水無月右京さんの映画レビュー・感想・評価

水無月右京

水無月右京

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ポーリー(1998年製作の映画)

4.5

動物と人との絆を描いた、ほっこりできる作品です。

人の言葉を完全に理解し、人と会話できるミラクルなインコが主人公。そして、そうなるまでの背景や現状に至るまでの波乱万丈な生き様が、作中徐々に明かされて
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.5

見終わって、ほんのり心温まる作品でした。本作は、偏屈な老人と隣家に越してきた母子との交流を通じて、小柄な少年(主人公)の"成長"と身近にいる"聖人"について描かれた作品です。

老人はぶっきらぼうで面
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

"むかし、この国は深い森におおわれ、そこには太古からの神々が住んでいた―"

この台詞から始まる本作。ジブリ作品の中で一番好きな作品です。私達日本人が古来より抱いている自然に対する畏敬の念(人と自然の
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

本作、見る人皆、郷愁を覚える作品と言えるのではないでしょうか。日本人の精神性や親のありがたみをしみじみ味わえる作品です。

本作を見るきっかけは、直近レビューのアメリカ版"みんな元気"がイタリア版"み
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みんな元気(2009年製作の映画)

5.0


"親を心配させたっていいんだよ。心配するのは親の役目なのだから―。"

嗚呼、親って子供のことがこんな風に見えているのか―。

本作は、子供に対する親心をわかりやすく表現したとても素晴らしい作品です
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チャッピー(2015年製作の映画)

4.0

"でもボクは、君を許す―"

ロボットもののSF作品といえば、ターミネーター、ロボコップ、リアル・スティール等が思い浮かびます。シーズン1で終わってしまい、個人的にとても残念だった海外ドラマ"オールモ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

本作は、見ていてほっこりできるコメディータッチのロードムービーです。あまりかしこまってみるような作品ではないのですが、敢えてテーマを挙げるとすれば、徐々に築かれていく"親子の絆"といったところでしょう>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

5.0

見ていてホッコリできる素晴らしい作品でした。

ストーリーはシンプル。経験豊かで誠実な一人の老人がシニアインターンとして入社し、周囲に良い影響を与えていくというメインストーリーに、会社と家庭の両立、夫
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

"同じレム睡眠でも、明け方の夢は時間も長くて分析しやすいの"

"深夜の夢が芸術的な短編映画だとしたら、明け方は…長編娯楽映画ってとこかな"

長編SF小説を原作とする本作。タイトル"パプリカ"は、主
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

"両親のような夫婦はイヤ。最初は愛し合っていても、今は愛が冷えている。いつか消えてしまう感情なんて、信じられる?"

本作を見終わっての感想を一言でいうと、ほろ苦い作品。ごく普通の若い夫婦の"出逢い"
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.5

"頭の中ってどうなってるんだろう?そう思ったことない?私は知ってる。ライリーの頭の中ならね♪"

冒頭のメッセージから始まる本作。見終わったとき、"子供だった頃、自分の頭の中もきっとあんな風だったんだ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

"君の人生は素晴らしかった。捨てるなど大間違いだ・・・。"

"友ある者は救われる。"

本作を一言で言えば、"人生"をテーマとした作品です。もう少し具体的に書くとすれば、自分の人生は周囲の人生に良い
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(1960年製作の映画)

4.0

目的達成に向けて計画を練り、情報収集しながら行動し、不足や問題があれば対策を施しつつ前に前に突き進んでいく彼らを見て、ビジネスパーソンが日々こなしているPDCAサイクルや問題解決と同じだなと思いつつ、>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

"正しいことのために立ち上がるなら、古い人間の言うことなんか聞かなくていい"

本作は、夢に向かってつき進んでいく主人公が、自身の夢をかなえていくとともに、肌の色や体型といった"偏見"をなくしていくこ
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そして友よ、静かに死ね(2011年製作の映画)

4.0

誰もが望む人生とは?

家を持ち家族に囲まれ楽しく心穏やかに暮らす
信頼できる友も必要だ
俺は幸運にも全てを手に入れた
余計なものまで・・・

20歳の頃はわからなかった"代償"
結果は決まっている
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マイ・ドッグ・スキップ(2000年製作の映画)

4.0

大のオトナが見るとすれば、少し物足りないかも知れません。ですが、ファミリー映画としては十分すぎるほど素晴らしい作品です。

子の成長を見守る両親、いじめ、友情、初恋、差別問題、戦争への問題提起、隣家の
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100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)

5.0

"人生、事が事を呼ぶものだ。考えたって無駄。なるようにしかならない。"

ゆるーい雰囲気で進行する本作。主人公が100歳の誕生日を迎えます。小さな町では100歳を迎えたことは1大ニュース。地元紙は取材
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ソードフィッシュ(2001年製作の映画)

4.5

見終わっての感想。本作は、非常にテンポ良く進むスタイリッシュなクライムサスペンス娯楽映画。とても15年前の作品とは思えません。

最大の魅力は、黒幕の"用意周到"さです。5手先、7手先を読むヤバいレベ
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.5

