よしださんの映画レビュー・感想・評価

よしだ

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幻の湖(1982年製作の映画)

1.4

出刃包丁持って走る女ってなんでこんなに面白いんでしょうね。
命を取るか取られるかって危機迫ってるシーンなのにペース配分とか考え出すマラソンシーンも実にいいです。
とにかく理解のできるシーンがほとんど無
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サイコ(1960年製作の映画)

3.9

口で説明せず、絵で説明する。シーンの一つ一つに無駄がない。
シャワーシーンでの殺害とか、今では定番の表現だけど、当時の衝撃はすごかったんだろうなあ。

サスペンスだから犯人の青年は怖いもの、理解不能な
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.2

過去の映画館の在り方がこの映画で確認できた気がする。ああいうのは日本の映画では限られたイベントしか無いよな。

自分の前進を心から願ってくれる友情と、郷愁とっていう主題はよかった。けど全体的に間延びし
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

過去の栄光に悩まされ、様々なことに追い詰められ現実と妄想の区別が無くなってく様子を、ワンカットで撮ることで例を見ないような緊張感が漂ってる。
バードマンから解放されて、一人で羽ばたけるようになった主人
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.8

思想性があって大変よろしいんだけど、ヒーロー物としてはアクションが少なくて退屈かもしれない。
管理社会に対する個人としてのヒーロー像が、80年代くらいまでは持て囃されてたのよね。

ジャバウォッキー(1971年製作の映画)

3.5

親の不在の間に解放された、子供の空想の冒険譚を描いた作品だね。
シャツは子供、子供の遊びだから子供によって人形たちはみんな操られているわけだ。
猫は冒険を邪魔する怪物だし、多分肖像画の人が悪の親玉。最
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アリス(1988年製作の映画)

3.3

不条理ながら論理的な原作に比べて、ひたすら不気味さを追求したのがこのアリスかな。シュヴァンクマイエルにはよくある食への嫌悪感も強く感じ取れた。
トランプの国も原作とは大分違うけれど、当時のチェコ体制へ
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悦楽共犯者(1996年製作の映画)

3.6

誰も彼も出てくる人物は変態なんだけど、実際現実の社会も変態で出来ていて、そして変態の追求した悦楽の相互関係で社会は回ってる。誰しも悦楽の共犯者ってわけだ。

それにしてもストップモーションは日本じゃ発
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バットマン(1989年製作の映画)

3.5

世界が混沌真っ只中になったクリストファー・ノーラン版に比べると非常に牧歌的で単純明快なヒーローもの。

とにかくジャックニコルソン演じるジョーカーの印象が強いですね。

ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

混沌と秩序の対比。例え混沌が真理だったとしても、人には秩序が必要なのである。

日本の特撮もこういうの見倣って欲しいですね。

テッド(2012年製作の映画)

3.6

男同士でバカ騒ぎする生活と結婚して女性と家庭を築くのとどっちをとるかって主題だけど、そこのところは割となあなあで流されてる。

けど、親友のぬいぐるみが動き回るってだけでいいじゃないか。俺もこういう友
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.8

ケルトな世界観とシンプルながら前向きなテーマがとてもよい。

なんかトゥーン系のゼルダやってる気分になったよ。

ここからさらに民俗観に言及したような作品を作っていってくれると、ほんとの意味でポストジ
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.6

やー、意味わからん。でも、アリだとか、ピアノだとか、ダリの作品によくモチーフとして出てくる要素はこの映画にも出てくる。
映像を見て、こいつらどういう精神状態でこんなもん作ってしまったんだろうなあ……と
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

3.3

スローモーションとカットの連続、そして血飛沫!サムペキンパーの暴力映画の真骨頂。サムペキンパーはひたすら同じストーリーの映画を撮り続けたというけれど、この映画に出てくる男たちの生き方はサムペキンパーの>>続きを読む

燃えよNINJA(1981年製作の映画)

3.3

アメリカニンジャブームの火付け役。メチャクチャなのになんかどっか懐かしいのは多分これ、日本の東映時代劇かなんかの筋書きっぽいからだろうな。

まきびしはそうやって使うものでは無いと思います。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.4

ティーンエイジャーがスター・ウォーズの世界で伝説の人達と一緒に活躍するぜ!凄い!って感じの映画。
アクションは悪くないんだけど、明らかに盛り上がりには欠けてたなあって印象。

ストーリーはまるっきりR
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銀河(1969年製作の映画)

3.9

巡礼の道、そしてキリスト教の考え方の歴史を銀河と見立て、巡礼によってそれを体験していく映画。
狂信的な信仰を批判しながら信仰そのものへは深い洞察を加えていこうとする態度はまさにこれぞって感じだ。
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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.7

