うめさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.8

歯車が狂ってしまったのはいつなんだろう

あの時か

それとも

あの時か

そして

それは取り戻せたのだろうか

どう足掻いても無理だったのだろうか

頭の中に渦巻くのは終わりのない自問自答だけ
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Frost Bite(原題)(2019年製作の映画)

3.9

サクリサクリと

雪を踏み

ふと気がつけば

いつしか心は飛んでいた

もしかしたらと

ごちゃごちゃした頭のままに

私は

ゆっくりと振り返る




これは…

上手い

10分ほどの時間の中
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Saw original short film(原題)(2003年製作の映画)

3.8

2でくじけ
3で完全に撤退してしまった"SAW"
拷問合戦によって痛さや不快さだけがエスカレートしていき
完全にメッセージよりも手法ありきになってしまったのに辟易してしまったんですよね
しかし
これぞ
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.8

あぁ
そういうことか
3作目まで辿り着いたことで
意識はタイトルに至る


アンディ・ラウ
トニー・レオン
2人の復活は嬉しい限りだが…
ややストーリーが複雑さを増したことで
今度はスッキリと観れなく
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.8

そう来たか…

1ではスパイスとなっていた面々にスポットライトが当たる
そこに至るまでの過去
裏で起きていたドラマ
錯綜するそれぞれの思い
なかなかグッとくる展開ではあるのですが…
こういう映画には、
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.0

今までなんとなく観てなかったし
コロナも
夏の蒸し暑さも
吹き飛ばすために
夏のインファナルアフェア祭り開催!



なるほど…
これはリメイクされまくるのも納得の面白さですね!

義理
信念

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草原に黄色い花を見つける(2015年製作の映画)

4.2

こんなにも素朴で

当たり前のような毎日は

もう世界にはないのかもしれない

でも

懐かさだったり

憧れだったり

どこか私達の郷愁を誘う

不思議と心が共振する

その美しさと残酷さに


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ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

3.9

SPLの2作目
以前、3から見てしまい…
あまりのつらい内容にちょっとへこんでしまった。
しかし
このジャケでタイトルが「ドラゴン×マッハ」とくれば
軽く気持ちよく楽しめるアクション映画に違いないと思
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

-

年配の映画フリークの方からおススメ頂いた深作作品②


ヤクザとしてではなく
人として許されない道
彼にはいったい何が見えていたのだろうか
ただ思ったままに生きたかったのか
それとも
そうするしか分か
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北陸代理戦争(1977年製作の映画)

-

「仁義なき戦い」にハマった私にと
年配の映画フリークの方からおススメいただいた深作作品①

勝るとも劣らない迫力
今回は雪深い福井が舞台
広島といい
大都市とは違い小さいコミュニティであるがゆえに許さ
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バレッツ(2010年製作の映画)

3.7

引退したマフィアのボス(ジャン・レノ)に前触れもなく襲いかかる銃弾


韓国のノワールものも安定感あるが
フランスも負けていない
救いのない感じは共通だが
韓国が激しさと熱さならば
こちらは粘りつくよ
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あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

3.8

全てを得ることは叶わない

愛すれば愛するほど

思いが深ければ深いほど

代わりに何かは失われてしまう

でも

諦められるわけがない

心は理屈ではない

周りなんか見えないくらいに

落ちていく
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.7

良くも悪くもスピルバーグの作品だった

はっきり言えば
あまり彼の持ち味が活きる系統ではない気がする
トム・クルーズが主演なのも関係あるだろう
重いストーリーに対して
真の苦悩や絶望といったものがいま
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

4.2

小さな囲いの中で

ここは楽園だよと言われて育ち

いつのまにか

そう思わないことが当たり前になった

拾い集めた細やかな幸せさえ

自由に触れることは許されない

なのに

籠に押し込められ

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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

4.0

ラージャマウリのエンタメ力はすごい
全ての作品に満ち溢れる
情熱
笑い
アクション
そして
私は彼の描くロマンスが大好きだ
一歩間違えればストーカー…な追う男
簡単にはなびかない…けど嬉しい女
コテコ
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アフリクテッド(2013年製作の映画)

3.5

病を抱えながら
幼馴染の親友との旅
待ち受けていたのは[苦しみ]だった


POV式の臨場感
読めない展開
おそらく
低予算ながら目的に対して適切なアプローチをしている
ただ
意識的だろうが
この不快
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

中国版に比べれば辛勝といったところか

吉岡里帆
演技自体はほぼ初めて観たのですが…
なかなかやりますね
必要以上にガチャガチャしないところなんかは好感が持てます
目線の動かし方や動きも自然で上手い
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.0

「あらま!!」
これは
完全にキャスティングの勝利ですね!