"夢は向こうから来てくれるものじゃない。二人で一緒に追いかけよう。"

元麻薬王だったカリート(主人公)の出所後の"男の矜持"と"生き様"を足跡として描いた作品で、"カリートの道"というタイトルになっ
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あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

4.0

本作は、女性上司と秘書が繰り広げるハッピーエンドのラブコメ映画。わかっていても真剣に見てしまい、心温まる素敵な作品です。

主人公はカナダ人女性。ニューヨークの出版社に勤める辣腕編集長(40歳)です。
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

フェアネス精神、議論をし尽くす事の大切さ(民主主義の素晴らしさ)、客観的に判断するということはどういうことなのか、議論をどう持っていくのか(人の巻き込み方)など、我々が社会生活を送っていく上で学べる要>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

冤罪で投獄された主人公と囚人仲間との交流を描きつつ、"希望を持ち続ける事の大切さ"をテーマとしている作品です。

妻と浮気相手の2人を銃殺した容疑で、銀行副頭取だった主人公が刑務所に収監されるところか
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.0

コメディタッチでテンポもよく、見終わった後ちょっぴりほのぼのした気持ちになれる作品です。本作は、大学受験に失敗した冴えない主人公が、パンフレットの美女に釣られて林業と周囲の人々に出会い成長していく青春>>続きを読む

あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

4.5

見終わっての感想。コメディタッチでとても素敵なラブロマンス映画。

駅の改札に勤める主人公。幼少期に母を、そして1年前に父をなくしています。キリスト教圏でのクリスマスは日本の正月のような位置づけで、家
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.5

本作の舞台は、治療は患者の自由意志のもとで行われるべきという信念のもと、バザリオ法によって世界初の試み"精神科病院の撤廃"が進められていた1980年代のイタリアミラノで、実話に基づいて作られた作品です>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.5

イエスマンと聞くと、上にへーこらするイメージで印象が悪く、本作ずっとパスしていました。食わず嫌いって奴ですね。見終わって思ったこと。もっと早く見ればよかった!(小並でサーセンw)本作ざっくりまとめると>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.5

この映画、初見です。海外ドラマが面白くて見てみようかなと。(ドラマ面白いのにシーズン1で打ち切りだなんて、残念すぎる)

未来的な世界観(網膜スキャンで個体識別、娯楽としてのヴァーチャルリアリティ、個
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

4.5

見終わっての感想。いや~、見て良かった!これは、家族愛(姉妹愛)の映画ですね。主な登場人物は、姉と妹で、彼女たちを取り巻く人々との人間模様が描かれています。

姉は、大手法律事務所に勤める弁護士でしっ
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バーレスク(2010年製作の映画)

5.0

まっすぐな性格でちょっぴり気は強め、やる気に満ち溢れている主人公が夢を叶えていくサクセスストーリーです。

片田舎のバーで働いていた主人公。こんなちっぽけなところもう嫌だ!ということでLAに出てきます
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

ゴッドファーザーは3部作です。これら全体を通じての感想を一言でいうと、"自身と組織の生き方・守り方"についての作品。本作は、麻薬ビジネスに関する価値観の相違からコルレオーネファミリーと5大マフィアとの>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.0

ファッションに無頓着、"オトコ"ではなく"パパ"になってしまっている主人公。そんな彼にまったく魅力を感じなくなってしまった妻は、冒頭で自身の浮気を告白し、離婚して欲しいと切り出すところから本作は始まり>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

名作・傑作と言われる本作。初見です。感想を一言と言われれば、純愛映画でしょうか。ある出来事がきっかけとなって殺し屋家業のレオンとちょっぴり不良な美少女マチルダとが出会い別れてしまう、というのが本作のあ>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

1960年代から1980年代にかけてのブラジル、リオデジャネイロのスラム街が舞台。そこで生まれ育ったブスカペ(兄はギャング、本人はカメラマン志望)の青春時代を振り返りつつ、スラム街育ちということで自然>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.5

ワーカホリック(仕事中毒)な父親、専業主婦で自分の存在を認めて貰えていないと常々感じており何か打ち込める仕事をしたいと考える妻、息子の3人が、三者三様で家族の関係・離婚・親権問題に向き合う社会派ドラマ>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

5.0

ジャーナリスト志望の主人公。キャリアを積む為応募した会社がファッション界に多大な影響を及ぼすファッション雑誌で、仕事はそこの鬼編集長ことミランダのアシスタントだった。本作は、ミランダの無理難題とも言え>>続きを読む

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

4.5

イタリアはヴェローナにある"ジュリエットクラブ"。ここには、世界中から恋の悩みの手紙が届けられ、"ジュリエットの秘書"と呼ばれる人達から返事が届けられるそうですね。本作は、"ジュリエットの秘書"をフィ>>続きを読む

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