うめさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

いのちの朝(1961年製作の映画)

3.8

自らの画風を極める事しか出来ぬ父

それを理解し支える良妻賢母な母

父に成功させ母に楽させたい長女

そして

父の絵を愛する可愛い次女

次女をモデルに大作に挑む父だったが…

話はありきたりなホ
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.9

あの
「えくそだすっ!」
「第三飛行少女隊」
の熱狂から4年後のムサアニ
序盤から「あれ?」と思ったら
うそだろ〜
そんな事になっていたとは!
しかし
あの熱は今もなくなるはずがない
劇場映画制作とい
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祈るひと(1959年製作の映画)

3.8

慕った叔父は失われ

冷酷だった父も今はいない

年を取り

結婚という文字がちらつくも

母への不信は膨らみ

あんな両親のようになるならば

一人でいいとは思いつつ

やはり

温かい灯りは羨まし
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8

「ミズマーベル」
「シークレット インヴェイジョン」
予習をしておいた意味はあった
むしろ
知らないと「?」となってしまいそう
そういう作りが当たり前になってるのは…
あまり感心はしないけども


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江戸の小鼠たち(1957年製作の映画)

3.8

ものすごいオーソドックスな時代劇
ところが
時代の熱量なのか
演技にしても
セットにしても
勢いが感じられるのですよね

きっぷのいい半グレの津川雅彦
世間知らずの武家の御曹司の長門裕之
対照的な役柄
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

4.0

田中絹代監督に興味をそそられチョイス
小津安二郎が脚本に参加しているからか
余裕を感じるというか
ゆったりとした流れの中に潜む深み
穏やかな笑いと
しっとりとした切なさがあって
これぞ邦画だよなぁとい
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

4.0

どうやら「おしどり」って読むようですね


こんなモノクロの時代に
こんなミュージカル映画があったなんて!
歌い方も古臭いようでいながら味があって
これはこれでいい感じ♪
台詞まわしも心地よく
「ちぇ
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.8

夫のために

尽くしても

報われず

子供への愛も

妨げられ

唯一の楽しみだった

和歌の世界も

癒しだけではなくなり

身体は

病に蝕まれ

もう胸もなくなった

しかし

奪われ失った事
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劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢(2018年製作の映画)

3.0

これも劇場版あったのか〜

坂本真綾さえ使えば安心
へ?
いやいやいや
確かにいつものダンまちで
いつものハーレム松岡ですけども
今までの設定や
ヒロイン枠の方々に
どう申し開きするんじゃい!
何をぬ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

久しぶりの映画のハシゴ
しかも邦画2本ってのは初めてでした
さすがに集中切れちゃうかなと思いきや
あれ?
これ
もしかして
今年一なのかも?
そんな手応えさえ感じる素晴らしさ

コロナ禍の真っ只中
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

はっきり言って
苦手な監督さんなんですよ
山崎さんって
映像は凄いし
いつもキャストだって良い
ストレートな作風だって悪くない
ただ
なんていうか
あざとさみたいなモノがどうも鼻につく
絶対にどこかで
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.7

何やらホラーゲームを下敷きにしているらしいですね
しかし
「バイオハザード」しかり
「サイレントヒル」しかり
「アサシンクリード」しかり
「モンスターハンター」は論外か…
意外にゲームからの映画化って
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文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)(2018年製作の映画)

3.7

あら
劇場版もあったのですね
2ndと3rdの間くらいになるのかな

アクションは見応えあるけど
完全に知っている人向けに作られているし
単品として出来がいいかと聞かれれば
まぁほどほどという感じだよ
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.8

一カ月の間
毎日どこかで作品を発表していく
バンクシーがNYで巻き起こす波乱を収めたドキュメンタリー

絶賛する人
崇拝する人
嫌悪する人
拒否する人
商売する人
リアクションはそれぞれだけど
誰もが
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.7

戦前戦中から戦後へ
日本の混乱期を生き抜く女性
弄ばれ
翻弄され
蔑まれながらも
逞しく生き抜いていく

シリアスなようでいて
詩吟のような唄といい
アヴァンギャルドさがあるというか
独特な作りになっ
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誘惑(1957年製作の映画)

4.3

過去に心残りのある銀座の洋品店を営む寡の男
芸術にかぶれた一人娘
集う芸術家仲間
洋品店の従業員
店の二階を画廊にすることが思わぬ波乱を巻き起こす


大量にAmazonで無料配信終了になる昔の邦画の
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愛しのアクアマリン(2006年製作の映画)

3.6

エマ・ロバーツの名に吸い寄せられ
ポチッと再生したら
想像以上のティーンエイジムービー
ここまでやってくれると清々しいくらい

マーメイドの美少女が人間の少女2人の力を借りて“真の愛”を探す
キラキラ
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悲しみより、もっと悲しい物語(2018年製作の映画)

3.6

孤独な2人は
出会うべくして出会い
惹かれあい
互いをTとクリームと呼び
穏やかで満ち足りた生活を過ごすが
Tには隠した秘密があり
大きくなっていく気持ちは
思いもよらぬ形になっていく