ちょい頭が弱そうで
空気が読めなくて
ブログと動画撮りが大好き
シングルで専業主婦のアナ・ケンドリック

ゴージャスで
ミステリアスで
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.1

87歳にして可愛い映画監督
33歳にして達観した写真家
かけ離れた2人のようだけど
人々の表情をとらえる時
感性はシンクロする

作品に
喜ぶ人
涙を流す人
圧倒される人
観ているだけで
私の涙もこぼ
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ウィル 〜夢をかなえる旅〜(2011年製作の映画)

4.0

2005年 ヨーロッパCLファイナル
少年ウィルはイギリス南部の片田舎から会場のイスタンブールを目指す
たった一人でチケットを握りしめ


サッカー好きなんです
当然
この「イスタンブールの奇跡」
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.1

人生は映画のよう
しかし
それはドラマティックだという意味ではなく
人は些細な出来事で一喜一憂したり
喜劇と悲劇は当たり前のように私達の足元に転がっているということなんだと思う
だから
この映画の素晴
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.9

仕事に行き
親友と語らい
気になる女性と話し
家族の待つ家に帰る
我々と同じありふれた生活
しかし
そこは自由のない街
全てが閉塞した人生の中で
燻った思いは
教えと混ざり合い
徐々に形をなしていく
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.7

久しぶりのPTA


よれよれの男は

忘れられない女の為に

立ち向かう

自分なんか

ゴミとしか見ない

巨大な存在に

そして

男は

今日も

見ているのか

見たいのか

それさえも確か
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昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)

3.7

夜の闇の中
被疑者
検事
警察
軍人
一つの死体を探す為に
それぞれが心に棘を刺したまま
彼等の車は走る


それなりに理解したつもりでいましたが
詳しく考察されている方のレビューを前に
いかに底が浅
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.2

LGBTが絡む映画になると
どうしても
本当の女性のようだったとか
そういったディテールに目が行きがちだが
この作品の本質はそこではない
人が人を愛するとはどういうことなのか
その一点に尽きると思う
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.1

一人
宇宙に放り出された少年は
手さぐりで泳いでいく
今までに
経験のなかったものとの邂逅
それは彼の心を豊かにしていく
しかし
引き換えに
帰る場所と結びついていた糸は
少しずつほころびはじめる
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.1

想像もしてなかったガンの告知
そして
彼は向き合うことになる
恋人と
親友と
両親と
人生に



ジョセフ・ゴードン・レヴィット
あの笑顔は彼にしか出せない
ミステリアスで
穏やかで
可愛い
その笑
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劇場版 ドーラといっしょに大冒険(2019年製作の映画)

3.8

ムム…
主演は「インスタントファミリー」のイザベラ・モナーとな?
ムムムッ!
インカ帝国の隠された財宝?
ムムムムッ!!
ベニチオ・デル・トロにダニー・トレホだと!
しかもマイケル・ペーニャも!
これ
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

3.7

まだ未見ですが…
「スノーロワイヤル」の元ネタということなので

サイコ系にしろクライム系にしろ
北欧の映画には
画面の向こうに見える雪から感じる
重くのしかかるような湿度がある
しかし
この作品
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.8

それぞれが過去の傷と向き合うところは悪くなかったけど
この2作目はもうホラーとは言えないくらいに怖くない
あまりにも出てくるタイミングがわかりやすいし
ペニーワイズのルーツも「それか〜」っていう感じ
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マレフィセント2(2019年製作の映画)

4.0

最初こそ
何かディズニーにしちゃCGも普通だし
ややファニーなシーンを入れて来たり
いまいち乗りきれなかったのだが
徐々に
盛り上がりを見せ
気づけばポロポロと涙が流れているという状態という


こう
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

-

タイミングを逸したまま
ずっと放置してきた"Q"
初鑑賞です!


ここまでやってくれたか…
材料こそ同じものでありながら
今までとは別の作品になった
良いのか
悪いのか
まだ判断しかねる
これは
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

"破"

それは
オリジナルの殻なのか
ファンの想像なのか
それとも
ラストに描かれたサードインパクトなのか

新キャラのマリも含めた
数々の変更点
2作目にして起承転結の転は刻まれた
衝撃を受けたし
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

TV放送当時、バイト先で話題沸騰だったエヴァ
どうしても形が好きになれず…頑なに避けてきたのだが
20年近く前に激推しする後輩に借りて観てみれば
何故に今まで拒否して来たのかを大後悔したというシリーズ
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.7

子供達は逞しかった

そこまでの必要がないほどに

もっと弱くていいのに

何で

どうして

あまりにも観ていて苦しかった

すごい映画だけど

もう二度と観ることはないだろう

こんな思いは「火垂
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キングダム(2019年製作の映画)

3.3

高評価な方が多い中
言うのが心苦しいのですが…
残念ながら…
私は微妙でした…
予告を見た時から感じていた嫌な予感は当たってしまいました

私なんかが言うまでもなく
再現度はすごい!
役者さんの頑張り
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