中流家庭の規範意識を虚仮にした、ジョンウォーターズらしい映画。
殺人とか、人道的な行いよりも、ママにとっては中流的な規範の方が大切なのである。

個人的には出刃包丁持ったママがシートベルトを締めない少
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.3

刹那的にクソみたいな生き方を送る主人公達の話。最後濁った水を捨てて綺麗な水を飲んで、金を掻っ払って仲間と決別するのは、足を洗う決意なのか開き直りなのか……?
便所に潜るシーンとかトリップシーンとか結構
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.7

すっごい単純なヒーロー物なんだけど、この単純さがいい!アメイジングよりもこっち派。責任で戦うヒーローってなかなか日本にはいないと思う。

アレックス(2002年製作の映画)

3.1

二度と見たくないけど、監督の狙いは完全に達成されているという映画。
タイトルのアレックスはキューブリックの『時計じかけのオレンジ』から来ていて、観客は正常に矯正されるアレックスと同じ気分を味わわせられ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

切り絵アニメで作られたシュールレアリスムなアニメ。
地球では覇者である人類に、もしもヒエラルキーの高い生命体が沢山いたら。を描いたSFだけど時代を考えると凄い先取りだよね。漫画なんかでは度々テーマにな
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世界女族物語(1962年製作の映画)

1.9

やー、酷い。特に白人トップモデルに憧れる黒人女性達の絵面がほんとに酷すぎて感動してしまう。(黒人女性達の顔に蝿まで集らせてる)
余すところなくその差別的意識でもって恣意的な編集を施した、ある意味これぞ
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ジュブナイル(2000年製作の映画)

3.7

リターナーと同じく闇鍋いいとこどり作品。子供の夢しか詰まってないんだから子供が見て楽しいに決まってるだろー!ドラえもんの同人が元になってるってのは当時から知ってたけど改めて見ると他にも一杯闇鍋してるね>>続きを読む

Returner リターナー(2002年製作の映画)

3.4

とにかく色んな作品の色んな要素詰め込んだ闇鍋みたいな作品なんだけど、色んな作品のいいとこ取りしてるからこそうまくまとまっていて、日本のSFもやれば出来るんだ!ってのを強く感じた。宇宙人の子供を宇宙人に>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.6

やー、難解だ。俺が見ていて感じたのは、HALの話以降「目」が凄く意識されていると思った。HALはその「目」で人間を観察していたし、トリップシーンでも「目」が繰り返し映される。観察すること、見ることが人>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.7

いや、第二次大戦中にプロパガンダに使われた、とか、はじめはノーテンキな話だったとか、アメコミの歴史をある程度頭に入れておくと、実際の歴史と、こういうアメコミの歴史を両方下地にして作られてるのがよくわか>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.8

オタク冥利に尽きるような作品。ドラマの作った夢が熱烈なファンから役者のもとに戻っていくような作品はちょっと感動しちゃうよね。
特に貴方を父だと思っていましたってシーンはほんとにいいシーン。きっとこうい
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.2

ストップモーション特撮が古きよき海外特撮を感じられていい感じ。
日本だとこれに触発されてジャンパーソンとか作られました。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.1

仕事してると色々感じ入るものは有るけど、根本的にアンハサウェイが有能だったから心持ちひとつでどうにかなった。って感じだったのと、結局元サヤに戻るんかい!ってのはちょっとひっかかった。

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.8

自由を求めた逃避行、権威への敗北という、アメリカンニューシネマらしいストーリーの作品。最期まで自由を夢見て逃避行をするのと裏腹に、俺達はもう若くないんだと、思いを吐露したりするところに感じる哀愁があっ>>続きを読む

バットマン オリジナル・ムービー(1966年製作の映画)

4.3

バットはしご(ほんとにそう書いてある)の存在だけで最高。とりあえず適当にあたふたしてカットが変わったら何故か問題を解決してる天丼攻勢もまあ面白いこと面白いこと。ダークナイト見てからこれを見ると落差で余>>続きを読む

バンビ、ゴジラに会う(1969年製作の映画)

2.5

深読みはできるけどすればするだけバカっぽそうだから唖然としたとだけ言っておく。

超能力学園Z PART2/パンチラ・ウォーズ(1989年製作の映画)

2.7

タイトルが見も蓋もないアメリカンなハイスクールもの。タイトルに反してあんまりパンチラしない。
青春映画としては王道から逸れるような展開があるわけでもなく、可もなく不可もなくだなあ。

SFソードキル(1984年製作の映画)

3.5

日本のサムライが何故かアメリカで蘇って騒動を起こすっていうなんの含蓄も無い映画なんだけど、サムライを演じる藤岡弘の演技が力入りまくりで凄いんだこれが。
藤岡弘の存在感だけで何故か映画全体が引き締まった
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