を抱きながらスタート。
家族間のバトンに本当の血のつながりは要らない、そんなことを感じ、卒業式の《旅立ちの日に》にもホロっときました。でも涙
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空白(2021年製作の映画)

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相変わらず、吉田監督は容赦ないなぁ。わかっているからこそ蓋をしたい人間の嫌な部分をどんどん出してくる。登場人物の描写から事故の描き方まで
、まぁ恐い恐い。
だからというわけではないが、世武さんのエンデ
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作未読。最後はうまく落としましたね。
ただ、襖の言葉を誰に向けて書いたのか、ケイさんに関わった二人か娘さんか、それとも別の誰かか。この解釈が及ばずに答えも出なかったためか、「おかえりなさい」に重みが
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