台湾らしい
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ファーザー(2020年製作の映画)

-

そんなにひどくはなかったとはいえ
長い間
認知症を患っていた祖母を今年になくし 
見ようと思いながら余りの賞賛に逆に尻込みしていましたが…
無料期間が終わるというのを期に意を決しての鑑賞


認知症が
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.0

日本版に先駆けて制作された
中国版「ラストレター」
同じ岩井俊二監督で
プロットもほぼ変わらない
しかし
感じる手触りは全く違う
私には別物と言っていいほどに


学生における位置付けの違いか
日本版
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世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.7

実は前作を見てないんですよね
でも
昼間は気合いの入った大作だったし…
夜はお酒と一緒に軽いヤツを見たい気分だったのでコチラをチョイス


行き先は彼女の父親が経営するブラジルのホテル
友達やそのパー
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

内容については予備知識なしが良いと思うので割愛させて頂きます


ロバート・デ・ニーロ
レオナルド・ディカプリオ
もはや45年モノか20年モノか
というような好みでしか差がつけられない熟成したビンテー
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.6

初の鈴木清順
ずっと興味はありながら臆していた私
配信終了の中に発見し
これも何かの導きかと見てみれば
うん
私にはややハイブロウ

殺し屋ランキング3位の宍戸錠
凄腕として鳴らしていたが…
いつの間
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

3.8

20年をの時を経て
再び巡り会う人間と人魚のラブストーリー

トム・ハンクス若っ!
ダリル・ハンナめちゃカワッ!
もさることながら
大雑把な設定だったり
ラストのオチだったり
いやはや時代を感じますな
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.8

夏の始まりを告げるような

シトシトと降る雨の中

ベンチに佇んでいた君は

まるで透き通るようで

まさか

互いに隙間を抱えているなんて

でも

だから僕等は出会ったのかもしれない

冷え切った
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

お前との付き合いもこれまで

にべもなく突き放す男コルム
諦めきれずにすがる男パードリック
本当に仲が良かったのかと思うほどに
2人の気持ちはすれ違い
ただただ悲しみへと落ちてゆく
捨てきれない優しさ
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.9

ジェームズ・ワンも監督してないし
もはや「死霊館」って何なんだろう…
って思ったりもしてしまいますが
前作の惨状を振り返れば大健闘!
相変わらず
「あぁヒリヒリよりバチバチだなぁ」
という手応えですが
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剣客(2020年製作の映画)

3.7

かつて反乱軍から皇帝を守ろうとした一人の剣客
そんな彼も目の病を抱え今は娘と二人で山でひっそりと暮らしている
しかし
清国からの圧力は強まり
因縁の戦いが始まる

韓国映画で安定感のある歴史物
「実話
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ディセンダント3(2019年製作の映画)

3.9

ウーマの襲撃に怯えながら
島の子供達を受け入れるオラドン
しかし
事件が起きてしまい…

終わってみればキレイにまとまった3部作
今作はジャンプ的というか
より王道で安心なファンタジー映画って感じ
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ディセンダント ショート・ストーリー/アンダー・ザ・シー(2018年製作の映画)

-

ショートストーリーって入ってるから短いのはわかっていたけど…
10分!!
短か!!
しかも
一応は3への橋渡し的にはなってるものの
ほぼMV
マルとウーマが歌ってるだけ
という訳でスコアはなしです♪
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.9

親とはギクシャクし

好きな娘へ思いも伝えられず

学校にも

家にも

居場所なんかはなくて

この苛立つ心と

唯一の頼りだった親友

そして

得体の知れない同級生を道連れに

ないならば作るだ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.3

重厚
硬派
哀愁
骨太
3作目にして
このクオリティーを叩き出すとは
平日とはいえ
男性多めながら年配の方が多数
彼等に杖をついてでも劇場に足を運ばせる
それだけの魅力が彼にはある
さすがはデンゼル・
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ディセンダント2(2017年製作の映画)

3.8

手に入れた幸せなのに
自分の過去に捕らわれ戸惑うマル
故郷の島では因縁の相手が虎視眈々とチャンスを狙っていた


今度の新キャラは
アースラの娘
フックの息子
ガストンの息子
良くも悪くも落ち着いた2
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

-

あのウッドストックと同じ1969年の夏
NYで行われたもう一つの音楽の祭典
“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”
50年もの月日を地下で眠り続けていたフィルムは日の目を見た
「黒人の音楽の記録な
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.1

好きとは素晴らしきことかな

好きと向き合うは美しきことかな

それぞれが胸に秘めた

それぞれの好き

形は違っていても

苦しんで

悩んで

焦がれて

それでも変わらない気持ち

幸せは

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アイス・プリンセス(2005年製作の映画)

4.0

スケート好きな理系女子が奨学金を得る為にスケートをテーマに論文を書き始めるのだけど…
盛り上がる情熱は止まらなくなってしまう

大・好・物!!
中盤で起きる大事件もちょうどいいアクセントだし
何よりも
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